転移TN乳がんに対するSG、大規模リアルワールドの成績/ESMO Open

提供元:ケアネット

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公開日:2026/07/16

 

 転移を有するトリプルネガティブ乳がん(mTNBC)に対するサシツズマブ ゴビテカン(SG)のリアルワールドにおける有効性および安全性に関するエビデンスは限られている。今回、イタリア・Istituto Nazionale Tumori, IRCCS Fondazione G. PascaleのRoberta Caputo氏らは、mTNBC患者を対象としたSG治療のリアルワールドコホートとしては欧州では最大規模、世界でも2番目に大きい規模の多施設共同研究を実施した。その結果、SGはmTNBC患者において持続的な臨床的効果と管理可能な毒性を示し、有害事象の最適な管理の重要性が示唆された。ESMO Open誌2026年7月号に掲載。

 本解析の対象は、イタリアの17の腫瘍センターでSG治療を受けたmTNBC女性256例で、217例は後ろ向きに特定され、39例は前向きに登録された。効果と安全性は、RECIST v1.1およびNCI-CTCAE v5.0に従って評価された。

 主な結果は以下のとおり。

・患者の年齢中央値は54歳(範囲:26~80歳)であり、70.7%が初回診断時にTNBCと診断されていた。転移の診断からSG開始までの期間の中央値は16ヵ月(範囲:0~115ヵ月)で、治療ライン数の中央値は2ライン(範囲:0~7ライン)であった。転移部位は多い順にリンパ節(60.9%)、骨(43.0%)、肺(42.6%)、肝臓(33.2%)、脳(26.2%)であった。
・全体として、37.5%が完全奏効または部分奏効を達成し、27.7%が安定、31.2%が進行を認めた。追跡期間中央値17.4ヵ月時点で、202例に病勢進行が認められ、139例が死亡した。
・無増悪生存期間中央値は6.4ヵ月(95%信頼区間[CI]:5.3~7.3)、全生存期間中央値は13.6ヵ月(95%CI:11.5~15.5)であった。
・主な治療関連有害事象は、脱毛(69.1%)、好中球減少症(57.0%)、悪心(49.6%)、貧血(46.9%)、下痢(36.7%)であった。好中球減少症はGrade3が18.0%、Grade4が5.9%に認められた。減量が36.5%、治療中止が2.7%にみられた。

(ケアネット 金沢 浩子)