非小細胞肺癌治療剤「ザーコリ」 製造販売承認を取得 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2012/04/02 ファイザーは30日、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌(NSCLC:Non-Small Cell Lung Cancer)の効能・効果で、抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤「ザーコリカプセル200mg/250mg」(一般名:クリゾチニブ、以下、ザーコリ)の製造販売承認を取得したと発表した。ザーコリは、ALKを阻害する世界初の化合物。ALK遺伝子変異は、非小細胞肺がん(NSCLC)などの腫瘍の発生や形成に関わる重要な因子である。肺がんにおけるALK融合遺伝子の存在は日本人研究者によって発見され、2007年に初めて発表された。予備的な疫学調査ではNSCLC患者の約3~5%がALK融合遺伝子陽性とされている。ザーコリは、ALK融合蛋白質のチロシンキナーゼ活性を阻害することにより、腫瘍細胞の成長と生存に必要な細胞内シグナル伝達経路を遮断します。国内においては、2010年3月より非小細胞肺がん患者を対象とした治験を開始し、2011年1月には希少疾病用医薬品(オーファンドラック)に指定された。第1相臨床試験の成績については、2010年10月28日付のNew England Journal of Medicine(NEJM)誌に発表されておりまた、米国臨床腫瘍学会(ASCO)や欧州臨床腫瘍学会(ESMO)などの学会において、第1相試験および第2相試験の結果が発表されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2012/2012_03_30.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 不眠症へのベンゾジアゼピン中止のための介入策の効果は?/BMJ(2025/06/27) 局所進行頭頸部がん、周術期ペムブロリズマブ上乗せが有効(KEYNOTE-689)/NEJM(2025/06/27) 手術不能胃がんに対する2次治療:抗HER2抗体薬物複合体vs.ラムシルマブ+パクリタキセル併用療法(解説:上村直実氏)(2025/06/27) DVRd療法、移植適応・非適応によらず未治療多発性骨髄腫に使用可能に/J&J(2025/06/27) 7月13日開催、講習会『イノベーション委員会プログラム』【ご案内】(2025/06/27) 溶連菌咽頭炎への抗菌薬、10日間から短縮可能?(2025/06/27) 自閉スペクトラム症に対する非定型抗精神病薬の有効性〜ネットワークメタ解析(2025/06/27) 腹部脂肪は乾癬リスクを高める?(2025/06/27) 潰瘍性大腸炎の予後因子、思考を説明できるAIで特定(2025/06/27)