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急性心不全治療には新たな展開が必要では?(コメンテーター:平山 篤志 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(166)より-

増加しつつある心不全患者に対して、β遮断薬やRA系抑制薬に加え、更なる予後改善のために急性期からの介入試験が行われるようになった。しかし、トルバプタンやネチリシドを用いた大規模臨床試験では、いずれの薬剤も、急性期の症状改善は得られても予後改善効果は認められなかった。そこで、長期予後を最終評価とする大規模試験ではなく、予後と関連する腎機能保護効果をサロゲートエンドポイントした臨床試験が行われるようになった。 しかしこのROSE試験においても、利尿薬単独療法の場合と比べて、低用量ドパミンまたは低用量のBNP製剤ネシリチドいずれの追加療法も、うっ血除去の強化および腎機能改善への有意な効果は示さなかった。 急性心不全では、本試験のように少数を対象とした試験で効果があっても、多施設試験では有効性が認められていない。施設間で対象とする急性心不全の病態が多様であり、有効な薬剤の効果を多様性が上回ってしまうためではないかと考える。今後の急性心不全の治療の試験のあり方を考慮すべきかもしれない。

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花火による外傷はほとんどが男性【Dr. 倉原の“おどろき”医学論文】第10回

花火による外傷はほとんどが男性各国の花火事情はさまざまですが、日本では夏休みに河原でキャンプをしながら・・・・・・あるいは、地元の大きな花火大会に・・・なんてケースが多いでしょう。中国では爆竹が主流だとは思いますし、クラッカータイプのようにはじけるものを“花火”と定義する国もあるため、一概に私たちが描いている“花火”だけとは限りません。日本の場合、人に向けて他者が熱傷を負うパターンが多いと思いますが、それを報告した日本の研究は発見できませんでした。しかしながら、花火の外傷に関する大規模な研究がいくつかありましたのでそのうち2つを紹介させていただきます。Wang C, et al. Firework injuries at a major trauma and burn center: A five-year prospective study.Burns. 2013 Jul 6.この論文は、中国北京における5年間の春節(旧正月)の花火の外傷をまとめたものです。年ごとに、次第に家庭での春節による花火外傷が増えていると報告されています。この研究では、花火外傷の年齢、性別、原因、外傷部位、外傷の診断、外傷の質が記録されました。2007年から2011年までに734人の花火外傷の患者が北京の熱傷センターを受診しました。受診患者のほとんどが子供であり、87.9%が男性でした。花火外傷の原因の68.0%が不適切な手動操作によるものでした。外傷部位は手および指が32.0%、頭部あるいは顔が28.3%、体幹が22.4%でした。外傷のうち熱傷が65.7%と最も頻度の高い診断でした(当たり前ですが)。残りの34.3%は打撲や裂創でした(爆竹などが飛んできたのでしょうか)。治療を受けた患者のうち55人(7.5%)が治療のために入院を要したと報告されています。Witsaman RJ,Pediatric fireworks-related injuries in the United States: 1990-2003.Pediatrics. 2006;118:296-303.中国ではなくアメリカではどうでしょうか。この論文は14年におよぶ花火外傷のレトロスペクティブ試験です。花火による外傷で受診した8万5,800人の小児が登録され、平均年齢は10.8歳でした。上記の中国の研究や他の研究と同じく、ほとんどが男児でした。この試験では、受傷した5人に1人が本人ではなくそばにいた人(bystanders)でした。この試験では、20%ずつの頻度で眼球、顔面、手に外傷がみられ、外傷の種類は60.3%が熱傷でした。受傷した小児のうち、5.3%が入院を要しました。これまでの報告では、中国の場合は春節(旧正月)、アメリカの場合は独立記念日に最も花火外傷が多いとされています。もちろん日本においても、子供が花火をする場合はケガをしないように大人が監督する必要があります。もし万が一花火を飲み込んだりした場合、バリウム中毒に陥る可能性があります(Indian Pediatr. 2012 Sep;49:762.、J Med Toxicol. 2009 Dec;5:209-213.)。

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抗うつ薬の効果をいつ判断していますか?

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)は、効果がすぐにあらわれる薬剤ではありません。そこで、投与開始後どのくらいの時期に効果の有無を判断しているのか、ケアネット会員の内科・精神科の先生方に尋ねました。対象ケアネット会員の医師(内科・精神科)400名方法インターネット調査実施日2013年 11月26日Q1現在、先生が診療しているうつ病患者さんの人数をお教えください。Q2下記の抗うつ薬の種類のなかで、この1年以内に処方したことのあるものをお教えください。(複数選択可)Q3SSRI、SNRIを処方したとき、投与開始後どのくらいの期間で効果の有無を判断していますか?2013年11月ケアネット調べ

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糖尿病は前立腺がんの死亡リスクを2割以上増加させる

 2型糖尿病が前立腺がんによる死亡と全死因死亡のリスク増加に関連していることが、カナダ・ジューイッシュ総合病院のLeah Bensimon氏らの大規模コホート研究で示唆された。著者らは、さらに「高インスリン血症などの糖尿病関連の代謝障害が、がんの悪性度と関連しているかもしれない」としている。Cancer causes & control誌オンライン版2014年1月3日号に掲載。 この研究は、英国における4つのデータベース(the National Cancer Data Repository、the Clinical Practice Research Datalink、the Hospital Episodes Statistics database、the Office for National Statistics database)を結合して実施した。1998年4月1日~2009年12月31日に新たに非転移性前立腺がんと診断された男性を2012年10月1日まで追跡した。2型糖尿病患者とそれ以外の患者を比較し、前立腺がんによる死亡および全死因死亡の調整ハザード比と95%信頼区間(CI)をCox比例ハザードモデルにて算出した。すべてのモデルを過度の飲酒、喫煙、合併症、前立腺がん関連変数を含む、多くの潜在的な交絡因子で調整した。 主な結果は以下のとおり。・コホートは1万1,920例で、そのうち当初から2型糖尿病であった患者は1,132例(9.5%)であった。・平均追跡期間4.7年(SD:3.0年)の間の死亡例は3,605例(6.4%/年)であり、そのうち前立腺がんによる死亡が1,792例(3.3%/年)であった。・2型糖尿病は、前立腺がんによる死亡リスクにおける23%の増加(HR:1.23、95%CI:1.04~1.46)、全死因死亡リスクにおける25%の増加(HR:1.25、95%CI:1.11~1.40)と関連していた。

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下腿潰瘍に対する弾性ストッキングの治癒効果、弾性包帯と同等/Lancet

 静脈性下腿潰瘍患者に対し、2層弾性ストッキングと4層弾性包帯の潰瘍治癒効果は、同等であることが示された。英国・ヨーク大学のRebecca L Ashby氏らが、約450例の患者について行った無作為化比較試験の結果、明らかにした。静脈性下腿潰瘍に対しては、4層弾性包帯が標準治療とされているが、包帯がずれてまき直しが必要になるといった欠点も認められていた。Lancet誌オンライン版2013年12月6日号掲載の報告より。2層弾性ストッキングと4層弾性包帯をそれぞれ着用 研究グループは、英国と北アイルランドの34ヵ所の医療機関を通じ、静脈性下腿潰瘍の患者457例について試験を行った。被験者を無作為に2群に分け、一方には2層弾性ストッキング(230例)を、もう一方には4層弾性包帯(223例)を装着し、その効果を比較した。被験者は全員、足関節上腕血圧比(ABI)が0.8以上だった。 主要エンドポイントは、潰瘍治癒までの期間で、最大追跡期間は12ヵ月だった。Cox回帰分析を行い、潰瘍の部位、期間、身体可動性、医療センターについて補正した。治癒までの期間と治癒率はストッキングでも同等、治療法変更率はストッキングが高率 被験者のうち、データの得られた453例について分析を行った。 その結果、潰瘍治癒までの期間の中央値は、弾性ストッキング群が99日(95%信頼区間:84~126)、弾性包帯群が98日(同:85~112)と同等だった。また、潰瘍が治癒した人の割合も、それぞれ70.9%と70.4%で同程度だった。 なお、治療方法を変更した人の割合は、弾性包帯群が27.0%だったのに対し、弾性ストッキング群は38.3%で有意に高率だった(p=0.02)。 有害イベントは、300例で895件認められた。そのうち85件(9.5%)は重篤例であったが、試験治療とは関係がなかった。 著者は結果を踏まえて、「静脈性下腿潰瘍の治療に2層弾性ストッキングは、4層弾性包帯と効果が同程度で代替可能であるが、ストッキング群で治療方法を変更した人の割合が高かったことから、必ずしも全患者にストッキングが適しているわけではないことも示唆された」と結論している。

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H.pyloriが頭痛の引き金となるか?―レビュー報告より―

 ヘリコバクター・ピロリ(H.pylori)の除菌が頭痛、少なくとも片頭痛に苦しむ患者には効果的かもしれないことが、イタリア・モリネッテ病院のSavi Lidia氏らによって報告された。Infectious disorders drug targets誌オンライン版2013年12月1日掲載の報告。 H.pyloriが興味深いのは、いくつかの胃十二指腸病変の原因となるだけでなく、消化管外の病因に関与すると考えられている点である。本レビューは、これまでのH.pyloriと頭痛との相関関係についての仮説を示した文献をまとめたものである。 方法は、1965年から2013年の期間、英語文献として発表されたすべての研究のMEDLINE検索を行った。文献では、疫学研究、介入研究、病因研究など3つの側面から、関連性が検討されていた。 主な結果は以下のとおり:・疫学研究では、結果が矛盾していた。・介入研究では、6ヵ月と12ヵ月の時点で、H.pylori除菌が全症例の23%の患者の頭痛症状を消失させ、残る28%の患者の急性発作の持続時間や頻度、重症度を有意に減少させていた。・病因研究では、たとえH.pyloriが頭痛に関与するとしても、それは酸化ストレスを介した機序ではないことが示唆された。 H.pylori除菌は少なくとも片頭痛患者のサブグループにおいて、効果的であった。Savi氏らは、ある特定の患者群に焦点を当てたさらなる研究が必要だとしたうえで、介入試験で得られたデータを裏付けるため、今後はH.pylori除菌による長期的な効果を評価すべきであると述べている。

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歯周炎治療によってHbA1cは改善するか/JAMA

 慢性歯周炎を有する2型糖尿病患者について、慢性歯周炎の非外科的治療を行っても、HbA1c値の改善は認められないことが、米国・ニューヨーク大学歯学部のSteven P. Engebretson氏らが、患者500例超について行った無作為化比較試験の結果、明らかにされた。慢性歯周炎は糖尿病患者において広く認められる。これまで限定的ではあるが、歯周炎を治療することで血糖コントロールが改善する可能性があることが示唆されていた。JAMA誌2013年12月18日号掲載の報告より。歯石取りやルートプレーニングなどを行い、非治療群と比較 Engebretson氏らは2009年11月~2012年3月にかけて、慢性歯周炎が認められるが未治療であり、HbA1c値が7%以上9%未満の2型糖尿病患者、合わせて514例について試験を行った。被験者を無作為に2群に分け、一方の群(257例)にはベースライン時に歯石取りとルートプレーニング、抗菌薬(クロルヘキシジン含嗽剤)による洗口を行い、その後3、6ヵ月時点で歯周治療支持療法(SPT)を行った。もう一方の群(257例)は対照群として歯周病の治療は行わなかった。 主要アウトカムは、6ヵ月後のHbA1c値の変化だった。副次的アウトカムは、歯周ポケットの深さやアタッチメントロス(歯肉上皮とセメント質の付着喪失)などだった。6ヵ月後のHbA1c値は両群で有意差なし その結果、6ヵ月後のHbA1c値は治療群が平均0.17%増加(標準偏差:1.0)、非治療群は同0.11%増加(同:1.0)と、線形回帰モデルによる補正後、両群で有意な格差は認められなかった(格差平均:-0.05%、95%信頼区間:-0.23~0.12、p=0.55)。そのため試験は、予定より早期に中止となった。 一方、歯周炎に関する臨床的測定値は、治療群が非治療群に比べ有意に改善した。両群格差の平均値は、歯周ポケットの深さが0.28mm(同:0.18~0.37)、アタッチメントロスは0.25mm(同:0.14~0.36)、プロービング時の出血は13.1%(同:8.1~18.1%)、歯肉炎指数は0.27(同:0.17~0.37)だった(いずれもp<0.001)。 著者は、非外科的歯周炎治療は、2型糖尿病患者の血糖コントロールを改善しなかったものの、歯周炎の進行を抑制したと述べ、「糖尿病患者において、HbA1c値低下を目的とした非外科的歯周炎治療は支持しない」と結論している。

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美白化粧品、大量水銀含有製品が世界に蔓延?

 米国・ロマリンダ大学のCarsten R. Hamann氏らは、美白化粧品549製品に含まれる水銀成分量について分析調査を行った。米国食品医薬品局(FDA)では、化粧品製品の含有水銀量は1ppmと制限しているが、調査の結果、その基準値の千倍超の商品が6.0%あり、水銀を含有していた全製品のうち基準値の1万倍超のものが45%を占めていることなどが判明したという。結果を踏まえて著者は「米国および世界中で、美白化粧品に水銀が含まれていることが確認された」と報告している。Journal of the American Academy of Dermatology誌オンライン版2013年12月9日号の掲載報告。 美白化粧品は世界中で使用されているが、いくつかの製品には“melanotoxin”であることが実証されている水銀が加えられている。しかし水銀は、皮膚や腎臓、また神経学的に多くの問題を引き起こす可能性がある。 研究グループは、製品の水銀含有量を明らかにするため、米国の消費者が、オンラインショッピングまたは店頭で入手可能な製品に注目して、大規模な国際的サンプル評価を行った。 美白化粧品について、低コストのポータブルX線蛍光分光計を用いて、水銀含有量が200ppmを超えるものを選別した。 主な結果は以下のとおり。・合計549個の美白化粧品について分析調査が行われた。・それらは32ヵ国で製造されたもので、オンライン購入は米国、台湾、日本で、店頭購入は米国、中国、台湾、タイ、日本、スリランカでされていた。・549個のうち6.0%(33個)が、1,000ppm超の水銀が含まれていた。・水銀を含有していた全製品のうち45%が10,000ppm超の水銀を含んでいた。・米国で購入されている美白化粧品のうち、1,000ppm超の水銀含有製品は3.3%を占めていた。・本研究は、そのほかのメラニン生成抑制成分を含有するクリームは評価していないこと、調査は各製品1サンプルずつであった点で、結果は限定的であった。

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統合失調症患者への抗精神病薬追加投与、うまくいくポイントは

 統合失調症に対する抗精神病薬の治療効果を妨げる要因として脂質代謝と酸化還元レギュレーションが関係する可能性が示唆されている。ノルウェー・Diakonhjemmet病院のH Bentsen氏らは、急性エピソード統合失調症患者に、抗精神病薬を追加投与する場合、ω-3脂肪酸とビタミンE+Cの両剤を追加することが安全であるという研究結果を報告した。どちらか単剤の追加からはベネフィットは得られず、血中多価不飽和脂肪酸(PUFA)値が低い患者では精神病性症状が誘発されることが示された。Translational Psychiatry誌オンライン版2013年12月17日号の掲載報告。 研究グループは、抗精神病薬にω-3脂肪酸おまたはビタミンE+C(あるいはその両方)を追加投与した場合の臨床効果について調べた。検討に当たっては、ベースライン時のPUFA値が低値の患者では、追加投与でより多くのベネフィットが得られると仮定した。 試験は、多施設共同の無作為化二重盲検プラセボ対照2×2要因配置にて、ノルウェーの精神医療施設に入院した統合失調症または関連する精神疾患を有する18~39歳の連続患者を対象に行われた。被験者には、抗精神病薬とは別に1日2回2剤ずつ、実薬またはプラセボの、EPAカプセル(2g/日)とビタミンE(364mg/日)+ビタミンC(1,000mg/日)が16週間にわたって与えられた。追加投与する薬剤により被験者は、EPAとビタミン剤いずれもプラセボ(グループ1)、EPAは実薬(グループ2)、ビタミン剤は実薬(グループ3)、両剤とも実薬(グループ4)に分類された。主要評価項目は、陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)の総スコアとサブスケールスコアで、線形混合モデルにより分析した。 主な結果は以下のとおり。・被験者数は99例であった。そのうち97例が、ベースライン時の血中PUFA値が測定されていた。・EPAとビタミン剤が単剤追加投与されたグループ2とグループ3は、脱落者の割合が高かった。一方、両剤を追加投与したグループ4の脱落率は、両剤プラセボのグループ1と変わらなかった。・ベースライン時PUFAが低値の患者では、EPAのみ追加した場合に、PANSS総スコア(Cohen's d=0.29、p=0.03)、精神病性症状(d=0.40、p=0.003)、とくに被害妄想(d=0.48、p=0.0004)が悪化した。・また同じくPUFA低値の患者においてビタミン剤のみ追加した場合では、精神病性症状(d=0.37、p=0.005)、とくに被害妄想(d=0.47、p=0.0005)の悪化がみられた。・一方、ビタミン剤とEPAの両剤を追加した場合は、精神疾患への有害な影響の中和がみられた(相互作用のd=0.31、p=0.02)。・ベースライン時PUFAが高値の患者では、試験薬の有意な影響がPANSS尺度ではみられなかった。関連医療ニュース 日本の統合失調症入院患者は低栄養状態:新潟大学 うつ病補助療法に有効なのは?「EPA vs DHA」 統合失調症患者の脳組織喪失に関わる脂肪酸、薬剤間でも違いが

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心臓マッサージは深度5cmで毎分100回:その自動化への課題(コメンテーター:香坂 俊 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(165)より-

【試験が行われた背景】 院外心肺停止症例の蘇生率は年々向上しているとはいえ、まだ低い域に留まっている。わが国からはUtsteinレジストリの報告があり、救急搬送された54万7,153例の解析結果より2.1%から4.3%の間という数値が挙げられている(目撃者がいた場合の1ヵ月後の生存退院率、Kitamura T et al. Circulation. 2012; 126: 2834-2843.)。 この蘇生率向上のために試みられていることはいくつかあり、具体的には下記がそれにあたる。(1) BLSやACLSの普及(ACLSは多くの学会で専門医取得のための必須条件となっている)(2) プロトコールの簡便化(エアウェイの確保よりも適切な心臓マッサージを重視する『ABCからCABへ』 Airway(気道確保)・Breathing(人工呼吸)・Compressions(胸骨圧迫))(3) AEDの設置(AEDの設置は心肺停止の電気相(心室細動期)の治療にきわめて有効である) しかし、依然として大きな問題になっているのは、蘇生の努力そのものの「質」が保たれているかということである。たとえば、心マの胸骨圧迫の適切な深度は5cmであるが、現場で実践されている心マの平均深度は3cm前後である。さらに、毎分100回というのが理想的な圧迫頻度であるが、DCショックの際などに心マはしばしば不必要に中断されることが分かっている。ACLSのCABプロトコールの導入により、心マの「質」はまさに生命予後に直結する位置を占めており、「絶え間ない心マ」は救急蘇生に関わる医療従事者の合言葉となっていおり、そして、その質の高い心マを外的に維持するために開発されたのが、下図のLUCAS自動心マシステムである。 LUCAS2自動心臓マッサージシステム(LUCAS社ウェブサイトより)【試験結果の解釈】 今回のLINC試験ではこのLUCAS自動心マッサージシステムのランダム化試験である。結果はすでに知られているとおり、「従来のヒトによる胸部圧迫と比較して差を認めず」ということであった。 私個人の解釈は以下のようなものである。 この試験ではCPRの最中にランダム化を行い、自動心マッサージシステム群に割り当てられたケースではapply the device with minimal interruptionsということになっている。自分の経験でも現場で使って、このapply the device with minimal interruptionsというのが非常な困難であり、このときのdelayが結果的にシステムの予後改善効果を打ち消すこととなってしまったのではなかろうかと推測している。 器械的な心マが効果を示さなかったのはこれが初めてのことではない。以前同様のランダム化試験で、load-distributing band(LDB;ベルトのようなスタイルの心マシステム)が予後を改善させるどころか、悪化させるという結果が出てしまったこともある(Hallstrom A et al. JAMA. 2006; 295: 2620-2628.)。 それとくらべれば、今回のLUCASシステムについては進歩したといえるかもしれない。が、やはり救急蘇生の現場では、最初の数分の質の高いACLSこそが鍵であり、そのためにはポータブルで簡便に装着できるデバイスの登場が待たれる。

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C型肝炎に対するIFN療法著効後に肝細胞がんを発症する患者の特徴とは

 インターフェロン(IFN)療法によりSVR(持続性ウイルス学的著効)を達成したC型慢性肝炎患者において、血清アルブミン低値およびαフェトプロテイン(AFP)高値は、5年以内の肝細胞がん(HCC)発症の独立因子であることが、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院の佐藤 明氏らによる研究で明らかになった。著者らは「IFN療法後のHCC発症を早期に予防するために、これらの値について慎重な評価が必要である」としたうえで、「IFN治療後 10年以内のHCC発症は珍しいことではなく、リスク因子はいまだ不確定であるため、SVR達成後も長期的なフォローアップとHCCの検査を行うべきである」と述べている。Internal medicine誌2013年52巻24号の報告。 本研究の目的は、IFN療法によるSVR達成後に肝細胞がん(HCC)を発症したC型慢性肝炎患者の臨床的特徴を明らかにすることであった。 対象は、SVRを得た後に肝細胞がんを発症した、19施設の患者130例。その臨床的特徴をレトロスペクティブに検討した。 主な結果は以下のとおり。・全130例のうち、男性は107例(82%)であった。・92例(71%)が60歳以上であった。・IFN療法後にHCCを発症するまでの年数は、76例が5年以内、38例が5~10年、16例が10~16.9年であった。・IFN療法施行前に、92例(71%)が肝硬変と低血小板数(15×104cells/μL以下)の両方、またはどちらかを認めた。・多変量解析の結果、血清アルブミン低値(3.9g/dL以下)およびAFP高値(10ng/mL以上)は、IFN療法後5年以内のHCC発症の独立因子であることが同定された。・SVRを達成した4,542例のうち、5.5年間の追跡期間中にHCCを発症したのは109例(2.4%)であり、性別でみると男性4.6%、女性0.6%であった。

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子だくさんの女性は変形性膝関節症を発症もしくは増悪しやすい

 変形性膝関節症(OA)のリスクを有する高齢女性は、経産回数がX線学的OA(ROA)や人工膝関節置換術(KR)と関連することが明らかになった。米国・カリフォルニア大学デービス校のBarton L. Wise氏らが、OAおよびそのハイリスク患者を対象とした多施設変形性関節症研究MOST(Multicenter Osteoarthritis Study)を解析したもので、とくに4人を超える子供を有する女性で強い関連がみられるという。Osteoarthritis and Cartilage2013年12月号(オンライン版2013年9月30日)の掲載報告。 MOSTは、50歳から79歳の症候性OAを有する、またはOAを発症するリスクが高い患者を対象とした縦断的観察研究である。研究グループは、参加者のうち経産回数を報告した女性1,618例(平均年齢:62.6歳、平均BMI:30.7kg/m2、WOMAC疼痛スコア:3.7)について解析した。 ベースライン時と30ヵ月後にX線検査を行い、ROA(ケルグレン/ローレンス分類でグレード2以上)およびKRについて評価し、これらの発生と経産回数との関連を解析した。 主な結果は以下のとおり。・30ヵ月間でKRは115例、ROAは134例を認めた。 ・出産回数が1回に比べ5~12回の被験者では、KRの相対リスクが2.7倍(95%信頼区間:1.0~7.3)、ROAが2.6倍(同:1.2~5.3)であった。~進化するnon cancer pain治療を考える~ 「慢性疼痛診療プラクティス」・腰痛診療の変化を考える~腰痛診療ガイドライン発行一年を経て~・知っておいて損はない運動器慢性痛の知識・身体の痛みは心の痛みで増幅される。知っておいて損はない痛みの知識

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グルタミン酸作動薬は難治性の強迫性障害の切り札になるか

 強迫性障害(OCD)の治療では、科学的根拠に基づいた薬理学的介入として、主にセロトニン作動性経路とドパミン作動性経路をターゲットとしているが、常に効果的であるわけではない。近年の動物実験や臨床研究(たとえば、脳イメージングや遺伝学)より、OCDとグルタミン酸作動系の役割が注目されている。オーストラリア・マルーン病院のCatherine Kariuki-Nyuthe氏らは、OCDとグルタミン酸系に関するレビューを行った。Current opinion in psychiatry誌2014年1月号の報告。 主な知見は以下のとおり。・動物モデルおよび臨床研究の両面から、OCDにおける薬物療法の潜在的なターゲットとして、グルタミン酸作動系との関連が示唆されている(脳イメージング、神経遺伝学を含む)。・これまで、比較的少数のランダム化比較試験ではあるものの、小児または成人OCD患者における各種グルタミン酸作動薬(リルゾール、メマンチン、ケタミン、トピラマート、ラモトリギン、N-アセチルシステイン、D-サイクロセリン)の研究が行われている。・OCDのより効果的な治療の必要性やOCDにおけるグルタミン作動系の役割に関する新たな知見を考えると、OCDに対するグルタミン酸作動薬に関してさらなる臨床研究が必要であることが示唆される。・また、そのような試験に適した研究デザインとして、単独療法のアプローチ、薬物増強療法、精神療法による増強が含まれる場合がある。関連医療ニュース SSRIで著効しない強迫性障害、次の一手は 難治性の強迫性障害治療「アリピプラゾール併用療法」 精神疾患のグルタミン酸仮説は支持されるか

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院外心停止患者に対する病院到着前アドレナリン投与、長期予後を改善/BMJ

 院外心停止に対する救急隊員による救命処置時のアドレナリン(エピネフリン)投与により、患者の長期的な予後が改善することが、聖マリアンナ医科大学の中原慎二氏ら日本の研究グループによって明らかにされた。院外心停止患者に対する救命処置や心肺蘇生術、自動体外式除細動器の早期施行は明確な生存ベネフィットをもたらすが、病院到着前アドレナリン投与は自己心拍の再開の改善は示されているものの、長期的な予後改善効果は確立されていない。また、その有害作用を示す観察試験がある一方で、最近の無作為化試験ではわずかながら良好な効果(有意差はなし)が報告されているという。BMJ誌オンライン版2013年12月10日号掲載の報告。傾向スコア・マッチング法を用いた後ろ向きコホート試験で評価 研究グループは、院外心停止患者に対する救命処置時の病院到着前アドレナリン投与の有効性を評価するために、レトロスペクティブなコホート試験を行った。対象は、年齢15~94歳で、その場に居合わせた第三者によって目撃された院外心停止患者とした。 日本の全国的なレジストリーデータベースから、2007年1月~2010年12月までに発生した院外心停止患者を抽出し、心室細動(VF)または無脈性心室頻拍(VT)の患者と、非VF/VT患者に分類した。時間依存性の傾向スコアに基づくマッチング法を用いて、アドレナリン投与例と非投与例のペアを作成した。 主要評価項目は、1ヵ月後または退院時の全生存率および神経学的後遺障害のない生存率とした。全生存率が、VF/VT患者、非VF/VT患者ともに改善 43万8,005例の心停止患者のうち患者選定基準を満たしたのは9万6,079例で、VF/VT患者が1万4,943例、非VF/VT患者は8万1,136例であった。VF/VT患者の16.5%(2,464例)、非VF/VT患者の13.5%(1万957例)に、病院到着前にアドレナリンが投与された。投与例と非投与例のマッチングを行い、VF/VTのペア1,990組(3,980例)および非VF/VTのペア9,058組(1万8,116例)について解析を行った。 VF/VT患者の全生存率は、アドレナリン投与群が17.0%と、非投与群の13.4%に比べ有意に改善された(未調整オッズ比[OR]:1.34、95%信頼区間[CI]:1.12~1.60)が、神経学的後遺障害のない生存率は両群ともに6.6%(OR:1.01、95%CI:0.78~1.30)であり、有意差は認めなかった。 非VF/VT患者では、全生存率はアドレナリン投与群が4.0%、非投与群は2.4%(OR:1.72、95%CI:1.45~2.04)、神経学的後遺障害のない生存率はそれぞれ0.7%、0.4%(1.57、1.04~2.37)であり、いずれも投与群で有意に良好だった。 著者は、「院外心停止患者に対する救急隊員による救命処置時の病院到着前アドレナリン投与は、患者の長期的な予後を改善した。一方、神経学的後遺障害のない生存には影響を及ぼさなかった」とまとめ、「今回の解析法を用いれば、否定的な結果を報告している以前の観察試験のデータの再解析も可能と考えられる」と指摘している。

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歩数を2,000歩/日増加させれば心血管リスク8%低下/Lancet

 耐糖能異常がある人は歩行活動を増すことにより、心血管リスクが低下することが、9,000例超を対象に行った前向きコホート試験の結果、明らかになった。ベースライン時の歩数が1日2,000歩増加することで、心血管イベントリスクは約1割減少するという。英国・レスター大学のThomas Yates氏らが行った「NAVIGATOR」試験からの報告で、Lancet誌オンライン版2013年12月19日号で発表された。心血管リスクが高い9,306例を平均6年間追跡 研究グループは2002年1月~2004年1月にかけて、40ヵ国の医療機関を通じ耐糖能異常患者9,306例について前向きコホート試験を行い、歩行活動と心血管イベントリスクとの関連を分析した。被験者には、心血管疾患(50歳以上の場合)または1つ以上の心血管リスク因子(55歳以上の場合)が認められた。 心血管イベントは、心血管死、非致死の脳卒中または心筋梗塞と定義した。追跡期間平均6年間で、歩数計によりベースライン時と12ヵ月後に歩行活動の測定を行った。ベースライン時から1年後に2,000歩/日増加で心血管リスクは8%減少 延べ追跡期間4万5,211人年の間に発生した心血管疾患イベントは531件だった。ベースライン時の歩行計による歩数と12ヵ月時の歩数変化には、いずれも心血管疾患イベントリスクと逆相関が認められた。 具体的には、ベースライン時の歩数が1日2,000歩増加することにより、心血管イベント発生リスクは約10%低下した(2,000歩/日増加によるハザード比:0.90、95%信頼区間:0.84~0.96)。また、ベースライン時から12ヵ月後に、歩行活動が1日2,000歩増加または減少することにより、同リスクはそれぞれ8%減少または増大した(2,000歩/日の変化によるハザード比:0.92、同:0.86~0.99)。

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第4回 神戸医療イノベーションフォーラムのお知らせ

 神戸大学生命医学イノベーション創出人材養成センターは1月26日、第4回 神戸医療イノベーションフォーラムを開催する。 開催概要は以下のとおり。【日時】平成26年1月26日(日)13:00~19:00(12:30 受付開始)【会場】神戸ポートピアホテル 南館1F「大輪田の間」【参加費】無料(懇親会のみ有料)【定員】300名(※定員になり次第、受付を締め切り)【プログラム】《Introduction》 「生命医学イノベーション創出リーダー養成プロジェクト推進報告」  杉本 真樹 氏(神戸大学生命医学イノベーション創出人材養成センター) 《Session 1》「健康医療情報のシームレス連携による患者参加型医療の実現」  宮川 一郎 氏(習志野台整形外科内科院長/メディカクラウド株式会社代表取締役)「ハッピーエンドをささえるICT在宅医療」  遠矢 純一郎 氏(医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック 院長)「スマートフォンで医療現場を変える~システムを病院に導入するまで~」  高尾 洋之 氏(UCLA David Geffen School Of Medicine)「産学官そして民へ、iPadがつむぐ救急医療の未来」  円城寺 雄介 氏(佐賀県健康福祉本部医務課 主査 総務省 ICT地域マネージャー)「モバイルが変える緊急消防援助隊の情報戦略」  杉田 憲英 氏(消防庁広域応援室長)「モバイルで引き起こす医療チームの根本的変革」  畑中 洋亮 氏(I3Systems, Inc. 取締役社長室長)「スマートフォン医療 欧米最新現場レポート2014」  堀永 弘義 氏(Tlapalli, Inc 最高経営責任者)「薬局から始める地域医療イノベーション」  狭間 研至 氏(ファルメディコ株式会社 代表取締役社長)《Session 2》 特別講演「iPadビジネス戦略最前線:ワークスタイルイノベーション」   中山 五輪男 氏(ソフトバンクモバイルビジネス推進統括部首席エヴァンジェリスト)「21世紀デジタル産業革命 x 医療」  林 信行 氏(フリージャーナリスト・コンサルタント)《Session 3》スペシャルトークセッション「IT x 医療イノベーション 2014」   中山 五輪男 氏、林 信行 氏、杉本 真樹 氏《Session 4》「MRIを利用した繰り返しがんドック」   高原 太郎 氏(東海大学工学部医用生体工学科 教授)「デザインが医療を変えていく: なぜかっこいい白衣はなかったのか?」  大和 新 氏(クラシコ株式会社 代表取締役)「医療 x セキュリティハッカソン: いかに週末で世界を変えるか?」   山寺 純 氏(Eyes, Japan 代表取締役)「3Dプリンタ生体質感造形の開発:産学連携と知財戦略」  杉本 真樹 氏(神戸大学大学院医学研究科 消化器内科 特命講師)「デジタルネイティブと考える健康と教育の未来」  山本 恭輔 氏(県立千葉高等学校)「医療イノベーション神戸連携システム(MIKCS)」  石井 昭三 氏(神戸大学連携創造本部 客員教授) 《Session 5》プレゼンテーションセミナー「医療を変えるインセンティブ・プレゼンテーション」  有坂 好史 氏(神戸大学大学院医学研究科 内科学講座消化器内科学分野 特命准教授/神戸大学生命医学イノベーション創出人材養成センター)《情報交流懇親会》19:00~20:30参加費:一般 3,500円、学生 2,000円プログラム詳細はこちら(PDF)参加申し込みはこちら【主催】神戸大学生命医学イノベーション創出人材養成センター【協賛】医療イノベーション神戸連携システム(MIKCS)【お問い合わせ】神戸大学生命医学イノベーション創出人材養成センター事務局(秘書 三好)電話: 078-382-5881FAX: 078-382-6309E-mail: innova@med.kobe-u.ac.jp

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