プラセボ処方は日常的:米国の内科医、リウマチ医対象調査

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アメリカの臨床現場ではプラセボ処方は日常的に行われており、処方する医師は倫理的に特に問題はないと考えている実態が、NIHのJon C Tilburt氏らによって報告された。内科医およびリウマチ医各600人ずつ計1,200人を対象に、プラセボ処方の状況と、処方する医師の意識、態度について、メールアンケートで行われた調査の結果による。BMJ誌2008年11月8日号(オンライン版2008年10月23日号)より。

回答者のうち、約半数が定期的に処方しており、62%が倫理的に許されると回答




調査は、プラセボ処方を行っている、もしくは推奨している医師がどれくらいいるのか、プラセボ処方を行うことについての倫理的な判断、患者に対してどのように説明しているか、に主眼が置かれ行われた。メールアンケートが行われたのは2007年6月。

回答を寄せたのは679人(57%、平均年齢51歳、81%が白人)だった。そのうち、「線維筋痛症に対して偽薬糖衣錠を処方する可能性はどれぐらいあるか」との回答に「かなりある」「ある」の項に回答したのが58%(残りは「ない」「未回答」)、またプラセボ処方の頻度について「週1回以下」「月2~3回」と回答したのが46%(残りは「しない」「月1回以下」)と回答し、約半数が定期的にプラセボ処方を行っていることが明らかとなった。

また、大半の医師(399人、62%)がプラセボ処方は倫理的に許されることと回答した。

処方が多いのはOTC鎮痛薬41%、ビタミン38%




プラセボの内訳については、食塩水(3%)、偽薬糖衣錠(2%)などはごく少数で、一般的に、OTC鎮痛薬(41%)、ビタミン(38%)が処方されていた。また少数だが顕著なのが、抗生物質(13%)、鎮痛薬(sedatives)(13%)との回答があったことだと著者らは指摘している。

さらにまた、プラセボを処方している医師の68%が患者に対してプラセボを処方する際、「普通は使わないけれどあなたにとって有益があるかもしれないので」と説明すると回答した。「プラセボです」と説明すると回答したのは5%に過ぎなかった。

Tilburt氏は「医師は患者に対してプラセボを使うことについて十分な説明をしていないようだ。またプラセボを薦めることに複雑な心境があるようだ」としている。

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