脳卒中後の降圧目標、130mmHg vs.140mmHg/BMJ 最終更新:2016/03/03 ジャーナル四天王 脳卒中または一過性脳虚血発作歴のある患者に対し降圧治療を行う際、目標収縮期血圧値を140mmHgに設定しても、130mmHgに設定した場合と比べて、12ヵ月後の両群間の降圧差は3mmHgとわずかで、臨床的重要性は同等であることが示された。英国・ケンブリッジ大学のJonathan Mant氏らが、529例を対象に行った非盲検無作為化試験「PAST-BP」の結果、明らかにした。プライマリケアにおいて、脳卒中/一過性脳虚血発作後患者の異なる目標血圧値に関する試験は、これが初めてという。BMJ誌オンライン版2016年2月24日号掲載の報告。
糖尿病患者への降圧治療、ベネフィットあるのは140mmHg以上の人/BMJ 最終更新:2016/03/03 ジャーナル四天王 糖尿病患者に対する降圧治療は、ベースライン収縮期血圧値が140mmHg以上であれば、全死因死亡リスクや心血管疾患リスクの低減効果が認められるものの、140mmHg未満では、逆に心血管死リスクが増大することが示された。スウェーデン・ウメオ大学のMattias Brunstrom氏らが、システマティック・レビューとメタ解析の結果、明らかにした。糖尿病患者への降圧治療は、同患者で増大がみられる心血管疾患リスクを低減するが、至適血圧値については議論が分かれている。BMJ誌オンライン版2016年2月24日号掲載の報告。
認知症の発症率が低下傾向:真打ち登場!(解説:岡村 毅 氏)-489 最終更新:2016/03/03 CLEAR!ジャーナル四天王 Framingham Heart Studyから、認知症の発症率が時代とともに低下していることを示すデータが報告された。これまでも認知症発症率の低下を間接的に示す報告はあったが、本報告はフラミンガム心臓研究という古く巨大なコホート研究から得られた知見であり、信頼性は高い。
うつ病再発予防へ、インターネット介入の可能性は 最終更新:2016/03/03 医療一般 再発うつ病患者において生活を改善する戦略は、妥当性が高い。ドイツ・ハイデルベルク大学のHans Kordy氏らは、無症状期間の延長を目的としたインターネット配信による2つの増強戦略の有効性を検討した。Psychotherapy and psychosomatics誌2016年2月号の報告。
インクレチン製剤で膵がんリスクは増大するか/BMJ 最終更新:2016/03/02 ジャーナル四天王 糖尿病治療薬であるインクレチン製剤による膵がんの発症リスクは、スルホニル尿素(SU)薬と変わらないことが、カナダ・マギル大学のLaurent Azoulay氏らが行ったCNODES試験で確認された。研究の成果は、BMJ誌オンライン版2016年2月17日号に掲載された。インクレチン製剤は低血糖のリスクが低く、体重への好ましい作用があるが、膵がんとの関連が示唆されている。インクレチン製剤の膵がんリスクについては、これまでに6件の観察研究があるが、結果は相反するものであり、方法論上の欠陥の指摘もあるという。
臨床試験の公表率は低く、病院間で格差も大きかった(解説:折笠 秀樹 氏)-488 最終更新:2016/03/02 CLEAR!ジャーナル四天王 臨床試験は行うだけでなく、結果を公表することが研究者の務めである。しかしながら、過去の調査によると25~50%程度が公表されなかったという。
糖尿病治療薬併用による陰性症状改善効果を検証 最終更新:2016/03/02 医療一般 統合失調症の陰性症状の病態生理における炎症、酸化ストレス、代謝異常の明確な中心的役割は、これら症状に対する薬理学的選択肢の可能性に新たな見解をもたらした。ピオグリタゾンは、抗炎症および抗酸化性を有する糖尿病治療薬である。イラン・テヘラン大学のNegar Iranpour氏らは、統合失調症の陰性症状の軽減を目的としたリスペリドンの補助療法としてのピオグリタゾンの有効性を評価した。Human psychopharmacology誌オンライン版2016年2月8日号の報告。
近視の有病率、2050年には全世界で約50%に 最終更新:2016/03/02 医療一般 地域あるいは人種における近視ならびに強度近視の有病率は、個々の研究で異なっており、近視の増加についてはわからないままである。オーストラリア・Brien Holden Vision InstituteのBrien A. Holden氏らは、近視および強度近視の有病率についてシステマティックレビューとメタ解析を行い、いずれも2000年に比べ2050年には世界的に顕著な増大が予測され、近視は約50億人、強度近視は約10億人に上ることを示した。
高校スポーツ界の皮膚感染症、初の全国疫学調査 最終更新:2016/03/02 医療一般 米国では高校のスポーツ選手、とくにレスリング選手において以前から、皮膚感染症が大きな問題であったが、これまで全国的に高校のスポーツ選手における皮膚感染症についての疫学を調査した報告はない。米国・ミシガン州立大学のKurt A. Ashack氏らは、便宜的標本を用いて解析し、皮膚感染症は高校のスポーツ関連有害事象の1つとして重要であることを明示した。
新薬情報:効能・効果追加(イーケプラ錠250mg・500mg、同ドライシロップ50%、同点滴静注500mg ) 最終更新:2016/03/02 新薬情報 2016年2月29日承認 イーケプラ錠250mg・500mg、同ドライシロップ50%、同点滴静注500mg(ユーシービージャパン/大塚製薬) レベチラセタム
新薬情報:効能・効果追加(オプジーボ点滴静注20mg・100mg ) 最終更新:2016/03/02 新薬情報 2016年2月29日承認 オプジーボ点滴静注20mg・100mg(小野薬品工業/ブリストル・マイヤーズ) ニボルマブ(遺伝子組換え)
腹腔鏡下、腸間膜欠損部の閉鎖 vs.非閉鎖/Lancet 最終更新:2016/03/01 ジャーナル四天王 腹腔鏡下胃バイパス手術における腸間膜欠損部について、閉鎖を支持する知見が示された。スウェーデン・オレブロ大学のErik Stenberg氏らが、12施設2,507例の患者を対象に行った多施設共同非盲検無作為化並行群間比較試験の結果、明らかにした。腹腔鏡下胃バイパス術後、頻度が高く重大な合併症として、内ヘルニアによる早期小腸閉塞がある。腸間膜欠損部の閉鎖を行うことで同発生が低下するかどうかは明らかにされていない。Lancet誌オンライン版2016年2月16日号掲載の報告。
統合失調症の認知機能障害、コリン作動系薬の可能性 最終更新:2016/03/01 医療一般 認知障害は統合失調症において社会性に最も悪影響を与える症状であるが、効果的な治療が行われていない。コリン作動系は、これら症状を効果的に治療することができる新規薬剤の標的として有望視されている。オーストラリア・Florey Institute of Neuroscience and Mental HealthのAndrew Gibbons氏らは、統合失調症に対するコリン作動系の新たな薬物標的に関してレビューを行った。Current pharmaceutical design誌オンライン版2016年1月26日号の報告。
LDL-Cが高い糖尿病患者、骨折リスクが低い? 最終更新:2016/03/01 医療一般 糖尿病では骨折リスクが増加するが、骨密度や主なリスク因子による説明は十分なされていない。デンマーク・オーフス大学病院のJakob Starup-Linde氏らは、糖尿病患者の骨折リスクにおける薬物治療および生化学的マーカーの関連について検討した。その結果、調査したほとんどの因子において骨折リスクが高かったが、LDLコレステロール(LDL-C)については値が高いと骨折リスクが低かった。BMJ Open誌2016年2月12日号に掲載。
ポリオワクチンの追加接種を4歳時に 最終更新:2016/03/01 医療一般 2016年2月18日、サノフィ株式会社は「『ポリオ』未だ残る日本のワクチンギャップ解消へ~グローバル化の進展に伴い、高まる子どもの感染症リスク」と題し、都内でプレスセミナーを開催した。
炎症性腸疾患がCOPDの死亡リスクを増加させる 最終更新:2016/03/01 疫学(危険因子) 炎症性腸疾患(IBD)は慢性閉塞性肺疾患(COPD)または喘息合併COPDを有する患者の死亡リスクを増加させることを、カナダ・マギル大学のMaria Vutcovici氏らが報告した。The European respiratory journal 誌オンライン版2016年2月号の掲載報告。