SGLT3は、腎臓におけるNaトランスポーター? 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2012/07/12 新規糖尿病治療薬として、腎臓のグルコース再吸収に関与する輸送体である、SGLT2選択的阻害薬の開発が進んでいる。一方で、SGLT3については、SGLT2と高い類似性を示すものの、ヒトの腎臓における存在と機能的役割についてはほとんど知られていなかった。今回、Kothinti RK氏らにより、ヒトの腎組織および近位尿細管培養細胞(HK-2)におけるSGLT3の mRNAとタンパク質の発現についての研究結果が発表された。この結果、SGLT3は、ヒトの近位尿細管に発現が認められ、新規のナトリウムトランスポーターとして機能している可能性が示唆された。著者は、糖尿病患者において、近位尿細管でのSGLT3のアップレギュレーションが、腎機能障害や過剰濾過進行中のネフロン部位での、ナトリウム輸送を増加させている可能性があると述べている。Eur J Pharmacol誌オンライン版2012年7月2日付の報告。 主な結果は以下のとおり。 ・ヒトの腎組織(in vivo)、およびHK-2(in vitro)の両方で、ヒトSGLT3(hSGLT3)とタンパク質の発現が示された。 また、hSGLT3の強力なアゴニストである、イミノ糖のデオキシノジリマイシン(DNJ)で処理後のヒトのCOS-7細胞、およびHK-2細胞における、hSGLT3過剰発現に伴うタンパク質活性を調べたところ、結果は以下のとおりであった。 ・COS-7細胞においてhSGLT3を過剰発現させたところ、グルコース輸送に影響を与えることなく、細胞内のナトリウム濃度は3倍まで増加した。・HK-2細胞において、DNJ(50μM)処理により、hSGLT3を過剰発現させたところ、ナトリウム濃度は5.5倍増加したが、この効果はSGLT阻害薬であるフロリジン(50μM)により完全に阻害された。 (ケアネット 佐藤 寿美) 関連情報 ・動画による糖尿病セミナー (インスリンなど) 原著論文はこちら Kothinti RK,et al. Eur J Pharmacol. 2012 Jul 2. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] PCI後DAPT終了後のクロピドグレルvs.アスピリン、10年追跡結果(HOST-EXAM)/Lancet(2026/04/10) 局所進行前立腺がん、エストラジオールパッチの有効性は?/NEJM(2026/04/10) 体内CAR-T細胞生成による多発性骨髄腫治療、ESO-T01の第I相試験結果/Nat Med(2026/04/10) 少量〜中等量でも死亡リスクが高まるお酒の種類は?/ACC2026(2026/04/10) 慢性片頭痛に対するオナボツリヌス毒素A+抗CGRP抗体~メタ解析(2026/04/10) 肺がんのICIの投与のベストタイミングは午前か午後か(i-TIMES)/ELCC2026(2026/04/10) 世界の乳がん負担、低所得国を中心に2050年まで増加すると予測(2026/04/10) MASLD患者の心血管疾患入院、糖尿病合併で院内死亡リスク約2倍(2026/04/10)