バリキサに臓器移植と悪性腫瘍におけるサイトメガロウイルス感染症への効能・効果追加承認 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/05/25 田辺三菱製薬株式会社は21日、抗サイトメガロウイルス化学療法剤「バリキサ錠450mg(一般名:バルガンシクロビル塩酸塩)」について、5月20日付で効能・効果の追加に係る承認事項一部変更承認を取得し、これまでの「後天性免疫不全症候群(エイズ)患者におけるサイトメガロウイルス網膜炎の治療」から、「後天性免疫不全症候群、臓器移植(造血幹細胞移植も含む)、および悪性腫瘍におけるサイトメガロウイルス感染症」の効能・効果となったと発表した。サイトメガロウイルス(CMV:cytomegalovirus)は、典型的な日和見病原体ウイルスで、日本人のほとんどは生後早期にCMVの感染を受け、潜伏感染の状態でCMVを終生体内(肺、消化管、肝臓など)に保有しているといわれている。近年の強力な免疫抑制剤の使用により、臓器移植の臨床成績は著しく向上している一方で、同剤の使用により誘因される免疫不全状態は日和見感染症(CMV感染症等)を誘発し、致命的感染症へと進展することが少なくないという。国内では、臓器移植後のCMV感染症には、同社が製造販売する「デノシン点滴静注用500mg」が抗CMV化学療法剤として使用されているが、点滴静注で投与することから、患者への負担が大きく、経口投与が可能な製剤が望まれていた。同社は、経口剤であるバリキサ錠450mgの臨床試験を2006年より開始し、その結果、臓器移植患者における本剤の高い効果が確認されたことから、2008年6月に本効能・効果の追加の承認申請を行っていた。詳細はプレスリリースへhttp://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=../release/nr/2009/MTPC090521.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] インフルエンザ脳症、米国の若年健康児で増加/JAMA(2025/08/07) 胃腸炎を伴う重度急性栄養失調児、経口補液vs.静脈内補液/NEJM(2025/08/07) 経口GLP-1受容体作動薬の進化:orforglipronがもたらす可能性と課題(解説:永井聡氏)(2025/08/07) モデルナのLP.8.1対応コロナワクチン、一変承認を取得(2025/08/07) 日本人統合失調症患者における自殺企図の出現時期と重症度との関連(2025/08/07) 1日7,000歩で死亡リスクが半減!?(2025/08/07) 食事パターンは慢性便秘リスクに影響(2025/08/07) ガバペンチンは認知症の発症リスクを高める?(2025/08/07) 禁煙にはニコチンガムよりニコチン入り電子タバコ(2025/08/07)