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うつ病患者への外来ケアサービスの試み

 うつ病入院患者は、退院後、外来ケアの非継続や有害事象のリスクが高い。米国・ミシガン大学のPaul N Pfeiffer氏らは、病院のモニタリングとうつ病のために強化された支援プログラムについてパイロット研究を行った。Social psychiatry and psychiatric epidemiology誌オンライン版2016年10月25日号の報告。 うつ病に関連した入院後のVeterans Affairs Medical Centerの患者48例は、家族・友人(19例)または認定ピアサポートスペシャリスト(29例)のいずれかを選択し、毎週の訪問または電話を6ヵ月間受けた。対象者は、抑うつ症状と抗うつ薬の服薬アドヒアランスを評価するため週1回の自動電話モニタリングを行った。 主な結果は以下のとおり。・90%以上の患者が、本ケアサービスに満足していた。・うつ症状のベースラインから6ヵ月の平均変化量は、家族・友人によるサポートを受けた患者では、患者の健康に関するアンケートで-7.9(p<0.05)、BDI-IIベック抑うつ質問票で-11.2(p<0.05)であった。ピアスペシャリストのサポートを受けた患者では、それぞれ-3.5(p<0.05)、-1.7(p>0.10)であった。 著者らは「精神科入院後の自動電話モニタリングと連携し、選択したサポートメンバーによるコンタクトの増加は、うつ病患者に受け入れられるサービスである。とくに家族・友人によるサポートを受けた患者では、うつ症状の減少が認められた」としている。関連医療ニュース 抑うつ症状改善に“手紙による介入”は効果的か?:京都大学で試験開始 うつ病再発予防へ、インターネット介入の可能性は 近未来のうつ病治療に、会話システム「Help4Mood」

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うつ病治療歴があると早期乳がんの予後が悪い?

 デンマークの全国登録ベースのコホート研究より、うつ病治療歴のある初発早期乳がん女性では、ガイドラインで推奨されるアジュバント治療を受けないリスクがあり、それが全生存率および乳がん特異的生存率の低下につながっている可能性があることをデンマークがん協会研究センターのNis P. Suppli氏らが報告した。Journal of Clinical Oncology誌オンライン版2016年11月14日号に掲載。 本研究は、1998~2011年にデンマークで早期乳がんと診断された女性4万5,325例を調査した。そのうち、744例(2%)は病院でのうつ病治療歴(入院もしくは外来)があり、6,068例(13%)は病院での治療歴はないが抗うつ薬による治療歴があった。著者らは、うつ病治療歴と、ガイドラインによるがん治療を受けないリスクとの関連を多変量ロジスティック回帰分析で評価し、全生存率・乳がん特異的生存率・自殺リスクについて乳がん発症前のうつ病治療の有無別に多変量Cox回帰分析で比較した。 主な結果は以下のとおり。・腫瘍のStageからは、うつ病治療歴のある女性における乳がん診断の遅れは示されなかった。・乳がん発症前に病院での治療歴がないが抗うつ薬による治療歴のある女性は、ガイドラインによるがん治療を受けないリスクが有意に増加し(オッズ比:1.14、95%CI:1.03~1.27)、全生存率(ハザード比:1.21、95%CI:1.14~1.28)と乳がん特異的生存率(ハザード比:1.11、95%CI:1.03~1.20)が有意に悪化した。病院でのうつ病治療歴のある女性においても、これらのリスクが有意ではないが増加した。・サブグループ解析では、必要とされるアジュバント療法を受けなかった女性で、とくにうつ病と生存率低下の関連が強かった。

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JAK阻害薬のトファシチニブ軟膏、乾癬への効果は?

 乾癬患者の多くは軽度から中等度の症状を有しており、一般的に局所療法が行われることが多い。しかしながらステロイドやビタミンDなどの局所治療薬の有効性は限局的であり、長期使用に伴い副作用も発現する。そこで局所療法のために、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬であるトファシチニブ(商品名:ゼルヤンツ、慢性尋常性乾癬に対しては未承認)軟膏の効果が検討された。 今回、BMC Dermatology誌 2016年10月号に掲載されたトファシチニブ軟膏(2%および1%)の12週間、無作為化二重盲検平行群間対照第IIb相試験の結果を紹介する。<試験方法> 無作為に割り付けられた軽度から中等度の成人尋常性乾癬患者435例のうち、除外基準に該当しなかった430例にトファシチニブ軟膏(2%および1%)を1日1回または1日2回塗布し、有効性を検討した。主要評価項目、副次評価項目は以下のとおり。主要評価項目: 8週時または12週時における医師総合評価(PGAスコア)が0(寛解)または1(ほぼ寛解)の達成率とベースラインから2段階以上の改善率。副次評価項目: PGAスコア0または1の達成率、乾癬重症度スコア75(PASI75)を達成した患者の割合、PASIおよび体表面積のベースラインからの変化率、かゆみの重症度項目(ISI)のベースラインからの変化。 有害事象を観察し、臨床検査パラメーターを測定した。<主な試験結果>・8週時において、PGAスコア0または1を達成し、ベースラインから2段階以上の改善が認められた患者の割合は、2%1日1回群18.6%(80%信頼区間:3.8~18.2%)、2%1日2回群22.5%(80%信頼区間:3.1~18.5%)であった。対照群においては、1日1回群8.1%、1日2回群11.3%であった。 1日1回群、2回群ともに対照群と比較して達成率、改善率は有意に高かった。・12週時では、2%および1%軟膏において、どちらのレジメンでも対照群と比較して有意差は認められなかった。・PGAスコア0または1の達成率は、8週時点で2%1日1回群35.9%、2%1日2回群41.8%、1%1日1回群23.4%で、対照群(1日1回群13.9%、1日2回群25.2%)と比較して有意に高かった。 また、12週時点では2%1日2回群39.7%と1日2回対照群27.3%と比較して有意に高かった。・かゆみは、2%および1%1日2回群では塗布2日目から、2%1日2回群においては塗布3日目から、対照群と比較して有意な低下が認められた。・対象者の44.2%に有害事象が発現した。そのうちの8.1%が塗布部位への発現で、重篤な有害事象の発現は2.3%であった。 また、副作用が高頻度にみられたのは、1日1回対照群であった。 以上の結果より、8週時の2%1日1回群または2%1日2回群は、対照群と比較して、高い有効性を示したことがわかった。 また両レジメンにおいて、治療12週までの安全性および局所許容性プロファイルが確認された。

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虚血コンディショニングの臨床的アウトカムへの影響は?/BMJ

 侵襲的手術に伴い施行する虚血コンディショニングは、総じて死亡リスクには影響しないことが、オーストラリア・シドニー大学のLouisa Sukkar氏らが、無作為化試験の被験者データを臨床設定を問わずに包含して評価したシステマティックレビューとメタ解析の結果、示された。また、脳卒中と急性腎障害(AKI)への影響については、発生を低下する可能性が示唆されたが、エビデンスの質が低かった。虚血コンディショニングの役割については多くの臨床試験で検討されているが、アウトカムに及ぼす影響については不明であった。今回の結果を踏まえて著者は、「虚血コンディショニングの採用は、質が高く統計的検出力が良好なエビデンスの下で有益性があることが示されない限り、ルーティンに用いることは推奨できない」と述べている。BMJ誌2016年11月7日号掲載の報告。システマティックレビューとメタ解析で検討 検討は、Medline、Embase、Cochrane databases、International Clinical Trials Registryを検索(発行開始~2015年10月時点まで)して行われた。虚血コンディショニングの臨床的アウトカムへの影響を比較検討していたすべての無作為化試験を適格とし、2人の論文執筆研究者がそれぞれ、各試験報告からデータ(被験者のベースライン特性、試験特性、アウトカム)を抽出した。複数介入の報告は、それぞれ異なる試験とみなした。 ランダム効果モデルを用いて、全死因死亡とその他の事前規定の特異的臨床的アウトカム(心筋梗塞・脳卒中・心血管死の複合など複合心血管イベント、心筋梗塞、脳卒中、新規の不整脈、AKIなど)の発生率を算出。全死因死亡と副次的アウトカム(p<0.1)について、GRADE評価ツールを用いて試験の質を調べ、事前規定の被験者特性をメタ回帰法とCochran C検定法にて調べ、Copenhagen Trial Unit法にて試験の逐次解析を行った。全死因死亡への影響は認められず、脳卒中とAKIについては抑制効果あり? 検索の結果、85本の報告、無作為化試験89件、被験者1万3,800例のデータが特定できた。被験者の年齢中央値は80歳(四分位範囲:60~149)、フォローアップの計画期間は1ヵ月(範囲:1日~72ヵ月)であった。 結果、虚血コンディショニングは、臨床設定や被験者介入関連の特性を問わず全死因死亡への影響は認められなかった(68比較、424イベント、被験者1万1,619例、リスク比[RR]:0.96、95%信頼区間[CI]:0.80~1.16、p=0.68、エビデンスの質中程度)。 一方、副次的アウトカムのうち、脳卒中(18試験、5,995例、149イベント、RR:0.72、95%CI:0.52~1.00、p=0.048、エビデンスの質は非常に低い)、AKI(36試験、8,493例、1,443イベント、RR:0.83、95%CI:0.71~0.97、p=0.02)については、虚血コンディショニングによって発生が有意に減少する可能性が示唆された。しかし、そのベネフィットは、非外科的な設定に限定され、AKIについては軽度のエピソードに限られるようであった。

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胎児発育不全を検出する子宮底長測定の国際基準を作成/BMJ

 英国・オックスフォード大学のAris T Papageorghiou氏らはINTERGROWTH-21stプロジェクトの胎児発育追跡研究から、妊娠健診において定期的に行う子宮底長(symphysis-fundal height:SFH)計測値の国際基準を作成する検討を行った。重大な合併症がなく先天奇形のない児を出産した妊婦の計測記録データについて分析を行い、臨床使用できる在胎齢(週)に比した子宮底長値(cmをパーセンタイル値で提示)を明らかにした。BMJ誌2016年11月7日号掲載の報告。8ヵ国で妊娠14週以降、標準化した方法で5週ごとに測定を実施 子宮底長計測は、妊娠期間中に胎児発育不全のスクリーニングとしてルーチンに行われている。これまでに3件のシステマティックレビューで、子宮底長計測の発育不全児の検出感度が評価されたが、観察コホート研究で示された感度は17%から93%に大きくばらついていた。研究グループは、このばらつきの原因として、測定法や記録が標準化されていないことなどを指摘し、国際標準を作成するため本検討を行った。 INTERGROWTH-21stは、多施設多人種集団ベースのプロジェクトで、妊娠初期(14週未満)から出生児(2歳まで)の発育・健康・栄養・神経発達の研究を目的に、2009~2014年に8ヵ国(ブラジル、中国、インド、イタリア、ケニア、オマーン、英国、米国)で進められた。プロジェクトの1つ、胎児発育追跡研究は、健康で栄養状態良好な妊娠9~14週の妊婦を登録し、出産まで前向きに追跡調査した研究であった。 参加者は、妊娠14週から出産まで、5週間(前後1週間の範囲内可能)ごとにフォローアップ受診を求められ、その都度、標準化された方法で子宮底長を測定された。計測は、訓練を受けた専任スタッフが、数値が見えないように工夫された巻き尺を用いて、超音波測定の前に実施した。正常出産した妊婦の計測データを基に子宮底長のパーセンタイル表を提示 妊娠初期にスクリーニングを受けた女性は1万3,108例、そのうち4,607例(35.1%)が適格基準を満たし登録された。 このうち、4,321例(93.8%)が、重大な合併症を有さず、先天異常のない児を出産した。これら妊婦の子宮底長測定回数の中央値は5.0回(範囲:1~7)で、3,976例(92.0%)が4回以上の計測を受けていた。 計測データを基に散布図を作成し、臨床に使用できる、在胎齢に比した子宮底長のパーセンタイル値(3rd、5th、10th、50th、90th、95th、97th)を示した表を作成した。 子宮底長は、在胎齢に比してほぼ線形に増大することが示され、3rd、50th、97thの線形カーブを検証した結果、観察された値と良好に一致することが認められた。 結果を踏まえて著者は、「本検討は、胎児発育不全のファーストレベルのスクリーニングツールとして、子宮底長測定のための国際基準を提示するものである」とまとめている。

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登録に手間取ったEXCEL試験からLMT病変の治療戦略を深読みする(解説:中川 義久 氏)-612

 左冠動脈主幹部(LMT)疾患と3枝疾患の治療おいては、冠動脈バイパス術(CABG)が標準的治療として推奨されてきた。冠動脈インターベンション(PCI)とCABGの2つの血行再建法を適切に使い分けるために、欧米を中心に多くの臨床研究が実施されてきた。 この領域でエポックメーキングであったのは、SYNTAX試験である1)。LMT疾患および3枝疾患を、心臓外科医とPCI施行医がどちらの治療法でも施行可能と判断すれば、PCIかCABGにランダマイズし比較した歴史的な研究である。この試験でPCIは、第1世代のパクリタクセル溶出性ステントであるTAXUS を用いている。この主論文の結果は、「再血行再建も含めた主要エンドポイントについてTAXUSを用いたPCIは、CABGに対して非劣性を達成することができなかった」である。この公式見解とは別にサブ解析ではあるが、従来はCABGの牙城とされていたLMT疾患の中でも、PCIで治療可能な領域が存在することを示した点では画期的な研究であった。 ランダマイズ試験の弱点の1つは、研究の計画から結果を得るまでに時間を要することである。結果を得たときには陳腐なものとなってしまう。SYNTAX試験で用いられたTAXUSステントは、すでに日常臨床のアリーナから退場している。より成績の勝る新世代の薬物溶出性ステントが席巻している。優れた治療成績を示すエベロリムス溶出性ステント(EES)を用いるPCIとCABGを比較するEXCEL試験の結果が待たれていた。SYNTAXスコアが≦32、つまり冠動脈病変複雑性が中程度までのLMT疾患において、最先端の血行再建手技で比較を試みたのがEXCEL試験である。EES使用だけでなく、PCI群の77.2%はIVUSガイドであり、CABG群では29.4%はオフポンプ手術であった。EXCEL試験の主要エンドポイントは、全死亡・脳卒中・心筋梗塞の複合エンドポイントである。3年時点で主要エンドポイント発生率は、PCI群15.4%、CABG群14.7%で両群差は0.7%(非劣性p=0.02)で、PCI群の非劣性が示されたという結論である。 このEXCEL試験の結果は、ワシントンで開催されたTCT2016で報告され同日にNEJM誌に結果が掲載された。その論文内にも記載されているが、この臨床試験では進行に遅れが生じた。当初の計画では、PCI群とCABG群各1,300例ずつ計2,600例のランダマイズ登録を予定していたが、登録が進捗しないことから研究のパワーを90%から80%に低下させることを受容して、計1,900例のランダマイズ研究にサイズダウンしたのである。経過をもう少し詳しく紹介する。ランダマイズ患者の登録は、最初が2010年9月で、最終は2014年3月となっている。2013年時点のEXCEL試験の進捗状況の報告では2,600例の登録を目指すとしている。このころから登録のスピードに陰りが生じ、2014年に1,905例で閉じることになったのである。自分は、試験の終盤になり登録が進捗しなくなった点に強いメッセージを察知する。PCIとCABGの両治療法共に施行可能と判断される患者を、ランダマイズ研究に登録することに困難が増した理由は何であろうか?…患者本人が試験参加ではなくPCIによる治療を希望する場合か、研究者本人も両治療が可能な患者をランダマイズに委ねることを躊躇したのか、と深読みしてしまうのである。 データ解析の結果を公式に解釈するならばPCIの非劣性だが、この登録の遅れという情報を勘案すれば、SYNTAXスコア≦32までのLMT疾患治療においてPCIは選択肢として現場で容認されている可能性がある。 FFRなどの機能的指標を用いてPCIの適応を判断することによって予後を改善させる可能性が報告されている。このEXCEL試験のPCI群のFFR評価実施は9.0%にとどまっている。その面では、EXCEL試験の結果も陳腐なものであろうか。

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146)睡眠時の無呼吸は、血圧上昇のサイン【高血圧患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話 医師体調のほうは、いかがですか? 患者最近、仕事が忙しくて、睡眠時間が短くなって…ナポレオンは3時間しか寝てなかったというし…もっと頑張らないと…。 医師それは大変ですね。昼間に眠気はありませんか? 患者昼食後に無性に眠くなることがあります。仕事の効率も落ちてきて…。 医師それはいけませんね。実は、ナポレオンも昼間に居眠りをたびたびしていて、夜中には無呼吸だった可能性もあると歴史家は分析しています。 患者えっ、そうなんですか。私も妻に「いびきがうるさい」「呼吸が止まっている」と言われて…。そういえば、体重がだんだん増えてきて…。 医師それなら、一度睡眠時の検査をしておいたほうがよさそうですね。無呼吸があると交感神経が過緊張して、朝の血圧がだんだん上がってきますからね。 患者はい。よろしくお願いします。●ポイント体重増加は睡眠時無呼吸リスクが高まり、血圧上昇もしやすいことを説明します1)Sotos JG. Chest. 2004;125:1588.

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非薬物療法でもスポンサーバイアスは存在するか

 心理療法などの非薬物療法におけるスポンサーバイアスは、十分に研究されていない。ルーマニア・Babes Bolyai UniversityのIoana A Cristea氏らは、うつ病に対する心理療法と薬物療法を直接比較したランダム化比較試験における企業の資金調達と著者の利益相反(COI)について調査した。The British journal of psychiatry誌オンライン版2016年11月3日号の報告。 企業出資の有無、著者の金銭的COIの有無による臨床試験を比較し、メタ解析を行った。 主な結果は以下のとおり。・45件の研究が抽出された。・ほとんどの分析によると、企業出資による試験において、薬物療法は一貫して心理療法を上回る有意な有効性を示していた(g=-0.11、95%CI:-0.21~-0.02)。・企業出資の有無による臨床試験の差は有意であり、感度分析において結果は部分的に確認されただけだった。・金銭的COIを報告していなかった元文献の著者は5例特定された、 著者らは「企業出資によるうつ病の臨床試験では、心理療法よりも薬物療法を好む傾向がある。製薬企業からのすべての出資の開示が奨励されるべきである」としている。関連医療ニュース 抗うつ薬の有害事象、学術論文を鵜呑みにしてよいのか 魚を食べるほどうつ病予防に効果的、は本当か 晩年期治療抵抗性うつ病の治療戦略に必要なものとは

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ステント留置後のDAPT期間、糖尿病の有無で検討/BMJ

 薬剤溶出ステント留置後の2剤併用抗血小板療法(DAPT)の投与期間は、短期か長期か。スイス・ベルン大学のGiuseppe Gargiulo氏らが、メタ解析により糖尿病患者と非糖尿病患者を層別化して検討した。その結果、糖尿病はステント留置後の重大有害心血管イベント(MACE)の独立予測因子であることが明らかになったが、MACE発生のリスクは、糖尿病患者また非糖尿病患者についてもDAPT投与期間の短期(6ヵ月以下)と長期(12ヵ月)で有意な差はなく、一方で長期DAPTは出血リスクを増大することが示された。BMJ誌2016年11月3日号掲載の報告より。MACE発生との関連について1万1,473例のデータをメタ解析 メタ解析は、Medline、Embase、Cochrane databases、国際学会の抄録から、薬剤溶出ステント留置後のDAPTの投与期間について調べた無作為化対照試験を検索。被験者個別データをプールして、試験によって層別化したCox比例回帰モデルを作成し糖尿病のアウトカムへの影響を調べた。 主要試験アウトカムは、心臓死、心筋梗塞、definite/probableのステント塞栓症で定義したMACE。すべての解析はintention-to-treatにて行った。 検索により6つの無作為化試験の被験者1万1,473例のデータをプールした。そのうち、糖尿病患者は3,681例(32.1%)、非糖尿病患者は7,708例(67.2%)で、平均年齢はそれぞれ63.7(SD 9.9)歳、62.8(10.1)歳であった。残る84例については情報が紛失し不明であった。また、糖尿病患者のうち、短期DAPT群は1,828例、長期DAPT群は1,853例、非糖尿病患者はそれぞれ3,860例、3,848例であった。追跡1年時点のMACEリスク減少効果は、短期と長期で有意差なし 解析の結果、糖尿病はMACEの独立予測因子であった(ハザード比[HR]:2.30、95%信頼区間[CI]:1.01~5.27、p=0.048)。 しかしながら追跡1年時点で、長期DAPT群は短期DAPT群と比べて、MACEのリスク減少との関連が、糖尿病患者群(1.05、0.62~1.76、p=0.86)および非糖尿病患者群(0.97、0.67~1.39、p=0.85)のいずれにおいても認められなかった(交互作用のp=0.33)。 心筋梗塞のリスクについて、糖尿病・非糖尿病患者別で検討した場合は、糖尿病患者群での有意な増大が認められたが、DAPT投与期間の長短で比較すると、糖尿病患者群(0.95、0.58~1.54、p=0.82)、非糖尿病患者群(1.15、0.68~1.94、p=0.60)共に差はみられなかった(交互作用のp=0.84)。 definite/probableのステント塞栓症のリスクは、糖尿病・非糖尿病患者別で検討した場合は、糖尿病患者群で有意差はないが数的には増大が認められた(HR:1.89、95%CI:0.31~11.38、p=0.49)。DAPT投与期間の長短で比較すると、ランドマーク解析法では、両群共にベネフィットがある傾向が示されたが、陽性交互検定では、糖尿病患者群で長期DAPT群のほうが短期DAPT群よりも有意な低下が認められ(0.26、0.09~0.80、p=0.02)、非糖尿病患者群では観察されなかった(1.42、0.68~2.98、p=0.35)(交互作用のp=0.04)。 大小の出血リスクについては、糖尿病の有無にかかわりなく、長期DAPT群で高かった。

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パイプカットと前立腺がんリスク/BMJ

 精管切除と前立腺がんリスクに関連性は認められないことが、カナダ・トロント大学Madhur Nayan氏らが行ったオンタリオ州の住民を対象とした大規模集団適合コホート研究の結果、示された。先行研究では、両者の関連について相反する結果が示されており、またそれらの結果は、試験規模やバイアスなどにより限定的なものであった。BMJ誌2016年11月3日号掲載の報告。精管切除を受けた32万例について適合コホート研究で評価 研究グループは、1994~2012年のオンタリオ州のヘルスデータ(多変量について検証済み)を用いて、適合コホート研究を行った。先行研究の限界などを基に設定した健康に関する探索行動指標について補正を行い、精管切除と前立腺がんとの関連を調べた。 データから特定した、20~65歳の男性で精管切除を受けた32万6,607例と、年齢(±2歳)、コホート登録年、併存疾患スコア、および地理的要因で適合した精管切除を受けなかった対照32万6,607例を比較検討した。 主要アウトカムは、前立腺がんの発症率とした。副次アウトカムは、前立腺がんの悪性度、ステージ、そして死亡率であった。補正前の関連ハザード比1.13、補正後は1.02 追跡期間中央値10.9年後において、前立腺がん3,462例を特定した。精管切除群は1,843例(53.2%)、非精管切除群は1,619例(46.8%)であった。 未補正解析の結果、精管切除は、前立腺がんの発症をわずかに増大することが認められた(ハザード比[HR]:1.13、95%信頼区間[CI]:1.05~1.20)。 しかしながら、健康探索行動指標(コホート登録前の専門医受診やその後の一般医受診など)について補正後、同様の関連性は認められなかった(補正後HR:1.02、95%CI:0.95~1.09)。さらに、精管切除と、悪性度の高い前立腺がん(補正後OR:1.05、95%CI:0.67~1.66)、転移性前立腺がん(同:1.04、0.81~1.34)、死亡(同:1.06、0.60~1.85)との関連はいずれもみられなかった。 著者は、「結果は、精管切除と前立腺がんの独立した関連性を支持しないものであった」と結論している。

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日本初のDOAC中和剤発売、迅速・完全・持続的な効果

 経口抗凝固薬ダビガトランに対する特異的中和剤であるイダルシズマブ(商品名:プリズバインド、日本ベーリンガーインゲルハイム)が、7ヵ月という短い審査期間で今年9月に承認され、11月18日に発売された。11月15日の発売記者説明会では、国立病院機構九州医療センター脳血管センター脳血管・神経内科の矢坂正弘氏が、抗凝固薬による出血リスク、イダルシズマブの効果や意義について紹介し、「迅速・完全・持続的に効果を示すイダルシズマブは臨床現場で有用な薬剤になるだろう」と述べた。DOACでも大出血は起こりうる 心原性脳塞栓症予防のための抗凝固療法において、直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)はワルファリンと比較し、「管理が容易」「脳梗塞予防効果は同等かそれ以上」「大出血は同等かそれ以下」「頭蓋内出血が大幅に低下」というメリットがあり、ガイドラインでも推奨されるようになった。しかしDOACでも大出血は起こりうる、と矢坂氏は強調する。大出血時の一般的な対応は、まず休薬し、外科的処置を含めた止血操作、点滴でのバイタルの安定、出血性脳卒中なら十分な降圧を行うことである。この処置に加えて、活性炭や第IX因子複合体(保険適応外)の投与などの工夫がなされてきたが、より急速な中和剤が望まれていた。このような現状の中、ダビガトランに特異的な中和剤イダルシズマブが承認された。 商品名のプリズバインド(PRIZBIND)は、PRazaxaとIdaruciZumabがBIND(結合)して効果を発揮することに由来しているという。効能・効果は次のとおり。 以下の状況におけるダビガトランの抗凝固作用の中和  ・生命を脅かす出血又は止血困難な出血の発現時  ・重大な出血が予想される緊急を要する手術又は処置の施行時中和剤に求められる特性を達成 矢坂氏は、中和剤に求められる特性として、「迅速に」「完全に」「持続的に」効くという3つを挙げ、「イダルシズマブはこれを達成した中和剤と言える」と紹介した。 国内第I相試験によると、イダルシズマブ静注後1分以内に、希釈トロンビン時間(dTT)が正常値上限を下回り(すなわち、抗凝固作用を完全に中和)、それが24時間持続することが示され、第III相試験(RE-VERSE AD試験)においても同様に、迅速・完全・持続的な中和効果が認められている。 RE-VERSE AD試験における患者において、出血の種類は消化管出血・頭蓋内出血が大部分を占め、緊急手術・処置の理由は骨折が最も多かった。 また、同試験の中間集計では、243例中13例(5.3%)に脳梗塞や深部静脈血栓症などの血栓性イベントが発現したが、1例を除き血栓性イベント発現時点で抗凝固療法を再開していなかった。矢坂氏は、これは抗凝固療法を適切な時点で再開するようにというメッセージを示していると述べた。ダビガトランの場合は24時間後に再開が可能であり、他の抗凝固薬であれば24時間以内でも投与できる。中和剤は自動車のエアバッグのようなもの 矢坂氏は、中和剤の必要性について、「DOACはワルファリンに比べて頭蓋内出血は大幅に低下するがゼロになるわけではなく、また避けられない転倒や事故による出血も起こりうるので、リバースする中和剤は必要である」と指摘した。 中和剤はよく自動車のエアバッグに例えられるという。エアバッグがなくても運転できるし、ほとんどの人は事故に遭わないが、なかには衝突し、エアバッグがあったので助かったということも起こりうる。このエアバッグに相当する中和剤があるということは「抗凝固薬選択のオプションの1つになるだろう」と矢坂氏は述べ、講演を終えた。

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日本初のARB/CCB/利尿薬の3剤合剤降圧薬を発売

 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:青野 吉晃、以下「日本ベーリンガーインゲルハイム」)とアステラス製薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は2016年11月18日、「ミカルディス錠」(AT1受容体拮抗薬(ARB)、持続性カルシウム拮抗薬(CCB)アムロジピンベシル酸塩およびチアジド系利尿薬ヒドロクロロチアジド(HCTZ)の3剤合剤「ミカトリオ配合錠」の発売を発表した。 ミカトリオ配合錠は、日本で初めてのレニンアンジオテンシン系阻害薬、カルシウム拮抗薬、少量利尿薬の3成分を含有した配合剤。従来のARB/CCB配合剤やARB/HCTZ配合剤に比べ、高い降圧効果が24時間持続することが期待できるという。 また、ミカトリオ配合錠は、これまでのテルミサルタン製剤と同様に、日本ベーリンガーインゲルハイムが製造し、アステラス製薬が販売を行い、両社で共同販促を行っていく。(ケアネット 細田 雅之)関連リンク新薬情報:ミカトリオ配合錠

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