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デュプイトラン病は、手指機能が制限されQOL低下を招くばかりか、最終的には手の機能を失う可能性がある疾患である。標準治療は外科的手術とハンドセラピーとされるが、重い合併症を伴う可能性が捨てきれない。同疾患の新しい治療薬として開発されたヒストリチクム菌由来のコラゲナーゼ注射薬は、デュプイトラン病による関節拘縮を改善する、診察室で施行可能な非外科的治療選択肢としての可能性が期待されている。本論は、同剤に関するニューヨーク州立大学のLawrence C. Hurst氏らによるphase 3の臨床試験CODE1からの報告で、NEJM誌2009年9月3日号にて掲載された。拘縮0~5度の完全伸展まで改善するかを評価研究グループは、無作為化二重盲検プラセボ対照多施設前向き試験において、関節拘縮が20度以上の患者308例を登録し検討した。患者の主要な中手指節関節または近位指節間関節に、ヒストリチクム菌由来コラゲナーゼ注射薬(1回0.58mg)またはプラセボ注射薬を、収縮した膠原腱に30日間隔で最高3回まで接種するようランダムに割り付け、注射の翌日にハンドセラピーを施行した。主要エンドポイントは、最後の注射の30日後に、拘縮0~5度の完全伸展まで改善することとした。26項目に及ぶ副次エンドポイントも評価対象とされ、有害事象に関するデータが集められた。コラゲナーゼ注射はデュプイトラン病関節拘縮を有意に改善コラゲナーゼ注射を受けた群の転帰は、有意に改善された。コラゲナーゼ注射群の腱はプラセボ群の腱より、より多数例が主要エンドポイントを満たし(64.0%対6.8%、P