prasugrelのステント血栓症抑制効果はクロピドグレルよりも優れる

冠動脈ステント留置術を受けた急性冠症候群(ACS)における抗血栓薬prasugrelのステント血栓症の予防効果はクロピドグレル(国内商品名:プラビックス)よりも優れることが、TRITON TIMI 38試験のサブ解析で明らかとなった。Harvard大学医学部循環器科のStephen D Wiviott氏がLancet誌2008年4月19日号(オンライン版2008年4月2日号)で報告した。ACSにおける冠動脈ステント留置術の施術成功率および再狭窄低下効果はバルーン血管形成術よりも優れるが、ステント血栓症などの血栓性合併症が増加する可能性が指摘されている。TRITON TIMI 38試験ではすでにprasugrelの有意な虚血性イベント低下効果が確認されている。