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非CF性気管支拡張症への長期低用量エリスロマイシン、急性増悪を抑制/JAMA

 オーストラリア・メーター成人病院のDavid J. Serisier氏らによる無作為化試験の結果、非嚢胞性線維症(non-CF)性気管支拡張症患者において、低用量エリスロマイシンの長期投与はプラセボと比較して、わずかではあるが有意に急性増悪を抑制することが報告された。一方で耐性菌の増大も確認された。これまでエリスロマイシンのようなマクロライド系抗菌薬は、non-CF気管支拡張症の臨床アウトカムを改善する可能性が示唆され、一方で耐性菌のリスクについて明らかではなかった。JAMA誌2013年3月27日号掲載の報告より。1日2回400mgを12ヵ月間投与しプラセボと比較 研究グループは、non-CF気管支拡張症で急性増悪を繰り返す患者に対する、12ヵ月間の低用量エリスロマイシン(商品名:エリスロシン)投与(1日2回400mg)について、臨床的有効性と抗菌薬耐性発生に関するコストを評価することを目的とした。 2008年10月~2011年12月の間に、大学病院およびその他医療機関の呼吸器専門医、また公共ラジオ広告を通じて被験者を募り、12ヵ月間にわたる無作為化二重盲検プラセボ対照試験を行った。被験者は、現在非喫煙で、試験参加前年に感染性の急性増悪を2回以上発症していたオーストラリア人患者を適格とした。 主要アウトカムは、事前規定のプロトコルに基づく肺の急性増悪(PDPEs)の患者ごとの年間平均発生率であった。副次アウトカムは、マクロライド耐性共生口腔連鎖球菌、肺機能などであった。耐性菌増大についても確認 679例がスクリーニングを受け、117例が無作為化され(プラセボ群58例、エリスロマイシン群59例)、107例が試験を完了した。 結果、エリスロマイシン群ではPDPEsの有意な抑制が、全体においても、事前規定したベースラインでの緑膿菌気道感染症サブグループにおいても認められた。全体では、各群の年間患者ごとの発生率はエリスロマイシン群平均1.29[95%信頼区間(CI):0.93~1.65]vs.プラセボ群1.97(同:1.45~2.48)であり、発生率比0.57(同:0.42~0.77)と有意差が認められた(p=0.003)。サブグループでは、両群差は平均1.32(95%CI:0.19~2.46)であった(p=0.02、相互作用検定試験の結果ではp=0.18)。 またエリスロマイシンはプラセボと比較して、24時間喀痰産生を減少し[群間差の中央値:4.3g、四分位範囲(IQR):1~7.8、p=0.01]、肺機能低下を減弱した(FEV1の気管支拡張薬投与後の変化の平均絶対差予測値:2.2%、95%CI:0.1~4.3、p=0.04)。 一方で、エリスロマイシン群では、マクロライド耐性共生口腔連鎖球菌保菌率の増大が認められた[平均変化値:27.7%(IQR:0.04~41.1)vs. 0.04%(同:-1.6~1.5)、格差:25.5%(IQR:15.0~33.7%)、p<0.001]。

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下腿潰瘍治癒を促す新たな抗菌薬療法として、PDTが有望

 慢性下腿潰瘍や糖尿病性足潰瘍の創傷部の細菌コロニーへの光線力学的療法(PDT)は、創傷部の治癒をもたらす有意な滅菌効果があり、新たな抗菌薬療法として有望視されることが、英国・ダンディー大学ナインウェルズ病院のS. Morley氏らによる第IIa相無作為化プラセボ対照試験の結果、報告された。耐性菌の問題が増す中で、新たな抗菌薬療法として開発されたPDTは、光線活性化による滅菌作用によって広範囲の抗菌スペクトラムを発揮し、さまざまな臨床的適用が可能とされている。British Journal of Dermatology誌2013年3月号(オンライン版2013年1月18日号)の掲載報告。 研究グループは、慢性下腿潰瘍または糖尿病性足潰瘍の細菌コロニーへのPDT適用(光増感剤PPA904使用)により細菌数が減少するかどうか、および創傷治癒をもたらすかどうかを検討した。 慢性下腿潰瘍患者16例と糖尿病性足潰瘍患者16例を、それぞれ8例ずつ盲検下にてPDT治療群とプラセボ群に割り付けた。細菌数の量的測定を行った後、15分間、創傷部に局所的にPDTまたはプラセボ治療が行われ、直後に赤い光線による50Jcmからの照射を行い、再び創傷部の微生物学的定量測定が行われた。 創傷部について、治療後最長3ヵ月間追跡した。 主な結果は以下のとおり。・全被験者(32例)は、3ヵ月超の潰瘍症状、10cm超の細菌コロニーを有していた。・PDT群の忍容性は良好で、疼痛、その他の安全性上の問題に関する報告はなかった。・またプラセボ群と比べてPDT群では、治療後の細菌数の有意な減少が認められた(p<0.001)。・3ヵ月後の時点で、慢性下腿潰瘍でPDT治療を受けた患者では50%(8例のうち4例)が完全な治癒を示した。一方でプラセボ群では12%(8例のうち1例)であった。・以上のように、創傷治癒に向かわせる明らかな傾向が観察され、より多数の患者による、さらなる検討が妥当であることが示された。

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新たな核酸医薬品miR-122阻害薬ミラヴィルセン、慢性C型肝炎の治療に有望/NEJM

 C型肝炎ウイルス(HCV)遺伝子型1型の慢性感染患者に対し、microRNA-122(miR-122)阻害薬ミラヴィルセンは、用量依存的にHCV RNA濃度を低下することが示された。オランダ・エラスムス大学病院のHarry L.A. Janssen氏らが行った国際共同第2a相無作為化試験の結果で、NEJM誌オンライン版2013年3月28日号で発表した。ミラヴィルセンは、ロックド核酸-修飾DNAホスホロチオエート・アンチセンスオリゴヌクレオチドで、成熟したmiR-122を安定したヘテロ二本鎖に隔離することで、その機能を阻害する新たな核酸医薬品である。ミラヴィルセンを週1回、5回投与し18週間追跡 試験は7ヵ国共同で行われ、HCV遺伝子型1型の慢性感染患者36例について、ミラヴィルセンの有効性と安全性を評価することを目的とした。 被験者は無作為に、ミラヴィルセンを体重1kg当たり3mg、5mg、7mgおよびプラセボを受ける群に割り付けられ、週1回の間隔で計5回、皮下注射を受けた。研究グループは被験者について試験開始後18週間にわたり追跡した。14週後にHCV RNA無検出、5mg/kg群で1例、7mg/kg群で4例 その結果、ミラヴィルセン投与群では、用量依存的にHCV RNA濃度の低下がみられ、投与期間が過ぎても同効果が持続した。ベースラインからの平均HCV RNA濃度の低下は、プラセボ群0.4 log10 IU/mLに対し、3mg/kg群1.2 log10 IU/mL(p=0.01)、5mg/kg群2.9 log10 IU/mL(p=0.003)、7mg/kg群3.0 log10 IU/mL(p=0.002)だった。 追跡14週時点で、HCV RNAが検出されなかったのは、5mg/kg群で1例、7mg/kg群で4例だった。 また安全性については、ミラヴィルセン投与の用量制限毒性はみられず、HCVゲノムのmiR-122結合部位におけるエスケープ変異も認められなかった。

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第二世代抗精神病薬、QT延長に及ぼす影響:新潟大学

 統合失調症患者におけるQT延長による突然死に男女差はあるのだろうか。新潟大学の鈴木 雄太郎氏らは、統合失調症患者において第二世代抗精神病薬がQT延長に及ぼす影響の性差を検討し、報告した。著者らは「本研究は、第二世代抗精神病薬がQT間隔に及ぼす影響について、性差を示した初の研究である」としている。Human psychopharmacology誌オンライン版2013年4月2日号の報告。 対象は統合失調症患者222例。投与されていた第二世代抗精神病薬はオランザピン(69例)、リスペリドン(60例)、アリピプラゾール(62例)、クエチアピン(31例)。心電図の測定を実施し、QT間隔の補正にはBazettの補正式を用いた。 主な結果は以下のとおり。・クエチアピン群の平均QT間隔はリスペリドン群またはアリピプラゾール群と比較し、有意に長かった(各々 p=0.002、p=0.029)。・オランザピン群の平均QT間隔はリスペリドン群より有意に長かった(p=0.006)。・女性では、4剤の第二世代抗精神病薬間における平均QT間隔の差は統計学的に有意であった(p=0.002)。男性では有意差は認められなかった。・事後解析によると、QT間隔の性差はオランザピン治療群でのみ観察された(p=0.007)。関連医療ニュース ・抗精神病薬と抗コリン薬の併用、心機能に及ぼす影響 ・抗精神病薬の高用量投与で心血管イベントリスク上昇:横浜市立大 ・日本人統合失調症患者の脂質プロファイルを検証!:新潟大学

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ペンニードル 32Gテーパーが内径を広くする改良を発表

 ノボ ノルディスク ファーマは4日、糖尿病治療や成長ホルモン治療などの自己注射に使用する「ペンニードル 32Gテーパー」を改良したと発表した。針の細さ(外径)を32G(ゲージ)に維持しつつ、内径を30Gの針と同程度に広くすることで、注入時に必要な力が約30%減少した。ペンニードル 32Gテーパーは2006年に針の根元の構造を改良 ペンニードル 32Gテーパーは、2005年、世界で最も細いペン型注入器用注射針として発売された。ペンニードル 32Gテーパーは現在、インスリン製剤やGLP-1製剤、成長ホルモン製剤などの自己注射に使用されている。インスリン注射においては1日に数回注射する必要がある患者もいるため、自己注射の痛みを軽減する必要がある。そのためは針の細さが重要となるが、針を細くすることで強度が損なわれたり、内径が狭まることにより流入量が少なくなり、注入時に強い力が必要になったり、痛みが増したりする。同社ではペンニードル 32Gテーパーに2006年、針折れを防ぐために針の根元の構造を改良し、今回はさらに、内径を広くする改良を加えたという。詳細はプレスリリースへhttp://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/PR_13_06.asp

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放射線照射後における白髪化誘導の最初のターゲットとなるものは?

 電離放射線照射後の白髪化誘導の最初のターゲットは、色素幹細胞ではなくケラチノサイト幹細胞であると報告された。岐阜大学の青木仁美氏らによる報告。放射線に誘発される白髪は、毛包のバルジ領域のニッシェ(微小環境)における色素幹細胞の異所性分化によって引き起こされる。バルジ領域のケラチノサイト幹細胞はニッシェを形成する重要な要素であるが、放射線誘発白髪に関して、色素幹細胞の分化とケラチノサイト幹細胞のニッシェとの関連についてはこれまで十分に解明されていなかった。The Journal of investigative dermatology誌オンライン版2013年4月2日掲載報告。 主な結果は以下のとおり。・毛包色素幹細胞、ケラチノサイト幹細胞は放射線照射により影響を受けた。なお、免疫組織化学的検出には遺伝毒性マーカーとしてγH2AXが用いられた。・放射線照射したマウスから調整したケラチノサイト幹細胞において、放射線照射により培養下でコロニー形成率の減少、生体で毛周期の遅れがみられた。・ケラチノサイト幹細胞での放射線照射の影響は一時的であったが、メラノサイトに増殖・分化した色素幹細胞の母集団では照射後も影響が持続した。・コロニー形成率の減少に加え、照射を受けたケラチノサイト幹細胞を含むケラチノサイトは、色素幹細胞のコロニー形成を抑制した(in vitro)。・放射線照射したケラチノサイト幹細胞、ケラチノサイトの存在下では着色した毛髪は再生成されなかった(in vivo)。

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関節リウマチ治療に関するアンケート結果

対象ケアネット会員の医師(内科・整形外科・リウマチ科)1,404名方法インターネット調査実施期間2013年3月7日~3月14日Q1現在、関節リウマチの薬物療法を行っている患者さんの人数をお教えください。Q2<Q1で患者さんが1人以上と答えた先生へ質問> この1年以内に処方したことのある関節リウマチの治療薬をお教えください(複数回答可)。Q3<Q1で患者さんが0人と答えた先生へ質問> 専門医で診断・治療を受け、病勢が安定している関節リウマチ患者に対して、抗リウマチ薬の投与継続やモニタリングを行うことについてどのようにお考えですか?2013年3月ケアネット調べ

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タバコの煙に対する感受性と歯周病に関係はあるのか?

 タバコの煙に対する感受性と歯周病に特徴的な関係はみられないことが、スウェーデン・カロリンスカ研究所のJan Bergstrom氏らにより報告された。しかしながら、喫煙者において、歯周病の進行と肺が破壊される病理的プロセスには共変動がみられたとも言及している。これまで、タバコに対する感受性が高いことで発症するCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と歯周病の関係についてはあまり検討されていなかった。 本研究は、喫煙をする28人のCOPD罹患群(GOLDのガイドラインでII 期またはIII期)、COPDに罹患していない喫煙群29人、非喫煙群23人の3つの群を対象に行われた。喫煙者のグループは、タバコの煙への累積曝露量でマッチされた。評価は胸部X線とCT、一般歯科臨床検査、肺機能測定と健康関連QOL(SF-36)で行われた。 主な結果は、以下のとおり。・肺機能検査において、COPDに罹患していない喫煙者と非喫煙者とでは、一酸化炭素拡散能のみに有意差が認められた(p<0.001)。・胸部X線とCTにより評価された、気管支壁の厚さと肺気腫のスコアは他の2つのグループと比べてCOPD罹患群で高かった。・喫煙をするCOPD罹患者と非喫煙者について、歯垢、歯肉出血、歯周ポケットの深さ、残存歯数を比較すると、すべてにおいて有意差が認められた(それぞれ、p<0.01、p<0.001、p<0.0001、p<0.001)。・喫煙をするCOPD罹患者とCOPDに罹患していない喫煙者では、歯周ポケットの深さ、残存歯でのみ有意差が認められた(それぞれ、p<0.05)。・SF-36の身体的側面のQOLサマリースコア(PCS)は2つのグループと比べてCOPD群で有意に低かった(p<0.001)。・SF-36の精神的側面のQOLサマリースコア(MCS)は非喫煙群と比べ、喫煙をする2つのグル―プで有意に低かった(p<0.001)。

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Aβ沈着は認知機能にどのような影響を与えるか

 米国・ピッツバーグ大学のBeth E. Snitz氏らは、認知症発症前のアミロイドβ(Aβ)沈着が認知機能低下と関連しているか否かを検討した。その結果、画像検査で認知症が確認される前の段階で、Aβ沈着が認められる患者は認められない患者に比べて実行機能が大きく低下していることを報告した。Neurology誌オンライン版2013年3月20日号の掲載報告。 認知症を発症していないがAβ沈着が高頻度(55%)に認められる超高齢者(90~100歳)のコホートにおいて、画像検査で確認される前の認知機能低下とAβ沈着との関連について検討を行った。Ginkgo Evaluation of Memory Study(GEMS)に登録され、試験を完了し認知症を認めない194例(平均年齢:85.5歳、範囲:82~95)を対象に、PIB(Pittsburgh compound B)-PETを施行した。また、神経画像検査の7~9年前のGEMS登録時に完了したさまざまな神経心理学的検査を基に、Aβ沈着の状況と実行機能との横断的関連を検討した。さらに、毎年認知機能を評価し、線形混合モデルを用いて長期的な評価も行った。 主な結果は以下のとおり。・2009年にAβ沈着が確認された症例についてGEMSスクリーニング期(2000~2002年)の状況をみたところ、Stroop test(p<0.01)、Raven's Progressive Matrices(p=0.05)において実行機能の低下、空間能力レベルの低下傾向が認められた(p=0.07)。・長期解析の結果、Rey-Osterrieth図形テストにおける即時再生および遅延再生、意味流暢性、Trail-Making TestのパートAおよびBにおいて有意な直線の傾きが認められた。・すなわち、Aβ沈着が認められる患者は認められない患者に比べて、画像検査で確認される前の段階で、実行機能が相対的に大きく低下していることが示された(ps<0.05)。・Aβ沈着が高頻度に認められる超高齢者では、視覚的記憶、意味流暢性、精神運動速度などの認知機能が低下しており、これは画像検査で認知症が確認される7~9年前から始まっていることが示された。・すなわち、Aβ沈着が認められる患者と認められない患者における、実行機能を主とする非記憶領域平均の差は、画像検査で認知症が確認される7~9年前に検出しうると考えられた。関連医療ニュース ・ベンゾジアゼピン系薬物による認知障害、α1GABAA受容体活性が関与の可能性 ・抗認知症薬4剤のメタ解析結果:AChE阻害薬は、重症認知症に対し有用か? ・認知症患者に対する抗精神病薬処方の現状は?

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脊椎大手術における硬膜外麻酔および持続硬膜外鎮痛の有用性

 硬膜外麻酔は、術後硬膜外鎮痛の有無にかかわらず手術侵襲反応を軽減する可能性があることが示唆されているが、脊椎大手術を受ける患者については十分な研究がされていなかった。今回、ロシア・Nizhny Novgorod Research Institute of Traumatology and OrthopedicsのAnna A.Ezhevskaya氏らによる前向き無作為化試験の結果、硬膜外麻酔/全身麻酔+術後硬膜外鎮痛の併用は、全身麻酔+麻薬性鎮痛薬の全身投与と比較して、疼痛をより良好にコントロールでき、出血量ならびに手術侵襲反応も少ないことが示された。Spine誌オンライン版2013年3月19日の掲載報告。 本研究の目的は、脊椎再建手術における臨床転帰と手術侵襲反応に対する麻酔ならびに鎮痛法の有効性を比較検討することであった。 85例が次の2群に無作為に割り付けられた。 ・E群(45例):セボフルラン(商品名:セボフレンほか)による硬膜外麻酔と気管内麻酔+術後ロピバカイン(同:アナペイン)、フェンタニル(同:フェンタニルほか)およびエピネフリン(同:ボスミンほか)による持続硬膜外鎮痛 ・G群(40例):セボフルランによる全身麻酔+術後フェンタニルおよびオピオイド全身投与 術中および術後にコルチゾール、グルコース、IL-1β、IL-6およびIL-10濃度を測定するとともに、術後の疼痛、悪心、運動性および満足度を評価した。 主な結果は以下のとおり。・E群ではG群と比較して、疼痛、悪心が有意に少なく、より早期に運動を開始することができ、満足度も有意に高かった。・E群は、術中および術後の出血量が有意に少なく、術後のグルコース、コルチゾール、IL-1β、IL-6およびIL-10濃度も低値であった。~進化するnon cancer pain治療を考える~ 「慢性疼痛診療プラクティス」連載中!・「痛みの質と具体性で治療が変わる?!」痛みと大脳メカニズムをさぐる・「痛みの質と具体性で治療が変わる?!」神経障害性疼痛の実態をさぐる・「不適切なオピオイド処方例(肩腱板断裂手術後難治性疼痛)」ケースレポート

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〔CLEAR! ジャーナル四天王(82)〕 2型糖尿病患者に対して冠動脈カルシウム・スコアは有用な検査か?

従来の冠危険因子の中でも糖尿病の危険度は高く、高血圧や脂質異常症の治療ガイドラインのリスク層別化でも糖尿病のリスク比重はより重く設定されている。すなわち、糖尿病である対象者は心血管疾患発症の一次予防よりも二次予防に近い治療管理の適応となる。このような状況で、糖尿病患者の中でもより高リスクのグループを同定できないかとの数多くの試みがなされている。 Kramerらは比較的侵襲度の少ない画像診断である冠動脈カルシウム・スコアに着目して、2011年と2012年に論文出版あるいは米国心臓病学会などで発表された質の高い8つの前向き観察試験のメタ解析を行なった。総計6,521名の2型糖尿病患者が対象であり、平均観察期間は5.2年、総死亡・致死性おおよび非致死性心血管イベントで評価したエンドポイントを12.3%に認めた。そして、カルシウム・スコアが10以上の症例(71.5%)は10未満の症例(28.5%)と比較して相対危険度は5.47と有意に高値であった。しかしながら、カルシウム・スコア10以上による予後予測の感度は94%と高いが、特異度は34%と低い。さらに、カルシウム・スコア10以上・10未満による陽性尤度比および陰性尤度比は1.67と0.11であった。以上より、Kramerらは冠動脈カルシウム・スコアが2型糖尿病患者の総死亡あるいは心血管イベント発生の予測に有用であると結論付けている。 抄録およびデータだけを表面的に見れば、Kramerらの見解は妥当であるようにも思われる。しかしながら、本論文の本質はカルシウム・スコア<10の陰性尤度比が非常に低いことに尽きる。10~20年単位での長期治療が基本である糖尿病患者に対して、5年間の予後について患者を安心させることが良いのかどうかは、糖尿病専門医ではない筆者には分からない。けれども本来ならば、糖尿病患者でもより高リスクであることを見出して、2~3年以内にかなりの確率で重大イベントを起こす危険性のあるグループを同定することが、引用された各々の研究の目的であったはずである。そして、この高リスク群に対する重大イベント発生前の治療介入に結びつけることが、新たなバイオマーカーや画像診断に求められている役割である。本メタ解析の対象群の大多数はカルシウム・スコアが10以上であり、この群の更なるリスク層別化ができなかったことは、カルシウム・スコアの臨床的役割に疑問を投掛けるものである。 Kramerらによるメタ解析の結果は日本の実臨床に応用可能であろうか?以下に挙げる理由で筆者は否定的見解を取る。まず、カルシウム・スコアの計測は放射線被曝の少ないエレクトロン・ビームCTで実施するのが基本であるが(本論文でも8研究中7研究)、日本においてこの医療機器は限られた研究施設に設置されているだけである。また、日本での主流のマルチ・スライスCTではカルシウム・スコアだけの検査は保健医療で認められていない。現状では、冠動脈造影CT検査が適応となる症例に対して、造影検査と合せてカルシウム・スコアを算出しているのがそれぞれの施設の対応と考えられる。また、無症状の糖尿病患者にルーチン検査としてCTを行っても、罹病期間・年齢・腎機能などがスコアに強い影響を及ぼす。事実Kramerらも8つの研究におけるheterogeneityが非常に強いために、統計解析を繰り返して上記の結論に至っている。以上に加えて、本当に冠動脈CTが糖尿病患者のルーチン検査として有用か否かは、前向きの大規模比較試験によってCT実施群と通常フォロー群を割り付けて、CT実施群の予後が改善されることが実証される必要がある。それまでは、従来のリスク因子の丁寧な評価が糖尿病患者のマネジメントにおいては最重要項目であると思われる。

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セロトニンが重要な役割を果たす!うつ病合併側頭葉てんかん

 アイルランド国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)のAshley Martinez氏らは、うつ病を合併した側頭葉てんかんにおける5-HTトランスポーターと5-HT1A受容体の機能について検討を行った。その結果、これらの患者ではセロトニン再取り込みが低下し、シナプス5-HTのアベイラビリティが増加している状況が推察され、5-HTTと5-HT1A受容体が相補的に機能している可能性が示唆されたという。著者は、「セロトニン作動性神経の機能変化は、うつ病を併発している側頭葉てんかんにおいて重要な役割を果たしていると考えられる」と結論している。Neurology誌オンライン版2013年3月20日号の掲載報告。 本研究では、うつ病を合併した側頭葉てんかんにおける5-HTトランスポーターと5-HT1A受容体の機能を検討することを目的とした。うつ病を合併した側頭葉てんかん患者13例を対象に、5-HTT(5-HTトランスポーター)測定用のリガンド[11C]DASB および5-HT1A受容体測定用のリガンド[18F]FCWAYを用いたPET検査、MRI検査および精神状態の評価を行った。また、健常者を対象に、[11C]DASBによるPET検査を16例、[18F]FCWAYによるPET検査を19例、[11C]DASBと[18F]FCWAYの両方を用いたPET検査を6例に施行した。参照組織モデルを用いて、[11C]DASB結合能を推定。[18F]FCWAYの分布容積は、血漿遊離分画で補正した。画像データは同一の脳形態にそろえ、解剖学的標準化を行った。主要アウトカムは、領域の非対称性(asymmetry index)とした。非対称性が認められる場合は、同側焦点への結合能(トランスポーターの活性を反映)が相対的に低下していることを意味した。 主な結果は、以下のとおり。・患者と健常者の間で、領域における[11C]DASB 平均結合能および非対称性に違いはみられなかった。・患者は健常者に比べ、海馬、扁桃核、紡錘状回における[18F]FCWAYの非対称性が有意に大きかった。・反復測定による領域のバリアンス解析により、「うつ病」の存在が[11C]DASBの非対称性に対し有意な影響を及ぼしていることがわかった。すなわち、「うつ病」がある場合、島皮質における[11C]DASBの非対称性は有意に大きく、紡錘状回においては非対称性が大きくなる傾向がみられた。・患者では、島皮質における[18F]FCWAYならびに[11C]DASBの非対称性に有意な関連が認められた。・側頭葉てんかんとうつ病を併発している患者では、側頭葉てんかんのみを有する患者に比べ、島皮質および紡錘状回における[11C]DASBの非対称性が大きく、トランスポーター活性が相対的に低下していることが示された。これは、セロトニン再取り込みが低下し、シナプス5-HTのアベイラビリティが増加していることを示唆すると考えられた。関連医療ニュース統合失調症の発症に、大きく関与する遺伝子変異を特定ベンゾジアゼピン系薬物による認知障害、α1GABAA受容体活性が関与の可能性グルタミン酸トランスポーター遺伝子と統合失調症・双極性障害の関係

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抗菌薬治療でCOPD急性増悪例、市中肺炎患者の心血管イベントが増加/BMJ

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪例や市中肺炎患者に対するクラリスロマイシン(商品名:クラリスほか)治療により、心血管イベントが有意に増加することが、英国・ナインウェルス病院(ダンディー市)のStuart Schembri氏らの検討で示された。英国では、COPD急性増悪と市中肺炎は入院の主原因であり、治療にはクラリスロマイシンが頻用されている。同薬投与中に心血管イベントが増加する可能性が観察試験で示唆されており、短期投与により冠動脈心疾患患者の心血管死が増加したとする無作為化対照比較試験の結果が知られているが、呼吸器感染症の治療に用いた場合の心血管イベントに及ぼす影響はこれまで不明であった。BMJ誌オンライン版2013年3月21日号掲載の報告。2つの前向きコホート試験のデータを解析 研究グループは、クラリスロマイシン投与と、COPD急性増悪および市中肺炎の患者における心血管イベントの発生の関連を検討するために、2つの前向きコホート試験(EXODUS試験、エジンバラ肺炎コホート試験)のデータを解析した。 EXODUS試験には、2009~2011年に英国の12施設にCOPD急性増悪の初回診断で入院した40歳以上の患者1,343例[クラリスロマイシン投与群281例(年齢中央値70歳、男性48%)、非投与群1,062例(72歳、49%)]が登録された。エジンバラ肺炎コホート試験には、2005~2009年にエジンバラのNHS Lothian病院で市中肺炎と診断された患者1,631例[同:980例(65歳、51%)、651例(68歳、48%)]が登録された。 主要評価項目は、1年後までに発症した心血管イベント(急性冠症候群、非代償性心不全、重症不整脈、心臓突然死)および急性冠症候群(ST上昇急性心筋梗塞、非ST上昇心筋梗塞、不安定狭心症)による入院とした。副次的評価項目は1年後までに起きた全死因死亡および心血管死であった。心血管イベントがCOPD急性増悪例で1.5倍、市中肺炎患者で1.68倍に 1年以内に心血管イベントを発症したのは、COPD急性増悪例が268例[クラリスロマイシン投与群73例(26.0%)、非投与群195例(18.4%)]、市中肺炎患者は171例[同:123例(12.6%)、48例(7.4%)]であった。 COPD急性増悪例に対するクラリスロマイシン投与により、心血管イベント[ハザード比(HR):1.50、95%信頼区間(CI):1.13~1.97]および急性冠症候群(HR:1.67、95%CI:1.04~2.68)の多変量調整済みリスクが有意に増大した。 市中肺炎患者に対するクラリスロマイシン投与では、心血管イベント(HR:1.68、95%CI:1.18~2.38)の多変量調整済みリスクは有意に上昇したが、急性冠症候群(HR:1.65、95%C:0.97~2.80)のリスクの増加には有意な差はなかった。 COPD急性増悪患者では、クラリスロマイシン投与と心血管死にも有意な関連がみられたが(HR:1.52、95%CI:1.02~2.26)、全死因死亡との関連は認めなかった(HR:1.16、95%CI:0.90~1.51)。市中肺炎患者では、クラリスロマイシン投与と全死因死亡、心血管死に関連はなかった。心血管イベントのリスクは投与期間が長くなるほど増加した。 βラクタム系抗菌薬やドキシサイクリンを投与されたCOPD急性増悪例では心血管イベントの増加はみられなかったことから、クラリスロマイシンに特有の作用であることが示唆された。 著者は、「COPD急性増悪例および市中肺炎患者に対するクラリスロマイシンの投与により、心血管イベントが増加する可能性が示唆された。これらの知見は、他のデータセットを用いた解析を行って確認する必要がある」と結論している。

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統合失調症認知評価尺度SCoRS、臨床での有効性を実証

 イタリア・ブレシア大学のAntonio Vita氏らは、統合失調症患者の認知パフォーマンス測定に有効とされる統合失調症認知評価尺度(Schizophrenia Cognition Rating Scale:SCoRS)について、臨床における有効性を検証した。その結果、有効性が示され、心理社会的機能の評価にも有効で、とくに安定期の統合失調症患者に有用であることを報告した。Schizophrenia Research誌オンライン版2013年3月16日号の掲載報告。 研究グループは、イタリアの精神科医療システムの代表的な治療設定下において、SCoRSの有効性を検証することを目的とした。病期や治療環境が異なる統合失調症患者86例にSCoRSを適合し、その信頼性を評価し、SCoRSの総評価値と神経認知、臨床的、心理社会的機能との関連を調べた。 主な結果は、以下のとおり。・SCoRSの評価者間信頼性、および再テスト信頼性は高かった。・臨床的に安定期にある患者において、SCoRS総評価値は下記の評価に関して有意であった。  認知パフォーマンスの複合スコア(総認知指数:r=-0.570、p<0.001)  症状[陽性・陰性症状スケール(PANSS):r=0.602、p<0.001]  心理社会的機能[機能の全体的評定尺度(GAF):r=-0.532、p<0.001/Health of the Nation Outcome Scale(HoNOS):r=-0.433、p<0.001]・一方でこうした関連は、直近の入院患者では認められなかった。・神経心理および機能的測定値について、症状が重度な患者、とくに陽性症状が重度である患者では、ほとんど関連が認められなかった。関連医療ニュース ・統合失調症患者の社会的認知機能改善に期待「オキシトシン」 ・統合失調症の遂行機能改善に有望!グルタミン酸を介した「L-カルノシン」 ・認知機能への影響は抗精神病薬間で差があるか?

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院内心停止後生存高齢者の1年生存率58%、3年生存率は心不全患者と同程度/NEJM

 Paul S. Chan氏らAssociation Get with the Guidelinesの心肺蘇生研究グループによる調査の結果、院内心停止を起こした高齢の生存者について、60%近くが1年時点で生存しており、3年時点の生存率は心不全患者と同程度であったことが明らかにされた。生存率と再入院率は、患者の人口統計学的特性と退院時の神経学的状態によって異なることも示された。院内心停止後の高齢生存者についての長期予後については、これまでほとんど明らかとなっていなかった。研究グループは、予想される転帰や予後因子を明らかにすることで、診療の評価と蘇生治療の目標がより明確になるとして本検討を行った。NEJM誌2013年3月14日号掲載の報告より。65歳以上生存退院者の1年生存率と再入院率を調査 院内心停止生存者における長期生存率と再入院率を調べ、それらが人口統計学的特性と退院時の神経学的状態によって異なるかについて検討された。全米心停止登録とメディケアファイルのリンクデータから、2000~2008年の間に院内心停止を起こした65歳以上生存退院者を特定して行われ、1年生存の予測因子と再入院の予測因子が調べられた。 評価コホートに組み込まれたのは、6,972例であった(男性55.5%、黒人11.8%、平均年齢75.8±7.0歳)。3年時点の生存率、院内心停止後生存群43.5%、心不全群44.9%、リスク比0.98(p=0.35) 結果、退院後1年時点で58%が生存しており、34.4%が再入院をしていなかった。 リスク補正後1年生存率は、より若い患者群よりも高齢である患者群のほうが低率だった(65~74歳群:63.7%、75~84歳群:58.6%、≧85歳群:49.7%、p<0.001)。また女性(60.9%)よりも男性(58.6%)のほうが低く(p=0.03)、白人(60.4%)よりも黒人(52.5%)患者のほうが低かった(p=0.001)。 さらに、退院時の神経学的状態が軽度~なしの患者のリスク補正後1年生存率は72.8%で、同中等度患者は61.1%、同重度患者は42.2%、昏睡または植物状態であった患者では10.2%であった(すべての比較p<0.001)。 1年再入院率については、黒人、女性、顕著な神経障害があった患者で高率だった(すべての比較p<0.05)。 これらの生存率と再入院率の差は、2年時点でも認められた。なお3年時点では、院内心停止後生存患者の生存率は、心不全で入院し生存退院した患者と同程度であった(院内心停止後生存群43.5%vs. 心不全群44.9%、リスク比:0.98、95%信頼区間:0.95~1.02、p=0.35)。

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〔CLEAR! ジャーナル四天王(81)〕 パーキンソン病にはより積極的な運動療法介入を

パーキンソン病は運動障害のほかにも、うつや無為、不眠、便秘などの非運動症状など、多様な症状を示す神経変性疾患で、薬物治療によっても進行を食い止めることができないのが現状である。  最近、運動療法が身体機能、筋力、平衡機能、歩行のスピードなどを改善することが指摘されている。著者らはParkFit programを開発し、32の施設より586人の活発な運動がみられないHoehn-Yahr 分類3以下の患者を対象に、2年間の追跡研究を行った。ParkFit programとは、月ごとにコーチがより活発なライフスタイルを個別指導し外来でフィードバックを行うものである。586人のパーキンソン病患者を、ParkFit群と一般的な機能訓練を行う群に二分して追跡した。  1次エンドポイントは、LASA physical activity questionnaire (LAPAQ) である。LAPAQは、患者が屋外での歩行、サイクリング、ガーデニング、家事、スポーツなどの活動を、1週間に何時間行ったかを記録させ追跡期間中の平均をみるもので、高いスコアほど身体活動をよく行ったことになる。  2次エンドポイントは、6分間の歩行テストによる身体の健康状態、QOLに関する質問による回答、患者による記録と加速度計による身体活動の評価である。 結果は、1次エンドポイントについては、ParkFit群と一般的な機能訓練との間で差はなかった。しかし、2次エンドポイントについては、ParkFit群で身体の身体活動性と健康状態が有意に改善した。ただし、QOLに関しては差がなかった。  LAPAQは広汎な日常活動を評価できるスケールで、著者らは以前、パーキンソン病は健常者に比べLAPAQスコアが29%低下していることを示した。今回の結果が示すところは、パーキンソン病の活動性を改善させるには、ParkFit program以上に強力な介入が必要であるということである。しかし、ParkFitで身体活動性と健康状態が有意に改善した点は評価できる。

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Dr.香坂の循環器診療 最前線

第4回「急性期の不整脈治療」第5回「動脈硬化の予防~血圧とコレステロール、数値の先にあるもの~」第6回「心内膜炎を身近に考える」 循環器領域の診断・治療法について、最新の研究結果をカバーしながら疾患概念の本質(コア)を押さえる本 シリーズ。第2巻では、急性期の不整脈治療や抗不整脈薬の考え方、心内膜炎の診断基準など、最新の知見を紹介。また動脈硬化を来たす疾患として高血圧や糖尿病について、循環器内科の立場から見たポイントをそれぞれ押さえていきます。豊富なエビデンスとリサーチをもとに、臨床の現場ですぐに役立つ情報を、実際の処方例や検査のアプローチの仕方を見直しながら、分かりやすく解説します。第4回「急性期の不整脈治療」不整脈は、患者さんにとっても 医師にとっても悩ましい疾患です。しかし、心電図上で派手な動きがあったとしても“ほとんど” の不整脈は恐れる必要はありません。そのボーダーはどこにあるのか?そして、どのように対処していけばいいのか?今回は、虚血性心疾患の急性期にターゲットを絞って展開します。第5回「動脈硬化の予防~血圧とコレステロール、数値の先にあるもの~」動脈硬化の因子でありパラメーターでもある血圧とコレステロールですが、 いずれも数値を追ってとにかく下げればよいというものではありません。循環器内科医の立場からすると、むしろ数値の「その先」を見据えた対応が必要です。何のために生活習慣病の対策を練り、どのような治療を行うことがベストなのでしょうか?派手に目を引くことはないものの、予防を越える治療はありません。これを機会に、もう一度原点に立ち返って考えてみませんか?第6回「心内膜炎を身近に考える」心内膜炎は総合力です。循環器や感染症の「知識」もさることながら、内科そのものに対する基本的な「バランス」が問われる疾患なのです。そのため臨床のカンファレンスなどでも多く扱われるわけですが、このセッションでは、循環器内科の立場からみた全体像を掴んでみましょう。疣贅を見落とさないコツは?Duke基準をどう使う?心内膜炎の予防に歯科手技はどのくらい影響するの?手術をするタイミングは?といったポイントなど、最新の知見をご紹介します。

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冠動脈石灰化スコア、2型糖尿病患者のリスク評価に有用/BMJ

 冠動脈石灰化(CAC)スコア≧10の2型糖尿病患者は、<10の患者に比べ全死因死亡および心血管イベントの複合転帰の発生リスクが有意に高いことが、カナダ・マウントサイナイ病院(トロント市)のCaroline K Kramer氏らの検討で示された。一般人口を対象とした大規模な前向き試験により、CACスコアは心血管イベントの発生を予測し、リスクの再評価に有用なことが示されているが、これらの試験の多くは糖尿病患者を除外しているため、2型糖尿病患者におけるCACスコアの役割は不明であった。糖尿病患者の心血管リスクは広範にわたることから、CACスコアの転帰予測能の評価が求められていた。BMJ誌オンライン版2013年3月25日号掲載の報告。2型糖尿病におけるCACスコアの予測能をメタ解析で評価 研究グループは、2型糖尿病におけるCACスコアと全死因死亡、心血管イベントの関連の評価を目的に、観察試験の系統的レビューとメタ解析を行った。 データベースおよび米国糖尿病学会(ADA)、欧州糖尿病学会(EASD)、米国心臓病学会(ACC)、米国心臓協会(AHA)の年次学術集会(2011年度、2012年度)の抄録を検索し、2型糖尿病患者のベースラインのCACスコアと全死因死亡、心血管イベント(致死的、非致死的)の評価を行った前向き試験を選出した。 2名の研究者が別個にデータの抽出を行い、ランダム効果モデルを用いてCACスコアの予測能を評価した。CACスコア≧10の患者でリスクが5倍以上に 2004~2012年に発表された8つの試験〔6,521例、802イベント(12.3%)、平均観察期間5.18年〕が解析の対象となった。ベースラインの男性の割合は46~63.3%、喫煙者は9~19%、高血圧は63.2~100%で、CACスコアの評価は7試験が電子ビームCT(走査時間100ms)、1試験がヘリカルCT(時間分解能500ms)で行っていた。 CACスコア≧10の2型糖尿病患者における複合転帰(全死因死亡、心血管イベントおよびその双方)の発生リスクは、CACスコア<10の患者の5倍以上に達した〔相対リスク:5.47、95%信頼区間(CI):2.59~11.53、I2=82.4%、p<0.001〕。 この複合転帰に関するCACスコア≧10の感度は高く(94%、95%CI:89~96)、特異度は低かった(34%、同:24~44)。陽性尤度比は1.41(同:1.20~1.66)、陰性尤度比は0.18(同:0.10~0.30)だった。 複合転帰の検査前確率は12.3%で、CACスコア≧10の2型糖尿病患者の検査後確率が約17%であったのに対し、<10の患者の検査後確率は約1.8%と、検査前確率に比べ約7分の1に低下した。 著者は、「2型糖尿病患者では、CACスコア≧10の場合に高い感度と低い特異度で全死因死亡、心血管イベントの発生が予測される」と結論し、「臨床的には、2型糖尿病という高リスク集団の中で、CACスコア<10の患者を相対的に低リスクの集団として層別化するのに有用と考えられる」と指摘している。

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