ヒヨコ近視モデルを用いたカシスアントシアニンの近視化抑制効果を確認 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/09/28 明治製菓株式会社は17日、ヒヨコを用いた試験でカシスアントシアニンが近視化を抑制することを、西葛西井上眼科こどもクリニック所長勝海 修氏との共同研究で明らかにし、16日・17日に名古屋大学で開催された「第5回国際アントシアニンワークショップ2009」で発表したと報告した。今回は、学童期の近視化を反映する実験モデルである近視用レンズを装着したヒヨコを用いた試験を行った。ヒヨコに近視用レンズを装着すると、焦点が網膜後方へずれるため眼軸長が延長して、ヒトの近視化モデルとして応用可能となる。この試験では生後8日が経過したヒヨコ(雄)の右眼に近視用レンズを装着、左眼は裸眼とし、カシスアントシアニン(BCAs)とビルベリーアントシアニン(BBAs)の有効性を比較。アントシアニンとは、抗酸化物質ポリフェノールの一種で、有色野菜や果物の赤紫色を構成する色素成分である。その結果、BCAs経口投与群は、溶媒投与群に比べ有意に眼軸長の延長を抑制したのに対し、BBAsはBCAsと同じ投与量では眼軸長の延長を抑制しなかった。したがって、経口投与したBCAsは、近視用レンズによる眼軸長の延長をBBAsよりも強く抑制することがわかった。これらの結果、学童期の近視の進行を抑制、あるいは遅らせるにはカシスアントシアニン(BCAs)が有効であることが示唆されたという。詳細はプレスリリースへhttp://www.meiji.co.jp/corp/news/2009/0917.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] SGLT2阻害薬、自己免疫性リウマチ性疾患のリスクは?/BMJ(2025/10/24) 腹部大手術時の周術期血圧管理、個別化vs.通常/JAMA(2025/10/24) ALK陽性進行NSCLCへのアレクチニブ、OS中央値81.1ヵ月(ALEX)/ESMO2025(2025/10/24) 下剤のルビプロストン、重大な副作用にアナフィラキシー追加/厚労省(2025/10/24) 免疫療法の対象とならない進行TN乳がん1次治療、Dato-DXdがPFSとOSを延長(TROPION-Breast02)/ESMO2025(2025/10/24) 結腸がん術後ctDNAによるde-escalation、リスク低減も非劣性は示されず(DYNAMIC-III)/ESMO2025(2025/10/24) 寝たきり原因第1位「脳卒中」、最新治療アクセス改善と患者支援の最前線/日本脳卒中学会・日本脳卒中医療ケア従事者連合・日本脳卒中協会(2025/10/24) 父親の厳しい子育てが子供のメンタルヘルスに影響(2025/10/24)