サイト内検索|page:1159

検索結果 合計:35182件 表示位置:23161 - 23180

23161.

肺腺がんはタバコとは関係ない?

肺腺がんはタバコと関係ない? がんの多くは、がんができる前の細胞の性質が影響します。つまり、どの細胞ががんになるのかによって、がんの性質が変わります。 肺がんにも種類があります。そのなかで肺腺がんは「喫煙とは関係がないがん」と言われてきました。しかし、低タールタバコの普及に伴い、肺腺がんが増えています。 腺組織が多く、肺の深いところにできるのが、肺腺がんです。原因としては、タバコの薄い煙の影響が考えられています。※これに対して、扁平上皮が多く、肺の浅いところには扁平上皮がんができます。タバコの濃い煙の影響と考えられています。煙を吸う深さで、がんの深さが異なる ➡ タバコの煙はがんの原因!社会医療法人敬愛会 ちばなクリニック 清水 隆裕氏Copyright © 2016 CareNet, Inc. All rights reserved.Copyright © 2017 CareNet, Inc. All rights reserved.

23162.

Dr.平島のフィジカル教育回診 第5回

第5回 腹部の診察を解剖の視点から極める!今回は、腹痛の診断の中でも押さえておきたい「虫垂炎」の身体診察をお届けします。腹部の身体診察の手技を振り返りながら、腹痛診断のポイント、解剖学的な虫垂炎の痛みの原因など、平島部長がコンパクトなレクチャーで解説していきます。具体的な内容として、問題編では、18歳・男性の症例で腹痛部位と疾患、Problem listの作成回診編(1)では、解剖を意識した虫垂炎診察のためのフィジカルのポイント回診編(2)では、実際の回診の様子、検査オーダーでのコメント作成など学んでいきます。視聴後、すぐ臨床で役立つ知識を、目いっぱい詰め込んでお届けするDr.平島のフィジカル教育回診。回診スタートです。

23163.

循環器内科 米国臨床留学記 第17回

第17回 内科系フェローシップ選考の実際(後編)今回は、前回に引き続き米国の内科系フェローシップ選考について、自身の経験を踏まえて具体的に書いてみます。広いアメリカ、かさむ面接費用多くのプログラムは、自分の大学や病院の内科のレジデンシーにポジションの3分の1程度を確保しています。たとえば私のいるプログラムでは、5つのポジションのうち、2つは同じ大学のレジデントに与えられます。これはプログラム、候補者双方にメリットがあります。同じ病院で数年間働き、人間性や勤勉さを知っているレジデントを取るほうが、1回のインタビューで判断したレジデントを採用するよりも安全です。一方、候補者にとっても自分のプログラムから3人応募者がいて、同じ大学・病院の循環器プログラムが自前のレジデントに3つのポジションを確保していれば、ほぼ確実に循環器フェローになれますし、ほかの病院に面接などに行かなくても済みます。こういった事情で、約800ある循環器フェローのうち、およそ250程度は内部からのレジデントに確保されているので、外部候補者にはさらに狭き門となります。私のレジデンシーは、Ohio州のFMG(外国医学部卒業者)ばかりのプログラムでした。プログラムディレクターは教育的で、素晴らしいプログラムでした。しかしながら、FMGが多いということは一般的には評価の高いプログラムではありません。同期のパキスタンやペルー出身の4人が循環器に応募しましたが、マッチングできたのは私1人でした。私が獲得した5つのインタビューも、ほとんどがコネクションに頼ったもので、コネクションがなければ、アンマッチに終わっていた可能性が高いと思います。ただし、同じFMGでもMayoなど有名なレジデンシープログラム出身だと、よりたくさんのインタビューに呼ばれますので、マッチングに有利になります。インタビューはお金がかかります。広いアメリカですから、東海岸から西海岸のプログラムの面接にたった1回行くだけで、400~500ドルはかかります。また、面接に行く間、誰かが仕事をカバーしなければならないので、20件以上呼ばれても、あらかじめ10件程度に絞るのが一般的です。循環器や消化器などの競争率が高いフェローシップでは、統計的に5つ以上の面接に呼ばれればマッチする可能性が高いと言われます。私の場合は、現在のプログラムやテレビドラマERのモデルともいわれている、シカゴのCook County病院などを含めて、呼ばれた5件のインタビューすべてに行きましたが、旅費だけで2,000ドル近くかかりました。面接当日の様子面接の実際の様子について書きたいと思います。面接の日に、行われる講義や昼食にわれわれフェローが参加することがあります。フェローとしては、礼儀をわきまえないなど問題がある候補者が自分のプログラムに来ると困りますので、そういった候補者をプログラムディレクターに報告し、マッチングのリストから外すように求めます。面接では、なぜ循環器や消化器などに進みたいのか、これまでにどのような研究をしてきたのか、将来はアカデミック(大学に残って研究や教育に従事)に進みたいのか、プライベートな病院に進みたいのか、などを聞かれます。面接に来る多くのレジデントは、行儀よく振る舞い、当たり障りのない返答をする(研究に興味がなくても、興味があると答えるなど)ので、面接だけで判断するのは難しいことが多いです。プログラムも、さまざまな手を使って候補者を判断します。候補者が在籍するレジデントプログラムに知り合いがいれば、連絡を取り、その候補者がどのような人柄なのかを調べます。LOR(Letter of Recommendation)と呼ばれる推薦状も重要です。この手紙は、基本的に、候補者には読めないように推薦者からプログラムに直接送られます。実際に、候補者のことをあまりよく書いていない推薦状も存在しますから、候補者はどの指導医に推薦状を書いてもらうかを慎重に選ばなければなりません。循環器フェローシップの面接に来るような米国人は、アイビーリーグやStanford、UCLAなどの有名大学出身でエリートが多いですから、自信に満ち溢れていますし、話も上手です。そんな候補者と比べて、英語が母国語でない私は、話がうまく弾むかすら不安でした。ですから、面接の際は、プログラムにいる指導医をあらかじめ調べ、その先生の論文などに目を通し、話が弾むように準備しました。12月に発表されるマッチング提出された書類や面接を基に、プログラムが候補者をランキングします。マッチングに際しては、プログラムが直接、候補者にランクを伝えることは禁止されているはずですが、実際には、プログラム側が来てほしい候補者に「あなたを高く評価している」というメールを送ることがほとんどです。最終的に、12月にマッチングが発表になります。マッチしなかった場合、hospitalistやchief residentなどになり、翌年再チャレンジする人もいます。ただ、われわれのようなFMGおよびvisa保有者にとって、希望のフェローシップに進むのは容易ではありませんし、visaで米国に滞在している場合、アンマッチは帰国を意味します。アンマッチ後、どうしても米国に残りたい場合、chief residentやその他のサブスペシャルティーに進むこともできますが、必ずしもうまくいくとは限りません。

23164.

摂食障害の重症度把握と診断ツールを検証

 夜間摂食症候群(night eating syndrome:NES)は、一般的に重症度尺度である夜間摂食アンケート(Night Eating Questionnaire:NEQ)を用いて評価するが、これはすべての診断基準を評価するものではない。また、夜間栄養診断アンケート(Night Eating Diagnostic Questionnaire:NEDQ)は、すべての診断基準を評価することができるが、完全に検証されたわけではない。米国・ワグナー大学のLaurence J Nolan氏らは、NEQおよびNEDQの妥当性を検証した。Appetite誌オンライン版2016年12月23日号の報告。 対象は、学生254人、一般集団468人。NEQ、NEDQ、ピッツバーグ睡眠質問票、ツァンうつ病自己評価尺度(Zung Self-report Depression Scale:SDS)、Yale Food Addiction Scale(YFAS)を用いて評価を行った。またNESの他の研究と同様に、NEDQスコアの上昇は、うつ病の増加、睡眠の質の低下、食品依存(food addiction)、BMIと関連するかも検討した。 主な結果は以下のとおり。・NEQおよびNEDQのスコアは有意に正の相関を示し、有効性が実証された。・NESの診断においてNEQとNEDQの結果は一致していた。NEDQによって診断された患者の56%がNEQの閾値スコアを満たしていた。・ NEQの閾値スコアを満たした33例中5例だけがNEDQ診断基準を満たしていなかった。・高NEDQは、高SDS、YFASスコア、睡眠の質の低下と関連していた。・NEDQによるFull-syndrome NESは、一般集団ではBMIが高かったが、学生では認められなかった。・他のすべてのアンケートのスコアは、一般集団のほうが高かった。・NEQとNEDQの診断の相違は、アンケートの構成の違いによるものであり、診断のために設計されたNEDQに起因する可能性がある。 著者らは「NEQは、NESの重症度を診断するため便利であるのに対し、NEDQは臨床的に有用な診断ツールである」としている。関連医療ニュース 女子学生の摂食障害への有効な対処法 神経性過食症と境界性パーソナリティ障害との関連 拒食に抗精神病薬、その是非は

23165.

LG入りヨーグルトがアスピリン誘発小腸傷害を軽減

 アスピリン誘発小腸傷害に対するプロバイオティクスの効果はまだ十分に検討されていない。今回、東海大学の鈴木孝良氏らが実施したプラセボ対照二重盲検比較試験で、ラクトバチルスガセリOLL2716(LG)が、アスピリン誘発小腸傷害の軽減および消化管症状の緩和に有用であることが示された。Digestion誌2017年1月号に掲載。 本試験では、アスピリンを1ヵ月以上投与された64例の患者が登録され、LG入りヨーグルト(112mL)またはプラセボを1日2回6週間摂取した。小腸傷害はヨーグルト摂取の前後のカプセル内視鏡検査によって評価した。また、患者の症状への効果についても、摂取前後にFSSG(Frequency Scale for the Symptoms of GERD)とGSRS(Gastrointestinal Symptom Rating Scale)の質問票を用いて評価した。 主な結果は以下のとおり。・ベースライン時の患者特性および小腸粘膜傷害の数について、2群間に有意な差はなかった。・LG群ではプラセボ群に比べ、6週間後の小腸粘膜傷害や発赤が有意に少なかった(p<0.01)。・FSSGおよびGSRSのスコアもLG群では有意に改善し、プラセボ群では改善しなかった。

23166.

アテゾリズマブ 尿路上皮がんの1次治療に申請:シスプラチン不適患者に

 スイスRoche社は2017年1月9日、FDA(米国食品医薬品局)がアテゾリズマブの生物学的製剤承認一部変更申請(sBLA)と優先審査を受理したことを発表した。対象はシスプラチンによる化学療法の適用がない局所進行または転移性尿路上皮がんで、前治療歴なし(1次治療)、あるいは術前・術後補助化学療法12ヵ月以降で病勢進行した患者。 このアテゾリズマブに関するsBLAの提出はIMvigor210試験を基にしており、FDAは2017年4月30日までに結論を出す予定。 IMvigor210試験は単群の第II相試験で、局所進行または転移性尿路上皮がん患者に対するアテゾリズマブの安全性と効果をBD-L1発現にかかわらず評価している。対象患者はコホート1と2の2つのコホートに登録された。今回の申請の基となったのは、シスプラチン適用のない未治療(1次治療)または術前術後補助化学療法12ヵ月以降で病勢進行した患者を対象としたコホート1。 アテゾリズマブは2016年5月、FDAにより、既治療の進行膀胱がんに対して30年ぶりに認められた。尿路上皮がんは、腎盂、尿管、尿路にみられ、膀胱がんの90%を占めている。■参考Roche社:プレスリリースIMvigor210試験 コホート1(ClinicalTrials.gov)■「アテゾリズマブ」関連記事アテゾリズマブ、小細胞肺がんのOS、PFS改善(IMpower133)/NEJM

23167.

稀少難病「表皮水疱症」を知る

 2017年1月19日、NPO法人表皮水疱症友の会DebRA Japan/公益財団法人共用品推進機構は、「稀少難病『表皮水疱症』を学ぶ~日常生活での不便さ・便利さ、もの・ことについて」と題するセミナーを開催した。 「表皮水疱症」は10万人に1人の頻度で生まれる遺伝性の稀少難病で、日本国内の推定患者数は1,000人程度とされている。日常生活における軽微な刺激や摩擦によって安易に全身の皮膚や粘膜にびらんや水疱を生じる。指定難病に指定されているが、根治療法はない。表皮水疱症とは はじめに、新熊 悟氏(北海道大学病院皮膚科)が「表皮水疱症」の疾患の概要を説明した。 表皮水疱症は、皮膚の表皮と真皮の接着タンパクの異常で表皮と真皮が剥がれ、びらんや水疱を生じる皮膚病である。本症は、「単純型表皮水疱症」(表皮下層に裂隙)、「接合部型表皮水疱症」(表皮と真皮結合部に裂隙)、「栄養障害型表皮水疱症」(表皮直下に裂隙)の3つに大別される。原因となるタンパクの違いで、臨床症状も多岐にわたる。 なかでも「栄養障害型表皮水疱症」は、手指の癒着、粘膜障害、水疱の傷あとが皮膚がんとなる場合もある。 本症を取り巻く環境として、根治療法がない、専門家が少なく、診断できない医師が多い、診断検査実施可能な施設が限られている、医療以外の日常生活における支援が病院側では対処できていないことなどを挙げ、それらに対応すべく、表皮水疱症センター設立の必要性を述べ、最後に、「最終目標は新規治療法の開発である」と講演を結んだ。患者の立場から 続いて、本症患者の石井 真里奈氏が日常生活における不便さや病気とどう付き合っているかを語った。「常に痛み、かゆみがあり、力を入れようとすると水疱ができて皮がむけてしまうため、ペットボトルのふたを開けるのにも苦労する。たくさん不便なことはあるが、それで気に病むのではなく、前向きな気持ちを持つことが大事である」と述べた。 最後に、NPO 法人表皮水疱症友の会 DebRA Japan代表の宮本 恵子氏が患者会の必要性について語った。 今年で患者会設立から10年が経ち、「この病気と向き合うことで、たくさんの仲間ができた」と述べた。患者会の活動によって2010年に在宅難治性皮膚疾患処置指導管理料が認められ、在宅におけるガーゼなどの衛生材料が保険の算定対象となった。しかし、皮膚科医がいまだにこの制度を知らない場合もあり、恩恵を受けられない患者もいるという。こういった状況を踏まえ、「患者や医師、医療従事者患者などが情報を得られる拠点づくりをしていきたい」と、講演を結んだ。

23168.

成人喘息患者の3人に1人は現在喘息ではない!?/JAMA

 過去に医師から喘息と診断されたことがある成人患者のうち、33.1%は現在喘息ではないと診断された。カナダ・オタワ大学のShawn D Aaron氏らが、喘息と診断された成人患者を対象に、現在も喘息であるという診断を除外できるか、また、喘息治療薬を安全に中止できるかを検証する目的で行った多施設前向きコホート研究の結果、報告した。著者は、「医師から喘息と診断されたことがある患者は、その診断を再評価したほうがいいかもしれない」と提言している。喘息は慢性疾患であるが、成人喘息の自然寛解や診断の確実性については不明であった。JAMA誌2017年1月17日号掲載の報告。喘息の診断歴がある成人患者約700例で、現在も喘息かどうかを再評価 研究グループは2012年1月~2016年2月に、カナダ10都市でRDD(random digit dialing)法を用い、過去5年以内に医師から喘息と診断された18歳以上の成人患者を無作為に抽出し(長期ステロイド内服患者と、スパイロメトリー検査ができない患者は除外)、診断した医師から喘息の初期診断に至った過程について情報を得た。 電話によるスクリーニングにおいて1,026例が基準を満たし、そのうち701例(68.3%)が本試験に登録された。全例、在宅ピークフロー値、症状モニタリング、スパイロメトリー、および気管支誘発試験にて評価し、日常的に喘息治療薬を使用している患者では、4回の受診で薬を徐々に減らした。最終的に現在喘息であることが否定された患者については、1年間は気管支誘発試験を繰り返し、臨床的に追跡した。 主要評価項目は、現在喘息ではないと判定された患者(すべての喘息治療薬を中止後、または本試験の呼吸器専門医が他の診断を確定後に、喘息症状の急性増悪・可逆性気道閉塞・気管支過敏性の所見を認めなかった患者と定義)の割合、副次評価項目は、12ヵ月後に喘息が否定された患者の割合、および初期に適切な診断的精密検査を受けていた患者の割合であった。33%が現在喘息なし、1年の追跡調査後も約30%が喘息ではなかった 701例(平均年齢51±16歳、女性67%)中、613例が試験を完遂し最終評価を受けた。その結果、613例中203例が現在喘息ではないと判断された(33.1%、95%信頼区間[CI]:29.4~36.8%)。また、12例(2.0%)は重篤な心呼吸器疾患(虚血性心疾患、声門下狭窄、気管支拡張症、間質性肺疾患、肺高血圧症、サルコイドーシス、気管支軟化症)であり、地域で喘息と誤診されていたことが判明した。 12ヵ月の追跡調査で喘息が否定された患者は181例(29.5%、95%CI:25.9~33.1%)であった。現在喘息ではないと判断された患者は、喘息であると確認された患者と比較し、地域での初期診断で気流制限検査の実施が少ない傾向にあった(それぞれ43.8% vs.55.6%、絶対差:11.8%、95%CI:2.1~21.5%)。 著者は本研究の限界として、追跡調査期間の短さや、気管支誘発試験の特異度が80%未満であること、長期ステロイド内服患者は除外されていることなどを挙げている。

23169.

感染患者使用後の病室消毒の強化で感染リスク低下/Lancet

 多剤耐性菌とクロストリジウム・ディフィシル(C. difficile)は、入院患者の死亡をもたらす医療関連感染の主要原因であるが、終末消毒(感染患者が入院していた部屋の消毒)の強化により、感染リスクが低下することが示された。米国・Duke Infection Control Outreach NetworkのDeverick J Anderson氏らが、4種の消毒法の有効性を検証するBenefits of Enhanced Terminal Room(BETR)Disinfection試験を行い報告した。先行研究で、標準消毒法に殺胞子活性を有する化学薬剤や他の殺菌技術を追加することで病院内感染リスクが低下することは示されていたが、このような強化戦略を評価した多施設無作為化試験は行われていなかった。Lancet誌オンライン版2017年1月16日号掲載の報告。4種類の終末消毒法をクラスター無作為化クロスオーバー法で比較 研究グループは、米国南東部の病院9施設で実務的クラスター無作為化クロスオーバー試験を実施した。標的とする細菌(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌・バンコマイシン耐性腸球菌・C. difficile・多剤耐性アシネトバクター)の感染・保菌患者が使用していた病室を患者退室後に次の4種の方法で最終的に消毒することとし、順次4種の方法を行うよう参加施設を1対1対1対1の割合で無作為に割り付け、各方法をそれぞれ7ヵ月間、連続して4種を実施した。(1)標準消毒法(標準群):C. difficile以外は第4級アンモニウム消毒剤、C. difficileには漂白剤を使用、(2)標準消毒法+UV(標準+UV群):C. difficile以外は第4級アンモニウム消毒剤+紫外線殺菌(UV-C)、C. difficileには漂白剤+UV-C、(3)漂白剤(漂白剤群)、(4)漂白剤+UV法(漂白剤+UV群)。 主要評価項目は、消毒後の病室に次に入院した患者を曝露患者としたときの、曝露患者における全標的菌の感染率または保菌率、およびC. difficile感染率でintention-to-treat解析にて評価した。標準消毒法+紫外線殺菌追加で、次の入室患者の感染・保菌率が低下 曝露患者は3万1,226例で、基準を満たした解析対象は2万1,395例(69%;標準群4,916例、標準+UV群5,178例、漂白剤群5,438例、漂白剤+UV群5,863例)であった。 標準群では、曝露期間2万2,426日中の標的菌感染・保菌者は115例、頻度は51.3/1万日であったのに対し、標準+UV群では曝露期間2万2,389日においてそれぞれ76例、33.9/1万日であり、標準群より有意に低かった(相対リスク[RR]:0.70、95%信頼区間[CI]:0.50~0.98、p=0.036)。 一方、漂白剤群(101例、41.6/1万日、RR:0.85、95%CI:0.69~1.04、p=0.116)、ならびに漂白剤+UV群(131例、45.6/1万日、RR:0.91、95%CI:0.76~1.09、p=0.303)は、標準群と有意差は認められなかった。C. difficile感染率も同様に、漂白剤のみと漂白剤+UV-Cで差はなかった(36vs .38例、31.6/1万日 vs.30.4/1万日、RR:1.0、95%CI:0.57~1.75、p=0.997)。

23170.

ゴルゴ13の架空診察【Dr. 中島の 新・徒然草】(154)

百五十四の段 ゴルゴ13の架空診察前回、ゴルゴ13の右腕の痺れはてんかんの一種で、単純部分発作ではないか、と述べました。まず、ゴルゴ13を御存じない人のために、簡単に説明しておきます。『ゴルゴ13』というのは、さいとう・たかを原作による漫画です。1968年11月に開始され、48年余り経った現在も連載中という超大作で、世界を舞台に超一流のスナイパーであるゴルゴ13が、ある時は個人から、またある時はCIAやMI6から依頼を受けて次から次へと要人の暗殺を行うというストーリーです。話の中で世界中の政治経済の裏事情などにも触れられているため、一種の蘊蓄漫画とも言えます。実際、麻生太郎元総理大臣は「あれ以上、国際情勢をわかっている漫画はそんなにはない」と言ったそうです。殺人マシーンのように困難な狙撃を次々と成功させるゴルゴ13ですが、ある時、右手が痺れるという症状に襲われました。痺れは突然起こって、拳銃も持てなくなるのですが、しばらくすると何事もなかったかのように元に戻るのです。最初にこの症状が出てきたのは、数百話あるうちの初期の頃、第34話「喪服の似合うとき」です。この症状が再び出てきたのは、第57話「キャサワリー」だと記憶しています。ゴルゴ13は、医療機関を受診して「ギラン・バレー症候群疑い」という診断名を得ていますが、あまり症状が合いません。私は、外傷性てんかんによる単純部分発作が起こったというのが、最も妥当な診断ではないかと思っています。ということで、以下、ゴルゴ13がデューク東郷という偽名を名乗って私の外来を訪れたとして、架空のやりとりを想像してみましょう(会話内は、ゴルゴ13をG13と表記)。中島「デューク東郷さん。どうぞお掛け下さい。時々、右手が痺れるということですね」G13「そうだ」中島「いつ頃からでしょうか?」G13「最初に起こったのは20年以上前になる」中島「どのくらいの頻度で起こりますか? 1日数回とか、1週間に1回とか」G13「平均で1年に1回程度だ」中島「痺れるだけですか、それとも手に力も入らなくなるのでしょうか」G13「力も入らなくなる」中島「持っている物を落としてしまうとか」G13「ああ」中島「ところで痺れはどのくらい続くのでしょうか?」G13「1回が5~30分ぐらいだ。1日の間に繰り返し起こることもある」中島「痺れが始まる前に、前兆みたいなものはありますか?」G13「前兆はまったくない」中島「原因についての心当たりは何かありますか」G13「他の病院でギラン・バレー症候群かもしれないと言われたことがある。また別の病院ではストレスが原因とも」中島「そうですか……」G13「結局、治るのか治らないのか!」よそのクリニックの先生も、こんな風に怒鳴られていました。怒らせていい相手でないのは確かです。中島「まあまあ、そう感情的にならないでくださいよ」G13「俺はいつも冷静だ」中島「そうお願いします。これまでに頭を強く打ったことはありますか?」G13「何度かある」中島「意識を失うほどの強さでしたか?」G13「そう考えてもらって結構だ」中島「では、私の考えを申し上げてもいいですか?」G13「ぜひ、頼む」ゴルゴ13に「ぜひ、頼む」と言われたら、なんだか自分が大物になったみたいな気がしますね。中島「外傷性てんかんによる単純部分発作だと思います、私は」G13「外傷性てんかん?」中島「頭を強く打ったときに脳に小さな傷が残り、そこがフォーカスになって、スパイクと呼ばれる痙攣発作の波を時々出すんだと思いますよ」G13「痙攣発作?」中島「そうです。てんかんとか痙攣発作というと、全身が痙攣して倒れるというイメージがあると思いますが」G13「ああ」中島「もっと軽いもので、体の一部分だけに短時間の発作が起こることもあるのです。それを単純部分発作と呼びます」G13「なるほど。俺がこれまで聞いた中で、一番スジの通った説明だ」中島「もし私の診断が正しいとすれば、抗痙攣薬を服用することによって右手の発作を予防することができます」G13「その抗痙攣薬というのは1回だけのめばいいのか。それともずっと服用し続ける必要があるのか」中島「ずっとのみ続けていただかなくてはなりません」G13「……」中島「でも、1年に1回だけせいぜい30分ほど右手が痺れるくらいなら、別にのまなくても差し支えないかもしれませんね」G13「いや、仕事の最中だと差支えがある」中島「えっと、お仕事は何をしておられるのでしょうか?」G13「ん……、貿易関係だと予診票に書かなかったか?」ギロリとこちらを見る視線が怖い!中島「あ、はい。確かにそのように書いておられますが、私がお尋ねしたいのは、デスクワークとか、肉体労働とか、営業で外回りとか。あ、営業のはずはないですよね」G13「それはどういう意味だ」中島「す、すみません」こんな怖い営業がいるはずない。でも、押し売りなら可能かも。G13「で、俺はどうするのが一番いいんだ」中島「右手の痺れがまったく出ないようにしてくれというのであれば、抗痙攣薬を毎日のんでください」G13「わかった」中島「気が付いたら5年間も痺れが起こっていない、ということになれば治療は大成功です」G13「なるほど」中島「とはいえ、時々診察に来ていただくといいのですが」G13「痺れが出ていなくても診察が必要なのか?」中島「本当に発作が起こっていないかとか、副作用が出ていないかとか、そんなことをチェックしておきたいのです。来月の予定はどうでしょうか?」G13「来月はずっと海外だ。日本に戻った時に診察に寄らせてもらう」中島「わかりました。でも、お薬は最大で90日分しか出せないのですけど」G13「同じものを入手してのんでいればいいんだな」中島「そうですね」G13「わかった」目の前に座っているのが、もしやゴルゴ13では、と思うと全身汗びっしょり、口の中がカラカラです。でも、ついつい好奇心から……中島「あの、どっかでお見かけしたような」G13「……」中島「漫画の主人公だったかな。確か名前は、ゴル……ゴルゴ」G13「ドクター」中島「ええ」G13「長生きしたかったら、余計な詮索はしないことだ」中島「は、はい!」こ、怖い! 要らんことを聞かなきゃ良かった。というわけで架空のゴルゴ13、番外編でした。最後に1句ゴルゴ来て 薬を出すのも 命懸け

23171.

各種抗精神病薬のEPS発現を副作用データベースから分析

 定型抗精神病薬は、錐体外路症状(EPS)などの有害事象が多く発現する。一方、非定型抗精神病薬による有害事象発生頻度は低い。そのため、統合失調症治療には非定型抗精神病薬が広く使用されている。しかし、定型、非定型抗精神病薬のEPS発現頻度には、差が認められないとの報告もある。日本大学の小瀬 英司氏らは、日本の医薬品副作用(JADER)データベースを用いて、定型、非定型抗精神病薬治療におけるEPS発現プロファイルの評価を行った。Yakugaku zasshi誌2017年号の報告。定型、非定型抗精神病薬の報告オッズ比に違いがほとんどなかった JADERデータベースのEPS報告を分析し、EPSに関連する抗精神病薬の報告オッズ比(ROR)を算出した。データベースのtime-to-event dataには、ワイブル分布を用いた。 主な結果は以下のとおり。・定型、非定型抗精神病薬のRORに、違いがほとんどなかった。・EPSの発現時期に関連する有意な差は認められなかった。・しかし、各薬剤を比較すると、パリペリドン、ペロスピロン、ブロナンセリン、アリピプラゾールは、早期にEPSが発現していた。・一方、リスペリドン、クロザピン、オランザピン、クエチアピンは、早期だけでなく長期使用後もEPSが発現していた。

23172.

週1~2回の運動でも十分かもしれない

 週1~2回の運動でも、全死因・心血管疾患・がんによる死亡リスクを低減するのに十分かもしれないという、英国ラフバラ大学のGary O'Donovan氏らの研究結果が報告された。JAMA Internal Medicine誌オンライン版2017年1月9日号に掲載。 本研究はサーベイランス研究のプール分析で、イングランドとスコットランドの健康調査において回答した40歳以上の男女のデータを分析した。データは1994~2012年に収集し、2016年に分析した。運動パターンは、自己申告による運動の強度と頻度によって以下のように分類した。「運動していない」:中程度の運動も強い運動もしていない「運動が不十分」:中程度の運動が週150分未満かつ強い運動が週75分未満、さらに頻度により分類「週末戦士」:週1~2回の運動、中程度の運動を週150分以上または強い運動を75分以上「定期的に運動」:週3回以上の運動、中程度の運動を週150分以上または強い運動を75分以上 主な結果は以下のとおり。・回答者6万3,591人(男性45.9%、平均年齢[SD]:58.6[11.9]歳)のうち、フォローアップ期間中に計8,802人が死亡した。このうち、心血管疾患による死亡が2,780人、がんによる死亡が2,526人であった。・全死因死亡のハザード比(HR)は、「運動していない」群と比較して、「運動が不十分、週1~2回」の群で0.66(95%CI:0.62~0.72)、「週末戦士」群で0.70(同:0.60~0.82)、「定期的に運動」している群で0.65(同:0.58~0.73)であった。・心血管疾患による死亡のHRは、「運動していない」群と比較して、「運動が不十分、週1~2回」の群で0.60(95%CI:0.52~0.69)、「週末戦士」群で0.60(同:0.45~0.82)、「定期的に運動」している群で0.59(同:0.48~0.73)であった。・がんによる死亡のHRは、「運動していない」群と比較して、「運動が不十分、週1~2回」の群で0.83(95%CI:0.73~0.94)、「週末戦士」群で0.82(同:0.63~1.06)、「定期的に運動」している群で0.79(同:0.66~0.94)であった。

23173.

ニボルマブ 標準治療不応の胃がんに良好な効果(ONO-4538-12 試験):ASCO-GI 2017

 小野薬品工業株式会社とブリストル・マイヤーズ スクイブ社は2017年1月20日、標準治療が不応または不耐の切除不能な進行または再発胃がん患者を対象に実施したニボルマブ(商品名:オプジーボ)の無作為化二重盲検第III相臨床試験(ONO-4538-12試験)の結果が、2017 Gastrointestinal Cancer Symposium(ASCO-GI 2017)で発表されたことを明らかにした。 ONO-4538-12 試験は、日本、韓国、台湾において、標準治療が不応または不耐の切除不能な進行または再発胃がん(食道胃接合部がんを含む)患者を対象にONO-4538(ニボルマブ)の有効性および安全性について、プラセボ群を対照として実施された多施設共同第III相臨床試験である。主要評価項目は全生存期間(OS)。副次的評価項目は、無増悪生存期間(PFS)、奏効率(ORR)、安全性等が含まれた。本試験では、過去に2回以上の化学療法後に不応であり、ECOG PS 0~1で20歳以上の上記患者493例を3mg/kgのニボルマブ(n=330)とプラセボ(n=163)に2:1 の比率で無作為に割り付け、病勢進行、もしくは高度な有害事象などの発現が認められるまで2週間ごとに投与された。 本臨床試験の最終解析において、ニボルマブ群がプラセボ群に対して主要評価項目である全生存期間(OS)の有意な延長を示した(HR:0.63、95%CI:0.50~0.78、p<0.0001)。最後に患者が無作為化されてから5.6ヵ月後のOS中央値はニボルマブ群で5.32ヵ月、プラセボ群で4.14ヵ月であった。12ヵ月全生存率は、ニボルマブ群で26.6%、プラセボ群で10.9%、6ヵ月全生存率は、ニボルマブ群で46.4%、プラセボ群で34.7%であった。副次的評価項目であるORRは、ニボルマブ群で11.2%(95%CI:7.7~15.6)、プラセボ群で 0%(95%CI:0.0~2.8)(p<0.0001)であった。PFS中央値は、ニボルマブ群で1.61ヵ月、プラセボ群で1.45ヵ月であった(HR:0.60、95%CI:0.49~0.75、p<0.0001)。Grade3 以上の薬剤関連有害事象(AE)は、ニボルマブ群の11.5%、プラセボ群の5.5%で発現した。薬剤関連AE(Gradeを問わず)による投与中止は、ニボルマブ群で2.7%、プラセボ群の2.5%であった。本臨床試験のデータは、米国サンフランシスコで開催された 2017 GastrointestinalCancer Symposium(ASCO-GI 2017)にて発表された。(ケアネット 細田 雅之)参考ブリストルマイヤーズスクイブ社・小野薬品工業:ニューススリリース(PDF)ASCO-GI 2017の発表ONO-4538-12試験(ClinicalTrials.gov)

23174.

感染症疑いICU患者の院内死亡予測能に優れる指標とは/JAMA

 集中治療室(ICU)に入室した感染症が疑われる成人患者について、院内死亡やICU入室(LOS)が3日以上などのアウトカムの識別能は、連続(敗血症関連)臓器不全評価(SOFA)スコアの2点以上増加の指標が、全身性炎症反応症候群(SIRS)基準スコア2以上や迅速SOFA(qSOFA)2点以上の指標に比べて、予後の正確さが有意に高いことが明らかになった。オーストラリア・アルフレッド病院のEamon P Raith氏らが、感染症によるICU入室患者18万4,875例を対象とした後ろ向きコホート解析により明らかにし、JAMA誌2017年1月17日号で発表した。ICU182ヵ所の感染症疑い入室患者について、AUROCで識別能を評価 研究グループは2000~15年に、オーストラリアとニュージーランドの182ヵ所のICUに、感染症の主診断で入室した患者18万4,875例を対象に、後ろ向きコホート試験を行った。入室24時間以内のSOFAスコアの2点以上増加、SIRS基準スコアが2以上、qSOFAスコアが2点以上の、アウトカムに対する識別能の優劣を検証した。識別能については、受信者動作特性曲線下面積(AUROC)で評価した。 主要評価項目は、院内死亡だった。副次的評価項目は、院内死亡または3日以上のICU入室の複合エンドポイントだった。院内死亡またはICU入室3日以上もSOFAが高い識別能 被験者の平均年齢は62.9歳(標準偏差:17.4)、女性被験者は8万2,540例(44.6%)で、最も多い診断名は細菌性肺炎で3万2,634例(17.7%)だった。 結果、院内死亡は3万4,578例(18.7%)で、同死亡または3日以上のICU入室は10万2,976例(55.7%)だった。SOFAスコアが2点以上増加した人の割合は90.1%、SIRS基準スコアが2以上は86.7%、qSOFAスコアが2点以上は54.4%だった。 院内死亡の識別能に関するAUROCは、SIRS基準が0.589、qSOFAスコアが0.607に対し、SOFAスコアは0.753と有意に高かった(p<0.001)。 院内死亡または3日以上のICU入室に関する識別能も、SIRS基準が0.609、qSOFAスコアが0.606に対し、SOFAスコアは0.736と有意に高かった(p<0.001)。 著者は、「結果は、ICU入室患者の死亡予測の有用性について、SIRS基準とqSOFAは限定的であることを示すものだった」と述べている。

23175.

軟性S状結腸鏡検査、60歳以上の女性では効果なし?/BMJ

 軟性S状結腸鏡検査による大腸がんスクリーニングは、大腸がん発症リスクを男性では24%、女性では17%の減少効果があったものの、年齢別にみると60歳以上の女性については同スクリーニングによる大腸がん発症リスクの抑制効果は認められなかった。ノルウェー・Sorlandet Hospital KristiansandのOyvind Holme氏らが、被験者総数約29万例を対象に行ったプール解析で明らかにしたもので、BMJ誌2017年1月13日号で発表した。軟性S状結腸鏡検査スクリーニングは、無作為化試験で、大腸がんへの有用性が示されているが、年齢および性別にみたスクリーニング効果は不明であった。米国、イタリア、ノルウェーの無作為化試験をプール解析 研究グループは、3つの無作為化試験(米国のPLCO試験[Prostate, Lung, Colorectal and Ovarian cancer screening trial]、イタリアのSCORE試験[Screening for Colon and Rectum trial]、ノルウェーのNORCCAP試験[Norwegian Colorectal Cancer Prevention trial])についてプール解析を行い、軟性S状結腸鏡検査による大腸がんスクリーニングについて、性別、年齢別の有効性を検証した。 被験者の年齢は、PLCO試験が55~74歳、SCORE試験が55~64歳、NORCCAP試験が50~64歳だった。各試験の介入群は、SCORE試験とNORCCAP試験では1回、PLCO試験では2回の軟性S状結腸鏡検査によるスクリーニングを受けた。対照群はいずれも0回だった。大腸がん死亡リスク、女性では60歳未満で低下 被験者総数28万7,928例を対象にプール解析を行った。被験者のうち、軟性S状結腸鏡検査によるスクリーニングを受けた人は11万5,139例、スクリーニングなしで通常のケアを受けた人は17万2,789例だった。追跡期間の中央値は、10.5~12.1年だった。 同スクリーニングにより、男性の大腸がんの相対リスクは、0.76(95%信頼区間:0.70~0.83)、女性は0.83(同:0.75~0.92)に減少した。男性については、60歳未満と60歳超では、スクリーニングの有効性に差は認められなかった。 一方女性では、60歳未満では同スクリーニングにより大腸がんの相対リスクは0.71(同:0.59~0.84)に減少したが、60歳以上については、同リスクの有意な減少は認められなかった(相対リスク:0.90、同:0.80~1.02)。また、大腸がん死亡率も、男性では年齢にかかわらず有意に減少し、女性では60歳未満において有意に減少した。 大腸がんの部位別にみると、遠位部の発症についてはスクリーニングの効果は男女で同程度であったが、近位部では性および年齢間に有意な交互作用が認められた(p=0.04)。 著者は、「スクリーニングの有益性は60歳以上女性では小さくまた統計的に有意ではなかった。同集団について、近位部腫瘍検出のより効果的なスクリーニング法を検討する必要がある」と述べている。

23177.

歩くのが遅いと認知症リスク大

 歩行速度は、将来の認知症を予測する良い因子である。東京都健康長寿医療センター研究所の谷口 優氏らは、日本人高齢者の歩行性能軌道パターンを特定し、歩行性能が認知症と関連しているかを検討した。Journal of the American Medical Directors Association誌2017年2月号の報告。 2002~14年の日本における集団ベースフォローアップ観察プロスペクティブ研究として実施された。65~90歳の認知症でない高齢者1,686人(平均年齢:71.2歳[SD:5.6]、女性比:56.3%)を対象に、2002年6月~2014年7月まで毎年、老人保健調査を行った。追跡調査数の平均は3.9、総観察数は6,509件であった。歩行性能は、通常および最大速度での歩行速度と歩幅を測定することにより評価した。日本の公的介護保険制度のデータベースを調査したところ、2014年12月までに196人(11.6%)が認知症を発症していた。 主な結果は以下のとおり。・通常と最大速度での歩行速度と歩幅より高・中・低の3つの軌道パターンを特定した。これら歩行パターンは、男女間で同様に減少した。・重要な交絡因子で調整したのち、通常ベースの歩行速度と歩幅の低パターン群における認知症発症率は、それぞれ3.46(95%CI:1.88~6.40)、2.12(95%CI:1.29~3.49)倍であった。・最高速度ベースの歩行速度と歩幅の低パターン群における認知症発症率は、それぞれ2.05(95%CI:1.02~4.14)、2.80(95%CI:1.48~5.28)倍であった。 著者らは「歩行速度および歩幅の3つの主要パターンは、ベースラインのレベルにかかわらず、年齢関連変動を示す傾向があった。歩行速度および歩幅の低パターン高齢者は、認知症リスクが高いため、歩行能力改善のための介入が重要である」としている。関連医療ニュース 米国の認知症有病率が低下、その要因は 歩くスピードが遅くなると認知症のサイン 認知症者はどの程度活動性が落ちているか

23178.

遠隔医療を活用した未熟児網膜症スクリーニング法4つを比較

 米国・ペンシルベニア大学のJaclyn Gurwin氏らは、急性期未熟児網膜症の遠隔評価法(Telemedicine Approaches to Evaluating Acute-Phase Retinopathy of Prematurity:e-ROP)研究における遠隔医療システムでの眼底所見分類と、フィラデルフィア小児病院未熟児網膜症(CHOP-ROP)出生後体重増加予測モデルを相乗的に使用し、重症ROP発症児を特定するROPスクリーニング段階的アプローチ法(tiered approach to retinopathy of prematurity screening:TARP)について検討した。その結果、TARPはほかの方法と比較して画像検査および眼科検査の回数減少と関連していることを明らかにした。著者は、「出生後成長モデルと遠隔医療システムを用いた段階的アプローチ法は、ROPに対する臨床介入の回数を減少できる可能性がある」とまとめている。JAMA Ophthalmology誌オンライン版2017年1月5日号掲載の報告。 研究グループは、e-ROP研究(前向き研究)とPostnatal Growth and Retinopathy of Prematurity(G-ROP)研究(後ろ向きコホート研究)の両コホートを対象に、事後解析を行い、次の4つのROPスクリーニング法について評価した:ROUTINE(眼科医による診断検査)、CHOP-ROP(出生体重、在胎期間、体重増加量率より毎週リスクを算出し、閾値を超えたら診断検査)、e-ROP IMAGING(訓練された読影者(非医師)が専門医への紹介を要すると判断したら検査を開始)、TARP(CHOP-ROPの基準で画像検査を行い、専門医への紹介を要するROPの所見を認めたら眼科医が診断)。 e-ROP研究は、出生体重1,251g未満の早産児が対象で、2011年5月25日~2013年10月31日に登録された。G-ROP研究は、2006年1月1日~2011年12月31日に生まれROP検査を受けたすべての乳児が対象であった。 評価項目は、1型ROPの検出感度、画像検査を行った乳児数、撮像セッション数、眼科検査の回数、患者面接(撮像セッションと眼科検査)などであった。 主な結果は以下のとおり。・本研究には、ROPと診断された242例が組み込まれた(出生体重:中央値858g、範囲690~1,035g、在胎期間:中央値27週、範囲25~29週、性別:女児51%、男児49%)。・1型ROP(32例)の検出感度は、いずれのアプローチも100%(95%CI:89.3~100%)であった。・各スクリーニング法での検査例数と回数は以下のとおり。 ROUTINE:眼科検査242例・計877回 CHOP-ROP:眼科検査184例・計730回 e-ROP IMAGING:画像検査242例・撮像セッション計532回、眼科検査94例・計345回(患者面接877回) TARP:画像検査182例・撮像セッション計412回、眼科検査87例・計322回(患者面接734回)

23179.

スタチンが静脈血栓塞栓症を予防~メタ解析

 静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症と肺塞栓症)に対するスタチンの予防効果が示唆されているが、明確なエビデンスはない。英国ブリストル大学のSetor K Kunutsor氏らは観察コホート研究と無作為化比較試験(RCT)の系統的レビューおよびメタ解析を行ったところ、静脈血栓塞栓症の1次予防にスタチンが有益であることが示唆された。また、スタチンによって効果に差があることも示された。Lancet Haematology誌オンライン版2017年1月12日号に掲載。 スタチンと静脈血栓塞栓症との関連を報告した研究について、MEDLINE、Embase、Web of Science、Cochrane Libraryのデータベース、2016年7月18日までに出版された研究の参考文献のマニュアル検索、研究者との電子メールのやりとりから特定した。スタチン使用と成人の静脈血栓塞栓症/深部静脈血栓症/肺塞栓症との関連を調べた観察コホート研究、スタチン治療の効果をプラセボ投与や無治療と比較し、静脈血栓塞栓症/深部静脈血栓症/肺塞栓症の転帰に関するデータを収集している介入試験を特定した。なお、スタチンの効果を他のスタチンや脂質低下薬と比較した試験は除外した。ランダム効果モデルを用いて試験特異的な相対リスク(RR)を統合し、研究レベルによってグループ分けした。 主な結果は以下のとおり。・13のコホート研究(314万8,259例)、スタチン治療をプラセボもしくは無治療と比較した23のRCT(11万8,464例)の36試験を適格とした。・観察研究において、スタチン使用群を不使用群と比較した場合の静脈血栓塞栓症の統合RRは0.75(95%CI:0.65~0.87、p<0.0001)で、この関連性は研究レベルによってグループ分けされた場合でも同様であった。・RCTにおいて、スタチン治療をプラセボもしくは無治療と比較した場合の静脈血栓塞栓症のRRは0.85(95%CI:0.73~0.99、p=0.038)であった。・サブグループ解析では、ロスバスタチンが他のスタチンと比べ静脈血栓塞栓症リスクが最も低く(RR:0.57、95%CI:0.42~0.75、p=0.015)、スタチンの効果がスタチンによって有意に異なることが示された。・肺塞栓症へのスタチンの効果についてはエビデンスが得られなかった。・深部静脈血栓症のエンドポイントのリスクは、スタチン使用が不使用に比べて有意に低下した(RR:0.77、95%CI:0.69~0.86、p<0.0001)。

23180.

片頭痛患者は術後脳卒中リスクが高い/BMJ

 片頭痛歴のある患者は周術期虚血性脳卒中リスクと30日再入院率が高いことが、米国・マサチューセッツ総合病院のFanny P Timm氏らによる検討の結果、明らかにされた。著者は、「片頭痛は、評価すべき周術期虚血性脳卒中のリスクと考えるべきだろう」とまとめている。先行研究で、片頭痛は虚血性脳卒中のリスク因子であることが、とくにそのリスクは、前兆を伴う片頭痛を有する患者で増大することが報告されていた。BMJ誌2017年1月10日号掲載の報告。12万4,558例を対象に30日以内の発症と再入院率などを調査 研究グループは、片頭痛を有する患者で周術期虚血性脳卒中のリスクは増大するのか、またこのことが再入院率につながるのかを調べるため、2007年1月~2014年8月に、マサチューセッツ総合病院と2つの関連施設で手術を受けた12万4,558例を対象とした前向き病院レジストリ研究を行った。 主要アウトカムは、術後30日以内の周術期虚血性脳卒中の発症で、片頭痛ありの患者となしの患者について調べた。副次アウトカムは、術後30日以内の再入院とした。また、探索的アウトカムとして、退院後脳卒中、神経解剖学的な脳卒中部位なども評価した。片頭痛歴あり患者のリスクは1.75倍、前兆を伴う片頭痛患者では2.61倍 対象患者12万4,558例は、平均年齢52.6歳、女性は54.5%であった。 あらゆる片頭痛の診断歴のある患者は1万179例(8.2%)で、そのうち、前兆を伴う片頭痛を有する患者は1,278例(12.6%)、8,901例(87.4%)は前兆を伴わない片頭痛を有する患者であった。 術後30日以内の周術期虚血性脳卒中の発症は、771例(0.6%)であった。 片頭痛歴ありの患者は、なしの患者と比べて、周術期虚血性脳卒中のリスクが高いことが示された(補正後オッズ比[OR]:1.75、95%信頼区間[CI]:1.39~2.21)。また、同リスクは、前兆を伴う片頭痛患者のほうが(同:2.61、1.59~4.29)、伴わない患者(1.62、1.26~2.09)と比べて高かった。 周術期虚血性脳卒中の予測絶対リスクは、1,000手術患者当たり2.4(95%CI:2.1~2.8)で、あらゆる片頭痛歴患者1,000例当たりでは4.3(3.2~5.3)に増大し、前兆を伴わない片頭痛患者では同3.9(2.9~5.0)であるが、前兆を伴う片頭痛患者では6.3(3.2~9.5)に増大した。 片頭痛歴のある患者は、退院後30日以内の再入院率も高かった(補正後OR:1.31、1.22~1.41)。

検索結果 合計:35182件 表示位置:23161 - 23180