患者や治療の違いがP4Pの格付けに関連

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患者や治療の違いがP4Pの格付けに関連のイメージ



米国で医療に導入されたインセンティブ「治療成績に応じた医療費の支払い」(pay-for-performance:P4P)について、病院プロセス・パフォーマンスランキング(hospital process performance rankings:病院ランキング)との関連を調べていたデューク大学病院(ノースカロライナ州)のRajendra H. Mehta氏らは「各医療機関の患者の特徴や治療の違いが、P4Pの格付けと病院ランキングに関連することが示された」と報告した。JAMA誌2008年10月22日号より。

はじめに病院ランキングを分析




2000年1月2日~2008年3月28日まで、米国心臓病協会(AHA)ガイドラインデータを用いて、メディケア・メディケイド・サービスセンターが定義した急性心筋梗塞の基準に基づく病院プロセス・パフォーマンスを分析した。各病院はまず、複合プロセス・パフォーマンスに基づいてランク付けされ、さらに階層モデルを用いた患者の人口統計学的実態と臨床的特徴の評価によって再び順位付けられた。その後、病院ランキングと、P4Pの経済的インセンティブ区分(上位20%、中位60%、下位20%)の違いを比較した。

主要評価項目は、病院ランキングとP4Pのインセンティブ区分とした。

449施設の急性心筋梗塞患者14万8,473例を検証




最終的に449施設の急性心筋梗塞患者計14万8,472例について検証された。急性心筋梗塞に対する複合パフォーマンスが五分位数で最下位だった病院(n=89)は、小規模な非学術的施設であり、少数民族・人種の患者の比率が高く、五分位数で最上位の病院(n=90)に比べ複数の疾患を併せ持つ患者が多かった。

観察と複合スコア補正(加重:0.74)に基づく病院ランキングは全体的に合意されたが、個々の病院ランキングは補正(中央値:22位、範囲:0~214、四分位領域:9~40)によって変化した。全施設のうち16.5%(n=74)は、患者と治療機会を考慮した後、P4Pの区分を変えていた。

Mehta氏は「医療機関ごとに患者の特徴や治療機会の違いなどを考慮することが、心筋梗塞治療のP4Pプログラムにおける経済的利益の格付けと、病院ランキングの適度な変化に関連することが示唆された」と結論している。

(朝田哲明:医療ライター)

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