精製穀物の摂取量と死亡・心血管リスクが相関/BMJ

提供元:ケアネット

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公開日:2021/02/17

 

 精製した穀物の取り過ぎは、死亡および主要心血管イベントのリスク増加と関連することが、低・中所得国を含む世界21ヵ国で実施された前向きコホート研究「Prospective Urban Rural Epidemiology(PURE)研究」の結果、明らかとなった。インド・St John's Research InstituteのSumathi Swaminathan氏らが報告した。これまで、全粒穀物について、摂取量が多いほど死亡および心血管疾患のリスクは低下することが知られていたが、精製穀物との明確な関連は観察されていなかった。著者は今回の結果から、「世界的に、精製穀物の消費量減少を検討する必要がある」とまとめている。BMJ誌2021年2月3日号掲載の報告。

PURE研究の21ヵ国約15万人について解析

 研究グループは、精製穀物、全粒穀物および白米の摂取量と、心血管疾患、全死亡、血中脂質および血圧との関連を評価する目的で、PURE研究のうち、北米、欧州、南米、アフリカ、中東、南アジア、東南アジアおよび中国を含む21ヵ国のデータを用いて評価した。

 解析には、2003年1月から登録され2019年7月まで追跡された14万8,858人が含まれた。追跡期間中央値は9.5年。

 摂取量算出は、各国で検証済みの食物摂取頻度調査票が用いられた。

 主要評価項目は、死亡または心血管イベント(心血管死、非致死性心筋梗塞、脳卒中、心不全)の複合エンドポイントで、穀物摂取量とこれらの関連について多変量Cox frailtyモデルを用いてハザード比を算出して評価した。

精製穀物摂取量350g/日以上、50g/日未満と比較して約1.3倍

 解析対象は、ベースラインで心血管疾患を有する参加者を除外した13万7,130人であった。このうち、追跡期間中に9.2%(1万2,668人)で複合エンドポイントのイベントが発生した。

 精製穀物の摂取量が最も多い群(1日350g以上)は最も少ない群(1日50g未満)と比較して、全死因死亡(ハザード比[HR]:1.27、95%信頼区間[CI]:1.11~1.46、傾向のp=0.004)、主要心血管イベント(HR:1.33、95%CI:1.16~1.52、傾向のp<0.001)、および複合エンドポイント(HR:1.28、95%CI:1.15~1.42、傾向のp<0.001)のリスクが有意に増加した。

 また、精製穀物の摂取量が多いほど収縮期/拡張期血圧が高かったが、全粒穀物または白米の摂取量と健康状態との間に有意な関連は認められなかった。

(ケアネット)