再発性多発性硬化症、リツキシマブvs. ocrelizumab/NEJM

提供元:ケアネット

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公開日:2026/07/16

 

 疾患活動性が認められる再発性多発性硬化症(MS)患者において、疾患活動性の抑制(治療開始後6~24ヵ月のMRIにおける評価)に関して、リツキシマブのocrelizumabに対する非劣性が示され、重篤な有害事象の発現頻度は同程度であった。ノルウェー・Haukeland University HospitalのOivind Torkildsen氏らOVERLORD-MS Investigatorsが、第III相無作為化二重盲検多施設共同非劣性試験「OVERLORD-MS試験」の結果を報告した。再発性MSに抗CD20モノクローナル抗体は有効だが、これまで直接比較のエビデンスは観察研究のデータに限られていた。NEJM誌2026年7月2日号掲載の報告。

6~24ヵ月のMRIで新規病変/病変拡大が非検出の患者の割合で評価

 OVERLORD-MS試験は、年齢18~60歳で、直近12ヵ月に再発性MSの再発を診断され、炎症性の疾患活動性の症状(直近12ヵ月に1回以上の臨床的再発、またはMRI上で認められた1つ以上の新規病変/病変拡大で定義)を示し、EDSSスコア0~4.0(スコア範囲:0~10、高スコアほど障害の程度が大きいことを示す)であった患者を対象とした。

 研究グループは、被験者をリツキシマブまたはocrelizumabの投与を受ける群に3対2の割合で無作為に割り付け、6ヵ月ごとに24ヵ月間治療した。

 主要エンドポイントは、治療開始後6~24ヵ月のT2強調MRIにおける新規病変または病変拡大が認められなかったこととした。非劣性の定義は、リスク群間差(リツキシマブ-ocrelizumab)の95%信頼区間(CI)下限が-10%ポイント以上とした。副次エンドポイントには、有効性および安全性などが含まれた。

リツキシマブ群92.2%、ocrelizumab群94.8%で非劣性を確認

 2020年11月~2022年11月に218例が無作為化され、216例が治療を受けた(リツキシマブ群132例、ocrelizumab群84例)。

 治療開始後6~24ヵ月にT2強調MRIにおける新規病変/病変拡大が認められなかった患者の推定割合は、リツキシマブ群92.2%、ocrelizumab群94.8%であった。リスク群間差は-2.6%ポイント(95%CI:-9.4~4.3)であり、事前に規定した非劣性基準を満たした。

 再発率、障害アウトカム、および認知機能プロファイルは、両群間で同様であった。

 感染症は、リツキシマブ群(82%)でocrelizumab群(69%)より多く認められたが、重篤な有害事象の発現頻度は同程度であった(それぞれ8%と7%)。

(ケアネット)