第297回 パーキンソン病ワクチンの有望な第II相試験結果報告 最終更新:2025/12/16 パーキンソン病は脳のドーパミン放出神経の消失やαシヌクレイン(a-syn)の凝集体であるレビー小体を特徴とします。そのa-synを標的とするワクチンACI-7104.056の有望な第II相試験結果が発表されました。
第296回 脳の水はけをよくする手術がアルツハイマー病患者に有効 最終更新:2025/12/09 アルツハイマー病の特徴のタンパク質を洗い流すという外科的アプローチが報告されました。賛否両論あるようですが、臨床試験を計画しており、早ければ来年早々にアルツハイマー病患者の組み入れを始める予定です。
第295回 注目の試験でGLP-1薬のアルツハイマー病治療効果示せず 最終更新:2025/12/02 アルツハイマー病などの神経変性疾患はGLP-1薬の治療ターゲットとして有望視されています。しかし、2つの第III相試験において、セマグルチドはアルツハイマー病の進展を遅らせる効果がみられませんでした。
第294回 経口GLP-1抗肥満薬が注射に取って代わりうる効果あり 最終更新:2025/11/25 経口GLP-1薬orforglipronの肥満2型糖尿病患者における体重減少と血糖改善効果が報告され、承認申請されます。経口薬として多くの患者の手に渡り、今後の治療を様変わりさせるかもしれません。
第293回 脳の超音波洗浄がマウスで有効 最終更新:2025/11/18 スタンフォード大学の研究者らが開発したいわば脳の超音波洗浄法が脳出血マウスで効果を示し、近々臨床試験が始まる運びとなっています。まずはアルツハイマー病患者を募って試験を実施する予定です。
第292回 歯の防御の最前線のエナメルを再生させるゲルの臨床試験がまもなく始まる 最終更新:2025/11/11 歯のエナメル質を修復させるゲルが、唾液の働きに学んで開発されました。来年早々に始まる臨床試験に成功して実用化されれば、エナメル欠損が手軽に治療でき、虫歯が予防できるようになるかもしれません。
第291回 心臓の“非”心筋細胞が心不全を招く仕組みが判明 最終更新:2025/11/04 心筋細胞ではなく線維芽細胞を発端とする心不全発生の仕組みを日本の研究チームが発見しました。心不全は高齢者層において非常に有病率の高い重大な疾患であり、新たな心不全治療の実現が期待されます。
第290回 慢性疲労症候群の正確な血液検査を開発 最終更新:2025/10/28 原因がはっきりしない難病の筋痛性脳脊髄炎の血液検査が開発され、少人数の試験で優秀な性能を示しました。筋痛性脳脊髄炎の診断だけでなく、他の慢性炎症疾患との鑑別にも有用かもしれません。
第289回 植物抽出物の育毛剤が無作為化試験で目に見えて効果あり 最終更新:2025/10/21 スキンケア化粧水によく使われる熱帯原産植物のツボクサ抽出物などを含む育毛液を2ヵ月使用することで、頭髪の密度が目に見えて改善したことがプラセボ対照無作為化試験で示されました。
第288回 父親の運動の努力が精子RNAを介して子に引き継がれる 最終更新:2025/10/14 父親が運動に励んで備えた後天的な持久走性能の向上が、精子を介したエピジェネティック(後成的)情報の引き渡しで子に引き継がれることがマウスを使った検討で示されました。