薬剤溶出ステントvs. ベアメタルステント長期の安全性と有効性の軍配

薬剤溶出ステント(DES)の有効性については、前向き無作為化試験とメタ解析の結果、標的病変部血行再建術(TLR)の施行率はベアメタルステント(BMS)と比べて有意に低いものの、死亡率と心筋梗塞の率は同程度とされている。一方、術後長期におよぶ患者の死亡率はDESが高いなど、長期にわたる安全性と有効性は疑問視されてきた。その点に関するスウェーデンで行われたSCAAR試験の報告が、NEJM誌2009年5月7日号にて発表されている。