変性脊椎すべり症の腰痛にPRF法が有効

変性脊椎すべり症は、椎間関節由来の腰痛症の原因としてよく知られている。イラン・Shahid Beheshti University of Medical SciencesのMasoud Hashemi氏らは、変性脊椎すべり症患者における椎間関節性腰痛に対し、C神経線維への疼痛伝達を遮断するパルス高周波法(PRF)が、ステロイド+局所麻酔薬注射より腰痛軽減と機能改善に優れる可能性があることを示した。European Spine Journal誌オンライン版2014年7月6日号の掲載報告。
対象は、椎間関節性腰痛を有する変性脊椎すべり症患者80例で、PRF群およびステロイド群(トリアムシノロン+ブピバカイン)に無作為に割付けた。
治療開始3、6および12ヵ月後に、腰痛(数値的評価スケール〔NRS〕による)、Oswestry Disability Index(ODI)、満足度および鎮痛薬摂取量を評価した。
主な結果は以下のとおり。
・PRF群では、ステロイド群と比較して6ヵ月後の腰痛が有意に軽度であった。
・PRF群におけるODIは、治療前75.6±14.3%、6ヵ月後19.3±9.5%であった(p=0.001)。
・ODIは、12週後および6ヵ月後においてPRF群がステロイド群より有意に低かったが(各評価時点でp=0.022およびp=0.03)、6週後は有意差を認めなかった(p=0.31)。
・鎮痛薬を必要としなかった患者の割合は、PRF群で有意に高かった(log-rank検定によるp=0.001)。
(ケアネット)
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