SSRIの薬物治療モニタリング、実施率は 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2015/01/28 SSRIの薬物治療モニタリング(TDM)の実施について、高齢患者を対象とするものが若年患者を対象としたものと比べて非常に少ないことが、ノルウェー・オスロ大学のM. Hermann氏らによる調査の結果、明らかにされた。結果について著者は、「TDMは高齢患者になるほど重要だとするガイドラインと対照的な状況である」と指摘している。Therapeutic Drug Monitoring誌オンライン版2015年1月6日号の掲載報告。 高齢患者では、SSRI治療薬の血清濃度が上昇するリスクが知られている。研究グループは、高齢患者(60歳以上)のSSRIのTDM実施状況を若年患者(60歳未満)との比較において調べた。対象は、2011年に著者らのラボで測定されたSSRI(エスシタロプラム、シタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン)の全血清濃度であった。ノルウェー処方データベースを用いて、同一地域および同一期間の処方でSSRI投与を受けた患者数を参照値とした。また、60歳以上患者と60歳未満患者で推奨参照上限値以上であった患者を評価した。 主な結果は以下のとおり。 ・1つのSSRIのTDMが行われていた患者は6,333例であった。 ・すべてのSSRIのTDMの実施率は、60歳未満の患者と比較して60歳以上の患者で有意に低かった(p<0.001)。シタロプラムは8.2% vs. 10.6%、エスシタロプラム10.0% vs. 13.8%、フルオキセチン8.6% vs. 17.0%、パロキセチン5.6% vs. 10.3%、セルトラリン8.1% vs. 15.0%であった。 ・TDMの実施は、高齢になるほど徐々に低下し、最も若い(10~19歳)患者群と最も高齢(90歳以上)の患者群では、3倍の差があった(p<0.0001)。 ・推奨参照上限値以上であった患者の割合は、60歳以上(6.7%)が60歳未満(3.4%)と比べて2倍高かった。 関連医療ニュース 抗うつ薬による治療は適切に行われているのか?:京都大学 SSRI依存による悪影響を検証 認知症への新規抗精神病薬、有害事象のモニタリングが不十分 担当者へのご意見箱はこちら (ケアネット) 原著論文はこちら Hermann M, et al. Ther Drug Monit. 2015 Jan 6. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] PD-L1陽性胃がん、周術期serplulimab療法でEFS改善(ASTRUM-006)/Lancet(2026/06/11) 降圧薬の有害事象による中止、薬剤クラスで差/JAMA(2026/06/11) 脳梗塞治療と心筋梗塞治療の類似性と相違(解説:後藤信哉氏)(2026/06/11) 肥満や食嗜好に関係する社会的要因は何か/日本糖尿病学会(2026/06/11) ロルラチニブのALK陽性肺がん1次治療、7年後もPFS中央値に到達せず(CROWN)/ASCO2026(2026/06/11) CDK4/6阻害薬治療後のER+/HER2-進行乳がん、giredestrant+エベロリムスがPFS2を改善(evERA BC)/ASCO2026(2026/06/11) HSV脳炎後の自己免疫性脳炎に注意、2026年GLでフロー新設/日本神経学会(2026/06/11) 不眠の重症度は日本人の認知症リスクに影響するか?(2026/06/11) 米国、麻疹排除国の地位を失う瀬戸際に(2026/06/11) [ あわせて読みたい ] 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)