白内障手術は加齢黄斑変性と関連しているか

提供元:ケアネット

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公開日:2016/04/13

 

 白内障手術が加齢黄斑変性(AMD)の発症や進行と関連するという懸念が高まっているが、これまでの研究結果は一貫しておらず、臨床医を悩ませている。加えて、アジア人集団を対象として、超音波乳化吸引術時代にこの問題に取り組んでいるデータは十分ではないことから、韓国・ソウル大学盆唐病院のSang Jun Park氏らは、韓国国民栄養調査のデータを解析した。その結果、白内障手術とAMDとの関連は現在のところ明確ではないことを示した。左眼についてのみ後期AMDと関連が認められたが、著者は「偶然かもしれない」と述べている。JAMA Ophthalmology誌オンライン版2016年3月31日号の掲載報告。

 研究グループは、韓国人集団において白内障手術とAMDとの関連を検討する目的で、2008~12年の韓国国民栄養調査のデータ(白内障手術状況およびAMDのグレードに関する調査結果を含む)を解析した。

 参加者は、40歳以上の2万419例で、2015年2月5日~8月20日に解析が行われた。

 主な結果は以下のとおり。

・1万7,987例から、1眼以上の白内障手術状況および眼底写真に関する情報が得られた。
・解析対象は、計3万4,863眼(右1万7,616眼[平均年齢:54.87歳、女性:52.1%]、左1万7,247眼[同:54.70歳、52.2%])であった。
・右1,264眼(5.5%)および左1,235眼(5.4%)が白内障手術を受けていた。
・AMD罹患眼の右1,056眼および左949眼のうち、それぞれ167眼(15.2%)および147眼(13.7%)が白内障手術を受けていた。
・左眼を除き、白内障手術とAMDとの間に関連は認められなかった。左眼では、白内障手術が後期(late)AMDと関連していた(オッズ比:2.34、95%信頼区間:1.13~4.85)。

(ケアネット)