体形とうつ病発症リスクとの関連 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2019/04/03 肥満はうつ病と関連しているといわれている。肥満の一般的な指標としてBMIが用いられるが、BMIは身長と体重を組み合わせた指標である。そのため、体の寸法やサイズのどの部分が最も関連しているかはよくわかっていない。米国・トゥルーマン州立大学のJeffrey R. Vittengl氏は、体形とうつ病との関連について検討を行った。Journal of Affective Disorders誌オンライン版2019年3月5日号の報告。 妊娠していない20歳以上の成人2万3,739例を対象に、2007~16年の国民健康栄養調査のデータより分析を行った。年齢、性別、民族性、社会経済的地位でコントロールしたうえで、抑うつ症状と体形変数との関連を調査した。 主な結果は以下のとおり。 ・身長ではなく、体重とBMIが抑うつ症状の予測因子であった。 ・比較的高い体重またはBMIを有する成人(女性の上位約30~40%、男性の上位約10%)は、性別内において実質的に抑うつ症状(d≧0.20)の有症率が高かった。 ・女性(BMI≧30)および男性(BMI≧36)におけるうつ症状の増加を予測するBMIの範囲は、それぞれ標準的な過体重や肥満の定義よりも高かった。 著者らは「本研究は、横断的観察研究であり、体重とうつ病との潜在的な因果関係を明らかにするためには、今後縦断的および実験的な研究が必要である。また、他の体形変数もうつ病を予測する可能性がある」としながらも「抑うつ症状の予測因子である体重に関して、BMIのような身長により調整されていない体重に重点を置いた評価が、うつ病の予防や治療を改善するかどうかを確認する必要がある」としている。 ■関連記事 抗うつ薬誘発性体重増加のレビュー、その結果は セロトニンの役割、摂食障害や肥満治療への期待 肥満と認知症リスク (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Vittengl JR. J Affect Disord. 2019 Mar 5. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 身長・BMIが学歴や年収に影響?/BMJ ジャーナル四天王 (2016/03/23) 認知症リスクが排便回数と便の硬さに関連~日本人4万人の研究 医療一般 日本発エビデンス (2023/07/12) うつ病と性行為感染症リスク、その関連を検証 医療一般 (2016/05/13) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 心不全関連の肺高血圧症、肺動脈除神経術は有効か/NEJM(2026/10/05) 東京遺伝性腫瘍研究会開催のお知らせ(2026/10/05) せん妄予防に睡眠を調節する薬物療法は有効か(2026/10/05) EGFR exon20挿入変異NSCLC、zipalertinib+化学療法による1次治療がPFS改善(REZILIENT3)/WCLC2026(2026/10/05) 1日5,000歩未満でも、早く歩けば死亡リスク低下(2026/10/05) MASLD合併2型糖尿病、GLP-1RA+SGLT2阻害薬併用は有益か(2026/10/05) 加重ブランケットは入院患者の不安軽減に役立つ?(2026/10/05) 手術開始時刻で手術時間に差、午前は午後より長く(2026/10/05) [ あわせて読みたい ] ミュンヘンの熱気とアスピリンの行方~PREMIUM試験が語る学会と雑誌の歴史学~【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第100回(2026/09/10) 外の海へ漕ぎ出せ!~血栓と出血の狭間で揺れる循環器内科医に届いた「1ヵ月」の福音~【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第99回(2026/08/21) 第51回日本骨髄腫学会学術集会:独占インタビュー(2026/04/28) 専門医が総合診療を使って成長する秘訣――50代からの学び直しのコツを教育のプロに聞く【ReGeneral インタビュー】第6回(2026/03/27) ケースで学ぶ輸液オーダー(2026/03/18) 僕はなぜ医者になったのか? 医療行政マンを原点に帰らせたある出来事「総合医育成プログラム」インタビュー【ReGeneral インタビュー】第5回(2026/02/25) キャリア中断後に見つけた 総合診療能力で専門性を強化する新しい診療スタイル【ReGeneral インタビュー】第4回(2026/02/05) 外科医のキャリア終盤に思い出した 何でも診られる医者への憧れ【ReGeneral インタビュー】第3回(2025/12/25) 50代半ばで精神科から一転・総合診療でへき地へ【ReGeneral インタビュー】第2回(2025/12/15) 「総合医育成プログラム」で広がる医師のキャリアと医療機関の未来【ReGeneral インタビュー】第1回(2025/11/24)