iFRガイド vs.FFRガイドPCI、日本人含む2千例超で評価/NEJM

冠動脈血行再建術時の冠動脈の心筋酸素供給能の指標として、瞬時血流予備量比(instantaneous wave-free ratio:iFR)は冠血流予備量比(fractional flow reserve:FFR)に比べ、主要有害心イベントの発現が非劣性で、処置関連の有害な徴候や症状が少なく、所要時間は短いことが、英国・インペリアル・カレッジ・ロンドンのJustin E Davies氏らが行ったDEFINE-FLAIR試験で示された。研究の成果は、NEJM誌オンライン版2017年3月18日号に掲載された。iFRは、冠動脈狭窄の重症度を血管拡張薬(アデノシンなど)の投与なしに評価できるため、FFRに代わる指標となる可能性が示唆されている。