非糖尿病CKDへのフィネレノン、eGFR低下を有意に抑制/NEJM

提供元:ケアネット

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公開日:2026/08/13

 

 非糖尿病の慢性腎臓病(CKD)成人患者において、非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬フィネレノンはプラセボと比較して、32ヵ月間にわたる推算糸球体濾過量(eGFR)の低下を抑制したことが示された。オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学のHiddo J. L. Heerspink氏らFIND-CKD Investigatorsが、国際共同第III相二重盲検無作為化試験の結果を報告した。先行の無作為化試験において、フィネレノンは2型糖尿病およびCKDを有する患者における腎・心血管アウトカムを改善したが、糖尿病を伴わないCKD患者への効果は明らかになっていなかった。NEJM誌2026年8月6日号掲載の報告。

ベースラインから32ヵ月時点までのeGFRの平均年間変化率を評価

 研究グループは、糖尿病を伴わないCKD(eGFR:25mL/分/1.73m2以上60mL/分/1.73m2未満かつ尿中アルブミン/クレアチニン比[UACR]:200~500mg/g、またはeGFR:25mL/分/1.73m2以上90mL/分/1.73m2未満かつUACR:500~3,500mg/g)を有し、レニン・アンジオテンシン系阻害薬を服用している成人を対象に、フィネレノンの有効性と安全性を検証した。

 被験者を、フィネレノン(10mgまたは20mgを1日1回)またはプラセボを投与する群に無作為に割り付けた。

 主要評価項目は、総eGFRスロープ(ベースラインから32ヵ月時点までのeGFRの平均年間変化率と定義)で、2スロープ線形スプライン混合効果モデル(ベースラインから3ヵ月時点までの効果[すなわち急性eGFRスロープ]と3ヵ月時点から治療中止までの有効性を区別する[両者は異なると予想された]ためのモデル)で評価した。副次評価項目は、腎・心血管複合イベント(eGFRのベースラインからの持続的低下が57%以上、腎不全、心不全による入院または心血管死)、腎複合イベント、心血管複合イベントなどであった。

eGFR年間変化率、フィネレノン群-3.3mL/分/1.73m2/年で有意に抑制

 2021年9月21日~2023年5月12日に1,584例が無作為化された(793例がフィネレノン群、791例がプラセボ群)。両群のベースライン特性は類似しており、平均年齢は54.7歳、535例(33.8%)が女性で、UACR中央値は818.9mg/gであった。

 ベースラインのeGFRは、フィネレノン群46.8±16.2mL/分/1.73m2、プラセボ群46.6±16.0mL/分/1.73m2であった。ベースラインから3ヵ月時点までのeGFRの平均変化量は、フィネレノン群(-2.0mL/分/1.73m2)がプラセボ群(-0.8mL/分/1.73m2)よりも1.2mL/分/1.73m2大きかったが、3ヵ月以降、フィネレノン群のeGFR低下率は緩徐になった。

 主要評価項目のベースラインから32ヵ月時点までのeGFRの平均年間変化率は、フィネレノン群で-3.3mL/分/1.73m2/年(95%信頼区間[CI]:-3.6~-3.1)、プラセボ群で-4.0mL/分/1.73m2/年(95%CI:-4.3~-3.8)であった(群間差:0.7、95%CI:0.3~1.1、p<0.001)。

 事前に規定された階層的検定で、腎・心血管複合イベントリスクは、フィネレノン群でプラセボと比較して低いことが示された(ハザード比[HR]:0.77、95%CI:0.60~0.99、p=0.04)。HRは、腎複合イベントについては0.78(95%CI:0.60~1.01)、心血管複合イベントについては0.60(95%CI:0.27~1.33)であった。

 最も多くみられた有害事象は高カリウム血症であった(フィネレノン群135例[17.0%]、プラセボ群105例[13.3%])。高カリウム血症により、それぞれ12例(1.5%)と1例(0.1%)で試験治療が中止され、7例(0.9%)と5例(0.6%)が入院に至った。

(ケアネット)