糸球体疾患によるCKD、フィネレノンが有用/JAMA

提供元:ケアネット

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公開日:2026/07/02

 

 糸球体疾患を有する非糖尿病性慢性腎臓病(CKD)患者において、フィネレノンにより腎機能低下の抑制、アルブミン尿の減少、および腎不全または著しい腎機能低下リスクの減少が認められた。オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学のBrendon L. Neuen氏らFIND-CKD Investigatorsが、24の国・地域で実施された第III相無作為化二重盲検プラセボ対照試験「FIND-CKD試験」の、事前に規定された探索的解析結果を報告した。糸球体疾患は、CKDおよび腎不全の主たる原因である。非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬であるフィネレノンは、CKDにおける腎機能低下のリスクを低減するが、糸球体疾患に起因するCKD患者における有効性は不明であった。著者は、「今回得られた知見は、糸球体疾患を有する患者集団における腎機能の維持において、フィネレノンが重要な役割を果たすことを示唆するものであった」とまとめている。JAMA誌オンライン版2026年6月5日号掲載の報告。

非糖尿病性CKD患者対象試験の探索的解析

 FIND-CKD試験の対象は、18歳以上のCKD患者である。CKDの定義は、(1)推算糸球体濾過量(eGFR)が25mL/分/1.73m2以上60mL/分/1.73m2未満、かつ尿中アルブミン/クレアチニン比が200mg/g以上500mg/g未満、(2)eGFRが25mL/分/1.73m2以上90mL/分/1.73m2未満、かつ尿中アルブミン/クレアチニン比が500mg/g以上3,500mg/g未満、とし、登録前4週間以上レニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンジオテンシン受容体拮抗薬)の安定かつ最大耐用量を服用しており、スクリーニング時の血清カリウム値が4.8mmol/L以下とした。

 1型および2型糖尿病を有する患者、HbA1cが6.5%以上、駆出率低下を伴う症候性心不全を有する患者などは除外された。

 適格患者をフィネレノン10mg群、同20mg群、プラセボ群に無作為に割り付け、RAS阻害薬の安定かつ最大耐用量に加えてそれぞれ1日1回経口投与した。

 主要アウトカムは、ベースラインから32ヵ月時までのeGFRの年間平均変化率(総eGFRスロープ)で、探索的評価項目として糸球体疾患を有する患者集団(治験責任医師により糸球体疾患と診断された対象者)における総eGFRスロープ、ベースラインから12ヵ月時までの尿中アルブミン/クレアチニン比の変化、腎不全またはeGFRの40%以上の持続的な低下の複合アウトカムなどを事前に設定した。

フィネレノン群で腎不全またはeGFR40%以上低下の複合リスクが26%減少

 無作為化された1,584例のうち、903例(57.0%)が糸球体疾患を有していた。このうち416例(46.1%)が免疫グロブリンA腎症、215例(23.8%)が巣状分節性糸球体硬化症、90例(10.0%)が膜性腎症であった。糸球体疾患を有する患者集団は、平均年齢51.1歳(SD 13.6)、女性362例(40.1%)、アジア系558例(61.9%)、平均eGFRは48.8mL/分/1.73m2、尿中アルブミン/クレアチニン比の中央値は839.6mg/gであった。

 糸球体疾患を有する患者集団において、ベースラインから32ヵ月時までの総eGFRスロープは、フィネレノン群で-3.50mL/分/1.73m2/年、プラセボ群で-4.23mL/分/1.73m2/年であった(群間絶対差は年間0.73mL/分/1.73m2、95%信頼区間[CI]:0.22~1.24)。

 また、フィネレノン群ではベースラインから12ヵ月時までの尿中アルブミン/クレアチニン比が42%(95%CI:35~48)低下し、腎不全またはeGFRが40%以上低下するリスクをプラセボと比較して26%低減した(100患者年当たり7.42件vs.9.60件、ハザード比:0.74、95%CI:0.57~0.97)。

(ケアネット)

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コメンテーター : 栗山 哲( くりやま さとる ) 氏

東京慈恵会医科大学客員教授

医療法人社団 優穂会・三穂クリニック 腎臓高血圧研究所

J-CLEAR評議員