NEC、マサチューセッツ総合病院と病理画像診断支援システムのプロトタイプを開発・共同臨床実験を開始 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/10/27 NECは22日、ハーバード大学関連病院「マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital, 所在地:ボストン、以下 MGH)」の協力を得て、乳腺組織を対象とした「病理画像診断支援システム」を開発し、MGHに同システムのプロトタイプを納入、同病院の臨床サンプルを用いた共同臨床実験を10月より開始したと発表した。病理画像診断支援システムは、現在病理医が顕微鏡を用いて行っている病理診断を、コンピュータで支援するものであり、デジタルスキャナを用いてデジタル化された病理組織画像中の組織および細胞の特徴から、がんと思われる領域の自動抽出、治療法選択のための免疫染色画像の特徴量計測などを高精度・高速に行うもの。NECが今般MGHの協力を得て開発したシステムは、乳腺組織を対象とし、H&E(ヘマトキシリン&イオシン)染色スライド画像から乳がんと思われる部位を自動抽出する機能と、特定の抗体を持つ細胞を染めた免疫染色スライド画像から、染色細胞を自動抽出・計測する機能を有するもの。NECと MGHは、昨年10月より、MGHが保有する膨大な病理サンプルを用いて、NECの機械学習アルゴリズムを「教育」し、上記の機能を実現するなど、開発を進めてきたが、今年10月より、実際の病理診断ワークフローでの利用を想定した共同臨床実験を開始したとのこと。NECとMGHは今後、前立腺組織を対象として同様の機能の開発を進める予定だという。また、MGHでは、同システムを導入することで、同病院の病理診断ワークフローの自動化、効率化、精度向上を進める予定とのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.nec.co.jp/press/ja/0910/2201.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] VTE後の抗凝固療法、90日以上継続で再発リスク大幅低下/BMJ(2025/12/10) 未治療および再発・難治性CLL/SLLへのピルトブルチニブ、イブルチニブと直接比較(BRUIN-CLL-314)/JCO(2025/12/10) 成人の肺炎球菌感染症予防の新時代、21価肺炎球菌結合型ワクチン「キャップバックス」の臨床的意義/MSD(2025/12/10) 日本におけるアルツハイマー病診断の時間短縮フロー〜東京大学(2025/12/10) アトピー性皮膚炎へのウパダシチニブ、増量および減量の有効性と安全性/BJD(2025/12/10) ヌシネルセンの高用量処方はSMA患者のQOLをさらに改善する/バイオジェン(2025/12/10) 飲酒が加齢性難聴リスクに影響~日本人1万4千人のデータ(2025/12/10)