9.
日本専門医機構(理事長:渡辺 毅氏)は、3月24日に2025年度の専攻医採用数を発表した。「専攻医」とは、同機構が定める「専門医制度」の下、各診療科の「専門研修プログラム」を受けている医師の総称であり、臨床研修(初期研修)を修めた後、「専門医」を取得するまでの医師のことである。以前は「後期研修医」と呼ばれていたが、2018年から名称が改められた。 2025年度に採用された専攻医は9,762人で24年度に比べ308人増員した。とくに外科、耳鼻咽喉科などが大幅な伸びを示した一方で、精神科、産婦人科、放射線科などは減少した。 都道府県別では、東京都(1,812人)、大阪府(724人)、神奈川県(684人)、愛知県(621人)、兵庫県(526人)の順で多かった。その一方で、山形県(39人)、佐賀県(42人)、福井県(44人)、鳥取県(45人)、秋田県(49人)の順で少なかった。 各診療科の採用数は以下のとおり。※( )は2024年度の採用数。・内科:3,027人(2,850人)・小児科:537人(532人)・皮膚科:308人(297人)・精神科:540人(570人)・外科:863人(807人)・整形外科:755人(739人)・産婦人科:469人(482人)・眼科:347人(331人)・耳鼻咽喉科:278人(206人)・泌尿器科:332人(343人)・脳神経外科:237人(219人)・放射線科:326人(343人)・麻酔科:497人(486人)・病理:109人(90人)・臨床検査:25人(18人)・救急科:449人(472人)・形成外科:226人(226人)・リハビリテーション科:137人(153人)・総合診療:300人(290人) 合計:9,762人(9,454人)