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食事速度は将来の体型に影響するか/藤田医科大

提供元:ケアネット

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公開日:2026/08/27

 

 「早食いは肥満や糖尿病のリスク」ということはよく知られている。食事の速度は体重の推移とどのように関連するのであろうか。このテーマについて藤田医科大学医学部臨床栄養学 主任教授の飯塚 勝美氏は、約56万例の健康診断データを解析し、食事速度と長期的な体重推移との関連を検討した。その結果、食事速度が長期的な体重推移の区分に関連する行動特性である可能性が示唆された。Nutrients誌オンライン版2026年7月24日号に掲載。

長期間でみると早食いは肥満、遅食いは低体重と関連

 飯塚氏は、後ろ向きコホート研究として、56万4,198例の日本人参加者の健康診断データを使用し、20代のBMI履歴に基づき、BMI<18.5を1回以上認めた「低体重歴あり」、BMI≧25.0を1回以上認めた「肥満歴あり」、20代の全健診で正常体重だった「正常体重のみ」の各グループに分類した。全観察期間中に測定されたBMIのうち、それぞれの体重状態(低体重または肥満)を示した測定値の割合(0~25%、25~50%、50~75%、75~100%)に応じてさらに細分化した。体重推移グループ間の経時的な差異を特徴付けるため、反復測定されたBMIデータについて線形混合効果モデルを用い解析した。自己申告による食事速度とこれらのグループとの関連は、性別で層別化した多変量ロジスティック回帰モデルを用いて検討した。

 主な結果は以下のとおり。

・BMIは男女ともに体重推移グループ間で明確な差が認められた。
・自己申告による食事速度は、体重推移グループと用量反応的かつ双方向の関連を示した。
・女性では、肥満の割合が高くなるにつれて「早食い」のオッズが段階的に上昇し、肥満の割合が75~100%のグループでは調整オッズ比(OR)が1.47(95%信頼区間[CI]:1.40~1.53)に達した。男性では、同グループにおけるORは2.40(95%CI:2.35~2.45)だった。
・その一方で、低体重の割合が高くなるにつれて「遅食い」のオッズが上昇し、低体重の割合が75~100%のグループでは、ORは女性で1.89(95%CI:1.82~1.96)、男性で2.45(95%CI:2.35~2.56)に達した。
・追加解析では、自己申告による食事速度も追跡期間を通じて一貫性を示した。具体的には、肥満の割合が75~100%の群では、ベースライン時に食事速度が「早い」と回答した参加者で、追跡時も「早い」と回答した割合の平均は女性72.33%、男性79.90%であった。

 飯塚氏はこの結果から「自己申告による食事速度は、男女ともに長期的な体重推移の区分と一貫した双方向の関連を示し、追跡期間を通じて比較的安定していた。これらの知見は、自己申告による食事速度が、長期的な体重推移の区分に関連する行動特性である可能性を示唆している」と結論付けている。

(ケアネット 稲川 進)

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