日本語版COPDアセスメントテスト(CAT)は普及するか?

提供元:ケアネット

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公開日:2012/07/20

 



「日本語版COPDアセスメントテスト(CAT)は、高い信頼性と妥当性を有する、短く簡単な質問表として、COPD患者の健康状態を的確に評価するうえで役立つ可能性がある」と霧ヶ丘つだ病院の津田氏らが報告した。CATはCOPD患者の健康状態を評価したり、心理特性を確認するために用いられる質問票であり、近年、海外で普及が進んでいる。Respiratory investigation誌2012年6月号(オンライン版2012年6月19日号)掲載の報告。

言語的検証を加えながら翻訳された日本語版のCATが、信頼性や妥当性を有するかを評価するため、40歳以上で喫煙歴を有する日本人のCOPD患者301例を対象にインターネットによる調査が行われた。
 
主な結果は以下の通り。
 
・日本語版のCATは高い内部一貫性を示した(クロンバックのα信頼性係数:0.891)
・COPDにおける疾患特異的な健康関連QOLの評価指標であるSGRQ(the COPD-specific St. George’s Respiratory Questionnaire)と高い相関関係がみられた(相関係数:0.820)。
・日本で広く用いられている健康関連QOLの質問票であるSF-12v2との相関関係も認められた。
 
(ケアネット 鎌滝 真次)

〔関連情報〕 
 呼吸器疾患治療を考える第2回(医師限定)