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レビー小体病を画像診断で層別解析

 パーキンソン病(PD)、認知症を伴うパーキンソン病(PDD)、レビー小体型認知症(DLB)は、レビー小体病(LBD)と総称される。神経症状を欠く一次性レビー小体病(pure psychiatric presentation:PPP)は、明らかなパーキンソン症候がなく、長年にわたり認知障害が続くという精神症状において、第四のサブタイプといえるかもしれない。石川県・粟津神経サナトリウムの小林 克治氏らは、60例のmeta-iodobenzylguanidine(MIBG)心筋シンチグラフィー検査の解析を行い、層別解析結果を報告した。International Journal of Geriatric Psychiatry誌オンライン版2014年10月22日号の掲載報告。 本研究では、心筋MIBG検査で低集積がみられる被験者が、PPPを有するかを検討することが目的であった。心筋MIBGを受けた60例(女性28例、男性32例)を、精神医学的な画像診断に基づき、うつ病群(D群、27例)、単独幻視群(V群16例)、精神病群(P群17例)の3群に層別化した。56例については、脳SPECT検査も行われ、37例で血流低下が認められ、19例で異常所見はみられなかった。それらに基づき最終的な診断(PD、PDD、DLB、PPP)を、DSM-IV、統合パーキンソン病評価尺度(UPDRS)、Mini-mental state examination(MMSE)を用いて行った。 主な結果は以下のとおり。・D群(うつ病)患者のうち、40%はパーキンソン症候を伴わないうつ病と診断された。しかし、約50%は典型的なパーキンソン症候が認められた。・P群(精神病)患者の大半は、PDDまたはDLBの病像を呈した。・統計的分析により、「V-DLB後頭葉血流低下群」「SPECT異常なしD-PD群」「側頭葉血流低下P-PDD群」「SPECT異常なしD-PPP群」の4つの組み合わせが示された。・PPPは大うつ病性障害を特徴とし、LBD予備群、PDのうつの前駆症状の可能性がある。PDDを特徴付けるにあたり、精神病と認知症は質的に同等であった。関連医療ニュース レビー小体型認知症、パーキンソン診断に有用な方法は 認知症、アルツハイマー型とレビー小体型の見分け方:金沢大学 たった2つの質問で認知症ルールアウトが可能

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未来を担う医療系学生(31)

二階堂 紗恵さん麻布大学獣医学部 獣医学科 4年希望進路:獣医科牛が大好きです。コメントとにかく牛が好きなんです!かわいがり過ぎると、食べられなくなるんじゃないかと思われるかもしれないのですが、食肉として牛肉も大好き。食肉になるということは、畜産家にも、獣医にも、消費者にも一番良い形で牛を育てられた証。だから牛の健康管理は本当に真剣です。1年から当番で乳牛の世話をしていますが、話しかけると何となく意思の疎通ができているようで嬉しいですね。撮影:江上嘉郁

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未来を担う医療系学生(32)

山本 理香子さん島根大学医学部 医学科 4年希望進路:整形外科笑顔を絶やさず患者さんに信頼されるような医師になりたいです。コメント中学時代バスケに夢中だったのですが、膝を傷めて2回手術しました。もちろん試合なども出られなくて、筋肉をつけるためのリハビリに多くの時間を費やしました。いまはすっかり治って、大学ではバドミントン部のキャプテンをしています。中学とか高校で、スポーツに励んでいる人たちが、限られた大事な3年間を思う存分、練習や試合に打ち込めるようにサポートしてあげられるような医師になりたいです。撮影:田里弐裸衣

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未来を担う医療系学生(33)

岡本 美波さん横浜市立大学医学部 看護学科 2年希望進路:産婦人科患者さんの心に寄りそえる看護師になりたいです。コメント幼いころから祖母が入退院を繰り返していたので、お世話になった看護師さんに憧れていたのがきっかけで看護師を目指すようになりました。将来は、産婦人科で活躍したいなと思っています。あと、ワークライフバランスは将来の目標でもあり、大切なことだと思います。夢は、家事も仕事もこなせるかわいい奥さんになることです!撮影:田里弐裸衣

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未来を担う医療系学生(34)

宮本 紗代さん慶應義塾大学看護医療学部 3年希望進路:産科Thank you!コメント10歳年下の妹が生まれる時、帝王切開に臨むお母さんがすごくかっこよくて、自分もお母さんを支えるために何かしたいって思いました。そのための仕事が看護師なんだって気付いたのは中学のときですね。看護師になるからには、進路はもちろん産婦人科。尊敬する助産師さんは山本詩子先生と川島みどり先生。私も素敵な先輩たちの背中を見ながら沢山のことを吸収して、女性の助けになれる看護師になっていきたいです!撮影:田里弐裸衣

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未来を担う医療系学生(35)

岩切 由季さん鹿児島大学医学部 医学科 4年希望進路:外科ありがとうございます!コメント鹿児島からこのイベントのために東京に遊びに来ました。医師だけでなく様々な職種の学生同士で話ができる機会は本当に貴重だなって思います。将来進むのは外科って 決めています。初めから興味があったわけではないんですが、心臓の模擬手術をしてみたとき、とてもやりがいを感じたんです。正確さや手早さが求められるところが自分には合っているのかな・・・なんて思っています。撮影:田里弐裸衣

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アリスミアのツボ Q14

Q14上室頻拍はすべてカテーテルアブレーションすべきでしょうか?循環器内科医としてはすべてアブレーションの適応と答えたいのですが・・・。ほとんどすべての上室頻拍がアブレーションで根治できるいまださまざまな議論のある心房細動に比べて、ほぼすべての上室頻拍がアブレーションで根治可能な時代となっています。それを知っているので、すべての上室頻拍はアブレーションで治してしまったほうがよいと、循環器内科医の私は思います。患者はさまざまとはいっても、上室頻拍の生命予後は良好です。したがって、上室頻拍治療の目的は、患者が将来上室頻拍のため日常生活で困らないようにしてあげることです。そして、患者はさまざまなのです。上室頻拍の頻度もさまざま、上室頻拍の持続時間もさまざま、その際の症状もさまざま、カテーテルアブレーションという治療行為に対する印象もさまざまです。一生に数度しか上室頻拍発作がなくてもそのたび病院を救急受診して薬物で止めてもらうということを経験した患者は、もうなんとかこの発作から解放されたいと願うでしょう。あるいは、救急受診するにしても10年に1、2度だからそれでいいと考える患者もいるでしょう。カテーテルアブレーションという医療行為が怖くて仕方がないという患者もいるでしょう。根治療法があることを伝える私は内心カテーテルアブレーションしたらいいのにと思いながらも、そのような根治療法があり、いつでもそれを受けることができるという説明にまず留めています。すぐに「カテーテルアブレーションを受けたいので、予定を・・・」という患者もいれば、「家に帰って一度考えてみます」という患者もいれば、「今のところはまだ薬の頓服でいいです」という患者もいれば、その対応は本当にさまざまです。私は、「患者の望むように」というスタンスです。最終的にはいずれカテーテルアブレーションを行うことになると感じているのですが、そのタイミングは医師が強制するものではなく、患者に決めてもらってよいのではないでしょうか。

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うつ病+認知障害への有効な治療介入は

 うつ病と認知障害を有する高齢者に対しては、抗うつ薬の効果は限定的である。また、心理社会的介入の効果はこれまで十分に検討されていなかった。このような患者に対し、問題適応療法(problem adaptation therapy:PATH)が、認知障害支持療法(ST-CI)よりも、病状の低減に有効であることが、米国・ウェイル・コーネル・メディカル大学のDimitris N. Kiosses氏らによる無作為化試験の結果、報告された。JAMA Psychiatry誌オンライン版2014年11月5日号の掲載報告。 試験は同大研究所で2006年4月~2011年9月に行われた。被験者は、大うつ病、中等度認知症レベルの認知障害を有している65歳以上の74例で、無作為にPATH群とST-CI群に割り付けられ、週1回12週間にわたる介入を自宅で受けた。検討ではミックス効果モデルを用いて、12週間介入の両群の効果を比較した(途中離脱者は14.8%)。主要アウトカムは、うつ病(モンゴメリ・アスベルグうつ病評価尺度[MADRS]で評価)および障害(World Health Organization Disability Assessment Schedule II[WHODAS 2.0]で評価)の改善であった。 PATHは、代替戦略、環境適応、介護者支援を統合した問題解決アプローチで、患者の感情調節を図る。一方のST-CIは、情動、理解、共感の表出にフォーカスを当てた介入の方法である。 主な結果は以下のとおり。・12週間介入において、PATH群のほうがST-CI群よりも、うつ病(Cohen d:0.60、95%信頼区間[CI]:0.13~1.06、治療×期間 F1,179=8.03、p=0.005)、障害(同:0.67、0.20~1.14、F1,169=14.86、p=0.001)ともに有意に大きく改善した。・さらに副次アウトカムのうつ病寛解率も、PATH群のほうがST-CI群よりも有意に高値であった(37.84% vs. 13.51%、χ2=5.74、p=0.02、NNT=4.11)。 今回の結果を踏まえて、著者らは「PATHは、うつ病と認知障害を有する、治療選択肢がほとんどない高齢者の大規模集団に好影響をもたらす可能性がある」とまとめている。関連医療ニュース 認知症の精神症状、さらなる評価が必要 高齢者への向精神薬投与、認知症発症リスクと強く関連 若年双極性障害への治療効果を高めるには  担当者へのご意見箱はこちら

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リツキシマブ維持療法、ANCA関連血管炎に有効/NEJM

 抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎の治療において、リツキシマブ(商品名:リツキサン)はアザチオプリン(同:アザニン、イムラン)に比べ良好な寛解維持をもたらすことが、フランス・コシャン病院のL. Guillevin氏らが行ったMAINRITSAN試験で示された。主なANCA関連血管炎として、多発血管炎性肉芽腫症(以前はウェゲナー肉芽腫症と呼ばれた)、顕微鏡的多発血管炎、腎限局型ANCA関連血管炎があり、患者の多くはシクロホスファミドとグルココルチコイドの併用療法により寛解に至るが、アザチオプリンやメトトレキサートによる維持療法を行った場合でも、依然として再燃率が高い。リツキシマブ維持療法の有効性は示唆されているが、いまだ十分な検討は行われていない。NEJM誌2014年11月6日号掲載の報告。リツキシマブとアザチオプリンの2つの、維持療法レジメンを無作為化試験で評価比較 MAINRITSAN試験は、ANCA関連血管炎患者に対するリツキシマブによる維持療法の有用性を評価する非盲検無作為化試験。対象は、年齢18~75歳の多発血管炎性肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎、腎限局型ANCA関連血管炎の新規診断または再燃例で、シクロホスファミドのパルス療法とグルココルチコイドの併用により完全寛解が得られた患者であった。 被験者は、リツキシマブ500mgを0、14日、6、12、18ヵ月に投与する群またはアザチオプリンの連日投与を22ヵ月(1~12ヵ月:2mg/kg/日、13~18ヵ月:1.5mg/kg/日、19~22ヵ月:1mg/kg/日)行う群に無作為に割り付けられた。 主要評価項目は、28ヵ月時の重症再燃率とした。重症再燃は、疾患活動性の再発または増悪[バーミンガム血管炎活動性スコア(BVAS、0~63点、点数が高いほど疾患活動性が高い)0超]、および1つ以上の主要臓器への転移、疾患関連の致死的イベントあるいはその両方と定義された。リツキシマブによる維持療法に明確な臨床ベネフィット重症再燃率:29 vs. 5%、軽症再燃率:16 vs. 11% 2008年10月~2010年6月までに、115例(多発血管炎性肉芽腫症:87例、顕微鏡的多発血管炎:23例、腎限局型ANCA関連血管炎:5例)が登録され、アザチオプリン群に58例、リツキシマブ群には57例が割り付けられた。全体の平均年齢は55歳、女性が43%で、新規診断後の寛解例が80%、再燃後の寛解例が20%であった。 28ヵ月時の重症再燃率は、アザチオプリン群が29%(17例)、リツキシマブ群は5%(3例)であり、有意な差が認められた(再燃のハザード比[HR]:6.61、95%信頼区間[CI]:1.56~27.96、p=0.002)。 軽症再燃(BVASスコア0超;重症ではないが軽度の治療強化を要する再燃)率は、アザチオプリン群が16%(9例)、リツキシマブ群は11%(6例)であり、両群間に差はみられなかった(p=0.43)。一方、軽症/重症再燃のHRは3.53(95%CI:1.49~8.40、p=0.01)であり、リツキシマブ群が有意に良好であった。 重篤な有害事象が両群とも25例に発現し、アザチオプリン群が44件、リツキシマブ群は45件であった(p=0.92)。重症感染症が、それぞれ8例、11例に認められ、がんが2例(膵、基底細胞)、1例(前立腺)に発生した。また、重篤な血液学的イベントがそれぞれ9例、1例にみられた。アザチオプリン群の2例が死亡した(敗血症1例、膵がん1例)。 著者は、「リツキシマブによる維持療法の明確な臨床ベネフィットが確認された」と結論し、「この知見は、抗ミエロペルオキシダーゼANCA陽性血管炎患者においてリツキシマブの有用性を評価する試験を行う論拠となる」と指摘している。

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イヌでも定量的感覚検査でOA痛を測定可?

 カナダ・モントリオール大学病院研究センターのPascale Rialland氏らは、イヌの変形性関節症(OA)モデルを用いて、感受性と疼痛関連行動との関連を調べる検討を行った。その結果、イヌOAの疼痛症状の予測因子を定量的感覚検査(QST)で導き出せるという興味深い知見が得られたことを報告した。Pain誌2014年10月号(オンライン版2014年7月27日号)の掲載報告。 これまでのイヌOAの検討では、侵害受容感作の評価、およびそのほかの臨床症状との関連についての検討は不十分であった。研究グループは16匹のイヌを対象に、最大垂直力(PVF)、3つの尺度を用いた主観的疼痛評価、皮膚電気活動(EDA)測定による交感神経系ストレス反応、ビデオ解析と遠隔測定器による行動変化を、ベースライン(7日)、前十字靭帯断裂後28日、56日時点で測定し、また、中枢感作マーカーとして、脊髄バイオマーカー(サブスタンスP[SP]、トランスチレチン)を56日時点で測定し定量化した。さらに後膝関節と尾部の閾値は電位測定で計測し、末梢および中枢部の疼痛感度をQSTで測定した。 検討では、溶媒投与群(8匹)と、チルドロネート投与群(2mg/kgを2週ごとに皮下注、投与開始は0日時点)について比較した。行動測定および生理学的測定とQST感作との関連性を標準化計算式で調べ、治療効果を検出する方法論の感度を調べた。 主な結果は以下のとおり。・56日時点で、チルドロネート群と比較して溶媒投与群では、脊髄SP値(p=0.01)が上昇し、トランスチレチン値は低下した(p=0.02)。・また、ベースライン時との比較において、溶媒投与群では末梢および中枢部QST感作が示された。チルドロネート群ではみられなかった。・QST感作発生との関連性は、PVF(「最大限の体重負荷で歩いている」ことを示す)、EDAのみでみられた。また、中枢部QST感作の包含後にチルドロネートの有意な鎮痛効果が示され、統計的モデルの変量予測因子となることが示唆された。

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スピリーバ レスピマットが気管支喘息の適応を取得

 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:青野吉晃氏)は、2014年11月18日、スピリーバ レスピマットが新たに気管支喘息の適応を取得したと発表した。 スピリーバは抗コリン作用性の長時間作用性吸入気管支拡張剤で、その効果は24時間以上持続する。慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、すでに世界各国で承認されており、日本ではスピリーバ吸入用カプセル18μgとして2004年12月から、スピリーバ レスピマットとして2010年5月から販売されている。 スピリーバ レスピマットが今回新たに取得した適応は、「下記疾患の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解 気管支喘息(重症持続型の患者に限る)」。治療ステップと現在の症状から判定された重症持続型の患者が対象となる。 今回の追加適応取得に際し、日本ベーリンガーインゲルハイム代表取締役社長 青野吉晃氏は、「現在の標準的な治療を受けているにも関わらず、気管支喘息の患者さんの半数以上は週1回以上の喘息症状に悩まされています。スピリーバレスピマットは優れた呼吸機能改善効果で“今の症状”を改善し、喘息増悪の発現リスクの低下から“未来のリスク”を軽減させることが期待できる治療薬です。喘息治療のアンメット・メディカル・ニーズを満たす薬剤として、スピリーバレスピマットが新たな治療の選択肢となることを期待しています」と述べている。日本ベーリンガーインゲルハイムのプレスリリースはこちら

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ICSS試験:頸動脈ステント留置術と頸動脈内膜切除術の長期的転帰は同等(解説:中川原 譲二 氏)-278

 症候性頸動脈狭窄症の治療において、頸動脈ステント留置術(CAS)と頸動脈内膜切除術(CEA)の長期的転帰は同等であることが、英国・ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのLeo H Bonati氏らInternational Carotid Stenting Study(ICSS)の研究グループによる検討で明らかとなり、Lancet誌オンライン版2014年10月14日号で報告された。 同研究グループからは、2010年に、本試験の120日以内の安全性に関する中間解析結果が報告されており、今回は最長10年に及ぶ長期的な有効性に関する解析結果が示された。  解析結果によると、すべての脳卒中の再発はCAS群で有意に多かったが、多くはnon-disabling stroke(後遺障害を伴わない軽症脳卒中)であり、modified Rankin scale score(mRS)による長期的転帰は両群に差がないことが明らかにされた。これまで不明であったCASの長期的な有効性が初めて示された研究として注目される。2つの治療法の無作為化比較試験 被験者は、2つの治療群に1対1の割合で無作為に割り付けられた。転帰の判定は、治療割り付け情報を知らされていない独立の審査委員会が行った。 主要評価項目は、割り付け後から最終追跡までの致死的または後遺障害を伴う脳卒中(fatal or disabling stroke)とし、intention-to-treat(ITT)解析(全例)および治療から31日以後のper-protocol(PP)解析(治療完遂例)を行った。機能的転帰の評価にはmRSが用いられた。フォローアップ期間は5年であったが、希望者は10年まで延長した。1,710例をITT解析、1,563例をPP解析 2001年5月~2008年10月までに、欧州、オーストラリア、ニュージーランド、カナダの50施設に1,713例(CAS群855例、CEA群858例)が登録され、フォローアップ期間の中央値は4.2年であった。3例が脱落したため、1,710例(CAS群853例、CEA群857例)がITT集団に登録された。PP集団は1,563例(CAS群752例、CEA群811例)であった。 ベースラインのCAS群の平均年齢は70歳、男性が70%で、狭窄の程度が50~69%の患者が11%、70~99%は89%、mRS≧3の患者は10%であり、CEA群はそれぞれ70歳、71%、9%、91%、12%であった。致死的およびdisabling strokeは同等、non-disabling strokeはCASに多発 致死的およびdisabling stroke (mRS≧3)の5年累積発生数は、CAS群が52例、CEA群は49例であり、両群で同等であった(ITT解析5年累積発生率:6.4 vs. 6.5%、ハザード比[HR]:1.06、95%信頼区間[CI]:0.72~1.57、p=0.77;PP解析同:3.4 vs. 4.3%、0.93、0.53~1.60)。 すべての脳卒中の発生数は、CAS群が119例であり、CEA群の72例に比べて有意に多かった(ITT解析5年累積発生率:15.2 vs. 9.4%、HR:1.71、95%CI:1.28~2.30、p=0.0003;PP解析同:8.9 vs. 5.8%、1.53、1.02~2.31、p=0.039)が、これらの多くはnon-disabling strokeであった。1年、5年時および最終フォローアップ時のmRSは、いずれも両群間に有意な差を認めなかった。 著者らは、「症候性頸動脈狭窄症に対する2つの治療法の短期的および長期的転帰は同等であるが、その選択に当たっては、個々の患者の特性と共に手技に伴う異なるリスクを考慮すべき」と指摘している。

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事例28 エソメプラゾール(商品名: ネキシウム)20mgの査定【斬らレセプト】

解説事例では、プレドニゾロン錠(ステロイド剤)の投与で発症することがある胃潰瘍または十二指腸潰瘍の予防に、ネキシウム®カプセル20mgを投与していた事例である。レセプトのコメントにもその旨を記載した。しかし、適応外としてC事由(医学的理由による不適当と判断されるもの)で査定となった。査定となったことが突合点検結果連絡書で届いたので、ネキシウム®カプセル20mgに再発抑制の効能があるのか、添付文書を確認した。効能には「非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制と、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制」のみが記載されており、ステロイド剤に対する胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制は記載されていなかった。このことから、適応外を理由に査定となったものであろう。医学的理由にて投与の必要性があったとしても、よほどの必要性がない限り添付文書の記載が優先されるという事例であった。

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コーヒーをよく飲む糖尿病者はうつが少ない

 糖尿病患者では、非糖尿病者よりもうつ病の頻度が高いとの報告がある。うつ病と糖尿病には因果関係や双方向の関連性がみられるが、これまで糖尿病患者の食品摂取頻度が抑うつ症状に及ぼす影響について、十分に検討されていなかった。長崎県立大学の大曲 勝久氏らは、糖尿病患者における食品摂取頻度を調査し、コーヒー摂取が非抑うつ状態の独立した予測因子であることを明らかにした。Journal of clinical biochemistry and nutrition誌2014年9月号(オンライン版7月31日号)の掲載報告。 本検討は日本人2型糖尿病患者89例(年齢62.8±7.8歳)を対象とした横断研究。自記式質問票を用いて、食品摂取頻度、糖尿病の変数、身体活動、抑うつ状態(HADSの抑うつ・不安項目)を調査した。抑うつ状態は、HADSの総スコアが10超の場合を うつ病“definite”(確実)例、8~10を“probable”(ほぼ確実)例と定義した。 主な結果は以下のとおり。・うつ病“definite”例(以下、うつ病群)は、16.9%であった。・うつ病群と非うつ病群において、糖尿病罹患期間、HbA1c値、糖尿病性細血管合併症、身体活動レベルは同程度であった。・うつ病群の患者は、非うつ病群と比べて、総脂質量、n-6系多価不飽和脂肪酸、脂質エネルギー比率が有意に低く、炭水化物エネルギー比率は有意に高かった。・コーヒー摂取は抑うつ症状と逆相関の関係にあったが、紅茶や緑茶と抑うつ症状との間に有意な関連は認められなかった。・ロジスティック回帰分析の結果、糖尿病患者において、コーヒー摂取は非抑うつ状態の独立した予測因子であった。これは、コーヒーに含まれるカフェイン以外の生物活性化合物の働きによると考えられる。

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