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<先週の動き>1.コロナの影響も? 5年連続で合計特殊出生率が低下2.21日から、職場や大学での一般向けワクチン接種開始へ3.75歳以上の自己負担2割の導入へ、医療制度改革関連法案成立4.オンライン診療指針、かかりつけ医は初診から原則解禁へ5.患者の医療情報の共有システム作成へ/データヘルス改革6.外来機能報告でかかりつけ医との連携へ/社会保障審議会1.コロナの影響も? 5年連続で合計特殊出生率が低下厚生労働省は4日に2020年の人口動態統計を発表した。2020年の出生数は84万832人で、前年の86万5,239人より2万4,407人減少し、出生率(人口千対)は6.8(前年7.0)となった。また、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数)は1.34(前年1.36)と、5年連続で低下していることが明らかとなった。一方、死亡数は137万2,648人で、前年の138万1,093人より8,445人減少し、死亡率(人口千対)は11.1(前年11.2)だった。これにより算出される、自然増減数(出生数と死亡数の差)は-3万1,816人(前年比-1万5962人)となり、自然増減率(人口千対)は-4.3で、前年より0.1低下、14年連続で減少している。また2020年の婚姻件数の概数値は前年比12.3%減の52万5,490件と戦後最少となった。政府は、結婚・妊娠・出産・育児の「切れ目ない支援」のため、先駆的な少子化対策を行う地方公共団体を支援しているが、コロナウイルス感染拡大に伴い、より一層のテコ入れが必要になると考えられる。(参考)20年出生率1.34、5年連続低下 13年ぶり低水準(日経新聞)「出生率」去年1.34 5年連続で前年下回る 「出生数」は最少に(NHK)資料 令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況(厚労省)2.21日から、職場や大学での一般向けワクチン接種開始へ職場や大学などでの新型コロナウイルスワクチン接種について、政府が方針を示した。文部科学省は、各国公立大学法人や各地方公共団体に向けて、職域接種の要望確認についての意向を調査しており、先月26日時点で、全国およそ350の大学が、接種会場としてキャンパスなどを提供できると回答している。なお、附属病院を持たない大学などでは打ち手の確保が課題となっている。国は大学が接種を進める際は、医師や看護師の事前確保を求めているが、人材の確保やワクチンの保管など開始までにさまざまな課題があると見られる。(参考)医学部ある大学、接種計画を続々表明…「ない」大学は打ち手確保に悩む(読売新聞)職場でのワクチン接種 6月21日開始に向け 企業の準備本格化(NHK)資料 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に関する職域接種の要望確認について(調査)(文部科学省)3.75歳以上の自己負担2割の導入へ、医療制度改革関連法案成立4日、課税所得が28万円以上かつ年収200万円以上の後期高齢者の医療費窓口負担を1割から2割に引き上げる医療制度改革関連法が、参議院本会議で可決、成立した。当初は現役世代の負担軽減を目指したが、削減効果は720億円で1人当たり年700円と大きくはない。2022年以降、団塊世代が後期高齢者となるにつれて、後期高齢者の医療費はさらなる増大が見込まれるため、健保連は早期の施行を強く要望しているが、医師会などは高齢者の受診抑制を懸念しており、今後も見直しを巡って議論が重ねられるだろう。(参考)75歳以上医療費「自己負担2割」改革法成立 22年度後半から(毎日新聞)わずか30円の改革、通過点(日経新聞)医療保険制度改革関連法案に関する資料(健保連)4.オンライン診療指針、かかりつけ医は初診から原則解禁へ昨年4月から臨時特例的に電話・オンライン診療が大幅に拡大されているが、実施件数は毎月1万7,000件数程度と伸び悩んでいる。この中には、本来ならば処方できない「麻薬」「向精神薬」の処方箋、処方日数の上限(7日間)を守らない処方箋などが含まれており、不適切診療を繰り返す医療機関を問題とする声が上がっている。政府は6月2日に新たな成長戦略実行計画案を公表し、オンライン診療については、「安全性と信頼性をベースに、かかりつけ医の場合は初診から原則解禁する」とした。これに対して、日本医学会連合は「オンライン診療の初診に関する提言」を発表し、不適切に遠隔医療が行われ、患者・家族に不利益が生じてはならないとし、「オンライン診療の初診に適さない症状」および「オンライン診療の初診での投与について十分な検討が必要な薬剤」を作成した。今後、安全性や有効性が確認された疾患については、2022年度の診療報酬改定で、オンライン診療料の算定対象に加えることが検討される見込み。(参考)オンライン診療料、対象疾患の追加を検討へ 政府、6月中旬に新成長戦略実行計画(CBnewsマネジメント)資料 オンライン診療の初診に関する提言(日本医学会連合)第15回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会(厚労省)5.患者の医療情報の共有システム作成へ/データヘルス改革厚労省は、4日に持ち回り審議されたデータヘルス改革推進本部がまとめた工程表を発表した。新型コロナウイルス感染症のため自宅で療養している患者が、医師の健康観察を受けられるように、保健所と医療機関の間で情報共有できるツールを開発することが明らかになった。連携を進めることによって、自宅療養患者の急変についても迅速な対応につなげる。また2022年度からは、新型コロナ以外の感染症についても情報共有に着手する。2024年度にはすべての感染症で保健所と医療機関の連携体制の確立を目指す。このほか、マイナポータルなどを通じて、2021年10月からは国民が自身の特定健診の結果や処方・調剤情報についても確認できるようになるとともに、患者本人が閲覧できる情報(健診情報やレセプト・処方箋情報、電子カルテ情報、介護情報等)については、医療機関や介護事業所でも閲覧可能とする仕組みが今後数年で整備される見通し。(参考)自宅療養者の情報、地域の医療機関が共有のシステム作成へ…容体急変に即応(読売新聞)コロナ自宅療養者、医師が健康観察 保健所と情報共有(日経新聞)データヘルス改革に関する工程表について(データヘルス改革推進本部)6.外来機能報告でかかりつけ医との連携へ/社会保障審議会3日に開催された社会保障審議会医療部会で、医療法等の改正を受けて、今後の医療提供体制改革に向けた検討スケジュールが討議された。長時間労働の勤務医の労働時間短縮および健康確保のための措置を2024年度から実施するため、都道府県による特例水準対象医療機関の指定や医療機関勤務環境評価センターによる第三者評価の整備などが行われる。また、医療関係職種の業務範囲の見直しを行い、タスクシフト/シェアの推進を進めていく。外来医療の機能については、医療機関に対し、医療資源を重点的に活用する外来等について報告を求める外来機能報告制度の創設を2022年度から開始することが明らかになった。実際に行われている外来医療の機能に応じて、それぞれの医療機関がどのような機能を発揮すべきかの役割分担を明確化し、『かかりつけ医機能』を担う医療機関から、医療資源を重点的に活用する外来を担う医療機関につないでいくなどの機能分化・連携を推進する。(参考)医療制度を止めたオーバーホールは不可能、制度の原点を常に意識し外来機能改革など進める―社保審・医療部会(GemMed)国が4600万円をかけてかかりつけ医機能の好事例を収集 その狙いの先にあるものとは?(Beyondhealth)第79回社会保障審議会医療部会(令和3年6月3日)