検証!抗てんかん薬の免疫グロブリン濃度に及ぼす影響 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2013/01/17 抗てんかん薬は免疫グロブリンに影響を与えると言われている。ノルウェー・オスロ大学病院のS. Svalheim氏らは、レベチラセタム、カルバマゼピン、ラモトリギンなどの抗てんかん薬がてんかん患者の免疫グロブリン濃度に及ぼす影響を検討した。Acta neurologica Scandinavica誌2013年1月号の掲載報告。 被験者は、てんかん患者211例および対照80例(18~45歳の男女)であった。てんかん患者は抗てんかん薬単独による治療を最低6ヵ月施行されていた。治療薬の内訳はレベチラセタムが47例、カルバマゼピンが90例、ラモトリギンが74例であった。免疫グロブリンG (IgG)、IgG サブクラス(IgG1、IgG2、IgG3、IgG4)、免疫グロブリンA(IgA)および免疫グロブリンM(IgM)の総濃度を測定し、患者群と対照群で比較した。なお、患者背景として喫煙、飲酒習慣、身体活動性の記録とともに、BMIを算出した。 主な結果は以下のとおり。 ・ラモトリギンの治療を受けている男女、カルバマゼピンの治療を受けている男性において、IgG濃度およびIgG1濃度は有意に低値であった。 ・ラモトリギンの治療を受けている女性において、IgG2濃度およびIgG4濃度はより低値であった。 ・ラモトリギンの治療を受けている男性において、IgA濃度およびIgM濃度はより低値であった。 ・レベチラセタムの治療を受けている患者では、対照群との間で免疫グロブリン濃度に差はみられなかった。 ・以上の結果から、ラモトリギンおよびカルバマゼピンはてんかん患者の免疫グロブリン濃度を低下させることが示された。 ・本検討における対象患者が健康若年成人でなかったことを考えると、たとえば免疫不全症例などの特定の患者集団においては、抗てんかん薬が免疫グロブリン濃度に影響を及ぼしうることを特に認識しておく必要がある。そして、ラモトリギンやカルバマゼピンを服用中で感染症を繰り返しているような患者については、免疫グロブリン濃度を測定し、薬剤の変更を考慮すべきである。 関連医療ニュース ・神経ステロイド減量が双極性障害患者の気分安定化につながる? ・側頭葉てんかんでの海馬内メカニズムの一端が明らかに ・レベチラセタムは末梢性の鎮痛・抗浮腫作用を示す (ケアネット) 原著論文はこちら Svalheim S et al. Acta Neurol Scand Suppl. 2013;(196):11-5. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] IPFの慢性咳嗽、nalbuphine徐放剤が有望/JAMA(2026/02/06) 閉経前女性における卵巣がんの診断に最適な指標は?/BMJ(2026/02/06) 糖尿病における血圧と転帰の関係はJカーブか?線形か?~587万例の用量反応メタ解析(2026/02/06) 乳がん後の心筋梗塞と脳卒中リスク(2026/02/06) 双極症におけるベネフィットを最大化させるアリピプラゾールLAI使用のタイミングは?(2026/02/06) 不思議の国のアリス症候群、特定の薬剤が関連か(2026/02/06) パーキンソン病で「痩せる理由」、体重減少の背景にあるエネルギー代謝の変化(2026/02/06)