デュシェンヌ型筋ジストロフィー、PMOによるエクソン読み飛ばし誘導療法が有望

AVI-4658(phosphorodiamidate morpholino oligomer:PMO)は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーに対し安全に投与可能で、ジストロフィン蛋白の正常化をもたらすことが、英国・ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのSebahattin Cirak氏らの検討で示された。デュシェンヌ型筋ジストロフィーは、約3,500人に1人の頻度で男児にのみ発生する進行性の重度な神経筋疾患で、X染色体短腕のジストロフィン遺伝子の読み取り枠(open reading frame)のずれに起因するジストロフィン産生の障害が原因とされる。AVI-4658はエクソン51のスキッピング(読み飛ばし)を誘導するPMOで、動物やヒトにおいてジストロフィン蛋白を回復させることが確認されている。Lancet誌2011年8月13日号(オンライン版2011年7月25日号)掲載の報告。