子宮頸がん集団検診でのDNA法、カットオフ値の増加は安全に女性の負担を有意に減らす

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2011/06/10

 



子宮頸がん集団検診でhybrid capture-2法を用いる場合、カットオフ値は≧1 rlu/co(relative light units/cut-off level)とされているが、それ以上の値(≧10 rlu/coまで)を用いた場合も感度は良好で、特異度に関しては高度子宮頸部上皮内腫瘍とは無関係の陽性を半減できることが示された。デンマーク・コペンハーゲン大学公衆衛生部門のMatejka Rebolj氏らが、システマティックレビューを行い報告したもので、「集団検診でのカットオフ値を上げてよいことが示された。検診を受ける女性にとっては安全で負担が有意に減る」とまとめている。hybrid capture-2法は、ヒトパピローマウイルス(HPV)-DNA法の一つ。細胞診では感度が低いとして英国など数ヵ国でDNA法の導入が検討されているという。BMJ誌2011年5月28日号(オンライン版2011年5月23日号)掲載より。

hybrid capture-2法を検証した無作為化試験をシステマティックレビュー




Rebolj氏らは、PubMedをデータソースとしてシステマティックレビューを行った。hybrid capture-2法を用いた子宮頸がん集団検診の無作為化試験論文を検索し、陽性者数やカットオフ値により子宮頸部上皮内腫瘍を有した人を階層化していた、2010年8月までに発行された論文を選んだ。

本研究では、各試験の不均一性のためにメタ解析はできなかった。

解析対象となったのは6試験、25のカットオフ値のデータで、解析されたカットオフ値は≧1 rlu/co、≧2 rlu/co、≧3 rlu/co、≧4 rlu/co、≧5 rlu/co、≧10 rlu/coについてだった。

感度、最低でも≧2 rlu/coで0.97、≧10 rlu/coで0.91




グレードIII以上の子宮頸部上皮内腫瘍に関する相対的感度は試験により異なったが、最低でもカットオフ値≧1 rlu/coとの比較で、≧2 rlu/coは0.97、≧4 rlu/co(または≧5 rlu/co)は0.92、≧10 rlu/coは0.91を示した。

同様の傾向が、グレードII以上の感度についてもみられた。

特異度は、最低でも≧2 rlu/coで1%、≧4 rlu/co(または≧5 rlu/co)で2%、≧10 rlu/coで3%の上昇を示し、最大ではそれぞれ24%、39%、53%まで上昇した。その結果、高度子宮頸部上皮内腫瘍とは無関係の陽性者の検出を回避することができた。この総体的パターンにおいてアウトライアーは2例だけだった。

Rebolj氏は「≧2 rlu/co~≧10 rlu/coのカットオフ値を用いることで感度は低下するが、国際的に推奨されているグレードII以上の検出感度として90%以上が必要という基準を満たしており、特異度については≧1 rlu/coは高かった。このことはhybrid capture-2法のカットオフ値を集団検診において増やしてよいということを示すものであり、女性にとってはかなり安全で、有意に負担が減ることになる」と結論している。