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経口脊髄小脳変性症治療剤「セレジストOD錠5mg」新発売

田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、社長:土屋 裕弘)は、2000年9月より販売している経口脊髄小脳変性症治療剤「セレジスト錠5」(一般名:タルチレリン水和物)について、新たに口腔内崩壊錠である「セレジストOD錠5mg」を、10月26日に新発売した。セレジストは、脊髄小脳変性症の主症状である運動失調に対する薬物による対症療法は、生体由来物質の一種である「甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)」を注射する方法が唯一の治療法であったものを、TRHを誘導体化することで体内での安定性を高め、世界で初めてTRHの経口投与を可能とした薬剤で、患者の負担を軽減したもの。今回新たに発売されたセレジストOD錠5mgは、「口の中で素早く溶け、水ありでも水なしでも服用できる」という特徴を備えたセレジストの新しい剤形で、脊髄小脳変性症の進行に伴い、嚥下機能の低下した患者の服薬コンプライアンスの改善が期待されるとのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=../release/nr/2009/MTPC_C091022.html

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睡眠時間を記録するサイト『ねむログ』 3キャリア公式モバイルサイトがオープン

株式会社ビー・オー・スタジオは23日、同社が運営する睡眠時間を記録するサイト『ねむログ(http://www.nemulog.jp/)』にて、3キャリアにて公式モバイルサイト(http://m.nemulog.jp/)をオープンしたと発表した。『ねむログ』は、起床時間と就寝時間を入力すると、起床・就寝時間やトータル睡眠時間がグラフで表示されるサービス。これまではPC版のみだったが、今回、docomo、au、softbankの3キャリアにてサービスを開始した。サービス内容は、起床時間と就寝時間を入力すると、1日の睡眠時間がグラフで表示されるという、とてもシンプルなもの。1週間ごとに睡眠グラフが確認でき、「寝すぎ」や「寝不足」を一目でチェックすることができ、家計簿やカロリー計算をするように、『ねむログ』をつけることで、ユーザーは簡単に自分自身の生活習慣を見詰め直すことができる。また、モバイルサイトにはコンテンツもあり、お悩み別アドバイスや睡眠障害など病気に関するアドバイス、動画で見る快眠のためのストレッチ体操などの快眠のための情報や、意外と知らない眠りのプチコラム、夢占いやメールテンプレート、登録ユーザーの睡眠時間の統計グラフなどのお楽しみコンテンツもある。月額利用料は126円(税込)。詳細はプレスリリースへhttp://www.dreamnews.jp/?action_press=1&pid=0000010599

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NEC、マサチューセッツ総合病院と病理画像診断支援システムのプロトタイプを開発・共同臨床実験を開始

NECは22日、ハーバード大学関連病院「マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital, 所在地:ボストン、以下 MGH)」の協力を得て、乳腺組織を対象とした「病理画像診断支援システム」を開発し、MGHに同システムのプロトタイプを納入、同病院の臨床サンプルを用いた共同臨床実験を10月より開始したと発表した。病理画像診断支援システムは、現在病理医が顕微鏡を用いて行っている病理診断を、コンピュータで支援するものであり、デジタルスキャナを用いてデジタル化された病理組織画像中の組織および細胞の特徴から、がんと思われる領域の自動抽出、治療法選択のための免疫染色画像の特徴量計測などを高精度・高速に行うもの。NECが今般MGHの協力を得て開発したシステムは、乳腺組織を対象とし、H&E(ヘマトキシリン&イオシン)染色スライド画像から乳がんと思われる部位を自動抽出する機能と、特定の抗体を持つ細胞を染めた免疫染色スライド画像から、染色細胞を自動抽出・計測する機能を有するもの。NECと MGHは、昨年10月より、MGHが保有する膨大な病理サンプルを用いて、NECの機械学習アルゴリズムを「教育」し、上記の機能を実現するなど、開発を進めてきたが、今年10月より、実際の病理診断ワークフローでの利用を想定した共同臨床実験を開始したとのこと。NECとMGHは今後、前立腺組織を対象として同様の機能の開発を進める予定だという。また、MGHでは、同システムを導入することで、同病院の病理診断ワークフローの自動化、効率化、精度向上を進める予定とのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.nec.co.jp/press/ja/0910/2201.html

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約75%が乳房温存手術を選択も、約12%が後に乳房切除術を実施:米国乳がん患者

米国の乳がん患者の約75%が、初回手術として乳房温存手術を選択しているようだ。そのうち約12%が、再手術で乳房切除術を実施している。米国Memorial Sloan-Kettering Cancer CenterのMonica Morrow氏らが、約3,000人を対象に行った調査で明らかになったもので、JAMA誌2009年10月14日号で発表した。米国では、乳がん治療における乳房切除術の過剰実施が懸念されている。患者の約2割が、セカンドオピニオンを希求Morrow氏らは、2005年6月~2007年2月の間に乳がんの診断を受けた、ロサンゼルスとデトロイトに住む20~79歳の女性3,133人に対し、調査を行った。最終的な調査対象者数は、1,984人(ラテン系502人、黒人529人、非ヒスパニック・白人953人)だった。このうち、1,468人(75.4%)が、初回手術として乳房温存手術を実施していた。一方、初回手術として乳房切除術を行ったのは、460人だった。このうち担当外科医に乳房切除術を勧められたのは、患者全体の13.4%で、医師の勧めではなく自ら選択した人は8.8%だった。また、全体の約20%(378人)の患者がセカンドオピニオンを求めていた。この割合は、最初の外科医が温存手術を勧めた場合には15.6%なのに対し、乳房切除術を勧めた場合には33.4%と、後者の場合のほうが有意に高率だった(p

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深夜手術執刀後同日の手術、医師の睡眠時間が6時間以下の場合のみ合併症リスクが1.7倍に

医師が深夜0時以降、手術に臨み執刀し、同日の日中に別の手術をした場合、深夜手術後の睡眠時間が6時間以下の場合には6時間超の場合に比べて、合併症発症リスクが約1.7倍に増大することが報告された。一方、睡眠時間を考慮に入れず勤務時間(12時間以上・未満で比較)だけで検討した場合の合併症リスクには有意差は見られなかったという。米国ボストンにあるブリガム&ウィメンズ病院総合内科/プライマリ・ケア部門のJeffrey M. Rothschild氏らが、経験ある医師200人超を対象に行った試験で明らかにしたもので、JAMA誌2009年10月14日号で発表した。これまで、経験ある医師の労働時間や睡眠時間、患者の安全性について調べた研究結果は、ほとんどないという。深夜手術後手術2,000件弱と対象例約7,500件を分析研究グループは、1999~2008年にかけて、外科医86人と産婦人科医134人が執刀した手術について、後ろ向きコホート試験を行った。試験の対象となった手術は、その同日深夜(午前0時~6時)に、別の成人患者の手術を行った後に実施したもので、外科手術が919件、産科手術が957件だった。対照例として、同じ医師が日中のみ(深夜には行わず)執刀した手術について、1人の医師につき最大5件まで調べた。その合計は外科手術が3,552件、産科手術は3,945件だった。睡眠6時間以下は合併症リスクが1.72倍、医師の通算勤務時間はリスク増大なしその結果、手術の合併症発生件数は、深夜術後群が101件(5.4%)に対し、対照群が365件(4.9%)で、発症率に有意差はなかった(オッズ比:1.09、95%信頼区間:0.84~1.41)。深夜術後群のうち、睡眠時間が6時間超だった場合の合併症発生件数は559件中19件(3.4%)だったのに対し、睡眠時間が6時間以下だった場合は1,317件中82件(6.2%)と、後者で合併症発生率は有意に高率だった(オッズ比:1.72、95%信頼区間:1.02~2.89)。一方、試験対象の手術終了時の医師の通算勤務時間が12時間超の場合(958件)と12時間未満の場合(918件)についての比較では、合併症発生率はそれぞれ6.5%と4.3%で、有意差は見られなかったという(オッズ比:1.47、同:0.96~2.27)。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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サケ白子の蛋白分解物「プロタミン分解ペプチド」による口中内カンジダ菌の減少を確認

ロート製薬株式会社は20日、近年増加傾向にあり、QOLの低下をもたらす「ドライマウス(口腔乾燥)」について研究を行い、サケ白子の蛋白分解物「プロタミン分解ペプチド」が『口中内カンジダ菌』を減少させることを人での臨床試験において確認したと発表した。『口中内カンジダ菌』は、ドライマウス(口腔乾燥)により増加することが多く、増加すると口中環境を悪化させ、痛みや炎症といった症状を引き起こす場合があることがわかっている。従来、この“カンジダ菌の増加”は重篤な場合以外は見過ごされていて、新たなアプローチが求められていたという。サケ白子の蛋白分解物である「プロタミン分解ペプチド」は食経験が豊富な素材で、手軽に用いることができ、ドライマウス対策の幅を広げる有用な素材であると考えているとのこと。なお、今回の成果は第20回日本老年歯科医学会(2009年6月、横浜)にて発表したとのこと。 詳細はプレスリリースへhttp://www.rohto.co.jp/comp/news/?n=r091020

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ノルバスクの新OD錠 今月下旬より出荷開始

ファイザー株式会社は20日、持続性カルシウム拮抗薬「ノルバスクROD錠 2.5mg/5mg」(一般名:アムロジピンベシル酸塩口腔内崩壊錠)について、8月に製造販売承認事項の一部変更の承認を取得し、10月下旬より新OD錠の出荷を順次開始すると発表した。新OD錠は、錠剤の苦昧の軽減および安定性向上のため、錠剤の処方(添加物)を変更。また、OD錠の長期保存試験結果(36カ月間)に基づき使用期限を2年から3年に延長したという。今回改良された「ノルバスクOD錠 2.5mg/5mg」は、嚥下機能低下など特定の患者に便利な「バリアフリー製剤」ではなく、あらゆる患者に便利な「ユニバーサルデザイン製剤」を目指して開発された製剤技術を用いているとのこと。口腔内での速やかな崩壊性と高い硬度を両立させた製剤設計に加えて、有効成分をコーティングしたことにより口腔内で崩壊した際のざらつきと苦味を軽減しているという。詳細はプレスリリースへhttp://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2009/2009_10_20.html

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アンジオテンシンII受容体拮抗薬「ミカルディス」FDAより適応追加を取得

ドイツ・ベーリンガーインゲルハイムは20日(現地時間)、米国食品医薬品局(FDA)より、同社のアンジオテンシンII受容体拮抗薬ミカルディス(一般名:テルミサルタン)について、「55歳以上の心血管イベント高リスク患者における心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスク減少」の適応追加の承認を取得したと発表した。今回の適応追加は、ミカルディス(テルミサルタン)について脳・心血管イベント抑制効果を検討するために患者25,620例を対象に最長6年にわたり実施された大規模臨床試験ONTARGETのデータに基づいたもの。この試験によりミカルディス(テルミサルタン)は、ARBとして唯一、心血管イベントの高リスク患者において心血管イベント減少効果を示すことが確認されている。今回、ONTARGETで実証された有用性が評価されたことは、今後の高血圧治療におけるテルミサルタン(ミカルディス)の存在意義を、従来より高めたと考えられるという。詳細はプレスリリースへ http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=9802

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大幸薬品『二酸化塩素スプレー』の蚊に対する忌避作用について共同発表

大幸薬品株式会社は20日、自治医科大学 医動物学 松岡裕之教授と共同研究を行い、17日に東京で開催された「日本衛生動物学会東日本支部会」(主催:日本衛生動物学会)にて「二酸化塩素スプレーの蚊に対する忌避作用について」という演題で、二酸化塩素スプレーがハマダラカに対し、忌避作用とマラリアの発症率について共同発表したと報告した。この発表の内容は、可溶化した二酸化塩素(ClO2)をスプレーしたマウス群と、水(H20)をスプレーしたマウス群に対するハマダラカ(ハマダラカには事前にネズミマラリアを感染させておいた)の吸血行動を比較実験したところ、二酸化塩素をスプレーしたマウス群は水をスプレーしたマウス群に比べ、吸血したハマダラカ数の有意な減少を記録し(P

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タシグナ、慢性骨髄性白血病の一次治療薬として、グリベックとの直接比較試験で主要評価項目を達成

ノバルティス ファーマ株式会社は21日、「タシグナ」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)が、同社の画期的な医薬品である「グリベック」(一般名:イマチニブメシル酸塩)との初の直接比較試験で、主要評価項目においてより良好な治療効果を示したことを発表した。新たに慢性期のフィラデルフィア染色体陽性の慢性骨髄性白血病(Ph+CML)と診断された成人患者さんの一次治療薬として投与した場合、タシグナは、グリベックに比べ、より早く、かつ優れた効果が認められ、また良好な忍容性が見られたという。この試験は「ENESTnd」(Evaluating Nilotinib Efficacy and Safety in Clinical Trials of Newly Diagnosed Ph+CML Patients)と呼ばれる第III相試験で、新たにPh+CMLと診断された患者を対象に、2種類の経口治療薬を比較するために行われた、過去最大の国際無作為化比較試験。ENESTndは、治療開始から12ヵ月時点でタシグナとグリベックの分子遺伝学的寛解(MMR)の差を検証するようにデザインされ、MMRを主要評価項目として承認審査を目指した初めての治験である。また、この比較試験では、副次的評価項目である細胞遺伝学的完全寛解(CCyR)についても「タシグナ」が優位に優れていたという。ENESTndの結果の詳細は12月に米ルイジアナ州ニューオリンズで開催される米国血液学会(ASH)の第51回年次総会に速報として抄録が提出される予定とのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091021.html

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脳卒中の医療機能別医療機関名全国一覧を作成、Excel版を販売

株式会社シード・プランニングは20日、全国の脳卒中の医療機能別医療機関の調査を行い、その結果を調査レポートとして作成し、発表した。早急な医療連携体制整備が求められる脳卒中では、ほぼすべての都道府県が医療機能ごとの医療施設一覧を作成しているが、それぞれが個別で作成しているため、記載事項は都道府県毎に異なるという背景がある。同社はこれらを平準化し、一覧のリストを作成した。各都道府県の一覧にはほとんど記載されていない住所・電話番号を、全ての施設に対して記載されている。脳卒中の急性期・回復期・維持期の医療施設について、全国ほとんどの施設名とその所在地がわかり、二次医療圏もわかるようになっている。また、EXCELファイルなので、オートフィルタでソートしたり、並べ替えができ、「急性期」「回復期」の医療機関の位置をマッピングした全国地図もついている。この調査レポートは「脳卒中の医療連携体制を担う医療機能別医療機関名全国一覧【Excel版】」(http://www.seedplanning.co.jp/report/01372.html)CD-ROMとして販売されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.seedplanning.co.jp/press/2009/2009102001.html

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生活習慣病指導支援システムを提供開始

株式会社野村総合研究所(NRI)は20日、一般社団法人久山生活習慣病研究所との共同研究により開発した生活習慣病の発症予測システム「健康みらい予報」を同日より提供を開始した。「健康みらい予報」は、製薬会社を通じて、医師による患者の生活習慣の改善指導に活用されるツールだ。今回、NRIが久山生活習慣病研究所の45年以上にわたる疫学調査「久山町研究」の成果を活用して、同研究所と共同で開発した「健康みらい予報」は、問診や検査結果をもとに糖尿病、心血管病(心臓または血管に生じる病気;心臓血管系疾患)の10年後の発症リスクを算出し、特定の検査項目の値が改善したときの発症リスクをシミュレーションすることができるという(特許出願済)。詳細はプレスリリースへhttp://www.nri.co.jp/news/2009/091020.html

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活性型ビタミンD3誘導体エルデカルシトールの製造販売承認申請へ

中外製薬株式会社および大正製薬株式会社は22日、中外製薬が創製し両社で骨粗鬆症を予定適応症として共同開発を行ってきた活性型ビタミンD3誘導体(一般名:エルデカルシトール、中外製薬開発コード「ED-71」、大正製薬開発コード「CT-081」)について、中外製薬が製造販売承認申請を厚生労働省に行ったと発表した。国内で実施された第III相臨床試験では、骨粗鬆症患者を対象としてエルデカルシトールの有効性および安全性を、アルファカルシドールを対照薬とした無作為化二重盲検群間比較試験にて検討した。1,087名の患者を無作為にエルデカルシトールもしくはアルファカルシドールを投与する群に割付け、3年間での新たな椎体骨折の発生頻度を観察した。その結果、エルデカルシトールを投与された患者では、アルファカルシドールを投与された患者と比較して骨折発生頻度は統計学的に有意に低下し、骨折予防効果に関する優越性が証明されたという。なお、本剤の安全性はアルファカルシドールと同様であり、特有の問題は認められなかったとのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeTable.jsp;jsessionid=STV4OYW1I340ECSSUIHSFEQ?documentId=doc_16113&lang=ja

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経皮吸収型持続性慢性疼痛治療剤、FDA承認取得

久光製薬株式会社は19日、経皮吸収型持続性慢性疼痛治療剤「Fentanyl Transdermal System(開発コード:HFG-512)」の簡易新薬申請(ANDA)に関して、16日(米国時間)付けで米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得したと発表した。「Fentanyl Transdermal System」は、同社が開発したフェンタニルを含有する中等度から高度の慢性疼痛治療を目的とした貼付剤。本剤の販売については、同社とアポテックスコープ(本社:アメリカ、フロリダ州、以下、アポテックス)との間で締結された独占販売契約を基に、アポテックスが米国内において独占的に実施することになるという。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.hisamitsu.co.jp/company/pdf/HFG_091019.pdf

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ベイスン、耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制にかかる効能追加の承認取得

武田薬品工業株式会社は19日、厚生労働省より、「ベイスン錠0.2、同OD錠0.2」(一般名:ボグリボース、以下「ベイスン」)について、国内で初めて「耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制」にかかる効能追加の承認を取得したと発表した。ベイスンは、小腸における糖質の消化・吸収を遅らせることによって食後過血糖を改善する薬剤で、国内では1994年から糖尿病の治療薬として使用されている。本剤を耐糖能異常の患者に投与することによって、2型糖尿病の発症が抑制されるという効果については、本年4月に医学雑誌「The Lancet」に掲載された臨床試験の結果により明らかとなっている。耐糖能異常は、体内で糖を代謝する能力が障害を受けている状態であり、糖尿病への移行率や心血管疾患の発症リスクが高くなるといわれている。そのため、患者は、食事療法や運動療法を中心とした生活習慣の指導が行われているが、それだけでは十分な効果が得られない場合もあるため、ベイスンによる薬物療法という治療オプションを通じて、糖尿病の発症を抑制することが期待できるとのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.takeda.co.jp/press/article_35272.html

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アクテムラ、methotrexate単独投与に比べ関節リウマチ患者において関節破壊の進行を80%以上抑制

 スイス・ロシュ社は17日(現地時間)、米国リウマチ学会(ACR)で発表されたLITHE試験の2年間のデータから、ACTEMRA(tocilizumab、欧州販売名:RoACTEMRA)とmethotrexate(MTX)の長期併用投与を受けた関節リウマチ(RA)の患者では、現在の標準療法であるMTX 単独投与と比較して、関節破壊を81%抑制したことが明らかになったと発表した。中外製薬株式会社が19日に報告した。 これは(現在の標準療法に比べて同剤が)関節破壊を明らかに低減することを意味し、また、患者がRAで一般的に認められる障害の進行から解放され、長期間にわたり日常生活を謳歌できることを意味するという。 さらに、この学会で発表された2本の長期継続試験注の結果からも、ACTEMRAの投与を受けた患者で寛解(DAS28

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喫煙/高血圧/高コレステロール血症で、寿命が10年短縮:1万9,000人、38年の追跡結果

3つの主要な心血管リスク因子(喫煙、高血圧、高コレステロール血症)が見られる中年男性は、リスク因子がまったくない場合に比べ、50歳以降の平均余命が約10年も短くなることが、イギリスOxford大学臨床試験・疫学研究部のRobert Clarke氏らが実施したコホート研究(Whitehall試験)で明らかとなった。あわせて、他の因子も加味したリスクスコアの最高層と最低層では、平均余命に15年もの差があることも示された。イギリスでは、1970年初頭をピークに心血管疾患死が急速に低減し、その結果として平均寿命は延長している。その主な理由は、これら3つのリスク因子の改善と既存の血管疾患の治療法の進歩だという。BMJ誌2009年10月10号(オンライン版9月17日号)掲載の報告。約1万9,000人の公務員男性を38年間追跡した前向きコホート研究Whitehall試験の研究グループは、ロンドンで働く公務員男性を対象に中年期に記録された心血管リスク因子と寿命の関係について評価するプロスペクティブなコホート研究を実施した。1967~70年当時に40~69歳であった1万8,863人が登録され、38年間にわたってフォローアップが行われた。1997年の時点で1万3,501人が死亡しており、4,811人が再調査を受けた。3つの主要な心血管リスク因子[喫煙の有無、高血圧症(収縮期血圧:≧140mmHg)、高コレステロール血症(血中コレステロール濃度:≧5mmol/L)]および他のリスク因子をも加味したリスクスコアと寿命との関連について解析を行った。ベースライン時のリスク因子の差が、平均寿命の大きな格差につながる登録時の調査では、42%の男性が喫煙者であり、高血圧症は39%、高コレステロール血症は51%であった。フォローアップ後の再調査では、喫煙者の約3分の2が登録後まもなく喫煙を止めており、高血圧症と非高血圧症の血圧の差、高コレステロール血症と非高コレステロール血症の血中コレステロール濃度の差の平均値が、登録時の約3分の2にまで縮小していた。50歳以降の平均余命は、ベースライン時にリスク因子がまったく見られなかった男性が33.3年(平均寿命83.3歳)であったのに対し、3つのリスク因子をすべて持っていた男性では23.7年(同73.7歳)であり、約10年の差が認められた。リスクスコア(喫煙、糖尿病、職能等級、血圧、血中コレステロール濃度、BMIから算出)が最も低い5%の層における50歳以降の平均余命が35.4年(平均寿命85.4歳)であったのに比べ、リスクスコア最高層5%に属する男性では20.2年(同70.2歳)であり、その差は15年に達した。著者は、「これらのリスク因子は最近40年ほどで実質的に改善しているにもかかわらず、ベースライン時のリスク因子の差によって50歳以降の平均余命に10~15年もの開きが認められた」と結論し、「リスク因子の低減を図る保健施策を継続することで、平均寿命はさらに延長する可能性がある」としている。(菅野守:医学ライター)

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新型インフルに、季節性インフルワクチン有効か?:メキシコからの最新報告

新型インフルエンザウイルス(汎発性2009インフルエンザA/H1N1)に対し、2008~2009年の季節性インフルエンザ3価不活化ワクチンが限定的ではあるが一定の有効性を示すことが、メキシコ国立衛生研究所のLourdes Garcia-Garcia氏らが行った症例対照研究で示唆された。特に重症例に対する効果が期待されるという。2009年4~6月にかけて、新型インフルエンザA/H1N1の感染確定例が報告され、WHOは感染爆発(パンデミック)の警戒レベルをフェーズ3から6へ引き上げた。7月6日までに、122ヵ国から公式に報告された感染例数は9万4,512件にのぼった。これまで、季節性インフルエンザワクチンは新型インフルエンザウイルスに対する有効性をほとんどあるいはまったく持たないと考えられていた。BMJ誌2009年10月10日号(オンライン版2009年10月6日号)掲載の報告。メキシコの流行期における後ろ向きの症例対照研究研究グループは、メキシコの流行期におけるインフルエンザA/H1N1感染例に対する2008~2009年の季節性3価不活化ワクチンの効果の評価を目的に、レトロスペクティブな症例対照研究を実施した。2009年3~5月の間に、メキシコ市の専門病院(国立呼吸器疾患研究所、178床)を受診し、検査にてインフルエンザA/H1N1が確認された60例と、他の疾患(インフルエンザ様疾患と肺炎は除外)の罹患者180例(対照群)について、年齢および社会経済的条件をマッチさせた調査を行った。新型インフル感染群および対照群の患者本人あるいは近親者に、直接面談あるいは電話にて、2008~09年の冬季に季節性3価ワクチンの接種を受けたか否かについて質問した。ワクチン接種者で低い新型感染率(有効率73%)、ワクチン接種の新型感染例に死亡例なし季節性インフルワクチンの接種を受けていたのは、新型インフル感染群が8例(13%)、対照群は53例(29%)であった(粗オッズ比:0.344、p=0.012)。新型インフル感染群は、対照群に比べ入院[98%(59例) vs. 34%(61例)、p<0.001]、侵襲性の機械的人工呼吸器装着[43%(26例) vs. 2%(4例)、p<0.001]、死亡[30 %(18例) vs. 1%(2例)、p<0.001]の頻度が有意に高かった。一方、インフルエンザ関連合併症のリスクが高い慢性的な基礎疾患の頻度は、新型インフル感染群よりも対照群のほうが高かった[全体:25%(15例) vs. 67%(120例)、p<0.001、喘息:3%(2例) vs. 28%(51例)、p=0.001、閉塞性睡眠時無呼吸:3%(2例) vs. 12%(22例)、p=0.06、COPD:2%(1例) vs. 9%(16例)、p=0.07]。多変量解析では、新型インフル感染はワクチン接種者(補正オッズ比:0.27、p=0.004)およびインフルエンザ関連合併症リスクの高い基礎疾患患者(同:0.15、p<0.001)で有意に低かった。入院患者(新型インフル群:59例、対照群:61例)においても、新型インフル感染はワクチン接種者(同:0.23、p=0.018)および高リスク基礎疾患患者(同:0.20、p<0.001)で有意に低く、基礎疾患のない患者(新型インフル群:45例、対照群:60例)に限っても感染率はワクチン接種者(同:0.14、p=0.003)で有意に低かった。季節性ワクチンの新型インフルに対する有効率は73%であった。新型インフル感染者のうち、季節性ワクチン非接種例52例の死亡率は35%(18例)であったのに対し、接種例8例に死亡は認めなかった。これらの知見により、著者は「少数例に関するレトロスペクティブな評価の初期結果という限界はあるが、2008~2009年の季節性3価不活化ワクチンは、汎発性2009インフルエンザA/H1N1(特に重症例)に対し有効なことが示唆された」と結論している。(菅野守:医学ライター)

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国内初、小児用肺炎球菌ワクチン「プレベナー」承認取得

ワイス株式会社は16日、7価肺炎球菌結合型ワクチン(製品名:プレベナー 水性懸濁皮下注)の製造販売承認を取得したと発表した。プレベナーは、細菌性髄膜炎、菌血症などの侵襲性肺炎球菌感染症を予防する国内初の小児用肺炎球菌結合型ワクチン。今後検定などの諸手続きを経て、2010年春までには発売を開始する予定とのこと。2000年からプレベナーを小児期の定期接種ワクチンとして導入した米国では、導入前と比較し、侵襲性肺炎球菌感染症の発症頻度が5歳未満で98%減少したことが報告された。また、定期接種として導入した米国では、間接的な効果として、このワクチンを接種していない高齢者においても侵襲性肺炎球菌感染症の発症頻度が65%減少したことが報告されている。プレベナーの接種は2ヵ月齢以上9歳以下の小児に対して、任意接種により行われるとのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.wyeth.jp/news/2009/1016_2.asp

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遺伝子組換え血液凝固第IX因子製剤「ベネフィクス」 承認取得

ワイス株式会社は16日、血液凝固IX因子製剤としては国内で唯一、また初めてとなる遺伝子組換え製剤である「ベネフィクス 静注用」(一般名:ノナコグアルファ)の承認を取得したと発表した。ベネフィクスは、血友病B(先天性血液凝固第Ⅸ因子欠乏症)患者の出血傾向を抑制する。薬価収載を得た後に販売開始される。ベネフィクスはHIVや肝炎など血漿由来の感染症リスクを低減する目的で開発された製剤で、最新のDNAテクノロジーを駆使し、ヒトおよび動物の血漿成分を用いずに製造されている。今回承認を取得したベネフィクス静注用では手技の簡便性を追求し、あらかじめシリンジに溶解液を充填しているプレフィルド・シリンジを同梱している。また溶解容量はいずれの製剤も5mLで、注射の準備や注射にかかる時間にも配慮されているという。ベネフィクスは、1997年に米国で承認を受け、現在は50の国と地域で承認されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.wyeth.jp/news/2009/1016.asp

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