エベロリムスを日本で承認申請 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/01/30 ノバルティス ファーマ株式会社は28日、根治切除不能又は転移性の腎細胞がんの治療薬としてエベロリムス(開発コード:RAD001)の製造販売承認申請を行ったと発表した。エベロリムスは、がんの増殖、成長および血管新生の調節因子であるmTOR(Mammalian Target of Rapamycin:哺乳類におけるラパマイシン標的タンパク質)を持続的に阻害する。このmTORタンパクの阻害により、腫瘍細胞の増殖抑制と血管新生阻害という2つのメカニズムで抗腫瘍効果を発揮し、がん治療に新たなアプローチを提供することが期待されるという。現在、転移性腎細胞がんに対しては、ソラフェニブ、スニチニブなどの治療薬が認可されているが、これらのVEGF(vascular endothelial growth factor:血管内皮増殖因子)受容体チロシンキナーゼ阻害薬の投与後にがんが進行した患者に対する有効な治療法は確立されていない。エベロリムスは、1日1回の経口投与で、こうした前治療が無効となった患者に、新たな治療選択肢を提供する薬剤となる可能性があるとしている。詳細はプレスリリースhttp://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090128.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] ベルイシグアト、急性増悪のないHFrEFのイベント抑制効果は?/Lancet(2025/09/11) 降圧薬で腸管血管性浮腫の報告、重大な副作用を改訂/厚労省(2025/09/11) EGFR陽性NSCLCの1次治療、オシメルチニブ+化学療法がOS改善(FLAURA2)/WCLC2025(2025/09/11) 高齢やフレイルのCLL患者、アカラブルチニブ単剤で高い奏効率(CLL-Frail)/Blood(2025/09/11) 砂糖の取り過ぎは認知症リスクと関連するか(2025/09/11) 他者を手助けする活動で認知機能の低下速度が緩やかに(2025/09/11) AIチャットボットによるてんかん教育介入の効果、「えぴろぼ」の実用性と今後の課題(2025/09/11)