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PSA検診による前立腺死亡率の減少効果なし:アメリカでの無作為化試験の結果

PSA検診を実施しても、前立腺による死亡率を減少する効果はないとする研究結果が出た。これは、前立腺、肺、大腸、卵巣の4種類ののスクリーニングについて米国で行われている、PLCO(Prostate, Lung, Colorectal, and Ovarian)スクリーニング試験の結果。米ワシントン大学のGerald L. Andriole氏らが、NEJM誌2009年3月26日号(オンライン版2009年3月18日号)で発表した。同一号のNEJM誌で、ヨーロッパの研究グループが発表したPSA検診の有効性に関する結果とは、相反する試験結果となっている。約7万7,000人を7年追跡試験は、1993~2001年にかけて、米国内10ヵ所の医療センターで、7万6,693人を無作為に2群に分け、一方には前立腺検診を毎年行い(検診群)、もう一方には通常の医療を行った(対照群)。具体的には、検診群にはPSA検診を6年間、直腸診を4年間、それぞれ毎年行った。対照群には通常の医療ケアを行ったが、その中でPSA検診や直腸診を受けた人もいた。検診群のPSA検診受診率は85%、直腸診受診率は86%だった。対照群のPSA検診受診率は40~52%、直腸診受診率は41~46%だった。前立腺死亡率は両群で変わらず7年間追跡後、前立腺罹患率は、対照群で95人/1万患者・年だったのに対し、検診群では116人/1万患者・年だった(罹患率比:1.22、95%信頼区間:1.16~1.29)。前立腺による死亡率は、対照群で1.7人/1万患者・年(死亡者数44人)に対し、検診群で2.0人/1万患者・年(同50人)と、両群に有意差はなかった(死亡率比:1.13、95%信頼区間:0.75~1.70)。なお、試験開始後10年のデータについては67%が完了しているが、7年追跡の結果と一貫しているという。同研究グループは、試験開始後7~10年の追跡結果において、前立腺による死亡率は非常に小さく、検診群と対照群では有意差は見られなかったと結論づけている。(當麻 あづさ:医療ジャーナリスト)

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PSA検診で前立腺死亡率を2割減少:ヨーロッパでの無作為化試験の結果

前立腺のPSA検診を行うことで、前立腺による死亡率を約2割引き下げることができるとする研究結果が出た。これは、ヨーロッパ7ヵ国の18万2,000人を対象に行った、前向き無作為化試験の結果で、オランダErasmus Medical CenterのFritz H. Schroder氏らが、NEJM誌2009年3月26日号(オンライン版2009年3月18日号)で発表した。 PSAは前立腺の腫瘍マーカーだが、PSAスクリーニング検査の有効性については、議論が分かれている。同一号のNEJM誌では、米国の研究グループが同試験結果と相反する結果を報告しており、有効性をめぐる議論の決着には、まだ時間がかかるようだ。18万2,000人を中央値9年追跡同研究グループは、ヨーロッパ7ヵ国に住む50~74歳の男性を、無作為に2群に分け、一方にはPSA検診を平均4年に1回の割合で行った。もう一方の対照群には、同検診を行わなかった。事前に設定した中核年齢層である55~69歳の被験者は、16万2,243人だった。主要アウトカムは、前立腺による死亡率。追跡期間の中央値は9年だった。前立腺による死亡率はPSA検診群で2割減SA群のうちPSA検診を最低1回受診したのは、82%だった。追跡期間中の前立腺の累積罹患率は、PSA群が8.2%、対照群が4.8%だった。PSA群の対照群に対する前立腺死亡率比は、0.80(95%信頼区間:0.65~0.98、補正後p=0.04)だった。死亡件数の、両群の絶対リスクの差は、0.71例/千人だった。前立腺を1人予防するには、スクリーニング1,410人は行う必要があること、また前立腺の治療は48人を要するという計算だった。なお、PSA群のうちPSA検診を受けなかった人を除き対照群と比較したところ、前立腺死亡率比は、0.73(95%信頼区間:0.56~0.90)とさらに低下した。同研究グループは、PSA検診は前立腺の死亡率を20%低下するが、過剰診断のリスクが高いと結論づけている。(當麻 あづさ:医療ジャーナリスト)

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LDL-C値、高感度CRP値ともに低下すると心血管イベント発症リスクが65%減少 JUPITER試験結果より

アストラゼネカと塩野義製薬は2日、クレストール(ロスバスタチン)の1次予防効果を検討した試験JUPITER(ジュピター)試験の新たな解析の結果、LDL-C値、高感度CRP値ともに低下すると心血管イベント発症リスクを65%減少させることがわかったと発表した。JUPITER試験全患者数の87%にあたる約15,500人のLDL-Cと高感度CRPの到達値に対する心血管イベントの発症抑制効果を解析した結果(サブ解析)、LDL-Cが70mg/dL未満に低下した群はプラセボ投与群に比べて55%(p

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ヒト用パンデミックインフルエンザワクチンEmerflu、オーストラリアで承認を取得

サノフィ・アベンティス株式会社は31日、仏サノフィパスツール社が、ヒト用パンデミックインフルエンザワクチンであるEmerfluがオーストラリア治療製品局(TGA:Therapeutic Goods Administration)から販売承認を取得したことを発表しました。Emerfluワクチンは、パンデミックが公式に宣言された場合のオーストラリアにおけるパンデミックインフルエンザワクチンとして承認された。Emerfluは、同定されたパンデミック株から製造され、オーストラリア政府による行動計画のもと、オーストラリアで接種される。オーストラリアにおけるEmerfluの承認は2004 年後半に開始された、アルムアジュバントを含有する、不活化H5N1 パンデミックインフルエンザワクチン候補の臨床試験結果に基づき、2009年2月13日、オーストラリア医薬品評価委員会(ADEC:Australian Drug Evaluation Committee)による肯定的な勧告を受けて決定された。これらの試験では、現在世界各国の保健当局と専門家が次のパンデミックの原因になりうると同定しているH5N1ウイルス株に対するEmerfluの安全性と防御免疫応答について評価が行われたという。詳細はプレスリリースへhttp://www.sanofi-aventis.co.jp/live/jp/medias/8E70BBBE-FD94-4CA7-8E20-293E401C087C.pdf

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日本初のカウンター付吸入用エアゾール剤喘息治療配合剤「アドエア 50エアー120吸入用」発売

グラクソ・スミスクライン株式会社は、4月6日に喘息治療配合剤「アドエア 50エアー120吸入用」(一般名:サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステル)を発売した。同剤は、1月21日に成人および小児の気管支喘息を適応として製造販売承認を取得したもので、3月13日に薬価収載された。アドエア 50エアー120吸入用には、喘息治療用の吸入用エアゾール剤としては日本で初めてドーズカウンターがつき、残りの使用回数の確認が可能となった。アドエアは、気管支拡張作用を持つ長時間作動型吸入β2刺激薬(サルメテロールキシナホ酸塩)と抗炎症作用を持つ吸入ステロイド薬(フルチカゾンプロピオン酸エステル)をひとつの吸入器具におさめた配合剤。海外では1998年に欧州で承認されて以来、喘息およびCOPD(慢性気管支炎・肺気腫)の治療薬として130ヵ国以上で承認されている。詳細はプレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2009_01/P1000543.html

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慢性疼痛、うつ症状はプライマリ・ケアで改善できる

プライマリ・ケアでよく見られる慢性疼痛について、コラボレートケア介入(プライマリ・ケアベースでサイコロジスト・ケアマネジャーと内科医が疼痛治療補助の介入を行う)で、統計的に有意な改善が見られことが報告された。ポートランド退役軍人病院(アメリカ)のSteven K. Dobscha氏らによる、同院関連の5つのプライマリ・ケア診療所で行った集団無作為化試験SEACAP(Study of the Effectiveness of a Collaborative Approach to Pain)の結果で、JAMA誌2009年3月25日号で掲載されている。慢性疼痛患者401例、通例治療群とコラボレートケア群に無作為化され12ヵ月間追跡Dobscha氏らは、プライマリ・ケアでよく見られる慢性疼痛は、大半は身体的・精神的障害、苦悩、あるいは共存症のうつ病と関連し、医療コストの増大とも関連しているとして、一部試験評価で改善が実証されていたコラボレートケアが、共存症のうつ病を含む予後改善に寄与するかどうかを検討した。試験には、かかりつけ医42人が協力。12週間以上、中等度以上の痛みがあり、筋骨格痛と診断された退役軍人患者401例が登録され、通例治療群(専門ペインクリニックに患者を紹介)とコラボレートケア群に無作為に割り付けられた。登録は2006年1月から2007年1月まで。追跡調査は2008年1月に終了した。疼痛治療補助には、かかりつけ医向け教育プログラム(2セッション)をはじめ、患者評価、ワークショップへの参加誘導、症状モニタリング、かかりつけ医へのフィードバックと勧告、必要に応じた専門治療受療の勧告が含まれた。患者は試験登録するとまず電話連絡を受け、書面評価票が郵送され、ケアマネジャーによる評価訪問を受けた。患者評価はクリニックにて、あるいは電話やテレビ電話会議で行われた。介入期間は12ヵ月間。2ヵ月ごとにケアマネジャーが電話で患者にコンタクトをとりモニタリングと評価が行われた。通例治療群より、疼痛による障害、疼痛強度は大きく改善、うつも改善コラボレートケア群に割り付けられた患者は、平均10.6回(SD 4.5)、チームからのコンタクトを受けた。通例治療群と比較して、12ヵ月間でより大きな改善が見られたのは、疼痛による障害[ローランド・モーリス障害質問票(RMDQ)のポイント/月の変化:-0.101、P=0.004]、疼痛強度(同CPG疼痛強度サブスケール:-0.270、P=0.01)だった。 また基線で、うつ病があった患者[PHQ-9スコア(範囲:0~27)が10]にも、より大きな改善が見られた(同:-0.177、P=0.003)。コラボレートケア群と通例治療群の、基線と12ヵ月時点でのスコアの違いは、RMDQは-1.4対-0.2、CPG疼痛強度サブスケールは-4.7対-0.6、PHQ-9は-3.7対-1.2だった。これらから、「介入効果はわずかではあるが、種々の予後評価で統計的に有意な改善をもたらしたことが確認された」と結論し、プライマリ・ケアベースでの介入で、慢性疼痛およびうつ症状は改善できるとまとめている。(武藤まき:医療ライター)

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ICU患者への強化血糖コントロールは死亡率を増加

集中治療室(ICU)患者への強化血糖コントロールは、より緩やかな従来型の管理方法に比べ、死亡率を増加することが明らかにされた。高血糖はICU患者に多く見られるものの、血中グルコース値をどこまで引き下げるべきかについては、これまで意見が分かれていた。今回、6,000人超を対象に行った大規模試験で、ICU患者については、血糖値の目標値を81~108mg/dL(4.5~6.0mmol/L)で管理をするよりも、目標値180mg/dL(10.0mmol/L)以下で管理をしたほうが、死亡率が低下したという。オーストラリアとニュージーランド、カナダの共同研究で明らかになったもので、オーストラリアGeorge Institute for International HealthのSimon Finfer氏らが、NEJM誌2009年3月26日号(オンライン版2009年3月24日号)で発表した。90日以内の死亡率は強化群でおよそ1.14倍同研究グループは、ICUに3日以上入院すると予測された患者6,104人を、ICU入室後24時間以内に無作為に2群に分けた。一方の強化血糖コントロール群では、血糖値の目標値を81~108mg/dLで管理し、もう一方の従来型血糖コントロール群では、同目標値を180mg/dL以下で管理した。主要エンドポイントは、試験開始後90日以内の死亡とした。その結果、90日以内に死亡したのは、強化群では27.5%に当たる829人だったのに対し、従来群では24.9%に当たる751人だった(オッズ比:1.14、95%信頼区間:1.02~1.28、p=0.02)。外科的治療と内科的治療でも同様な傾向被験者のうち、外科的治療を行ったグループと、内科的治療を行ったグループについてそれぞれ見てみても、同様な傾向が見られた(強化群の従来群に対する死亡に関するオッズ比:外科群1.31、内科群1.07、p=0.10)。さらに、血糖値40mg/dL以下の重度低血糖が見られたのは、従来群の0.5%に対し、強化群では6.8%と、有意に高率だった(p

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エベロリムス、前治療が無効となった進行性腎細胞がんの治療薬として米国で承認を取得

ノバルティスファーマ株式会社は3月30日、エベロリムス(米国での製品名:「AFINITOR」)錠が、スニチニブやソラフェニブによる前治療が無効となった進行性腎細胞がん患者の治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得したと発表した。エベロリムスは、がん細胞内で腫瘍の細胞分裂及び血管新生を制御するmTORタンパクの阻害剤(1日1回経口投与)。プラセボと比較して無増悪生存期間を2倍以上に延長し、がんの進行のリスクを67%減少させた。また、エベロリムスによる治療開始10ヵ月の時点で、約25%の患者で腫瘍の増大が見られなかった。詳細はプレスリリースへhttp://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090401.html

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前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ユリーフ」のアセアン諸国などにおけるライセンス契約が締結

キッセイ薬品工業株式会社とエーザイ株式会社は2日、キッセイ薬品が創製した前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ユリーフ」(一般名:シロドシン)に関して、アセアン10ヵ国ならびにインドおよびスリランカを対象としたライセンス契約を締結したことを発表した。今回の契約締結により、エーザイは、キッセイ薬品より対象国におけるユリーフの独占的開発・販売権を取得することになった。ユリーフは、キッセイ薬品が創製した選択的α1A受容体遮断薬であり、主に前立腺に存在するα1A受容体を遮断することにより、前立腺の緊張を緩和して尿道抵抗を改善し、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する。既存薬に比べ効果の発現が早く、尿が出にくいなどの排尿症状と、頻尿や尿が我慢できないなどの蓄尿症状の両症状を改善する特長がある。日本では2006年に発売され、海外では昨年4月に韓国で承認されたほか、米国では昨年10月に承認され、現在発売に向けた準備が進められているという。また、欧州では昨年11月に、中国では昨年12月にそれぞれ承認申請されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.kissei.co.jp/news/press2009/seg090402.html

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急性胸痛を訴え救急外来を受診した患者へのアドバイス

急性胸痛を訴え救急外来を受診する患者の大半は、即時診断は困難で、さらなる診断評価を必要とする。通常はそのことを患者に口頭で伝えるだけだが、診断に対する不安を患者に与えることになったり、急性胸痛を繰り返すことになるなどQOLに重大な影響をもたらし、うまく伝えることが求められている。Northern General HospitalのJane Arnold氏らは、年間70万人(イングランドとウェールズで)に上る急性胸痛患者への有用な情報伝達方法として、循環器外来患者のコミュニケーションツールとして開発されたインフォメーションシートをアレンジ。患者の不安解消および健康QOL、治療満足度、二次的症状の改善に役立つか試験した。BMJ誌2009年3月21日号(オンライン版2009年2月26日号)より。診断評価の伝達を、口頭のみ群、+インフォメーションシート提示群とで比較試験は1施設のER胸痛ユニットで、非盲検無作為化試験で行われた。急性胸痛を訴え受診するも初発症状での診断がつかなかった患者を、診断評価後に、一般的な口頭でのアドバイスだけを与えるグループと、口頭でのアドバイスに加えインフォメーションシートを提示するグループに、無作為に割り付けた。主要転帰は、不安症(14の質問項目で評価するhospital anxiety and depression scale)。副次転帰は、うつ病(hospital anxiety and depression scaleで評価)、健康QOL(SF-36でセルフ評価)、患者満足度、1ヵ月以内の再度の急性胸痛の有無、ライフスタイルの変化(禁煙、食事、運動)、さらに他のソースから情報を得ようとしたり、疼痛へ備えた健康管理行動とした。インフォメーションシート提示はうつや不安予防に有効患者700例のうち試験に応じたのは494例(70.6%)だった。結果は、アドバイスが口頭のみだったグループに比べ、インフォメーションシートも受け取ったグループのほうが、主要転帰の不安症、副次転帰のうつ病の評価指標平均値(hospital anxiety and depression scale)が、より低く、シート提示が不安症やうつを減らすことが確認された。不安症のスコアは、7.61対8.63、群間差は1.02(95%信頼区間:0.20~1.84)。うつ病スコアは、4.14対5.28、群間差は1.14(0.41~1.86)。SF-36評価による精神面および健康状態についても、+インフォメーションシート群のほうが高く、健康QOLの面に有用なことが認められた。一方で、患者満足度、二次的症状、ライフスタイルの変化、さらなる情報探求行動や疼痛へ備えた健康管理行動に有意な変化は見られなかった。それでもArnold氏は、患者にインフォメーションシートを提供することの潜在的な有用性を強調し、さらなる改良開発が必要であるとまとめている。

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間欠性跛行患者へのナフチドロフリルの臨床的有用性確認

間欠性跛行に対する経口ナフチドロフリルの有効性について、Ghent大学(ベルギー)Heymans薬理学研究所のT De Backer氏らが、個々の患者データに基づくメタ解析を実施。プラセボとの比較で臨床的な有用性が確認されたと、BMJ誌2009年3月21日号(オンライン版2009年3月10日号)で発表した。血管作用薬の治療薬として提案されて30年以上になるが、強力な有効性データが不足しており、使用については議論が続いている。ナフチドロフリルは1968年に発売され、European and transatlanticガイドラインでも有効性が言及されているが、メタ解析による有効性の提示が行われていない。唯一行われたシステマティックレビューによるメタ解析は、取り上げた試験間の不均一性を理由に見送られていたが、Backer氏らは、個々の患者データに基づくメタ解析で補正可能と判断し本研究を実施した。1,266例を無作為化し全例解析解析は、Medline、International Pharmaceutical Abstracts、Embase、Science Citation Index、the Cochrane trial registersから、無痛歩行距離を主要アウトカムとする、二重盲検無作為化プラセボ対照試験を取り出し行われた。個々の患者データは、電子データもしくは症例報告から収集され整合性の確認を行った上で解析に回された。解析方法は、すべての患者を無作為化したのち全例解析。有効性は、プラセボとの比較によるナフチドロフリル投与後の無痛歩行距離の相対的改善率(相乗平均)で評価された。レスポンダー解析における治療成功の定義は、歩行距離がベースライン時より最低50%改善された場合とした。患者総数は1,266例で、主要解析対象は1,083例にて行われた。結果、プラセボとの比較でナフチドロフリル投与後の無痛歩行距離の相対的改善率は、1.37(95%の信頼区間1.27~1.49)。改善率の差は22.3%(95%信頼区間:17.1%~27.6%)だった。また、6ヵ月の治療期間中に症状軽減のために必要とした治療回数は4.48(95%の信頼区間3.62~5.85)だった。

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患者向けの成長ホルモン治療の情報サイトを新規公開

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、成長ホルモン治療に関する患者向けのサイトをリニューアルし、新しく成長障害を持つ子供のための相談室「Nordicare.jp」として3月24日(火)より公開したと発表した。新サイトでは以下の機能があるとのこと。成長障害Q&A:子供の身長、成長ホルモン治療などに関しての質問を送ることが可能。数多く寄せられた質問に対する回答はサイトで公開する予定。成長ホルモン治療に関連する医療保険の仕組みや地域ごとに異なる医療助成に関する解説ページを用意し、「疾患の気づき」「受診」「診断」「医療手続き」「治療の開始と継続」までを一貫してサポートする。ユーザーの「マイページ」:一人ひとりの専用ページをつくることができ、その中で「成長曲線」や「注射カレンダー」を提供する。また、マイページでは、「Nordicare.jp」のキャラクターである3匹の犬の中から好きな犬を選んだり、背景色を選んだりするなどのカスタマイズが可能。携帯電話でのサービスも開始予定。詳細はプレスリリースへhttp://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/PR_09_03.asp

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タケプロンの「低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の発症抑制」の効能追加を申請 

武田薬品工業株式会社は、消化性潰瘍治療剤「タケプロン」(一般名:ランソプラゾール)について、「低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の発症抑制」にかかる効能追加を申請したと発表した。高齢化が進む日本では、脳梗塞や心筋梗塞の再発予防のために低用量アスピリンを服用する患者が増加しているが、国内において、低用量アスピリン投与時における潰瘍の発症抑制の効能・効果が認められた消化性潰瘍治療剤はなく、日本人の低用量アスピリン長期服用患者を対象として、タケプロンによる潰瘍発症抑制効果を検証する臨床第3相試験を行い、その結果に基づき、効能追加申請を実施したとのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.takeda.co.jp/press/article_32546.html

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「まぶしい太陽」と「まぶしくない太陽」はどっちが危険か?

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社は、緯度、気候、環境の異なる3地域(沖縄、金沢、アイスランド)において、「太陽高度と眼に入る紫外線量に関する調査」を実施し、その比較結果から導き出される眼の紫外線(UV)対策について発表した。それによると、意識調査の結果から、まぶしさを感じないと眼の紫外線対策をしない実態が浮き彫りになったが、まぶしくても、まぶしくなくても、眼におよぼす紫外線の危険性に注意が必要で、太陽高度の高い沖縄では、時間帯によって眼は太陽を背にしていても、太陽を正面にしている時と同等レベルの紫外線を浴びていることがわかったという。これは眼に直射光の入らない、太陽に背を向けた状態でも、太陽光の散乱や反射によりあらゆる方向から紫外線が眼に入ってくるためと考えられ、眼に入る直射光が少ないとまぶしさは感じにくく、紫外線を浴びる量が少ないように思われがちだが、太陽が高い時間帯では、眼はまぶしくなくても、まぶしく感じる時と同等レベルの紫外線を浴びている。また、アイスランドと沖縄の比較では、太陽を正面にした場合に眼が浴びる紫外線の1日の積算量は、太陽高度が低いアイスランドの方が沖縄よりも多くの紫外線を浴びていることがわかった。これは、太陽が低い位置にあると、直射光が眼に入り、強い紫外線を浴びるために起こると考えられる。太陽高度がおよそ40度の場合、太陽が視野に入るためまぶしさを強く感じるという。まぶしさを強く感じる時には、眼も大量の紫外線を浴びていると考えられる一方、低い太陽高度では太陽を背にすると、眼が浴びる紫外線量は正面の1/4程度まで少なくなる。このことから、眼に入る紫外線には太陽高度が深く関係しており、太陽が高い地域や時間帯では、まぶしくなくても紫外線を浴びており、逆に太陽高度が低い地域や朝夕の時間帯では、まぶしさを感じる直射光に特に気をつける必要があると指摘する。詳細はプレスリリースへhttp://acuvue.jnj.co.jp/corp/press/p0047.htm

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日本の医師の93%がアレルギー性鼻炎を喘息のリスクファクターと認識

万有製薬株式会社は、Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.がグローバルで実施した気管支喘息に関する調査「The Asthma Management Survey」より、日本の医師および患者の気管支喘息とアレルギー性鼻炎との関連性に対する認識についての結果をまとめ、発表した。この調査は、2007年12月から2008年2月にかけて、日本、フランス、ドイツ、イタリア、韓国、メキシコの6ヵ国において、計450名の医師と計757名の気管支喘息患者を対象に、インターネット上で実施されたもの。日本の医師、患者における主な結果は、気管支喘息とアレルギー性鼻炎は関連があると回答した医師は84%、アレルギー性鼻炎の症状があるときに気管支喘息が悪化すると回答した患者は59%、アレルギー性鼻炎を気管支喘息のリスクファクターと考えている医師は93%であった。詳細はプレスリリースへhttp://www.banyu.co.jp/content/corporate/newsroom/2009/product_news_0331.html

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国内における抗悪性腫瘍薬ヨンデリスのライセンス契約が締結

大鵬薬品工業株式会社は31日、スペインのファーママー社と抗悪性腫瘍薬「ヨンデリス」の日本での開発販売に関し、3月29日にライセンス契約を締結したと発表した。ヨンデリス(トラベクテジン)はカリブ海産のホヤ類から発見された海洋産物起源の新規抗悪性腫瘍薬。ヨンデリスはDNAに結合し、細胞分裂、遺伝子転写、DNA修復機構を妨げる。2007年9月に欧州委員会から進行または転移性軟部組織肉腫の治療薬として販売承認を受け、2008年にはペグ化リポソームドキソルビシンとの併用で再発卵巣を適応として、EMEA(欧州医薬品審査庁)とFDA(米国食品医薬品局)に承認申請を提出しているという。今回の契約により、大鵬薬品は日本でのヨンデリスの開発・販売のライセンスを受け、ファーママー社に契約一時金、および達成報奨金、日本での売上に応じたロイヤリティを支払う。また同剤の日本での開発販売費用は大鵬薬品が負担するという。http://www.taiho.co.jp/corporation/news/2009/20090331.html

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【医師・薬剤師限定】乳がんにおける術前・術後補助化学療法ではACよりもECを選択?

情報のスペシャルサイト「実践!化学療法」において開催中のアンケート「手術可能乳がんにおけるACおよびEC療法の選択ついて」の途中経過によると、AC(ドキソルビシンADM+シクロフォスファミドCPA)よりもEC(エピルビシンEPI+シクロフォスファミドCPA)をメインに使うとの回答が多くなっている。現状の投票状況は、ACが3割弱なのに対して、ECが6割に及んでいる。また、ACとECを選択する場合、もっとも重視する項目としては慣れ(経験の多さ)」「副作用の少なさ」が多く選ばれている。先生のご意見はどうでしょうか?アンケートはこちらhttp://www.carenet.com/oncology/chemo/cngpage/c_bc090319.html

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降圧療法は透析患者の心血管リスクを改善する

透析患者では心血管疾患への罹患および心血管死のリスクが実質的に増大しているが、降圧薬による治療でこのリスクが有意に改善することが、オーストラリアSydney大学George国際健康研究所のHiddo J Lambers Heerspinkらが実施したメタ解析で判明した。一般人口では降圧療法が心血管疾患に関してベネフィットをもたらすことが示されているが、透析患者に対する降圧療法の有効性や耐用性は明らかにされていなかったという。Lancet誌2009年3月21日号(オンライン版2009年2月26日号)掲載の報告。無作為化対照比較試験の系統的レビューとメタ解析を実施研究グループは、透析患者に対する降圧療法の効果を評価する目的で系統的レビューとメタ解析を行った。論文の言語に制限を設けずに、1950~2008年までのMedline、Embase、Cochrane Libraryのデータベースを検索した。透析患者を対象に降圧療法が心血管の予後に及ぼす影響について検討した無作為化対照比較試験から、標準化されたデータセットを抽出した。メタ解析には変量効果モデルを用いた。心血管イベント、全死亡、心血管死のリスクが有意に低減8つの関連試験を同定し、1,679例に関する495のイベントのデータを得た。対照群に比べ、降圧療法群では平均収縮期血圧が4.5mmHg低下し、拡張期血圧は2.3mmHg低下していた。降圧療法群は、対照群に比べ心血管イベント(リスク比:0.71、p=0.009)、全死亡(リスク比:0.80、p=0.014)、心血管死(リスク比:0.71、p=0.044)のリスクが有意に低減していた。これらの効果は広範な患者層に一貫してみられた。著者は、「降圧薬を用いた治療は、透析患者で増大している心血管疾患への罹患および心血管死のリスクを低減させることから、これらの患者に対するルーチンな治療法とすべきである」と結論している。(菅野守:医学ライター)

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バルーン椎骨形成術は急性期の脊椎圧迫骨折に有効:FREE試験

バルーン椎骨形成術は、脊椎圧迫骨折に対する長期的な効果はないものの急性期には有効で安全な治療法であることが、イギリス・グランピアン州国民保健サービス(NHS)Woodend病院整形外科のDouglas Wardlaw氏らが実施したFREE試験で明らかとなった。バルーン椎骨形成術は疼痛を伴う脊椎骨折に対する低侵襲性の治療手技であり、痛みの低減およびQOLの改善を目的に施行されるという。Lancet誌2009年3月21日号(オンライン版2009年2月25日号)掲載の報告。8ヵ国21施設から300例を登録、1ヵ月後の身体的QOLを評価本試験は、脊椎圧迫骨折に対するバルーン椎骨形成術の効果と安全性の評価を目的とした無作為化対照比較試験。2003年2月~2005年12月までに、8ヵ国21施設から1~3ヵ所の急性脊椎骨折を有する成人患者300例が登録され、バルーン椎骨形成術群(149例)あるいは外科治療を行わない対照群(151例)に無作為に割り付けられた。主要評価項目は、QOL評価としてベースライン時から1ヵ月後までのshort form-36の身体的健康度(SF-36 PCS)スコア(1~100)の変化の差とした。QOLとともにそれ以外の効果や安全性に関する評価を12ヵ月後まで実施した。SF-36の身体的健康度スコアが有意に改善、有害事象の頻度は同等1ヵ月後までのフォローアップが完遂できたのは、治療群が138例、対照群は128例であったが、解析は300例全例について行った。治療群ではSF-36 PCSスコアが、ベースラインの26.0から1ヵ月後には33.4まで7.2ポイント改善したのに対し、対照群では25.5から27.4までと2.0ポイントの改善にとどまり、バルーン椎骨形成術の有意な治療効果が確認された(群間差:5.2ポイント、p<0.0001)。有害事象の頻度は両群間で差がなかった。バルーン椎骨形成術に関連する重篤な有害事象が2例(血腫、尿路感染症)に認められたが、周術期の心筋梗塞や肺塞栓などはみられなかった。著者は、「バルーン椎骨形成術は、急性期の脊椎圧迫骨折に対し有効で安全な治療法である」と結論し、「今回の知見は、早期の治療選択肢として本法の使用を決定する際の情報提供に寄与するであろう」としている。(菅野守:医学ライター)

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ブロプレスとカルシウム拮抗薬の合剤を承認申請

 武田薬品工業株式会社は30日、ブロプレス(一般名:カンデサルタン シレキセチル)とカルシウム拮抗薬(一般名:アムロジピンベシル酸塩、以下、アムロジピン)との合剤である高血圧症治療薬について、厚生労働省に製造販売承認申請を行ったことを発表した。 同社が創製したブロプレスは、血圧を上げるホルモンの一つであるアンジオテンシンIIの働きを阻害する、アンジオテンシンII受容体拮抗剤(ARB)。日本では1999年に発売開始され、2005年にはARBとして国内で初めて慢性心不全の効能を取得した。一方、アムロジピンは、ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬であり、細胞内へのカルシウムイオンの流入を抑制することで、主として血管平滑筋を弛緩させ、末梢血管抵抗を減じることで降圧効果を発揮する。 日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2009」では、降圧効果が不十分な場合には降圧薬の併用治療が推奨されており、中でもARBとカルシウム拮抗薬の併用治療は、個々の降圧効果を減じることなく、有効性および安全性の点からも合理的であり、同ガイドラインで推奨される組合せの一つに挙げられている。

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