ヒト喘息でも認められたキチナーゼ様蛋白質YKL-40との関連性

自然界に大量に存在するキチン質を分解する作用能力を持つキチナーゼに関して、エール大学医学部のGeoffrey L. Chupp氏らは2004年に、動物モデル研究で、喘息と真のキチナーゼ(哺乳類酸性キチナーゼ)との関連性を報告した。同研究ではまた、血清中で容易に測定が可能な、YKL-40と呼ばれる酵素活性を有さないキチナーゼ様蛋白質[ヒト軟骨糖蛋白39(HCgp-39)、chitinase 3-like 1とも呼ばれる]に関しても関連を報告している。Chupp氏らは今回、このYKL-40レベルとヒト喘息における関連性について検討した。NEJM誌11月15日号掲載より。