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CRP濃度は、種々の血管疾患、非血管疾患の指標である

循環血中のC反応性蛋白(CRP)濃度は、確立された従来のリスク因子や炎症マーカーと関連するとともに、様々な血管疾患、非血管疾患とも相関を示すことが、イギリス・ケンブリッジ大学のStephen Kaptoge氏らEmerging Risk Factors Collaboration(ERFC)が実施したメタ解析で明らかとなった。肝臓で合成される血漿蛋白であるCRPは、高い感受性を示す全身性の炎症マーカーであり、重篤な感染に対する急性反応や組織損傷時に血中濃度が1万倍にまで上昇するという。また、LDLと結合して動脈硬化性プラーク中に発現するため冠動脈心疾患の原因とも考えられており、22のプロスペクティブ試験のメタ解析ではCRP高値の場合は冠動脈心疾患の相対リスクが高いことが示されている。Lancet誌2010年1月9日号(オンライン版2009年12月22日号)掲載の報告。54試験16万例の個々の患者記録のメタ解析ERFCの研究グループは、さまざまな状況におけるCRPと血管疾患もしくは非血管疾患のリスクの関連を評価するメタ解析を行った。54の長期的なプロスペクティブ試験に登録された血管疾患の既往歴のない16万309例(131万人・年に相当)の個々の患者記録に基づいてメタ解析を行った。リスク因子の程度による個人内の変動は試験ごとの回帰分析で補正した。CRP濃度と虚血性脳卒中の関連には従来リスク因子の関与が大きいLog(e) CRP濃度はいくつかの従来のリスク因子(収縮期血圧、BMI、非HDLコレステロールなど)や炎症マーカー(フィブリノーゲン、インターロイキン-6)と直線的に関連し、虚血性血管疾患や非血管疾患とほぼ対数線形的な相関を示した。Log(e) CRP濃度の1SD上昇(3倍の高値に相当)ごとの冠動脈心疾患のリスク比は、年齢と性別のみによる初回補正時が1.63、さらに従来のリスク因子で補正した場合は1.37であった。同様に補正した場合のリスク比は、虚血性脳卒中がそれぞれ1.44、1.27と従来リスク因子の影響が最も大きく、血管死はそれぞれ1.71、1.55、非血管死の場合は1.55、1.54であった。喫煙者や初回フォローアップ患者を除外すると、補正によるリスク比の変化はほとんど見られなくなった。フィブリノーゲンで補正後のリスク比は、冠動脈心疾患が1.23、虚血性脳卒中が1.32、血管死が1.34、非血管死も1.34であった。著者は、「CRP濃度は、冠動脈心疾患、虚血性脳卒中、血管死、非血管死(数種のがん腫および肺疾患による死亡)のリスクと持続的な関連性が認められた。虚血性脳卒中とCRP濃度の関連は、従来のリスク因子や炎症マーカーへの依存度が大きかった」と結論している。また、「インターロイキン-6、CRP、フィブリノーゲンなどの炎症マーカーや、リポ蛋白関連ホスホリパーゼA2などの易破綻性プラークのマーカーとともに、その遺伝学的因子やライフスタイル要因を同時に評価する大規模な試験を行う必要があり、また軽度の炎症が外的なトリガー(社会経済的地位や感染など)、インスリン抵抗性、遺伝的素因、これらの因子の組み合わせを反映するものなのかを検討することも重要」と考察する。(菅野守:医学ライター)

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一般中年の早期再分極パターンには要注意、死亡リスク上昇

中年で12誘導心電図検査において早期再分極が見られる人は、心疾患による死亡リスクが高いことが、フィンランドのオウル大学内科臨床医学部門のJani T. Tikkanen氏らによって報告された。早期再分極は、12誘導心電図でV1~V3以外の誘導で見られるQRS-ST接合部(J点)の上昇であり、心房細動が発症しやすいことと関連していると言われる。しかし、一般集団でこのパターンが見られた人の予後については、これまでほとんど検討されていなかった。NEJM誌2009年12月24日号(オンライン版2009年11月16日号)掲載より。地域に住まう中年約1万例を平均30年追跡、有病率と予後の有意性評価Tikkanen氏らは、一般地域住民の中年(44±8歳)10,864例を対象に、12誘導心電図に早期再分極が見られた有病率と予後の有意性について評価を行った。平均追跡期間は、30±11年。主要エンドポイントは、追跡期間中の心臓に関連した死因による死亡。副次エンドポイントは、全死因死亡と不整脈による死亡とした。分析にあたり早期再分極について、下壁または側壁誘導の別に、さらにそれぞれのJ点上昇別(0.1mV以上あるいは0.2mV超)で階層化した。下壁誘導0.1mV以上の人の心疾患死亡リスクは1.28倍、0.2mV超は2.98倍0.1mV以上の早期再分極パターンが見られたのは被験者のうち630例(5.8%)だった。内訳は下壁誘導384例(3.5%)、側壁誘導262例(2.4%)で、16例(0.1%)は両誘導で見られた。下壁誘導0.1mV以上の早期再分極パターンで、主要エンドポイントの増加との関連が認められた(補正相対リスク:1.28、95%信頼区間1.04~1.59、P=0.03)。下壁誘導0.2mV超の早期再分極パターンを示した被験者36例(0.3%)には、顕著に高い主要エンドポイントリスク(同2.98、1.85~4.92、P

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新型インフル迅速検査で陰性でも、妊産婦には抗ウイルス薬を

米国カリフォルニア州の公衆衛生局Janice K. Louie氏らは、州内の妊産婦の、2009新型インフル(H1N1インフルエンザ)による入院または死亡に関する報告データを精査した。その結果、2009新型インフルは妊産婦に、重症疾患および死亡をもたらすこと、2009年の州内妊産婦の死亡率は高まることが予想され、2009年の全米の妊産婦死亡率も高まる可能性が示されたことを報告した。NEJM誌2010年1月7日号(オンライン版2009年12月23日号)より。抗ウイルス薬服用開始が遅かった妊婦の重症化・死亡リスクは、早かった妊婦の4.3倍精査されたのは、2009年4月23日~8月11日までに報告された、15~44歳までの妊娠可能な年齢にいる女性で2009新型インフルに感染し入院した妊婦94例、出産後2週間以内の女性8例、非妊産婦137例について。このうち迅速抗原検査で偽陰性だったのは38%(58/153例)だった。妊婦の大半(95%、89/94例)は妊娠第二または第三期・後期にあり、約3分の1(34%、32/93例)に妊娠以外のインフルエンザによる合併症がリスクファクターとして認められた。妊婦で抗ウイルス薬服用開始が遅かった人の、ICU入室または死亡に関する相対リスクは、早かった人(症状発症後2日以内)と比べて4.3倍に上った。妊産婦102例のうち、妊婦18例、出産後女性4例の計22例(22%)が集中治療を受け、8例(8%)が死亡した。ICU入室中の出産例は6例で、そのうち4例は緊急帝王切開だった。カリフォルニア州の2009新型インフルに特異的な妊産婦死亡率(出生10万当たりの妊産婦死亡数)は、4.3だった。Louie氏は、妊産婦死亡統計では例年、インフルエンザによるものはほとんど見られず、2009年はカリフォルニア州のみならず全米で、2009新型インフルによる死亡率上昇が示される可能性が高いと結論した。また一方で今回の調査の結果から、妊産婦には迅速抗原検査の結果にかかわらず、迅速にインフルエンザ様疾患の評価と抗ウイルス薬投与を行わなくてはならないとも述べている。(医療ライター:武藤まき)

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【お知らせ】第1回医療労働研究会を開催

全国医師ユニオンは全国医師連盟の共催で「第1回医療労働研究会」を1月24日に開催します。 日時 : 平成22年1月24日(日) 16時~18時場所 : 大手町ファーストスクエア ルームD入場料: 1000円(報道関係者の方は、ご取材目的であれば無料です)内容・「医師労働と労働基準法そして過労死 ~36協定の現状をどうみるのか~」 講師:岡村親宜 弁護士(過労死弁護団全国連絡会議代表幹事・日本労働弁護団副会長)・「勤務医を中心とする医療改革」 演者:黒川衛氏(全国医師連盟代表)詳細は、下記ホームページをご覧ください。http://homepage3.nifty.com/zeniren-news01/union.htm

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病院パフォーマンスレポート、導入による医療の質改善効果は不明

病院パフォーマンスレポートを導入しても、医療の質改善につながるかどうかは不明であることが無作為化試験の結果として報告された。カナダInstitute for Clinical Evaluative SciencesのJack V. Tu氏らが明らかにしたもの。治療過程や患者アウトカムについて、その質に関する成績表であるレポートカード導入と質改善について行った無作為化試験は初めてという。試験結果は、JAMA誌2009年12月2日号(オンライン版2009年11月18日号)で発表された。病院86ヵ所について、成績表フィードバック時期をずらして無作為化評価Tu氏らは、1999~2005年にかけて、カナダのオンタリオ州にある、86ヵ所の病院について、住民ベースのクラスター無作為化試験を行った。対象としたレポートカードは、急性心筋梗塞(12項目)とうっ血性心不全(6項目)の治療過程指標。試験対象病院は1999年4月~2001年3月の間のパフォーマンスデータを基線とし、無作為に2004年1月にレポートカードのフィードバックがあった群(前期フィードバック群)、もう一方は2005年9月にフィードバックがあった群(後期フィードバック群)とに分けられた。両群は2004年4月~2005年3月の間の同指標の再調査が行われ評価された。再調査までの治療過程指標改善に両群で差はなしその結果、前期フィードバック群と後期フィードバック群との間に、試験開始時から再調査時点にかけての心筋梗塞の治療過程指標の改善に有意差は見られなかった(絶対格差1.5%、95%信頼区間:-2.2~5.1、p=0.43)。冠動脈性心不全の治療過程指標の改善についてもまた、両群で有意差は見られなかった(絶対格差0.6%、同:-4.5~5.7%、p=0.81)。なお、追跡期間中の急性心筋梗塞の30日死亡率については、前期フィードバック群の方が、後期群に比べ、2.5%低率だった(95%信頼区間:0.1~4.9、p=0.045)が、院内死亡率については、両群で有意差は認められなかった。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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PCI実施の透析患者への禁忌薬剤投与、出血リスクは1.6倍

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を実施する透析患者に対し、禁忌薬剤である抗血栓薬を投与すると、院内出血リスクが約1.6倍に増大することが明らかにされた。米国デンバー退役軍人病院のThomas T. Tsai氏らが、約2万3,000人の透析患者を対象に行った試験で明らかにしたもので、JAMA誌2009年12月9日号で発表した。これまで禁忌薬剤を投与した場合のアウトカムなどについての研究報告はほとんど行われていない。22.3%が禁忌薬剤を投与、補正前服用群の死亡リスクは非服用群の1.68倍Tsai氏らは、2004年1月1日~2008年8月31日にかけて、829ヵ所の病院でPCIを実施した、2万2,778人の透析患者について調査を行った。そのうち禁忌薬剤である抗血栓薬を服用していたのは、22.3%にあたる5,084人だった。うち、2,375人(46.7%)がエノキサパリン(商品名:クレキサン)を、3,261人(64.1%)がeptifibatideを、また552人(10.9%)がその両者を服用していた。抗血栓薬を服用した群と、服用しなかった群についてアウトカムを比較したところ、補正前の院内出血率は非服用群が2.9%に対し服用群は5.6%と、服用群が有意に高率だった(オッズ比:1.93、95%信頼区間:1.66~2.23)。死亡率についてもまた、補正前では非服用群が3.9%に対し服用群が6.5%と、有意差があった(オッズ比:1.68、同:1.46~1.95)。傾向スコアでマッチング後も院内出血リスクは1.63倍多変量補正を行った後、院内出血リスクに関する服用群の非服用群に対するオッズ比は1.66(同:1.43~1.92)、死亡に関する同オッズ比は1.24(同:1.04~1.48)となった。さらに、傾向スコアでマッチングを行った1万158人における解析でも、服用群の非服用群に対する院内出血リスクのオッズ比は1.63(同:1.35~1.98)となり有意差が認められた。一方、死亡リスクに関する同オッズ比は1.15(同:0.97~1.36)と有意差が認められなかった。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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喘息配合剤トップシェアを目指す~国内2剤目のシムビコート発売会見~

2010年1月14日、国内2番目の配合喘息治療薬、シムビコートに関して、アステラス製薬株式会社/アストラゼネカ株式会社両社の営業責任者による発売会見が開催された。シムビコートは、吸入ステロイド薬のブデソニドと即効性・長時間作用性吸入β2刺激薬のホルモテロールからなる配合剤である。国内ではグラクソ・スミスクラインのアドエアについで2番目の発売となる。シムビコートは平均粒子径が2.4~2.5μmであり、他剤と比較して小さい。そのため末梢気道まで到達しやすく、肺全体に薬剤が広がるので、強力かつ速やかな効果の出現が期待できる。昨年改訂された『喘息予防・管理ガイドライン2009』では、治療ステップ2から、配合剤の使用が認められている。会見の中で、アストラゼネカ プライマリーケア事業本部長の金子潔氏は、喘息患者530万人のうち、およそ6割の患者がガイドラインの治療ステップ2から4にあたるとし、「対象患者さんに少しでも早く使っていただければ」と語った。また、アステラス製薬 営業本部長の山田活郎氏は、この薬剤が日本の喘息治療に大きく貢献できると確信し、「早い段階での国内シェアナンバーワンを実現したい」とコメントした。シムビコートは2009年10月に承認、2010年1月13日に発売された。アストラゼネカが製造・開発を、アステラス製薬が流通・販売を担当し、両社合わせて2,700名のMRがプロモーション活動にあたる。(ケアネット 吉田 直子)

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見た目年齢でわかる老化と寿命?

見た目年齢――臨床家が患者の健康状態を測る指標として一般的に広く用いている――は、身体・認知機能および老化の分子レベルの表現型と相関しており、老化の強力なバイオマーカーであり、70歳以上の人の寿命を予測しうることが明らかになったとする報告が、BMJ誌年末恒例の「クリスマス特集号」(2009年12月19日号)で発表された。南デンマーク大学公衆衛生研究所デンマーク双生児登録・老化研究センターのKaare Christensen氏らが、70歳以上の双生児1,800組余を対象に行ったコホート研究による。見た目年齢と、身体・認知機能、バイオマーカーとが相関するかを専門・非専門家が評価Christensen氏らは、デンマークに住む70歳以上の同性の双生児1,826例の追跡調査を行った。被験者はパスポートタイプの顔写真を撮影され、2001年春から2008年1月31日まで経過観察された。調査終了時点で死亡が確認されたのは675例(37%)。被験者は、身体・認知機能検査と老化のバイオマーカー(白血球のテロメアの長さ)の評価を受けた。一方、Christensen氏らは、看護師20人(女性25~46歳)・若者10人(男性22~37歳)・高齢者11人(女性70~87歳)の評価者グループを構成し、被験者の顔写真を見せ年齢を推定してもらった。双子間でより見た目が老けているほうが先に死亡?結果、評価者の専門性や年齢、性別を問わず評価者による見た目年齢と、被験者の寿命との間には有意な相関が認められた。暦年齢、性、成育環境で補正後も、さらに身体・認知機能で補正後も、その関連性は変わらなかった。双子間の見た目年齢が実年齢とかけ離れているほど、双子のうち、より年老いて見えるほうが先に死亡する可能性が大きいようだった。双子解析からは、見た目年齢と寿命には一般的な遺伝的要因が影響することが示された。暦年齢、性でコントロールされても、見た目年齢と身体・認知機能、また白血球のテロメアの長さとの間にそれぞれ有意な相関が認められた。

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子どもの頃のIQと学歴、さらに父親の学歴は寿命と関係するのか?

子どもの頃のIQ、あるいは学業期間は、長生きすること、寿命と関連するのかどうか。また子どもの頃のIQが高く長生きした人の要因が父親の学歴によって説明できるかどうかという研究が、スウェーデン・ストックホルム大学健康資産研究センターのA Lager氏らによって行われ、BMJ誌年末恒例の「クリスマス特集号」(2009年12月19日号)で発表されている。10歳児のIQ入手できたスウェーデン人1,530例を75歳まで追跡試験は、スウェーデンMalmo市の住民ベースで行われた。10歳児のIQテストの結果が入手できた1,530例の子どもを75歳まで追跡し、死亡リスクをCox比例ハザード回帰法にて分析した。結果、学業期間と全死因死亡との間の関連性は、男女とも、高等教育に進んだ人ほど死亡リスクが低い傾向が見られた。子どもの頃のIQおよび父親の学歴で補正後の学業期間に対する死亡のハザード比は男性0.91(0.85~0.97)、女性0.88(0.78~0.98)だった。子どもの頃IQが高い男性は、死亡リスクが低かった(IQ標準偏差が1増加するごとのハザード比:0.85、95%信頼区間:0.75~0.96)。学業期間および父親の学歴で補正後も変わらなかった。対照的に、女性においては子どもの頃のIQの高さの影響は認められなかった。平均以上のIQを持つ女性は、60歳以降の死亡リスクが高かった。ハザード比は1.60(95%信頼区間:1.06~2.42)で、学業期間で補正後も変わらなかった。これら平均以上のIQを持つ女性において、学業期間に加えて社会的キャリアを加えたモデル(36歳時点の職業、子ども数など)では、わずかにハザード比への影響が見られた(ハザード比1.35~1.37、変化値<5%)。IQよりも子どもの健康環境を向上することが大切Lager氏は調査結果を受け、長生きするかどうかは、子どもの頃のIQでは説明できないと述べ、子どもの頃のIQと長生きの関連は男女で異なり、父親の学歴も影響しないと結論している。また、男女間に見られたIQの影響の明らかな違いは、幼児期に健康体であったかということよりも社会的・身体的環境要因がIQと死亡率とを結び付けているだけだと述べ、「大切なのは、我々はもっと子どもの健康環境を向上する努力をしなければならないということだ」とまとめている。

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ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「ACTEMRA」が米国で承認を取得

中外製薬株式会社とF.ホフマン・ラ・ロシュ社[本社:スイスバーゼル市/CEO:セヴリン・シュヴァン](以下、ロシュ社)は9日、、ヒト化抗ヒトIL-6 レセプターモノクローナル抗体「ACTEMRA」(一般名:トシリズマブ〔遺伝子組換え〕)に関して、1剤以上のTNF阻害剤の効果が不十分な中等度から重症の成人の関節リウマチ(RA)を適応症として米国食品医薬品局より承認を取得したと発表した。ACTEMRAは中外製薬と大阪大学の共同研究の成果であり、米国では抗インターロイキン-6(IL-6)レセプターモノクローナル抗体として初めてRAを効能・効果として承認され、単剤もしくは、メトトレキサート(MTX)または疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)との併用で使用できることになる。ACTEMRAは、IL-6の生物活性を特異的に阻害するように創製された初の薬剤。海外では、中外製薬とロシュ社との共同開発により、RA試験としては過去最大規模の世界40ヵ国、4,000名を超える5本の第III相臨床試験が実施されました。これらの試験ではACTEMRA単独投与またはMTXや他のDMARDsとの併用投与により、過去の治療歴や疾患の重症度に関わらずDMARDs単独投与と比較してRAの症状を有意に軽減することが証明されている。今回、ACTEMRAが欧州に続いて米国でも承認されたことにより、革新的な自社創製品が米国市場においても、ロシュ社を通じて販売されることになる。米国でのACTEMRAの販売は、ロシュ社の完全子会社であるジェネンテック社が行うという。中外製薬は、ロシュ社へACTEMRAの最終製剤を供給するとともに、ロシュ社が米国で販売した売上に対する一定のロイヤリティを受け取るとのこと。ACTEMRAは米国で2010年1月18日の週に発売予定。詳細はプレスリリースへhttp://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20100109103000.html

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子宮筋腫を切らずに日帰りで治療 日本初のMRガイド下集束超音波治療器が発売

GEヘルスケアグループの日本法人であるGEヘルスケア・ジャパン株式会社は13日、日本初のMRガイド下集束超音波治療器「ExAblate 2000(エクサブレート2000)」を全国の産婦人科を主対象に発売した。ExAblate 2000は、MRI(磁気共鳴画像診断装置)で撮影した画像をもとに、体外から超音波を照射して筋腫領域に集束させることで、筋腫組織を局所的に加熱し、壊死させるMRガイド下集束超音波治療器(MRgFUS:MR-guided Focused Ultrasound Surgery)だ。対象は痛みや出血などの自覚症状がある症候性子宮筋腫患者。治療は平均3~4時間で腹部を切らずに低侵襲的に完了し、痛みや副作用も軽いため、日帰りでの治療が可能になるなど、患者のQOLも高まる。またMRIと組み合わせて使用するため、MRIの撮影画像上で治療計画を策定できるほか、治療中もMRIから得られる画像データをもとに、超音波の照射位置や焦点温度などをリアルタイムで監視しながら治療できる。従来より行われていた外科手術では、患者の体への負担が大きく、術式によって1日~2週間の入院治療が必要で、しかも開腹術の場合には腹部に傷が残るという課題があったが、ExAblate 2000では、MRIの画像をもとに、虫眼鏡で光を1点に集めるのと同様に、208個の発生源から出る超音波を1点に集めて、うつ伏せになった患者の患部に照射し、焦点組織の温度を65~85度まで上昇させ、子宮筋腫組織を壊死させる。治療時間は平均約3~4時間で、麻酔もかけないため、手術後1時間ほど安静にすれば日帰りも可能だという。また低侵襲的で体に傷跡が残ることもない。詳細はプレスリリースへhttp://japan.gehealthcare.com/cwcjapan/static/company/press/pr_208.html

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ホルモン受容体陽性閉経後乳がん、新たな術後補助療法が確立

ホルモン受容体陽性、リンパ節転移陽性の閉経後乳がんに対する術後補助療法では、化学療法施行後に逐次的にタモキシフェン(TAM、商品名:ノルバデックスなど)を5年間投与する方法が、TAMのみを投与する治療法よりも良好な予後をもたらすことが、アメリカLoyola大学のKathy S Albain氏らBreast Cancer Intergroup of North Americaの研究グループが実施した第III相試験で明らかとなった。TAMはホルモン受容体陽性閉経後乳がんに対する術後補助療法のgold standardであり、化学療法との併用療法は理論的には有望視されていたもののコンセンサスが得られていなかった。最近のメタ解析において、術後TAM+化学療法は閉経前乳がんでは大きな生存べネフィットが示されたが、閉経後乳がんにおける有用性は境界域にとどまったという。Lancet誌2009年12月19/26日合併号(オンライン版2009年12月10日号)掲載の報告。TAM+化学療法併用はTAM単剤よりも、逐次投与は同時投与よりも優れるか?研究グループは、ホルモン受容体陽性閉経後乳がんに対する術後補助療法としてのTAM単剤とTAM+化学療法の併用療法の有用性を比較し、併用療法のうち逐次投与と同時投与ではどちらが優れるかを検討するオープンラベル無作為化比較第III相試験(SWOG-8814, INT-0100)を実施した。ホルモン受容体陽性でリンパ節転移陽性の閉経後乳がん患者が、術後補助療法としてTAM単剤を投与する群(毎日、5年間)、シクロホスファミド+ドキソルビシン+5-FU(CAF、4週毎、6コース)とTAM(毎日、5年)を逐次投与する群(CAF→T群)、CAFとTAMを同時投与する群(CAFT群)に2:3:3の割合となるよう無作為に割り付けられた。主要評価項目は、TAM単剤群に対するTAM+化学療法併用群(CAF→T群、CAFT群)の無病生存率(DFS)の優位性、および同時投与(CAFT群)に対する逐次投与(CAF→T群)のDFSの優位性とした。副次評価項目は、全生存率(OS)および安全性であった。アンスラサイクリン系薬剤ベースレジメン施行後に、逐次的にTAMを5年間投与する方法が有用1989年6月~1995年7月までに1,558例が登録され、1,477例(95%)が評価可能であった。TAM単剤群に361例、CAF→T群に566例、CAFT群には550例が割り付けられた。フォローアップ期間中央値8.94年(最長13年)の時点で、DFSイベント数はTAM単剤群が179件、CAF→T群が216件、CAFT群は242件であった。10年DFSは、TAM+化学療法併用群(CAF→T群、CAFT群)が57%と、TAM単剤群の48%よりも有意に優れた(補正Cox回帰分析によるハザード比:0.76、p=0.002)。10年OSは併用群が65%、TAM単剤群が60%であり、ハザード比は0.83、p値は境界域(p=0.057)で有意差は認めなかった。併用群間の比較では、CAF→T群の10年DFSは60%、CAFT群は53%と、逐次投与群でより良好な傾向が見られたものの有意差はなかった(ハザード比:0.84、p=0.061)。10年OSはそれぞれ68%、62%であり、両群で同等であった(ハザード比:0.90、p=0.30)。CAF→T群はTAM単剤群よりも10年DFS(ハザード比:0.70、p=0.0002)、10年OS(同:0.79、p=0.032)がともに有意に優れたが、CAFT群とTAM単剤群間には10年DFS(同:0.83、p=0.062)、10年OS(同:0.87、p=0.22)ともに有意差はなかった。TAM単剤群に比べTAM+化学療法併用群で頻度の高い有害事象として、好中球減少、口内炎、血栓塞栓症、うっ血性心不全、白血病が認められた。著者は、「ホルモン受容体陽性、リンパ節転移陽性の閉経後乳がんの術後補助療法は、TAMのみを5年間投与する方法よりも、アンスラサイクリン系薬剤をベースとする化学療法を施行後に逐次的にTAMを5年間投与する方法が、リスク/ベネフィット比が優れる。しかし、アンスラサイクリン系薬剤ベースレジメンが無効なサブグループが存在する可能性も示唆される」と結論し、「術後補助療法の有用性を評価するには、長期にわたるフォローアップが不可欠なことを、この試験は示している」と指摘する。(菅野守:医学ライター)

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新型インフル発生後3ヵ月、メキシコの経験から見えるもの

2009年4月23日、世界で最初にインフルエンザA H1N1感染例を報告したメキシコでは、発生後3ヵ月の7月31日までに6,945例がH1N1に感染し、入院患者は475例、死亡例は63例であり、季節性インフルエンザワクチン接種例で感染リスクが低かったことなどが、メキシコ社会保障研究所(IMSS)のSantiago Echevarría-Zuno氏らの調査でわかった。その後、9月27日までに世界で4,100例以上がH1N1感染が原因で死亡し、そのうち3,020例がアメリカ大陸諸国の患者であり、メキシコからは146例の死亡が報告されている。これは、当初の予想を超えた死亡例数であったという。Lancet誌2009年12月19/26日合併号(オンライン版2009年11月12日号)掲載の報告。発生初期の感染時期や拡大状況、死亡リスクなどを後ろ向きに解析研究グループは、H1N1感染の時期および拡大の状況を報告し、感染や病態の重篤化、死亡のリスクとともに、その予防法について検討を行った。2009年4月28日~7月31日までに、インフルエンザサーベイランスシステムを用いて、メキシコ社会保障研究所のネットワークに所属する医療施設を受診したインフルエンザ様症状を呈する患者の情報を収集し、レトロスペクティブな解析を行った。人口特性、臨床症状、季節性インフルエンザワクチンの接種状況、症状発現から入院までの経過時間に基づいて、受診時にインフルエンザ様症状を呈する患者が検査でH1N1陽性となるリスク、H1N1感染が確定されて入院となるリスク、入院中に死亡するリスクのオッズ比(OR)を算出した。3ヵ月で約7,000人が感染、死亡率1%、高齢者で高い死亡リスク、季節性ワクチンが有効2009年7月31日までにインフルエンザ様症状を呈する患者6万3,479例が報告された。6,945例(11%)でH1N1感染が確定され、そのうち6,407例(92%)が外来患者であり、475例(7%)が入院生存中、63例(<1%)がすでに死亡していた。H1N1感染率は10~39歳の年齢層で最も高く、56%(3,922例)が含まれた。年齢層別の死亡率はJ型カーブを描き、70歳以上が10.3%と最も死亡リスクが高かった。季節性インフルエンザワクチンの接種を受けていた患者はH1N1感染リスクが低下していた[OR:0.65、95%信頼区間(IC):0.55~0.77]。入院の延長(1日延長のOR:1.19、95%IC:1.11~1.28)および病態の慢性化(OR:6.1、95%IC:2.37~15.99)が死亡リスクの増大と関連していた。著者は、「リスク情報の伝達と医療施設の整備が、H1N1感染による死亡率の低減の鍵となる」と指摘し、「季節性インフルエンザワクチン接種の予防効果についてはさらなる調査が必要」としている。(菅野守:医学ライター)

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20代喫煙者の7割がニコチン依存症 うち半数は10代から喫煙

ファイザー株式会社が1月11日の成人の日を前に行った調査によると、20代の喫煙者の69.7%がニコチン依存症であることがわかった。2008年に、20代以上の全世代の喫煙者9,400人を対象に行った「日本全国のニコチン依存度チェック」で“70.7%がニコチン依存症”と判明したことと比較すると、喫煙年数が比較的短い20代のみを対象にした調査にも関わらず、非常に高い割合であった。調査は、20代の喫煙者1,000人(全国・男女/各500人、計1,000人)を対象にインターネットを通じて行われた。ニコチン依存症の診断基準となる10項目(TDS:Tobacco Dependence Screener)について質問したところ、ニコチン依存症と診断される20代喫煙者は69.7%(697人/1,000人)にのぼることがわかった。そのうち、ニコチン依存症を自覚していた人の割合は、45.3%(316人/697人)であった。また、ニコチン依存症に該当した20代の喫煙者(697人)が禁煙治療の保険適用対象となるかを明らかにするため、ブリンクマン指数も調べた。その結果、ブリンクマン指数が保険適用の対象となる200以上である喫煙者は、わずか11.9%(83人/697人)にとどまった。20代の喫煙者は喫煙年数が短い場合が多く、ニコチン依存症でも9割近くが禁煙治療の保険適用を受けられないという現状が明らかになった。「最初にタバコを吸ったのはいつですか?」という質問には、小学校の時4.0%(40人/1,000人)、中学校の時16.1%(161人/1,000人)、高校生の時25.8%(258人/1,000人)と、高校卒業までにタバコを吸い始めたと回答した喫煙者が45.9%(459人/1,000人)にのぼった。吸い始めたきっかけの1位は「友達に勧められた」(50.9%)次いで、「ストレス解消になると思った」(30.2%)、「かっこいいと思った」(23.5%)の順で回答が多かった。 「タバコを吸い始めるきっかけは何でしたか?」と質問したところ、50.9%が「友達がタバコを吸っていて、勧められたから」(509人/1,000人)、30.2%が「ストレス解消になると思ったから」(302人/1,000人)という回答した。また、若年層特有の傾向として、「タバコを吸うことがかっこいいと思ったから」23.5%(235人/1,000人)という回答も目立った。詳細はプレスリリースへhttp://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2010/2010_01_07.html

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2009新型インフルワクチンの有効性:中国製不活化ワクチン

中国・江蘇省疾病管理予防センターのFeng-Cai Zhu氏ら研究グループは、中国国内で最近開発・販売承認された2009新型インフル用の単価不活化ワクチンの安全性と免疫原性について検討した、無作為化プラセボ対照二重盲検試験の結果を発表した。試験は3~77歳の被験者を4つの年齢群に分け行われた。12~60歳では1回接種後(アジュバント非添加15μg)に大多数に十分な免疫応答が得られ、小児(3~11歳)および高齢者(61歳以上)では2回投与の必要性が認められる結果が得られたという。NEJM誌2009年12月17日号(オンライン版2009年10月21日号)より。年齢別にアジュバントの有無、抗原量・回数検討試験は、2009年7月から8月の間に、2,200例が参加し行われた。ワクチンは、21日間隔で2回接種された。2回とも接種を受けたのは2,103例(95.6%)。年齢別に階層化された被験者は、プラセボまたは抗原量7.5μg、15μg、30μgの各ワクチン(+アルミニウムアジュバント添加の有無それぞれ)の群別に無作為化され接種を受け、ベースラインと接種21日目、35日目に血清分析が行われた。12~60歳はアジュバント非添加の15μgワクチン1回接種で結果、アジュバント非添加の15μgワクチンを投与された被験者で、21日目までに赤血球凝集抑制抗体価が40倍以上に達した割合は、「3~11歳群」74.5%、「12~17歳群」97.1%、「18~60歳群」97.1%、「61歳以上群」79.1%だった。35日目までに達したのは、それぞれ98.1%、100%、97.1%、93.3%。40倍以上達成率が最も高かったのは、アジュバント添加・非添加にかかわらず30μgワクチンを接種された被験者群だった。また免疫応答は、アジュバント非添加ワクチン群の方が、添加ワクチン群より大きかった。なお安全性については、ワクチンと関連した重度の有害反応は認められず、アジュバント非添加ワクチン群で注射部位の局所反応または全身反応が観察されたが(5.5~15.9%)、ほとんどが軽度だった。局所反応はアジュバント非添加ワクチン群の方が添加ワクチン群より少なかった。(医療ライター:武藤まき)

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2009新型インフルワクチンの有効性:細胞培養ワクチン

ノバルティス製造の細胞培養による2009新型インフル用のワクチン、MF59アジュバント添加ワクチンの忍容性と免疫原性について行われた臨床試験の結果が、英国レスター大学病院Tristan W. Clark氏らによって発表された。試験はレスター大学病院において、18~50歳の成人176例を対象に行われ、1回接種で予防効果があると思われる抗体反応が得られたという。NEJM誌2009年12月17日号(オンライン版2009年9月10日号)より。MF59アジュバントの有無、抗原量・回数検討A/California/2009(H1N1)表面抗原を含有するMF59アジュバント添加ワクチンに関する臨床試験は、2009年7月から9月の間に、アジュバント添加・非添加のワクチンを用いて行われた。被験者は、MF59アジュバント添加7.5μgワクチンの2回接種を、0日間隔(同日に両腕に接種)、7日間隔、14日間隔、21日間隔で受ける群に、または3.75μgワクチンの2回接種を21日間隔で受ける群に(以上、「添加群」)、あるいはアジュバント非添加の7.5μgワクチンまたは15μgワクチンの2回接種を21日間隔で受ける群(以上、「非添加群」)に、無作為に割り付けられた。接種後0、14、21と42日目に、赤血球凝集抑制試験とマイクロ中和試験を用いて、抗体反応を測定した。MF59アジュバント添加ワクチン1回接種で結果、21日目の測定で、MF59アジュバント添加ワクチン接種群の方が、非添加ワクチン群より、高い抗体価が認められた(マイクロ中和試験によるP

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軽度アルツハイマー病へのtarenflurbil投与、認知機能やADL低下に効果なし:第3相臨床試験

軽度アルツハイマー病に対し、選択的Aβ42低下薬であるtarenflurbilを投与しても、認知機能やADL(日常生活動作)の低下を遅延させる効果は見られないことが、治験第3相の結果、報告された。治験第2相の結果で、その効果の可能性が期待されたが立証することはできなかった。tarenflurbil治験第3相の報告は、米国ボストン大学神経内科部門のRobert C. Green氏らにより、JAMA誌2009年12月16日号で発表された。全米133ヵ所で1,600人超を18ヵ月追跡同治験は多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照で、2005年2月21日~2008年4月30日にかけて、全米133ヵ所の医療機関で、1,684人の軽度アルツハイマー病患者を対象に行われた。解析対象に含まれたのは1,649人、試験を完了したのは1,046人。統合第一有効性エンドポイントは、アルツハイマー病評価尺度の認知サブスケール(ADAS-Cog、80ポイント版)とアルツハイマー病共同研究-日常生活動作スケール(ADCS-ADL)による、試験開始時点と開始後18ヵ月時点のスコアの変化とした。被験者へのコリンエステラーゼ阻害薬(商品名:アリセプト)やmemantineの併用投与は許可された。ADAS-Cog、ADCS-ADLのスコア変化、プラセボ群と有意差なし結果、tarenflurbil群とプラセボ群には、認知能力などの変化に有意差は見られなかった。両群の変化差は、ADAS-Cogは0.1(95%信頼区間:-0.9~1.1、p=0.86)、ADCS-ADLは-0.5(同:-1.9~0.9、p=0.48)だった。なお、ADAS-Cogスコアは、試験開始時点と比べ、18ヵ月時点ではtarenflurbil群で7.27ポイント、プラセボ群で7.08ポイント低下した。またtarenflurbil群では、めまい、貧血、感染症の頻度がわずかに増加した。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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血漿レプチン濃度が高い人ほど、認知症やアルツハイマー病発症リスクは低下

血漿レプチン濃度が高い人は、低い人に比べ、認知症やアルツハイマー病の発症リスクが低く、脳の高齢化の指標となる大脳容積も大きいことが明らかになった。米国ボストン大学神経内科部門のWolfgang Lieb氏ら「Framingham Heart Study」のグループメンバーが、JAMA誌2009年12月16日号で発表した。これまで動物モデルにおいては、レプチンが加齢やアルツハイマー病による記憶機能改善に関係があることが報告されていた。785人を約8年追跡Lieb氏らは、Framingham Heart Studyの被験者で認知症の認められなかった785人について、中央値8.3年(0~15.5年)追跡した。被験者の平均年齢は79歳(標準偏差5歳)で、うち62%が女性だった。血漿レプチンを採取して約7.7年後の1999~2005年にかけて、被験者のうちその時点で認知症の認められない198人について、容積測定脳MRIを行い、大脳容積と側頭角容積を測定した。その後2007年12月31日まで、認知症、アルツハイマー病の発症を追跡した。レプチン対数値の1標準偏差増加で、認知症発症リスクは0.68倍に追跡期間中(中央値8.3年)に認知症を発症したのは111人で、そのうちアルツハイマー病は89人だった。多変量解析の結果、血漿レプチン濃度が高いほど、認知症発症リスクが低かった。レプチン対数値が1標準偏差増加することによる認知症発症に関するハザード比は0.68(95%信頼区間:0.54~0.87)、アルツハイマー病発症に関する同ハザード比は0.60(同:0.46~0.79)だった。12年間追跡した際のアルツハイマー病発症の絶対リスクは、男女別の血漿レプチン濃度が最も低い四分位範囲群では25%なのに対し、最も高い四分位範囲群では6%だった。さらに、血漿レプチン濃度が1標準偏差増加することにより、大脳容積は増加し、側頭下角容積は低下する傾向があることがわかった。ただし、血漿レプチン濃度と側頭下角容積の関連については、有意差は認められなかった。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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米国FDA、65 歳以上の年齢層に対する新しい季節性インフルエンザワクチンを承認

仏サノフィ・アベンティス社は12月23日(現地時間)、サノフィ・アベンティスグループ(EURONEXT:SANおよびNYSE:SNY)のワクチン事業部門であるサノフィパスツールが、高用量Fluzoneについての生物製剤一部変更承認申請を、米国食品医薬品局(FDA)から承認されたと発表した。サノフィ・アベンティス株式会社が6日に報告した。65歳以上を対象としたこの新しい季節性インフルエンザワクチンは、2010~2011年インフルエンザシーズンに向けて、2010年秋には医療機関で接種できるようになるとのこと。高用量Fluzoneは、65歳以上の人でより確実に免疫応答が得られるよう、製剤化されたワクチン。65歳以上の人では免疫系が弱くなっているため、通常、標準用量のインフルエンザワクチンでは、若い人のような十分な免疫応答が得られないという。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.sanofi-aventis.co.jp/live/jp/medias/87CDD01C-72BC-4C9A-8684-0A984D089695.pdf

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開発中の抗(がん)剤BIBF 1120およびBIBW 2992の臨床開発プログラムを更に拡大

ドイツ・ベーリンガーインゲルハイム社は12月17日(現地時間)、臨床開発の後期段階にある2つの抗(がん)剤のうちBIBF 1120で、進行卵巣を対象とした第III相試験(LUME-Ovar-1試験)を開始すると発表した。本試験では、新規経口血管新生阻害剤BIBF 1120 またはプラセボを標準化学療法に併用した場合の有効性・安全性を比較検討するとのこと。LUME-Ovar-1試験(AGO-OVAR12)は、ドイツの研究グループAGO(AGO: Arbeitsgemeinschaft Gynaekologische Onkologie)が主導する国際コンソーシアムとベーリンガーインゲルハイムの共同研究。BIBF 1120(海外での予定製品名VargatefTM)は、腫瘍の増殖と拡大に必要な血管新生に関与する3つの受容体を同時に阻害する新規経口薬剤。血管新生は、すべての固形腫瘍の増殖で重要な役割を果たしていることから、現在、BIBF 1120では非小細胞肺(NSCLC)、大腸(CRC)、腎細胞(RCC)、肝細胞(HCC)などの一連の固形を対象として有用性が検討されているという。 詳細はプレスリリースへhttp://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=9976

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