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レポーター紹介ASCO-GU 2019に参加してきました。ASCO-GU前夜にレストランで前列左から鈴木先生(東邦大学医療センター佐倉病院 教授)杉元先生(香川大学教授)、後列左から松原先生(国立がん研究センター 東病院)、私(三好:横浜市立大学附属市民総合医療センター)、加藤先生(香川大学)2019年2月14日~16日のスケジュールで、ASCO-GU 2019が開催されました。学会正式名称はGenitourinary Cancers Symposium 2019、場所は今年もサンフランシスコ Mosconeセンターです。学会参加者は年々増えていて2016年3,320人、2017年3,409人、2018年4,300人、今年の参加者は4,400人とのことです。抄録の55%が米国外からで、総数765件、疾患別では前立腺がんの抄録が最多で進行前立腺がん232件、限局性前立腺がん151件だそうです。全体の約半数が前立腺がんの抄録のようです。今回は1泊4日での参加でしたので初日に行われた前立腺がんのsessionしか聴講できませんでした。この中から気になる注目演題3つを取り上げたいと思います。ARAMIS:efficacy and safety of darolutamide in nonmetastatic castration-resistant prostate cancer.(Poster Session A, board A4)【Abstract No.:140】First Author:Karim FizazinmCRPC(非転移性去勢抵抗性前立腺がん)におけるdarolutamide(本邦未承認)の有効性を示した第III相ランダム化比較試験、ARAMIS試験の結果です。nmCRPCはsurvivalが比較的長く、OSに代わる適切なsurrogate endpointがないために、これまで臨床試験が組まれなかった経緯があります。しかしながら米国にて年間5~6万人のnmCRPC患者発生があるとの推計もあり、nmCRPCの治療はunmet needsとされてきました。FDAにおいてmetastasis-free survival(MFS)がOSのsurrogate endpointとして設定され、それに基づいてapalutamide(本邦未承認)(SPARTAN試験)、enzalutamide(PROSPER試験)のnmCRPCにおけるMFS改善効果が2018年に報告されました。今回発表されたのはdarolutamideです。darolutamide はapalutamide、enzalutamideと同様に新規抗アンドロゲン薬に分類される薬剤です。今回darolutamide(ARAMIS試験)のMFS改善効果が発表され、同日N Engl J Medに報告されています。背景:nmCRPCの治療としてapalutamide、enzalutamideがありますが、fall、fracture、other adverse eventsとの関連が報告されています。darolutamideはapalutamide、enzalutamideとは構造が異なり、blood-brain barrierを通過しにくいため、中枢神経系への副作用が少なく忍容性が改善される可能性があると報告されています。また、darolutamideはARへのaffinityは高く、GABA-Aへの親和性や薬物相互作用が低いと報告されています。ARAMIS試験trial design:PSADT10ヵ月未満のハイリスクnmCRPC 1,509例を2:1にランダム化したdarolutamide1,200mg+ADT vs.プラセボ+ADTの比較試験のprimary endpointはMFSです。MFSは遠隔転移または死亡と定義されています。画像検査は16週間ごとに行われ、もしbaselineの状態がindependent reviewで遠隔転移と診断されると、baseline eventとしてカウントされます。secondary endpointはOSなどです。患者:PSADTは6ヵ月以下のハイリスク症例が両群とも約7割、Bone-sparing agentの使用は3~6%です。結果:primary endpointであるMFSはHR:0.41(95%CI:0.34~0.50)、p