P2X3受容体拮抗薬、咳嗽頻度75%低下/Lancet

鎮咳薬の新たな選択肢として、P2X3受容体拮抗薬AF-219が有望であることが示された。難治性慢性咳嗽患者を対象とした第II相二重盲検無作為化プラセボ対照試験の結果、投与群の咳嗽頻度は有意に75%低下したという。英国・マンチェスター大学のRayid Abdulqawi氏らが報告した。前臨床試験において、P2X3受容体は気道の迷走神経反射時に発現がみられ、慢性咳嗽に結び付く咳嗽反射の過感作に関与していることが示唆されていた。本検討では、その機序を確認するとともに、経口薬として開発された同受容体拮抗薬AF-219が、慢性咳嗽の頻度を低下するかを調べた。Lancet誌オンライン版2014年11月25日号掲載の報告。