日本人乳がん患者の特徴と予後 最新の知見を紹介!

乳がんは日本人女性にとって最も典型的ながんの1つである。最近は芸能人が自身の乳がんを公表するケースも多く、さらに大きな関心が寄せられている。日本人の乳がん患者を対象に、特徴と予後についてまとめた大規模研究の概要を紹介する。
日本人乳がん患者の特徴と予後 最新の知見を紹介!
乳がんは日本人女性にとって最も典型的ながんの1つである。最近は芸能人が自身の乳がんを公表するケースも多く、さらに大きな関心が寄せられている。日本人の乳がん患者を対象に、特徴と予後についてまとめた大規模研究の概要を紹介する。
出血性脳卒中、日本は欧米の2倍
秋田県立脳血管研究センターの鈴木 一夫氏らは、秋田県脳卒中発症登録における1995年~2004年の新規発症例(2万8,781例)の脳画像を評価し、日本における出血性脳卒中の割合は欧米諸国の約2倍であることを報告した。Neurological sciences誌オンライン版2014年8月10日号に掲載。
喫煙者では血清尿酸値が低いと肺がんになりやすい?
血清尿酸値が低い喫煙群ではCOPDと肺がんの有病率が高かったことが英国Research Department of Primary Care and Population HealthのLaura J Horsfall氏らにより報告された。Thorax誌オンライン版2014年6月5日の掲載報告。
膵NETが1.2倍、消化管NETが1.8倍に~神経内分泌腫瘍の全国疫学調査
神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)はまれな腫瘍であるが、患者数は増加している。しかしながら、わが国では2005年からNETの疫学的研究はなされておらず、有病率は不明である。今回、膵および消化管NETの2005年の疫学データを報告している九州大学の伊藤鉄英氏らが、2010年における受療者の全国調査を実施し、疫学的変化を報告した。Journal of gastroenterology誌オンライン版2014年2月6日号に掲載。
【日本発】関節リウマチの有病率と治療動向-健保データを元に-
健保データを元に、わが国における関節リウマチの有病率と治療動向を分析した。東京女子医科大学山中氏らによる報告。
視神経脊髄炎で出現する脳幹症状とは?
視神経脊髄炎(Neuromyelitis Optica、以下NMO)において、高頻度に発現する脳幹症状は嘔吐としゃっくりであり、これら脳幹症状の有病率が白人以外の人種で高かったことが、フランス・ストラスブール大学病院のL. Kremer氏らによって報告された。Multiple sclerosis誌オンライン版2013年10月7日掲載の報告。
大うつ病患者のGERD有病率は高い
大うつ病(MDD)患者における胃食道逆流症(GERD)の有病率は、健常人と比較して有意に高いことが台中ベテランズ総合病院のPo-Han Chou氏らの研究により明らかになった。精神科医は大うつ病患者を診る際、日常診療において、胸焼けや嚥下障害など、逆流性食道炎の症状がないか注意を払い、症状を認めた場合は専門医に相談すべきである。Psychosomatics誌オンライン版2013年8月13日号の報告。
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と閉塞性肺疾患の有病率の関係は?
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と閉塞性肺疾患の有病率に関係はあるのか。OSAを有する成人患者とOSAのない成人患者において、COPD、喘息、COPDと喘息の合併、それぞれの有病率を検討した。
統合失調症・双極性障害患者は「痛み」を抱えている
統合失調症および双極性障害患者では非がん性疼痛の発生頻度が高いことが、米国・退役軍人ヘルスケアシステムのDenis G. Birgenheir氏らによる断面調査の結果、明らかになった。結果を踏まえて著者は、「さらなる研究により、重度の精神疾患患者において十分な疼痛治療の障壁となりうる要因を調べる必要がある。同時に、慢性疼痛が精神疾患からの回復に与える影響についても調べる必要がある」と提言している。General Hospital Psychiatry誌オンライン版2013年4月29日号の掲載報告。
治療抵抗性の双極性障害、認知機能への影響は?
双極性障害患者では認知機能障害を呈することが少なくないが、これらの関係については十分に報告されていない。Ute Kessler氏らは、治療抵抗性の双極性障害I型およびII型の患者における、神経認知障害を評価した。その結果、認知障害はII型と比べてI型患者でより多く、とくに処理速度に関する障害の頻度が高かった。所見を踏まえて著者は「本結果は、臨床家は、とくに双極性障害I型の治療抵抗性の患者において神経認知障害が重度であることに留意すべきであることを示すものである」と述べている。BMC Psychiatryオンライン版2013年4月号の掲載報告。
てんかん患者の50%以上が不眠症を合併!
てんかん患者では睡眠障害が頻繁にみられるものの、不眠症とてんかんとの関係はほとんど明らかとなっていない。ボストン大学のMartina Vendrame氏らは、てんかん患者における睡眠状態に関して調査した。Journal of clinical sleep medicine誌オンライン版2013年2月1日号の報告。
妊娠可能年齢のてんかん女性にはレベチラセタム単独療法がより安全?
アイルランド・Royal Victoria HospitalのEllen Mawhinney氏らが、被験者670例を対象とした調査研究を行い、妊娠中のレベチラセタム単独療法は、重大先天奇形(MCM)に対するリスクは低いことを報告した。先行研究でも低リスクが示されていたが、小規模試験での報告であった。Neurology誌2013年1月22日号(オンライン版2013年1月9日号)の掲載報告。
双極性障害とADHDは密接に関連している
双極性障害は合併症を有する割合が高いことが報告されている。なかでもADHDでみられる多弁、注意欠陥、多動性などの症状が、双極性障害の症状と高率にオーバーラップしていることから、双極性障害とADHDの関連に注目が集まっている。トルコ・チャナッカレ・オンセキズ・マルト大学のElif Karaahmet氏らは、双極性障害における注意欠陥・多動性障害(ADHD)の合併頻度、ならびにADHD合併の有無による双極性障害の臨床的特徴の相違について検討した。その結果、双極性障害患者の約23%にADHDの合併が認められたこと、ADHD合併例では双極性障害の発症年齢が低く、躁病エピソードの回数が多くみられたことを報告した。Comprehensive Psychiatry誌オンライン版2013年1月7日号の掲載報告。
統合失調症入院高齢患者、アジアでの多剤併用率は50%以上
アジア各国の協力のもと、東アジアにおける向精神薬処方調査(REAP)が1999年より実施されている。今回、Yu-Tao Xiang氏らはアジア各国における高齢の統合失調症入院患者における抗精神病薬の多剤併用状況と人口統計学的および臨床的相関について検討し、報告を行った。Journal of clinical psychopharmacology誌2012年12月号掲載。
てんかん患者のうつ病有病率は高い
てんかんはうつ病と有意に関連しており、うつ病はてんかんを持つ人(PWE)において高頻度に認められることが、カナダ・カルガリー大学のKirsten M Fiest氏らによるシステマティックレビューとメタ解析の結果、示された。著者は、「この所見は、PWEでのうつ病の適切な診断と治療の重要性を強調するものである」と結論している。Neurology誌オンライン版2012年11月21日号の掲載報告。
認知症の原因疾患のひとつ「シェーグレン症候群」その関連は?
認知症の原因疾患のひとつであるシェーグレン症候群(SS)は、外分泌腺が関与する自己免疫疾患で、目が乾く、口が乾燥するなどといった症状が認められる。高齢者の1.9~3.0%が発症すると言われており、20%の患者で認知症などの中枢神経系疾患を合併する。星ヶ丘厚生年金病院 吉川 健治氏らは、メモリークリニックを受診している患者におけるSSの有病率と影響を明らかにしようと試みた。Journal of the neurological sciences誌オンライン版2012年11月15日号の報告。
脳静脈血栓症の発症率-従来の報告と違うのか?-
成人における脳静脈血栓症の発症率は、ある研究グループによって報告された。その発症率は従来と比べてどうか?
年間37%の認知症高齢者が転倒を経験!:浜松医大
認知症は転倒原因のひとつである。しかし、認知症高齢者における転倒リスクの研究はまだ十分になされていない。浜松医科大学 鈴木氏らは介護老人保健施設に入所している認知症高齢者における転倒の発現率、リスクファクターの検証を試みた。Am J Alzheimers Dis Other Demen誌9月号(オンライン版8月7日号)の報告。
COPDと臨床的に関連のある併存症の有病率 ~NHANES(米国全国健康・栄養調査) 1999-2008 による横断的調査~
併存症はCOPDの治療を複雑にさせると言われている。NHANES (1999-2008)に 登録されたCOPD患者を対象に、併存症の有病率を検討した。
腺腫切除後のサーベイランス間隔は何年が適切なのか?
大腸内視鏡検査による腺腫切除後の期間別に大腸がんリスクを評価し、サーベイランス間隔を検討。JCOオンライン版2012年7月23日号掲載。