アルツハイマー病検出に有望な血液バイオマーカー、認知機能が正常なアジア人での精度は?

提供元:ケアネット

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公開日:2026/07/22

 

 血液バイオマーカーは、アルツハイマー病を検出する有望なツールと考えられる。しかし、認知機能が正常なアジア人集団において、血液バイオマーカーの性能は依然として不明であった。認知機能が正常なアジア人を対象に、血液バイオマーカーの識別性能を評価するため、システマティックレビューおよびメタ解析が実施された。Ageing Research Reviews誌2026年7月号の報告。

 認知機能が正常なアジア人集団を対象に、血漿中のp-tau217、Aβ42/40および複合バイオマーカーがアミロイドβ(Aβ)PET陽性を識別する能力を評価するため、システマティックレビューおよび変量効果モデルを用いたメタ解析を実施した。CENTRAL、PubMed、CINAHLより、システマティックに文献検索を行った。主要解析では、AβPET陽性の識別能力を評価するため、p-tau217およびAβ42/40それぞれの曲線下面積(AUC)を統合した。副次的解析では、AβPET陽性群と陰性群におけるp-tau217およびAβ42/40のバイオマーカー濃度の標準化平均差(SMD)を検討した。さらに、p-tau217/Aβ42やp-tau217とAβ42/40の組み合わせモデルを含む複合バイオマーカーのAUCを統合した。

 主な結果は以下のとおり。

・解析対象は、解析可能な11のデータセットおよび認知機能が正常な参加者2,566人を含む9つの研究。
・統合AUCは、血漿p-tau217で0.88、血漿Aβ42/40で0.86であった。
・副次的解析では、AβPET陽性群と陰性群の間の統合SMDは、p-tau217で2.28、Aβ42/40で-1.17であった。
・複合バイオマーカーはより高い識別能を示した。統合AUCは、p-tau217/Aβ42で0.920、p-tau217とAβ42/40の組み合わせモデルで0.924であった。

 著者らは「認知機能が正常なアジア人集団において、血漿中のp-tau217およびAβ42/40は、AβPET陽性に対する良好な識別能力を示した。今後は、さらなる標準化、外部検証、プロスペクティブ評価が求められる」としている。

(鷹野 敦夫)