大規模ケースシリーズから見る、子宮移植の成功率と安全性(解説:前田裕斗氏)
最終更新:2024/09/12

CLEAR!ジャーナル四天王
この研究は、先天性の子宮欠損や子宮摘出後などの絶対的子宮因子不妊の女性における子宮移植の安全性と有効性を評価する研究であり、患者数が20と単一施設で行われたケースシリーズ研究の中では最多となる。合併症の内訳など、結果の詳細については別記事を参照されたい。 子宮移植の成功率は70%と、同じ臓器移植である腎移植が1年で96~98%生着することを考えると依然として低いといえる。一方、米国で行われた33例をまとめた先行研究でも成功率は74%であり、現在のプロトコルではやはりこのくらいの成功率といえるだろう。