日本の統合失調症入院患者は低栄養状態:新潟大学 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2013/10/08 欧米では、健常者と比較して、抗精神病薬治療を受けている統合失調症患者における肥満やメタボリック症候群の有病率が高い。しかし日本では、そもそも一般集団の過体重および肥満の有病率が、欧米と比較してかなり低い。新潟大学の鈴木雄太郎氏らは、日本の統合失調症入院患者について調査を行い、低体重の患者の割合が一般集団と比較して高いことを明らかにした。結果を受けて著者は「入院患者の身体的健康について、診療でより考慮する必要がある」と報告している。Psychiatry and Clinical Neurosciences(PCN)誌オンライン版2013年9月2日号の掲載報告。 研究グループは、日本の統合失調症入院患者における、低体重および過体重/肥満の有病率について調査した。被験者は統合失調症入院患者と、年齢・性で適合した健常ボランティア対照であった。BMI 値25以上を過体重/肥満、18.5~25未満を標準体重、18.5未満を低体重と定義した。 主な結果は以下のとおり。 ・統合失調症入院患者333例、健常対照191例について調べた。 ・両群間において、3つの体重定義の有病率に有意差が認められた(p<0.001)。 ・低体重の有病率は、統合失調症患者群が対照群と比べて有意に高率であった(p<0.001)。 ・また、統合失調症患者群のほうが対照群よりも、低タンパク血症(p<0.001)、低コレステロール血症(p<0.001)の有病率が有意に高率であった。 ・さらに統合失調症患者群において、低体重群における低トリグリセリド血症の有病率が、標準体重群および過体重/肥満群よりも有意に高率であった(各々 p=0.003、p<0.001)。 ・以上の結果を踏まえて著者は、「日本の統合失調症入院患者における低体重の有病率は、一般集団より高率の可能性がある。したがって、臨床診療において入院患者の身体的健康について、より慎重に考慮する必要がある」と結論している。 関連医療ニュース 統合失調症患者、合併症別の死亡率を調査 この25年間で統合失調症患者の治療や生活環境はどう変わったのか? 精神疾患患者は、何を知りたがっているのか (ケアネット) 原著論文はこちら Suzuki Y et al. Psychiatry Clin Neurosci. 2013 Sep 2. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 60歳以上の甲状腺機能低下症、レボチロキシン中止は可能か/JAMA(2026/05/08) HER2変異陽性NSCLCの1次治療、ゾンゲルチニブが奏効率76%・PFS14.4ヵ月を達成(Beamion LUNG-1)/NEJM(2026/05/08) 糖尿病患者の心血管リスク軽減のための先手必勝手段:PCSK9阻害薬による早期介入?(解説:島田俊夫氏)(2026/05/08) 医療者向けChatGPT登場!米国在住の医師が特別レポート(2026/05/08) アルツハイマー病に対する4つの第2世代抗精神病薬の死亡リスク比較(2026/05/08) 免疫介在性炎症性疾患患者のがんリスク、要因は炎症か(2026/05/08) 週末の大量飲酒で肝線維化リスクが約3倍に(2026/05/08) 塩分の多い食事で心不全リスクが上昇(2026/05/08)