経口第Xa因子阻害薬apixabanの有効性確認できず

本報告は、コペンハーゲン大学(デンマーク)Horsholm病院整形外科のMichael Rud Lassen氏らによって行われた、関節置換術後の血栓予防薬としての経口第Xa因子阻害薬apixabanの有効性と安全性を検討した第3相試験(ADVANCE-1)からの検討報告。apixabanは出血リスクが低く、経口薬なので使いやすく、効果的な血栓予防薬となるのではと期待され、試験は行われた。同様に第Xa因子を阻害する(ただしトロンビンもある程度阻害)低分子へパリン製剤エノキサパリン(商品名:クレキサン)との比較で行われた検討結果は、有効性の主要転帰を確認することはできなかったと報告された。NEJM誌2009年8月6日号掲載より。