外傷後の痛みは不安が持続させている 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2013/12/25 外傷後は疼痛、うつおよび不安がよくみられることが以前から報告されている。今回、下肢外傷患者における2年間の縦断的研究の結果、受傷後1年間は疼痛が不安やうつの予測因子となるものの、その関連は弱く、2年間を通してうつは疼痛の予測因子とはならず、不安と疼痛の関連が唯一有意であることが示された。米国・ジョンズ・ホプキンス大学のRenan C. Castillo氏らによる検討の結果で、「今回の結果は、不安が急性疼痛の持続に重要な役割を果たしていることのエビデンスになる」とまとめている。Pain誌2013年12月号(オンライン版2013年8月30日)の掲載報告。 研究グループは、重度下肢外傷患者545例を対象として、受傷後3、6、12および24ヵ月に視覚的アナログスケールを用い“現在の疼痛強度”を、簡易症状評価尺度(Brief Symptom Inventory:BSI)を用い、うつおよび不安を評価した。 構造モデリングによる分析を行い、結果は標準化回帰加重値(SRW)で提示した。 主な結果は以下のとおり。 ・疼痛は、受傷後最初の1年間はうつ(3~6ヵ月:SRW=0.07、p=0.05/6~12ヵ月:SRW=0.06、p=0.10)、および不安(3~6ヵ月:SRW= 0.05、p=0.21/6~12ヵ月:SRW=0.08、p=0.03)の弱い予測因子であったが、2年目は予測因子とはならなかった。 ・うつは、すべての時点で疼痛の予測因子ではなかった。 ・不安は、すべての時点で疼痛の予測因子であった(3~6ヵ月:SRW=0.11、p=0.012/6~12ヵ月:SRW=0.14、p=0.0065/12~24ヵ月:SRW=0.18、p<0.0001)。 ~進化するnon cancer pain治療を考える~ 「慢性疼痛診療プラクティス」連載中! ・知っておいて損はない運動器慢性痛の知識 ・身体の痛みは心の痛みで増幅される。知っておいて損はない痛みの知識 ・脊椎疾患にみる慢性疼痛 脊髄障害性疼痛/Pain Drawingを治療に応用する (ケアネット) 原著論文はこちら Castillo RC et al. Pain. 2013 Dec;154(12):2860-6. Epub 2013 Aug 30. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 肥満症治療薬、投与中止後は体重が急増/BMJ(2026/01/23) 自己免疫性溶血性貧血、抗CD19 CAR-T細胞療法が有用/NEJM(2026/01/23) DVT疑いの患者のDダイマー値はカットオフを年齢によって変えると、余計な下肢エコー検査を減らせるかもしれないという朗報(解説:山下侑吾氏)(2026/01/23) 食道がん1次治療、ニボルマブ+CRTの安全性確認、完全奏効率73%(NOBEL)/京都大学ほか(2026/01/23) アルツハイマー病に伴うアジテーション、最適なブレクスピプラゾールの投与量は?(2026/01/23) 高齢者の健康関連QOL低下の最も強い予測因子は?/名古屋大学(2026/01/23) 納豆が心房細動リスクを下げる?~日本人前向き研究(2026/01/23) 中年期のうつ病の6つの症状が将来の認知症と関連(2026/01/23)