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がん診療に携わるすべての人のレベルアップ目指しセミナー開催/TCOG

 東京がん化学療法研究会(TCOG)は、第24回臨床腫瘍夏期セミナーをオンラインで開催する。 同セミナーは、がん診療に携わる医師、薬剤師、看護師、臨床研究関係者、製薬会社、CROなどを対象に、治療の最新情報、臨床研究論文を理解するための医学統計などさまざまな悪性腫瘍の基礎知識から最新情報まで幅広く習得できるよう企画している。セミナー概要・日時:2024年6月28日(金)~29日(土)・開催形式:オンライン(ライブ配信)・定員:500人・参加費:12,000円(2日間)・主催・企画:特定非営利活動法人 東京がん化学療法研究会・後援:日本医師会、東京都医師会、東京都病院薬剤師会、日本薬剤師研修センター、日本治療学会、日本臨床腫瘍学会、日本産科婦人科学会、日本医療薬学会、日本がん看護学会、西日本がん研究機構、North East Japan Study Group・交付単位(予定):日本薬剤師研修センターによる単位、日本医療薬学会 認定がん専門薬剤師・がん指導薬剤師認定単位、日本看護協会 認定看護師・専門看護師:「研修プログラムへの参加」(参加証発行)プログラム(要約)6月28日(金)9:30~16:309:30~10:55 【がん薬物療法 TOPICS】 胃がん、肺がん11:05~12:30 【医学統計】 基礎、臨床13:30~14:55 【最新のがん薬物療法I】 膵がん・胆道がん、大腸がん15:05~16:30 【AYA世代のがん診療とがん生殖医療】 AYA世代のがん診療、がん生殖医療6月29日(土)9:30~16:309:30~10:55 【がん免疫と免疫療法】 がん細胞を標的とする抗体療法、遺伝子改変T細胞療法11:05~12:30 【がんゲノム医療 BRAF・MEK阻害薬】 基礎、頭頸部がん13:30~14:55 【最新のがん薬物療法II】 乳がん、泌尿器がん15:05~16:30 【緩和医療と支持療法】  緩和医療、制吐薬適正使用ガイドラインプログラム・申し込みはTCOG「臨床腫瘍夏期セミナー」ページから

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高リスクHR+/HER2-乳がんの術前療法、レトロゾール+アベマシクリブ12ヵ月投与vs.化学療法(CARABELA)/ESMO BREAST 2024

 高リスクのHR+/HER2-早期乳がんに対する術前療法として、レトロゾール+アベマシクリブ12ヵ月投与を化学療法と比較した第II相無作為化非盲検CARABELA試験で、主要評価項目であるResidual Cancer Burden(RCB)インデックス0~Iの割合は達成できなかったが、臨床的奏効率(CRR)は同様であった。スペイン・Instituto de Investigacion Sanitaria Gregorio MaranonのMiguel Martin氏が、欧州臨床腫瘍学会乳がん(ESMO Breast Cancer 2024、5月15~17日)で報告した。・対象: HR+/HER2-、Ki67≧20%、StageII/IIIの乳がん・試験群(レトロゾール+アベマシクリブ群):レトロゾール2.5mg+アベマシクリブ300mg±LHRHアナログを12ヵ月投与(100例)・対照群(化学療法群):アントラサイクリン(4サイクル)→タキサン(weeklyパクリタキセルを12サイクルもしくは3週ごとドセタキセルを4サイクル)(100例)・層別化基準:TMN Stage(II vs.III)、閉経の有無、Ki67(<30% vs.≧30%)・評価項目:[主要評価項目]RCBインデックス0~Iの割合[副次評価項目]MRIによるCRR、RCBインデックスの分布、RCBインデックス中央値、安全性など 主な結果は以下のとおり。・レトロゾール+アベマシクリブ群と化学療法群で年齢中央値は共に53歳、閉経後が56%と58%、StageIIが78%と80%、Ki67≧30%が78%と76%であった。・RCBインデックス0~Iの割合は、レトロゾール+アベマシクリブ群が13%(95%信頼区間:7~21)で化学療法群の18%(同:12~26)と同等ではなかった。・RCBインデックスの中央値は、レトロゾール+アベマシクリブ群が2.8、化学療法群が1.9だった(p=0.0182)。・RCBインデックスの分布は、レトロゾール+アベマシクリブ群(98例)で0~Iが13例、IIが60例、IIIが25例、化学療法群(98例)で順に18例、57例、23例だった(p=0.62)。・CRRはレトロゾール+アベマシクリブ群78%、化学療法群71%で有意差はなかった(p=0.26)。・有害事象による治療中止は、レトロゾール+アベマシクリブ群9例(9%)、化学療法群 4例(4%)であった。 現在、レトロゾール+アベマシクリブで最大のベネフィットを得られる患者を同定するべく、分子的研究を実施中。

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症候性閉塞性肥大型心筋症へのaficamten、酸素摂取量や身体機能が改善/NEJM

 症候性閉塞性肥大型心筋症(HCM)患者において、経口選択的心筋ミオシン阻害薬aficamtenはプラセボと比較し最大酸素摂取量を有意に改善させたことが示された。米国・Lahey Hospital and Medical CenterのMartin S. Maron氏らSEQUOIA-HCM Investigatorsが、14ヵ国101施設で実施された無作為化二重盲検プラセボ対照第III相試験「SEQUOIA-HCM試験」の結果を報告した。閉塞性HCM患者における運動耐容能低下や症状の主な原因の1つは、左室流出路(LVOT)閉塞による心内圧の上昇である。aficamtenは、心筋の過剰収縮を軽減することによってLVOT圧較差を減少させることが示唆されていた。NEJM誌オンライン版2024年5月13日号掲載の報告。aficamten vs.プラセボ、主要エンドポイントは最大酸素摂取量 研究グループは、HCMと確定診断された、スクリーニング時の左室駆出率が60%以上、LVOT圧較差が安静時30mmHg以上、バルサルバ負荷時50mmHg以上、NYHA機能分類IIまたはIII度、推定最大酸素摂取量(pVO2)が90%以下の患者(18~85歳)を、β遮断薬の使用の有無および心肺運動負荷試験の方法(トレッドミルまたは自転車エルゴメーター)で層別化し、aficamten群またはプラセボ群に無作為に割り付け、1日1回24週間経口投与した。投与量は1回5mgから開始し、心エコー検査の結果に基づき2週目、4週目および6週目に5mgずつ増量可とし、最大用量は20mgであった。 主要エンドポイントは、心肺運動負荷試験で評価したpVO2のベースラインから24週時までの変化とした。また、副次エンドポイントは、カンザスシティ心筋症質問票の臨床サマリースコア(KCCQ-CSS:0~100で数値が高いほど症状と身体的制限が少ない)のベースラインから24週時までの変化、24週時のNYHA機能分類のベースラインから1以上の改善、バルサルバ負荷時LVOT圧較差のベースラインから24週時までの変化、24週時のバルサルバ負荷時LVOT圧較差が30mmHg未満の割合、中隔縮小治療の対象となる日数などの10項目で、階層的に検定を行うことが事前に規定された。24週時のpVO2の変化、1.8mL/kg/分vs.0.0mL/kg/分 2022年2月1日~2023年5月15日に計543例がスクリーニングを受け、うち282例が無作為化された(aficamten群142例、プラセボ群140例)。平均年齢は59.1歳、男性が59.2%、ベースラインの平均LVOT圧較差は55.1mmHg、平均左室駆出率は74.8%であった。 主要エンドポイントであるpVO2のベースラインから24週時までの変化は、aficamten群1.8mL/kg/分(95%信頼区間[CI]:1.2~2.3)、プラセボ群0.0mL/kg/分(-0.5~0.5)であった(最小二乗平均値の群間差:1.7mL/kg/分[95%CI:1.0~2.4]、p<0.001)。 副次エンドポイントは、10項目すべてでプラセボ群と比較してaficamten群の有意な改善が示された。 重篤な有害事象は、aficamten群で8例(5.6%)、プラセボ群で13例(9.3%)に認められた。有害事象の発現率はそれぞれ73.9%および70.7%であり、両群で同程度であった。 なお、著者は、治療期間が比較的短期間であり、長期的な心血管アウトカムについては評価できないことなどを研究の限界として挙げている。

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禁煙の初期治療失敗、治療別の次の一手は?/JAMA

 バレニクリンによる初期治療(6週間)で禁煙できなかった場合は増量が、ニコチン置換療法(CNRT)による初期治療で禁煙できなかった場合は増量またはバレニクリンへの切り替えが、禁煙率を改善する実行可能な救済戦略となりうることが示された。米国・テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのPaul M. Cinciripini氏らが、逐次多段階無作為化二重盲検プラセボ対照試験の結果を報告した。喫煙者のほとんどが最初の試みでは禁煙を達成できないが、これまで初期治療失敗後の治療の選択肢を検証した研究はほとんどなかった。JAMA誌オンライン版2024年5月2日号掲載の報告。6週間の初期治療失敗者を、継続vs.増量vs.切り替えの3群に再割り付け 研究グループは、2015年6月~2019年10月にテキサス州ヒューストン地域でメディア広告を用いて参加者(18~75歳、1日5本以上喫煙、呼気CO濃度6ppm以上)を募集し、バレニクリン群またはCNRT群に無作為に割り付けた。 バレニクリン群は標準用量(0.5mg/日から開始し漸増、8日目から2mg/日)、CNRT群はニコチンパッチ21mg+トローチ2mgをそれぞれ第1期として6週間投与した。その後、7~12週目を第2期として、6週時に呼気CO濃度で過去7日間の禁煙が確認された参加者は第1期の治療を継続し、非禁煙者は継続群(両群とも第1期と同じ用量)、増量群(第1期バレニクリン群3mg/日、CNRT群パッチ42mg+トローチ2mg)、切り替え群(第1期バレニクリン群はCNRT、第1期CNRT群はバレニクリン標準用量)の3群に再割り付けして6週間投与した。 主要アウトカムは、12週時の禁煙率(自己報告による過去7日間の禁煙かつ呼気CO濃度6ppm未満)であった。 計490例の参加者が無作為化された(バレニクリン群245例、CNRT群245例)。ベースラインの参加者の背景は、女性210例(43%)、非ヒスパニック系白人287例(58%)、平均年齢48.1歳、1日平均喫煙本数20本であった。バレニクリンは増量、CNRTは増量またはバレニクリンへの切り替えが良好 CNRT群245例では、第1期禁煙成功者が54例、非禁煙者が191例で、非禁煙者のうち第2期の再無作為化へ参加したのは151例(継続50例、増量50例、バレニクリンへの切り替え51例)、再無作為化へ参加せず第1期の治療を継続したのは40例であった。 第1期CNRT群の非禁煙者191例の12週時の禁煙率は、継続群(合計90例)8%(95%信用区間[CrI]:6~10)、増量群14%(10~18)、バレニクリンへの切り替え群14%(10~18)で、増量または切り替えのいずれも初期治療の継続より有効である事後確率は99%以上であった(絶対リスク群間差[RD]:6%、95%CrI:6~11)。 一方、バレニクリン群245例では、第1期禁煙成功者が88例、非禁煙者が157例で、非禁煙者のうち第2期の再無作為化へ参加したのは122例(継続42例、増量39例、CNRTへの切り替え41例)、再無作為化に参加せず第1期の治療を継続したのは35例であった。 第1期バレニクリン群の非禁煙者157例の12週時の禁煙率は、継続群(合計77例)3%(95%CrI:1~4)、増量群20%(16~26)、CNRTへの切り替え群0%で、初期用量でのバレニクリン継続は増量より悪化する事後確率99%以上(絶対RD:-3%、95%CrI:-4~-1)、有効である事後確率99%以上(絶対RD:18%、95%CrI:13~24)であった。 副次アウトカムである6ヵ月時の継続禁煙率は、CNRT増量およびバレニクリン増量の場合に、それぞれの初期治療継続より有益であることが示された。

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1回の肉抜きの食事が肝硬変患者のアンモニア濃度を抑制

 進行した肝硬変では、血液中のアンモニア濃度が危険なレベルまで上昇することがあるが、1食でも肉を抜くことで、そのリスクを抑制できる可能性が新たな研究で示された。論文の上席著者で、米バージニアコモンウェルス大学の消化器内科医であるJasmohan Bajaj氏らによるこの研究結果は、「Clinical and Translational Gastroenterology」に5月2日掲載された。Bajaj氏は、「たまに食事を肉なしにするというようなちょっとした食生活の変化でも、肝硬変患者の体内で有害な血液中のアンモニア濃度が下がり、肝臓に良い影響がもたらされる可能性のあることが分かり、心躍る思いだった」と話している。 アンモニアは、腸内細菌が食物中のタンパク質を分解する際に発生する。健康な人では、アンモニアは肝臓で無毒化されて腎臓に送られ、尿とともに排泄される。しかし肝硬変になると、肝機能が低下してアンモニアが処理されなくなる。そのためアンモニアは、有毒な状態のままで体内に蓄積する。このような有毒なアンモニアが脳に達すると、錯乱やせん妄の症状を引き起こし(肝性脳症)、放っておくと昏睡状態に陥り、死に至ることもある。 体内でのこのようなアンモニアの生成には、食事が大きな影響を及ぼしていると研究グループは指摘する。食物繊維が少なく、肉や炭水化物が多い欧米型の食事は、腸で生成されるアンモニアのレベルを高めるからである。 そこでBajaj氏らは今回、基本的な食生活が肉食である、米リッチモンドVA医療センターの肝硬変患者30人を対象にランダム化比較試験を実施し、1回の肉食ベースの食事を、タンパク質量が同等の肉を含まない食事に置き換えた場合の、アンモニアの代謝とメタボロミクスへの影響を評価した。対象者は、肉、ビーガン用の代用肉、またはベジタリアン用の豆を使った3種類のハンバーガーのいずれかを摂取する群にランダムに割り付けられた。いずれのハンバーガーも、含まれているタンパク質の量は同じ20gだった。試験開始時と食事の摂取から1時間おきに3回血液を採取し、液体クロマトグラフィー質量分析法によるメタボロミクス分析と、血清アンモニア濃度の測定を行った。 その結果、肉バーガー群では、食後に血清アンモニア濃度が上昇していたのに対し、代用肉バーガー群や豆バーガー群ではそのような上昇は認められないことが明らかになった。また、肉バーガー群では他の2群に比べて、必須アミノ酸である分岐鎖アミノ酸やアシル・カルニチンの代謝物が減少したほか、脂質プロファイルが変化(スフィンゴミエリンが増加、リゾリン脂質が減少)したことが確認された。 Bajaj氏は、「長期的に食事や行動を変えるのは非常に難しいことだが、われわれは、たまに食事を変えることが肝硬変患者にとって有効な選択肢となるのではないかと考えた。肝硬変を抱えている人は、自分の食事療法に前向きな変化をもたらすことが、無理や困難なことではないと知るべきだ」と話している。 ただしBajaj氏らは、非常に小規模の患者を対象にした本研究の結果はあくまで予備的なものである点を強調している。それでも同氏らは、医師が、肝硬変患者にこの新しい知見を伝え、肉食からの離脱を勧めても損はないとの考えを示している。

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怒りっぽい人は心血管疾患のリスクが高い?

 怒りの感情は血管が拡張する能力を一時的に制限し、長期的には心血管疾患の発症リスクを高める可能性のあることが、新たな研究で示唆された。米コロンビア大学アービング医療センターの循環器専門医であるDaichi Shimbo氏らによるこの研究結果は、「Journal of the American Heart Association(JAHA)」に5月1日掲載された。Shimbo氏は、「怒りっぽい人は、血管に慢性的な傷を負っている可能性がある」と話している。 Shimbo氏らは、18歳以上の健康な成人280人を対象にランダム化比較試験を実施し、誘発された怒り、不安、悲しみの感情が血管内皮機能に与える影響を調べた。対象者の中に、心血管疾患患者、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの心血管疾患のリスク因子を有する人、喫煙者、常用薬の使用者、精神病・気分障害・人格障害の診断歴を有する人は含まれていなかった。 対象者は、怒り(72人)、不安(72人)、悲しみ(69人)、中立的な感情(69人)を誘発するタスクを行う4群にランダムに割り付けられた。怒り誘発群と不安誘発群は、怒りと不安の感情を呼び起こす個人的な経験について8分間想起し、悲しみ誘発群は、悲しみの感情を誘発するように作られた簡潔な文言を8分間読み、中立的感情群(対照群)は、8分間数字を声に出して数えることで、それぞれに割り当てられた感情を誘発した。各タスクの実施前後、およびタスク終了の3、40、70、100分後に、対象者の血圧と心拍数の測定を行い、また、エンドパット2000による反応性充血指数の算出とフローサイトメトリーによる内皮細胞由来の微小粒子と血管内皮前駆細胞の測定により血管内皮機能を評価した。 その結果、怒り誘発群では、血管の拡張機能が対照群に比べて有意に低下しており、このような機能低下はタスク終了から最長40分後まで持続することが明らかになった。一方、不安誘発群や悲しみ誘発群ではこのような血管の機能低下は認められなかった。研究グループは、血管の拡張機能障害は、しばしば動脈硬化として知られる動脈壁への危険な脂肪蓄積の前兆であると指摘している。このような脂肪の蓄積は、心筋梗塞や脳卒中のリスクを上昇させる可能性がある。 この研究に資金を提供した国立心肺血液研究所(NHLBI)臨床応用・予防部門のプログラムオフィサーであるLaurie Friedman Donze氏は、「これまでに実施された観察研究の結果から、怒りが心臓に悪影響を及ぼす可能性が長い間疑われてきた。健康な成人を対象にした本研究の結果は、怒りが実際に、心臓にどのような影響を与えるのかを示したものであり、欠けていた知識を埋めるのに役立つ」と言う。 ただし、怒りがどのようにして血管の拡張機能を障害するのかは明らかになっていない。Shimbo氏は、「おそらくは、自律神経系、ストレスホルモンや動脈の炎症の活性化が関与している」と述べ、「今後の研究で、その正確な機序が明らかになるだろう」と付け加えている。 研究グループは、本研究結果が、「米国人の主要な死因である心血管疾患の抑止に有効な可能性のある方法として、アンガーマネジメントの介入を促進する道を開くものだ」との見方を示している。またDonze氏は、「運動、ヨガ、深呼吸、認知行動療法などは全て、生活の中での怒りを減らすための有効な方法となり得る」と述べている。

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どうにも止まらない(Dr.坂根のすぐ使える患者指導画集)

患者さん用画 いわみせいじスナック菓子の袋を開ける→最後まで食べる→後悔するCopyright© 2021 CareNet,Inc. All rights reserved.説明のポイント(医療スタッフ向け)診察室での会話患者頑張ってダイエットしていたんですけど…食べ始めると止まらなくて。医師 なるほど。スイッチが入ってしまったんですね。(共感)患者 そうなんです。(がっくりした顔)医師 具体的には、どんなものをよく食べますか?画 いわみせいじ患者 やっぱり、スナック菓子が多いですね。医師 あっ、それは危険ですね。食べ過ぎを防ぐいい方法がありますよ!患者 それはどんな方法ですか?(興味津々)医師 袋菓子は開けたら必ず食べ切ってしまうと考えて、最初から小袋のお菓子にするんです。そして、食べる時は一気に食べずに、ひとつずつつまむ。「たまに食べると美味しいな!」なんてしゃべりながら食べてもいいですね。患者 なるほど。私、無心で食べていました。これからは気を付けます…。ポイント袋菓子は小袋や個包装のものを選んで、食べ過ぎを防ぎます。ついでに、満足度の上がる食べ方についても説明しましょう。Copyright© 2021 CareNet,Inc. All rights reserved.

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猫糖尿病、レオ何にも心配ないぞ!任せておけ【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第72回

愛猫のレオ、オシッコの量が多過ぎる…?妻「レオのオシッコの量が多い気がするけど大丈夫なの?」わが家の愛猫のレオのことで、妻が私に話しかけます。中川「オシッコが沢山出るのは良いことで、何の心配もないよ」実際の尿量を確認することもなく、自分は自信を持って返答しました。なにしろ自分は医師であり、日本内科学会総合内科専門医です。人間さまの診察や治療を行っているのです。猫の健康の管理などは簡単なことと、高をくくっていたのです。妻「やっぱりレオのオシッコの量が多過ぎるのよ、変よ。それにたくさん水を飲むのよ」ようやく自分もレオのトイレを確認しました。固まる猫砂のトイレを愛用しています。鉱物の1種であるベントナイトを主成分としたタイプの猫砂です。排尿後に懸命に排泄物を隠すように埋めます。これまでは、オシッコを吸った猫砂は片隅で小さくガッチリ固まっていました。ところが今は、粘土状の状態からもっと固くなることがなく、オシッコの巨大な塊となって積み上がっています。体重5kgほどの猫としては直感的にもあり得ない尿量なのです。中川「すぐに獣医さんに行こう」嫌がるレオを猫用のキャリーケースに押し込んで、かかりつけの獣医さんを受診しました。病状を説明すると、採血することになりました。猫用の駆血帯で右前足を巻いて、獣医さんが採血します。針を刺されてもレオは神妙な顔をしています。しばらく待っていると採血結果が明らかとなりました。何と血糖値が508mg/dLでした。糖尿病です。高血糖から浸透圧利尿がかかり、多飲多尿に陥っていたのです。糖尿病とは、膵臓からのインスリンの分泌量が減ってしまう、あるいはインスリンに対する反応が低下し、細胞内に糖分が吸収されず、血糖値が下がらず高血糖が持続する病態です。腎臓から再吸収量を超えてしまった糖分が尿に出て、尿糖となるのです。このコラムの読者の医療関係者には釈迦に説法のような話で申し訳ありません。このような尿の成分の変化によって鉱物系のベントナイトは固まりが悪くなるそうです。尿量の問題だけでなく、食べても身体の中で糖分が細胞のエネルギーとして使えないため、細胞の中でエネルギーは不足し飢餓状態となっているのです。猫糖尿病、インスリン治療開始種々の検査の後にインスリン治療が開始されることになりました。幸いにも腎機能は維持されており糖尿病性腎症といった状態ではないようです。入院の提案もありましたが、かわいいレオと離れて暮らすことは考えられません。朝晩に獣医さんに連れて行き、血糖値を測定し、インスリン量を決めていくことになりました。何よりも自分がインスリン用の注射器の扱いにも慣れていることが強みです。外来でのインスリン導入となりました。高血糖も困りますが、低血糖を一度でも起こしてしまうと最悪です。少量のインスリンでスタートして、何度も血糖値を測定し、投与回数や投与量を調整しました。現状はランタスというインスリンを朝夕2単位ずつ注射しています。治療前のような多飲多尿は見られなくなりました。食欲も安定しています。猫という生き物は、柔らかな毛並みや優雅な仕草だけでなく、人間の心の一部を奪い去る能力を持っています。飼い主として、レオは単なるペットではありません。家族の一員であり、時には心の支えなのです。しかし、その愛する相手が病気になったとき、言葉には表せない痛みを感じました。決断をしました。レオの治療とケアを最優先に考えるのです。獣医さんの指示に従い、毎日のインスリン注射を行うことがその第一歩でした。幸いにもインスリン注射はさほど痛くない様子です。妻と私のレオへの愛情は以前よりも深まり、レオへの責任感はより強くなりました。レオの健康状態について常に心配し、できる限りのことをするのです。大切な家族が病気になったときの気持ち今回、猫が糖尿病の診断を受け、改めて自分自身が理解したことがあります。自分にとって愛する子供や両親、大切な人が病気となった場合の家族の気持ちです。家族の感情に共感し、サポートを提供することが大切なのです。家族が不安や恐れを感じていることを理解し、それに対して優しく接することが必要なのです。医者を長くやっていると病気に慣れてしまっている自分がいたのです。明日からの自らの診療における反省材料です。猫は非常に俊敏で運動神経が良く、高い場所にも身軽に飛び移ることができます。レオも食器棚やタンスの上まで、見事なジャンプを披露していました。先日、床からテーブルの上に飛び乗ろうとして失敗しました。跳力が不足し後足がひっかかったのです。若く元気なころのレオには、跳ぶという範疇にも入らない簡単なことであったはずです。自分が見ている前で、この失敗をした時に見せたレオの表情が忘れられません。恥ずかしそうに照れ隠しをするようなしぐさで、目線をそらしたのです。レオ「見なかったことにしてくれニャ!俺は元気だよ!」そうレオの眼が語りかけてきます。自分はレオの心を読むことができるのです。自分も見なかったことにしました。中川「レオよかったなぁ、飼い主がお医者さんで!」朝のインスリン注射を完了した自分が、レオを撫でながら話しかけます。妻「何よ、オシッコが多いといっても、大丈夫と言っていたくせに、誤診だよね。この藪医者め」妻から叱責を受けます。その通りです。毎日の猫の世話のほとんどを行っている妻の観察が正しかったのです。自分も照れ隠しをするようにレオに話しかけます。中川「レオ心配ないぞ!」

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京都の再会【Dr. 中島の 新・徒然草】(530)

五百三十の段 京都の再会ますます日が長くなってきました。先日、京都に行く機会がありましたが、見渡すかぎり大勢の観光客。晴れた夕方の南禅寺、外を歩くにはピッタリの天気です。おかげで根拠なき幸せ感に浸ることができました。さて、京都に行ったのは他でもない留学中の上司夫妻が来日したからです。前回に会ったのは2000年代の初めなので、実に20年ぶり。上司は大病を患ったそうですが、見た目は以前とあまり変化がありませんでした。奥さんのほうは脳画像の研究をしていて、日本でもいくつかの講演をする予定だそうです。再会の場を盛り上げるべく、奥さんの講演抄録を読み、どんな話をすべきかを考えていきました。もちろん英語なので、必要な単語はあらかじめ仕込んでおかなくてはなりません。自分も病気をしたこと。最近定年退職したけど非常勤で外来は続けていること。頭部外傷後遺症の画像診断や治療に手を焼いていること。その合間を縫って小説投稿サイトで執筆活動を続けていること、などなど。元より難しい構文を使うつもりはありませんが、日本語なら簡単な言い回しであっても単語を知らなかったら話になりません。たとえばカクヨムなどの小説投稿サイトは英語で何と言ったらいいのでしょうか。調べてみると“novel submission site”という直訳でした。そのうえで、上司夫妻との想定問答をChatGPT相手に練習したわけです。こちらの事情を詳しく説明したうえで、ロールプレイ形式でのお相手をお願いしました。私の想定としては、1文打ち込んでは1文返ってくるというもの。が、例によってChatGPTは勝手に状況を設定し、長文を打ち返してきます。それで何度も修正をかけ、ようやくのことで1問1答形式に持ち込みました。途中から調子がよくなり、タイピングではあるものの、本当に英語でやりとりしている感覚になってきます。もちろん、私の英文が不自然であるとか文法的に間違っている場合には、すかさず修正してもらいました。指摘された点としてはスペルミス、単数形か複数形か、定冠詞か不定冠詞か、などです。具体的にはこんな感じです。“an inappropriate situation” を “inappropriate situations” に変更しました。これにより、不適切な状況が複数あることを示し、表現が一般的で自然になります。新しく出たGPT-4o(オムニ)では音声でのやりとりが可能になるそうですが、私はまだ使い方がよくわかっていないので、テキストベースでのやりとりをしています。もし音声だけでやりとりできるなら、もうオンライン英語講師の代わりになるかもしれません。かつてオンライン英会話が実際の英語学校を駆逐してしまったように、GPT-4oがオンライン英会話を駆逐してしまうこともあるかも。とんでもない時代になったものです。これからのわれわれが必要なのは、こういったAIツールをどうやって使いこなすか、どの程度まで期待していいのかを判断することなんでしょうね。最後に1句初夏の風 京都の夕方 旧知会う

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第98回 激辛チップスでなぜ死亡したのか?

ココイチは何辛を食べます?キャロライナリーパー私はわりと辛いものが好きだと思って42年生きてきました。子供の頃から湖池屋のカラムーチョが大好きで、あれが「辛さの標準」だと信じて疑いませんでした。大学の頃、カレーのココイチで初めて「1辛」を食べたときのこと。私にとっては衝撃的な辛さだったのですが、一緒に来ていた友人が涼しい顔で「3辛」を食べていたのを見て唖然としました。井の中の蛙大海を知らず。ココイチの「2辛」は、「1辛」の約2倍、「3辛」は約4倍、「5辛」は約12倍、その先は上限20辛まで選択肢は広がっています。途中から辛さの指標が公開されていないので、何十倍も辛いのではと想像しますが、私が挑戦したらきっと入院する羽目になるでしょう。辛さの指標として有名なスコヴィル値で見てみると、10辛が約1,200スコヴィル値とのこと。ハラペーニョが最大で8,000スコヴィル値程度ですから、1万スコヴィル値はまさにガチでヤバイでしょう。ケタ違いのスコヴィル値さて、2023年9月、SNSで激辛チップスを食べる様子を投稿した10代の少年が、食べた直後に死亡するという悲劇がありました。使用されていたのはキャロライナリーパーとナーガヴァイパーという唐辛子です。キャロライナリーパーは、その形から大型の鎌を持った死神という意味で「リーパー」と名付けられています。ナーガヴァイパーは、キャロライナリーパーが登場する前にギネス世界記録だった唐辛子です。どちらも世界トップクラスの激辛唐辛子というわけです。これまで最も辛い唐辛子として長らく君臨していたキャロライナリーパーは、ここから交配して作られたスコヴィル値が約2倍のペッパーXにその座を奪われています。ペッパーXのスコヴィル値は、なんと318万です。スカウターが「ボンッ!」って破裂するやつです。唐辛死の原因唐辛子が原因で命を落とす「唐辛死」となってしまった少年。彼の死因は何だったのでしょうか。報告書によれば、彼は大量のカプサイシン摂取後に心停止に陥り、心臓が肥大していたとされています。急性に心肥大を起こすのは難しいことから、基礎疾患が影響し、心拍数の急激な上昇が関連しているのかもしれません。あるいは、アナフィラキシーや喘息の急性悪化により心停止に至った可能性も考えられます。唐辛子の摂取が心筋梗塞の原因となった症例1)や、キャロライナリーパーによって強烈な頭痛(可逆性脳血管攣縮症候群:RCVS)を起こした症例2)(下記参照)が報告されています。辛さに慣れていない人は無理せず、自分の限界を守ることが大切です。間違ってもペッパーXに挑戦しないようにしましょう。参考文献・参考サイト1)Sogut O, et al. Acute myocardial infarction and coronary vasospasm associated with the ingestion of cayenne pepper pills in a 25-year-old male. Int J Emerg Med. 2012 Jan 20;5:5.2)Boddhula SK, et al. An unusual cause of thunderclap headache after eating the hottest pepper in the world - "The Carolina Reaper" BMJ Case Rep. 2018 Apr 9;2018:bcr2017224085.

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治療効果判定の指標を設計する【国試のトリセツ】第41回

§3 decision making治療効果判定の指標を設計するQuestion〈110B57〉32歳の男性。発熱と咳嗽とを主訴に来院した。現病歴2日前から38℃台の発熱と咳嗽が出現した。市販の解熱鎮痛薬を服用したが、37.0℃以下に解熱せず、今朝からは呼吸困難も感じるようになったため受診した。腹痛と下痢はない。既往歴27歳時に右胸部の帯状疱疹。29歳時に右側肺炎。30歳時に左側肺炎。生活歴食品加工の工場で働いている。妻と4歳の子どもがいる。喫煙は20本/日を10年間。飲酒は機会飲酒。現 症意識は清明。身長165cm、体重58kg。体温38.3℃。脈拍88/分、整。血圧86/42mmHg。呼吸数28/分。SpO295%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音に異常を認めない。右側の胸部でcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦で、腸蠕動音に異常を認めず、肝・脾を触知しない。検査所見血液所見:赤血球398万、Hb11.3g/dL、Ht37%、白血球3,400(桿状核好中球22%、分葉核好中球58%、好酸球3%、好塩基球2%、単球8%、リンパ球7%)、血小板15万。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL、アルブミン3.8g/dL、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、尿酸5.8mg/dL、Na137mEq/L、K3.9mEq/L、Cl100mEq/L。CRP8.8mg/dL。胸部X線写真を次に示す。その後の経過胸部X線写真と喀痰のGram染色標本の検鏡結果から肺炎球菌による細菌性肺炎と診断し入院となった。入院初日からセフトリアキソンの投与を開始したところ、入院3日目までに咳嗽は減少し食欲も出てきた。入院3日目の体温は36.8℃、脈拍80/分、整。血圧116/58mmHg。呼吸数16/分。SpO296%(room air)。血液所見:白血球6,300(桿状核好中球14%、分葉核好中球61%、好酸球3%、好塩基球2%、単球7%、リンパ球13%)、血小板22万。CRP4.4mg/dL。胸部X線写真で所見の改善を認めた。初診時に採取した喀痰および血液の培養からは肺炎球菌が検出された。その後も症状は改善傾向が続き、入院4日目に採取した喀痰の細菌培養検査では肺炎球菌が陰性化していたが、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が検出された。この患者に対する適切な治療はどれか。(a)メロペネムを追加投与する。(b)バンコマイシンを追加投与する。(c)セフトリアキソン単独投与を継続する。(d)セフトリアキソンをメロペネムに変更する。(e)セフトリアキソンをバンコマイシンに変更する。

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日本人高齢者の認知症発症を予測するバイオマーカー

 九州大学の小原 知之氏らは、血漿アミロイドβ(Aβ)42/40、リン酸化タウ(p-τ)181、グリア線維性酸性タンパク質(GFAP)、ニューロフィラメント軽鎖(NfL)と認知症リスクとの関連を評価し、これらの血漿バイオマーカーが、一般的な高齢者集団の認知症発症予測の精度向上につながるかを調査した。Psychiatry and Clinical Neurosciences誌オンライン版2024年4月12日号の報告。 非認知症の65歳以上の地域在住日本人高齢者1,346人を対象に、5年間のプロスペクティブフォローアップ調査を実施した。血漿バイオマーカーは、超高感度オートELISA Simoa HD-X Analyzerを用いて、定量化した。認知症リスクに対する各血漿バイオマーカーレベルのハザード比を推定するため、Cox比例ハザードモデルを用いた。 主な結果は以下のとおり。・フォローアップ期間中に認知症を発症した高齢者は、151例(アルツハイマー病:108例、非アルツハイマー病:43例)であった。・血漿Aβ42/40レベルの低下および血漿p-τ181レベルの上昇は、アルツハイマー病発症と有意な関連が認められたが(p for trend<0.05)、非アルツハイマー病との関連は認められなかった。・一方、GFAPおよびNfLの血漿レベルの高さは、アルツハイマー病および非アルツハイマー病のいずれにおいても、有意な関連が認められた(p for trend<0.05)。・これら4つの血漿バイオマーカーを認知症リスクモデルの合計スコアからなるモデルに追加した場合、認知症発症の予測精度が有意に向上した。 著者らは、「日本人高齢者において、血漿Aβ42/40およびp-τ181は、アルツハイマー病の特異的マーカーであり、血漿GFAPおよびNfLは、すべての原因による認知症の潜在的なバイオマーカーである可能性が示唆された。さらに、これらのバイオマーカーの測定は、臨床現場における認知症発症リスクの特定に有用であり、比較的低侵襲な方法であると考えられる」としている。

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高リスク早期乳がんへのテーラードdose-dense化学療法、10年時解析で無再発生存期間を改善(PANTHER)/ESMO BREAST 2024

 高リスク早期乳がん患者において、テーラードdose-dense化学療法は標準化学療法と比較して10年間の乳がん無再発生存期間(BCRFS)を改善し、新たな安全性シグナルは確認されなかった。スウェーデン・カロリンスカ研究所のTheodoros Foukakis氏が、第III相PANTHER試験の長期追跡調査結果を欧州臨床腫瘍学会乳がん(ESMO Breast Cancer 2024、5月15~17日)で報告した。・対象:18~65歳、リンパ節転移陽性もしくは高リスクリンパ節転移陰性で、初回手術後の乳がん患者・試験群(tdd群):白血球最下点を基にエピルビシン+シクロホスファミドを2週ごと4サイクル、その後ドセタキセルを2週ごと4サイクル(用量は前サイクルの血液毒性に応じて調整)・対照群(標準化学療法群):フルオロウラシル+エピルビシン+シクロホスファミドを3週ごと3サイクル、その後ドセタキセルを3週ごと3サイクル・評価項目:[主要評価項目]BCRFS[副次評価項目]5年無イベント生存期間(EFS)、遠隔無病生存期間(DDFS)、全生存期間(OS)、Grade3/4の有害事象発現率 主な結果は以下のとおり。・2007年2月~2011年9月にスウェーデン、ドイツ、オーストリアの施設から2,017例を登録、2,003例が解析対象とされ、両群に1:1の割合で無作為に割り付けられた。・追跡期間中央値10.3年において、tdd群は標準化学療法群と比較して主要評価項目であるBCRFSを有意に改善した(ハザード比[HR]:0.80、95%信頼区間[CI]:0.65~0.98、log-rank検定のp=0.041、10年イベント率:18.6% vs.22.3%、絶対差:3.7%±1.9%)。・BCRFSの改善は、ホルモン受容体やHER2の発現状況、病期、およびそのほかの人口統計学的・病理学的要因によらずサブグループ全体で認められたが、とくに50歳以上のホルモン受容体陽性患者でdose-denseスケジュールによる一貫したベネフィットがみられたほか、術後にトラスツズマブ投与を受けたHER2陽性患者では用量強化によるベネフィットがみられた。・DDFSはtdd群で有意な改善がみられたが(HR:0.79、95%CI:0.64~0.98、log-rank検定のp=0.039)、OSについては有意な差はみられなかった(HR:0.82、95%CI:0.65~1.04、log-rank検定のp=0.095)。 Foukakis氏は今回の結果を受けて、術後の高リスク早期乳がん患者において、dose-denseスケジュールは標準治療として考慮されるべきではないかとし、また毒性に応じた用量調整は化学療法を最適化するために有望な戦略であるとして、さらなる研究が必要と結んだ。

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切除可能NSCLC、周術期ニボルマブ追加でEFS改善/NEJM

 切除可能な非小細胞肺がん(NSCLC)患者において、周術期(術前および術後)補助療法にニボルマブを用いることで、化学療法単独の補助療法と比較して無イベント生存期間(EFS)が有意に延長し、新たな安全性シグナルは観察されなかった。米国・テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのTina Cascone氏らCheckMate 77T Investigatorsが試験の結果を報告した。切除可能なNSCLC患者において、ニボルマブ+化学療法の術前補助療法はアウトカムを有意に改善することが示され、術前補助療法における標準治療となっている。ニボルマブを周術期に用いることで、臨床的アウトカムがさらに改善する可能性が示唆されていた。NEJM誌2024年5月16日号掲載の報告。化学療法単独と比較、EFSを評価 CheckMate 77T試験は、国際共同第III相無作為化二重盲検試験。切除可能なStage IIA~IIIBのNSCLC成人患者を対象とし、被験者を、ニボルマブ群(術前にニボルマブ+化学療法を3週ごと4サイクル投与→手術→ニボルマブを4週ごと1年間投与)、または化学療法群(術前にプラセボ+化学療法を3週ごと4サイクル投与→手術→プラセボを4週ごと1年間投与)に無作為化して追跡評価した。 主要評価項目は、盲検下独立中央判定によるEFSであった。副次評価項目は、盲検下独立病理判定による病理学的完全奏効(pCR)および病理学的奏効(MPR)、全生存期間、安全性とした。 2019年11月~2022年4月に計735例が登録され、うち461例が無作為化された(229例がニボルマブ群、232例が化学療法群)。 本報告は、事前に規定されていた中間解析(追跡期間中央値25.4ヵ月)の結果である。中間解析時点でニボルマブ群のEFSのハザード比は0.58で有意差 中間解析時点において、18ヵ月EFS率は、ニボルマブ群70.2%、化学療法群50.0%であった(病勢進行または再発、手術中止、死亡のハザード比[HR]:0.58、97.36%信頼区間[CI]:0.42~0.81、p<0.001)。 pCR率は、ニボルマブ群25.3%、化学療法群4.7%であった(オッズ比[OR]:6.64、95%CI:3.40~12.97)。MPR率はそれぞれ35.4%、12.1%であった(OR:4.01、95%CI:2.48~6.49)。 Grade3/4の治療関連有害事象は、ニボルマブ群32.5%、化学療法群25.2%に発現した。

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特発性重症深部脳内出血、減圧開頭術+内科的治療vs.内科的治療単独/Lancet

 特発性重症テント上深部脳内出血患者において、減圧開頭術+最善の内科的治療が最善の内科的治療単独と比べて優れる可能性のエビデンスは弱いことが、スイス・ベルン大学のJurgen Beck氏らSWITCH study investigatorsによる検討で示された。著者は、「今回の結果は、他の部位の脳内出血に当てはまるものではなく一般化はできない。また、生存は、併用群、内科的治療単独群の両者ともに重度の障害を伴った」と述べている。特発性重症深部脳内出血患者において、減圧開頭術がアウトカムを改善するかは不明であった。Lancet誌オンライン版2024年5月15日号掲載の報告。大脳基底核または視床部にわたる重症脳内出血を呈した成人を対象に評価 SWITCH試験は特発性重症深部脳内出血患者において、減圧開頭術+最善の内科的治療が最善の内科的治療単独と比較して、6ヵ月時点のアウトカムを改善するかどうかを検証した多施設共同無作為化非盲検評価者盲検試験。オーストリア、ベルギー、フィンランド、フランス、ドイツ、オランダ、スペイン、スウェーデン、スイスの脳卒中センター42施設で行われた。 大脳基底核または視床部にわたる重症脳内出血を呈した成人(18~75歳)を、減圧開頭術+最善の内科的治療群、または最善の内科的治療単独群に無作為に割り付け追跡評価した。 主要アウトカムは、180日時点での修正Rankinスケール(mRS)スコア(7ポイント評価、範囲:0[障害なし]~6[死亡])が5~6とし、ITT解析にて評価した。併用群でリスク低下、aRRは0.77、aRDは-13% SWITCH試験は、資金不足のため早期に中止となっている。 2014年10月6日~2023年4月4日に、201例が無作為化され、197例から同意を取得した(併用群96例、単独群101例)。63例(32%)が女性、134例(68%)が男性で、年齢中央値は61歳(四分位範囲[IQR]:51~68)、血腫量中央値は57mL(44~74)であった。 180日時点でmRSスコア5~6であった患者は、併用群が42/95例(44%)、単独群が55/95例(58%)であった(補正後リスク比[aRR]:0.77、95%信頼区間[CI]:0.59~1.01、補正後リスク群間差[aRD]:-13%、95%CI:-26~0、p=0.057)。 per-protocol解析(適格基準に反していた患者、割り付けられた治療を受けなかった患者、事前規定の評価日以外に評価を受けた患者を除外)では、180日時点でmRSスコア5~6であった患者は、併用群36/77例(47%)、単独群44/73例(60%)であった(aRR:0.76、95%CI:0.58~1.00、aRD:-15%、95%CI:-28~0)。 重篤な有害事象は、併用群42/103例(41%)、単独群41/94例(44%)に発現した。

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人々が考える老年期の開始年齢は高齢化している

 老いに対する概念そのものが老化しているようだ。何歳からを「老年」と見なすかという質問の回答を分析したところ、中高年の人は、数十年前の同世代の人よりも老年期の開始年齢を高く考えていることが、新たな研究で明らかになった。フンボルト大学(ドイツ)の心理学者であるMarkus Wettstein氏らによるこの研究の詳細は、「Psychology and Aging」に4月22日掲載された。 この研究では、German Ageing Survey(ドイツ加齢研究)の参加者1万4,056人のデータを用いて、老年期の開始年齢についての個人の認識が歴史的にどのように変遷したのかが調査された。対象者は、1911年から1974年の間に生まれ、1996年から2021年までの25年の間に最大で8回、調査に回答していた。なお、German Ageing Surveyには、研究期間を通して、中高年に達した新たな世代の調査参加者(40〜85歳)も新規登録されていた。 その結果、64歳の時点で対象者が答えた老年期開始の平均年齢は75歳であり、実年齢が4〜5年上がるごとに、対象者の考える老年期の開始年齢が1年ずつ上がる傾向が認められた。例えば、64歳時点で、老年期の始まりを75歳と答えていた人は、自分が74歳に達すると、老年期は77歳頃から始まると答えていた。 また、出生年が遅めの世代の人が考える老年期の開始年齢は、早めの世代の人よりも高いことも明らかになった。例えば、1911年に生まれた人が考える老年期の開始年齢は71歳であったのに対し、1956年に生まれた人では74歳であった。ただしこの傾向は、より最近の世代では緩やかであった。Wettstein氏はこの結果について、「老年期の開始年齢を後ろ倒しにする傾向は直線的ではなく、今後も続くとは限らない」と指摘している。 さらに、性別や健康状態などの個人特性が老年期の開始年齢に対する認識に与える影響を調べたところ、女性は平均して、男性よりも老年期の始まりを2年遅く感じており、男女間でのこの差は経時的に拡大していくことが示された。このほか、孤独感が強く、健康状態が不良で、老いを感じている人ほど、老年期の開始年齢が低くなる一方で、孤独感が少なく、健康状態が良好で、若々しく感じている人ほど、老年期の開始年齢が高くなる傾向があることも示された。 Wettstein氏は、「最近の人が考える老年期の開始年齢がなぜ高くなったのか、その理由は不明だ」と話す。そして、「平均寿命が延びたことが、老年期の始まりを遅く感じさせる一因なのかもしれない」と推測している。同氏はさらに、「その上、人々の健康状態も経時的に改善され、昔は老年と見なされていた年齢の人が、現在では、そうは見なされないようになっている可能性もある」と話す。 Wettstein氏は、「老いを後ろ倒しにする傾向がどの程度、高齢者や加齢に対する肯定的な見方を反映しているのか、あるいはむしろその逆なのかは不明だ。老いることを望ましくないことと見なす否定的な考え方から、老年期の開始年齢を遅く見ている可能性も考えられる」と話している。

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米国での精神疾患の経済的コストは年間2820億ドル

 米国での精神疾患の経済的コストは年間2820億ドル(1ドル154円換算で43兆4280億円)であり、一般に経済不況とされるレベルに達していることが、新たな研究で明らかにされた。この金額は、米国の歳出の約1.7%に相当し、米国における精神疾患の全体的なコストを概算した過去の試みよりも約30%大きいという。米イェール大学経済学分野教授のAleh Tsyvinski氏らによるこの研究は、全米経済研究所(National Bureau of Economic Research;NBER)の「Working Paper」として作成され4月に公開された。 米国物質乱用・精神衛生サービス局(U.S. Substance Abuse and Mental Health Services Administration)によると、成人の約5人に1人が精神疾患を抱えており、約5.5%の人は重度の精神疾患に罹患しているという。精神疾患が米国経済に及ぼす影響を算出する試みはこれまでにもなされているが、それらは収入減と治療費に焦点を当てたものであったと研究グループは説明する。 今回の研究では、精神疾患に関連する多くの追加的な経済的影響に焦点を当てた、より微妙なアプローチが取られた。例えば、精神疾患のある人はお金をあまり使わず、家や株などの資産に投資する傾向も低いほか、より負担の少ない仕事を選びがちであることも考えられるとTsyvinski氏は指摘する。本研究では、古典的、および現代の精神医学理論に基づいてマクロ経済学と精神保健を統合したモデルが開発された。このモデルでは、反復的で制御不能な悲観的な思考などのネガティブ思考をする状態にある場合を精神疾患と見なした。 このモデルを用いて、精神疾患の治療を向上させる政策が取られた場合の潜在的な効果を推測した。その結果、精神疾患の専門医の不足を解消するなどして精神保健サービスの利用可能性を拡大することにより、米国の精神疾患が3.1%減少する可能性が示された。これによりもたらされる社会的コストは、米国の歳出の1.1%に相当すると見積もられた。また、16歳から25歳までの全ての精神疾患患者に治療を提供することでもたらされる社会的コストは、米国の歳出の1.7%に相当すると推計された。しかし、精神保健サービスの自己負担額を引き下げても、精神疾患患者の数は実質的には減らないため、得られる経済的な利益はわずかであることも示された。これは、精神保健サービスにかかる費用が比較的低いため、費用を削減しても治療を求める人の数が増えたり、精神疾患の症例が大幅に減ったりすることはないからだと研究グループは説明している。 Tsyvinski氏は、「これらの結果は、精神疾患が人々の消費、貯蓄、ポートフォリオの選択や、国の労働供給量を変化させ、経済に莫大なコストを生み出していることを示すものだ」と述べている。 Tsyvinski氏はまた、イェール大学のニュースリリースの中で、「経済学と精神医学は50年以上にわたって発展してきたが、両者が連携することはあまりなかった。本研究では、経済学と精神医学を連携させることで両者の対話を促した。それにより、精神疾患の社会的コストと、精神医学を拡大・改善する政策により得られるものについての認識を深めることができたと言えよう」と述べている。

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血液検査で変形性膝関節症を早期発見か

 変形性膝関節症(knee osteoarthritis;以下、膝OA)がX線で確認できる状態になる少なくとも8年前に、血液検査によって医師がその兆候を検出できる可能性のあることが、米デューク大学医学部病理学・整形外科学教授のVirginia Byers Kraus氏らの研究で示された。膝OAと診断された女性100人と膝OAのない女性100人の血液を分析した結果、両者の判別に有用なバイオマーカーが特定されたという。この研究の詳細は、「Science Advances」4月26日号に掲載された。 OAの成人患者数は米国だけで約3500万人に上るが、OAを完治させる治療法は、現時点では存在しない。そのため、新しい治療法の成功は、いかに早期の段階でこの疾患を発見し、進行を遅らせることができるかにかかっている。Kraus氏は、血液検査で膝OAのリスクの高いことが分かれば、減量、運動、健康的な食事といった生活習慣の是正、あるいはステロイド注射を受けるといった対策も可能になると話す。 膝OAの進行を予測する血液検査の開発に関する研究はこれまでにも複数実施されているが、検査に含めるべきバイオマーカーに関しては一貫した結果が得られていない。今回の研究は、そのバイオマーカーを特定するために実施された。 Kraus氏らは、英国の白人女性200人から採取された血清サンプル400点を用いて、質量分析によるタンパク質の定量法であるMRMアッセイにより分析を行い、膝OA発症の予測と関連する血清ペプチドの特定を試みた。これらの女性のうち、100人は10年にわたる追跡期間中にX線で膝OAが確認されていた。残る100人はこれらの女性と年齢およびBMIを一致させた膝OAのない女性であった。血清サンプルは、試験開始から2年後と6年後に採取されていた。その結果、6種類の血清ペプチドにより、膝OAを発症した女性と膝OAのない女性を、最大で発症の8年前までさかのぼって区別できる可能性のあることが示された(AUC 77%)。 こうした結果を受けてKraus氏は、「この血液検査により膝OAのある人を特定できる可能性のあることが示されたが、特に素晴らしいのは、X線で異常が確認される8年前の段階でリスク保有者を特定できたことだ」と言う。 研究グループは、心臓病や骨粗鬆症、アルツハイマー病と同様、膝OAも診断が遅れがちな慢性疾患の一つであることを指摘。早期に発見することで、悪化する前の段階で対処できる可能性があると説明している。Kraus氏は、「このことが極めて重要な理由は、OAはこれまで、X線検査での異常を伴う疾患であると考えられてきたからだ。しかし実際には、それよりも前から多くのことが生じており、より早い段階でそれを発見することで、X線上の異常が確認される患者が経験する障害や痛み、QOLの低下を防ぐことができる」と言う。研究グループはまた、膝OAは患者に痛みをもたらすだけでなく、多くの患者で人工関節置換術が必要となり経済的にも大きな負担となることを強調している。 米ウェイクフォレスト大学の健康運動科学教授のStephen Messier氏も、同様の懸念を抱いている。同氏は、「OAの負担は増大し続けており、医療費の増加や患者の予後不良の要因となっている。膝OAを早期に発見することで、より早い段階で医師が介入し、人工関節置換術が必要な状態になる前に痛みや機能の低下を抑えることができる可能性がある」と話す。 しかし、この血液検査を普及させるには、さらなる研究で検証する必要がある。また、本研究でこの検査が実施されたのは白人女性のみであるため、今後の研究では、より幅広い患者層を対象にする必要もある。

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レートコントロールと重篤な出血イベント(解説:後藤信哉氏)

 非弁膜症性心房細動に対する抗凝固療法は広く普及した。心房細動の動悸に対してレートコントロールが必要となる。レートコントロールにはβ遮断薬かカルシウム拮抗薬を使っているケースが多いと思う。カルシウム拮抗薬としては、作用時間の短いベラパミルよりもジルチアゼムを使うことが多いと思う。レートコントロールで用いる薬と抗凝固薬の薬物相互作用などは十分に詳細に検討されてこなかった。薬物代謝的には、レートコントロール薬の代謝により代謝酵素が使用される結果、抗凝固薬の血中濃度が増加するリスクは想定された。本研究は後ろ向き観察研究コホートを用いて、レートコントロールに用いる薬剤による出血イベントリスクへのインパクトについての仮説産生を目指した。 日本の国民皆保険制度の中にも国保、社保など不均一性がある。米国は一般に医療保険がないイメージがあるが、実際は、米国の医療保険制度はそれなりに充実している。オバマケアが嫌われたのは、連邦政府による過度の介入が米国人に忌避されたためである。米国の勤労者には会社からの手厚い医療保険がある場合が多い。筆者が米国で暮らしていた間に、勤務先が用意した健康保険の自己負担率が、現在の日本より少なかった。また、米国暮らしが長く、それなりに社会保険税(social security tax)を支払っていた筆者のところには、最近、勤労していない高齢者を対象としたメディケアの案内が来た。本研究はメディケアのデータベースを用いた後ろ向き観察研究である。政府の管理する健康保険データなので、日本でも同様の解析は原理的に可能だと思う。データベースに基づいた最適医療を最小限のコストにて供給しようとのインセンティブがあれば、データベース解析と解析結果に基づいた医療のシステム的改善は必須と思う。 20万4,155 例のうち、5万3,275例がジルチアゼム、15万880例がメトプロロールによるレートコントロールを受けていた。いずれも特許切れした安価な薬剤であり、公的保険医療に適した薬剤である。抗凝固薬としては薬効を標準化できるいわゆるDOACのうち、米国にて実際に使用可能なリバーロキサバンとアピキサバンを用いた。日本で広く使用されるエドキサバンは、米国では腎機能正常性に使用できないとの制限があるため研究対象とされていない。 メトプロロール群に比較してジルチアゼム群における重篤な出血による入院・死亡リスクは、1.21 (95%信頼区間:1.13~1.29)倍大きく、差は観察早期から見られた。重篤な出血による入院、死亡は同じ方向性であった。ジルチアゼムの容量依存性もあり、各種sensitivity analysisの結果も同様で、メトプロロールよりジルチアゼム群で出血が多いのは本当らしい。 後ろ向きコホートにて、レートコントロールの薬剤がDOACによる出血リスクに影響を与えるとの仮説はできた。ランダム化比較試験により仮説検証を目指すか、ジルチアゼム群のメトプロロール群への移行をメディケアとして促すか、科学に基づいた政策決定の今後を見守りたい。

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