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【医師限定記事】新型インフルエンザの機内検疫は賛否分かれる

一部のメディアで今回の機内検疫の是非が論議されたが、医師限定コミュニティ「Dr'sVoice」のアンケートでは賛否が分かれた。アンケートは2009/06/05から2009/07/05まで行われ、943名の医師が参加した。それによると、「今回の機内検疫を評価する」13%、「今回の機内検疫を一部評価する」38%、「今回の機内検疫を評価しない」48%、「どちらでもない・その他」2%という結果だった。掲示板のコメントでは評価しない意見が目立ったが、完全とはいえなくても一定の効果・役割があるとする書き込みも見られた。 ●アンケートの詳細結果はこちらhttp://www.carenet.com/click/voice/result.php?eid=75

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1日1回投与のクラビット錠500mg/250mg・細粒10%新発売

第一三共株式会社は7日、日本国内において、1日1回投与の広範囲経口抗菌製剤「クラビット錠500mg/250mg・細粒10%」(一般名:レボフロキサシン水和物)を発売した。同剤は、4月22日に製造販売を取得し、6月19日薬価基準に収載されている。クラビット500mg 1日1回投与法は、PK-PD理論に基づき開発され、従来の100mg 1日3回投与法と比較して最高血中濃度を上げることにより、殺菌作用が増強されると共に耐性菌の出現を抑制することが期待できるという。同投与法は、すでに海外においては120以上の国または地域で承認されており、世界の標準的用法・用量になっている。従来の用量のクラビットは、1993年12月に発売され、これまでに各種感染症に対して43の適応症と32の適応菌種を取得している。詳細はプレスリリースへhttp://www.daiichisankyo.co.jp/news/yymmdd_nn.html?b_newsrelease_n1.detail[id]=1128.5&b_newsrelease_n1.year_selector[id]=1128.5&b_newsrelease_n1.category_selector[id]=1128.5

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レミケードに関節リウマチへの効能・効果追加と用法・用量の一部変更の承認

田辺三菱製薬株式会社は7日、抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤「レミケード点滴静注用100」(一般名:インフリキシマブ)について、同日付で関節リウマチに係わる「効能・効果」ならびに「用法・用量」の一部変更承認を取得したことを発表した。従来の用法・用量では、一部の患者において十分な効果が得られず、用法・用量の変更(投与量の増量・投与間隔の短縮)に対する要望が寄せられていたことから、同社は2005年より臨床試験を実施していた。その結果、同剤を増量した際の有用性が認められ、用法・用量の一部変更が承認された。また、欧米ではすでに承認されている「関節破壊の抑止効果」についても、同臨床試験から日本人においても優れた効果があることが確認されたため、効能・効果の一部変更も同時に承認された。レミケードは、2002年にクローン病の適応症にて国内で発売後、2003年に関節リウマチの適応を追加取得している。現在では延べ3万人の関節リウマチの患者に投与されているという。詳細はプレスリリースへhttp://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=../release/nr/2009/rec_090707.html

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うつ病治療薬「レメロン錠/リフレックス錠」製造販売承認取得

シェリング・プラウ株式会社と明治製菓株式会社は7日付けで、両社で共同開発したうつ病治療薬「レメロン錠(シェリング・プラウ株式会社)/リフレックス錠(明治製菓株式会社)」(一般名:ミルタザピン)の製造販売承認を取得したと発表した。「ミルタザピン」はN.V.オルガノン社が創製したうつ病治療薬で、1994年に製品名『REMERON』としてオランダで発売されて以来、現在では世界90ヵ国以上で販売されている。また、その特徴的な作用メカニズムによって、海外では『ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA: Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant)』というカテゴリーに分類され、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)とは異なる作用機序を持つ薬剤として知られてる。日本における臨床試験では、この領域では実施することが難しいとされているプラセボ対照比較試験において、投与1週目から有意な改善効果が示され、日本で初めてプラセボに対して抗うつ効果における優越性が検証されたという。また、長期投与試験においては、52週まで抗うつ効果が維持されることも示され、効果の早期発現と長期維持などの特長を持ち合わせた薬剤とのこと。なお、両社は、本剤を薬価収載後速やかに発売する予定だ。詳細はプレスリリースへhttp://www.schering-plough.co.jp/press/index.html(シェリング・プラウ株式会社)http://www.meiji.co.jp/corp/news/2009/0707_2.html(明治製菓株式会社)

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ゴナールエフが日本国内の女性不妊治療に適応拡大

メルクセローノ株式会社は7日、遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモン製剤である「ゴナールエフ皮下注用75」ならびに「ゴナールエフ皮下注ペン450・900」が、視床下部-下垂体機能障害または多のう胞性卵巣症候群に伴う無排卵および希発排卵における排卵誘発の効能追加承認を取得したことを発表した。ゴナールエフは、海外では1995年より、男女の不妊治療薬として高い実績を持ち、女性不妊治療における排卵誘発剤としては、既に海外100ヵ国で承認されている。ゴナールエフ皮下注ペン450・900は、遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモンを含有する唯一のペン形プレフィルド製剤。投与時の溶解操作を省略することができ、注入動作の完了を目視で確認することができるという。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.merckserono.co.jp/ja_JP/images/Gonelef_OI_Launch_20090707_tcm258-16615.pdf

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GSK 前立腺肥大症治療薬「アボルブ」承認取得、大鵬薬品工業とコ・プロモーションで基本合意

グラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)は7日付で、同社の前立腺肥大症治療薬「アボルブカプセル0.5mg」(一般名:デュタステリド、以下「アボルブ」)について前立腺肥大症を効能・効果として、厚生労働省より製造販売承認を取得と発表した。また、GSKと大鵬薬品工業株式会社は、同剤について両社でコ・プロモーションを開始することで基本合意したとのこと。同剤は、英国グラクソ・スミスクライン社で開発された日本初の5α還元酵素阻害作用を有する前立腺肥大症治療薬。2001年11月に米国で、2002年7月に欧州で承認されて以来、2009年3月現在、世界85ヵ国で承認されている。同剤は、男性ホルモンのテストステロンをより活性の高いDHT(ジヒドロテストステロン)に変換する1型および2型の5α還元酵素を阻害し、DHTを抑制。本剤によるDHTの抑制に伴い、肥大した前立腺は縮小し、下部尿路症状の軽減および尿流の改善がもたらされるという。今回のコ・プロモーションに関する合意内容は、GSKと大鵬薬品が共同して医療機関への医薬情報提供活動を行うとのこと。詳細はププレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2009_07/P1000560.html

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ロシア成人早死の半数以上はアルコールが原因

アルコールが、ロシア成人死亡の重要な決定因子になっていることは知られるが、死因とアルコール消費量との関連や年代差、男女差などの詳細が、ロシアがんセンターのDavid Zaridze氏らによって明らかになった。報告によると、近年のロシア人男性55歳未満の死の半数以上はアルコールが原因で、ロシアと西欧諸国との成人死亡の最大の違いは、アルコールかタバコかで説明できるとしている。Lancet誌2009年6月27日号より。ロシア3大工業都市で15~74歳で死亡した48,557例の生前飲酒状況を調査Zaridze氏らは、1990年代の典型的な死亡パターンを呈するロシアの3大工業都市(トムスク、バルナウル、ビースク)で、1990~2001年に15~74歳で死亡した6,0416例について調査を行った。2001~2005年に、故人の家族50,066例を訪問し、48,557例(97%)から、故人の生前のアルコール摂取状況などの情報を聴取した。そのうち、事前に死の原因がアルコールもしくはタバコと確認できていなかった5,475例(男性:2,514例、女性:2,961例)を、飲酒状況でカテゴリー分けし、相対リスクを算出し検討した。検討された飲酒状況は、参照群として、「週に250mL未満」「1日に250mL未満」に当てはまる人を設定(男性:363例、女性:1,479例)、残りの人を、週の飲酒量についてウォッカ(もしくは相当量アルコール)「1本(500mL)未満」「1~3本未満」「3本以上」の3群にカテゴリー化した。なお「3本以上」(最大飲酒群)の平均週飲酒量は5.4本(SD:1.4)だった。がん疾患では、上気道・上部消化管がん、肝がんが有意解析の結果、男性で、最もアルコール関連の死を占める3つの要因としては、アルコール中毒(最大飲酒群の相対リスク:21.68)、事件・暴力(5.94)、急性虚血性心疾患(3.04)が挙げられた。虚血性心疾患は心筋梗塞(1.20)よりも多く見られた。また、上気道・上部消化管がん(3.48)、肝がん(2.11)が有意に見られ、このほか最大飲酒群で相対リスクが3.00以上だった疾患として、結核(4.14)、肺炎(3.29)、肝疾患(6.21)、膵疾患(6.69)、病的状態(7.74)の5つがあった。一方女性では、飲酒が一般的ではなかったが、相対リスクは概して極めて高い値を示した(例:最大飲酒群のアル中75.23、事件・暴力9.26、急性虚血性心疾患9.25)。聴取情報の誤りを修正後、アルコールが死の原因である割合は、15~54歳では52%に上った(男性:59%・8,182/13,968例、女性:33%・1,565/4,751例)。55~74歳では18%(男性:22%・3,944/17,536例、女性:12%・1,493/12,302例)だった。

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免疫抑制剤「プログラフ」に潰瘍性大腸炎での国内追加適応取得

 アステラス製薬株式会社は7日、免疫抑制剤「プログラフ」(一般名:タクロリムス水和物)に関し、日本において「難治性(ステロイド抵抗性、ステロイド依存性)の活動期潰瘍性大腸炎(中等症~重症に限る)」の追加適応症について承認を取得したことを発表した。 潰瘍性大腸炎の病因は、これまで細菌やウイルス等の感染説、自己免疫説、血管障害説等が提唱されてきているものの、未だその原因は不明であるが、近年、腸管粘膜局所における免疫学的異常が発症に深く関与していることを示唆する知見が得られているという。そのため、プログラフが、大腸粘膜における活性化T細胞からの種々の炎症性サイトカインを抑制することで大腸の炎症を抑え、症状を改善することが期待されているとのこと。 タクロリムスは、同社が創製した免疫抑制剤。現在、プログラフという製品名で、臓器移植における拒絶反応抑制剤として世界80以上の国と地域で発売されている。日本においては、さらに骨髄移植、全身型重症筋無力症、関節リウマチ、ループス腎炎の適応症を追加取得しているが、(全ての)重症筋無力症についても申請中とのこと。また、プログラフに加えて、タクロリムス1日1回投与の徐放性製剤について日本(製品名:グラセプター)、欧州(製品名:アドバグラフ)をはじめ、世界25ヵ国で発売されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/post-54.html

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2型糖尿病発病への軌跡は3-6年前に始まる

2型糖尿病発病前の、糖代謝変化のタイミングについては、ほとんどわかっていない。ロンドン大学の疫学・公衆衛生部門のAdam G Tabak氏らは、イギリスでのWhitehall IIスタディ参加者のデータから、2型糖尿病を発病した人の空腹時・食後血糖、インスリン抵抗性、インスリン分泌に関する変化を追跡した結果、発症前3-6年に特徴的な変化が表れていることをつかんだと報告した。Lancet誌2009年6月27日号(オンライン版2009年6月8日号)掲載より。イギリス人約6千人の、発病前13年間の糖代謝の軌跡を調査Whitehall IIスタディは、1985年に始まった、イギリス人の健康と疾患の社会経済的傾向を探る経時的研究。Tabak氏らは、その参加者(イギリス公務員から成る職業コホート)で、基線で真性糖尿病ではなかった6,538例(男性71%、91%が白人)のデータを分析した。追跡調査期間中央値9.7年の間に、糖尿病と診断されたのは505例(経口ブドウ糖負荷試験ベースで49.1%)だった。これら糖尿病患者群と非糖尿病患者群の、診断前13年間、もしくは追跡調査終了時点までの、空腹時および食後2時間の血糖値、インスリン抵抗性指数(HOMA-R)、HOMAβ細胞機能指数を調べた。急激な値の変化が年齢、性、民族性を補正した解析モデルで、非患者群は追跡調査の間、インスリン分泌を除きすべての代謝値がほぼ横ばいに直線的に変動していた。一方、患者群は、空腹時血糖値が直線的に診断3年前まで上昇し(3年前:5.79mmol/L)、その後急激に診断時まで上昇が続いていた(診断時:7.40mmol/L)。食後2時間血糖値も、診断3年前(7.60mmol/L)から急激に上昇(診断時:11.90mmol/L)していた。インスリン感受性は、診断5年前から急激な低下が始まっていた(診断時86.7%まで減少)。HOMAβ細胞機能指数は、診断4年前(85.0%)と3年前(92.6%)にいったん増加し、その後は一転して診断時(62.4%)まで減少していた。

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婦人科良性疾患に、働く現代女性の9割以上が“不安”

働く現代女性の9割以上が「女性特有の疾患」に“不安”を感じているということが、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社メディカル カンパニーが行った「働く現代女性の婦人科良性疾患の意識」調査からわかった。この調査は、首都圏の働く女性500名(20~40歳代)を対象にインターネットにて2009年6月に実施し、「婦人科良性疾患」に対する関心や不安、手術への望み等を質問しているもの。主な結果報告は以下の通り。(1)93.2%の女性が、「女性特有の疾患」に対する不安を感じたことがある。実際に「婦人科良性疾患」が疑われる兆候がある女性は50.6%も。(2)「女性特有の疾患」に94.4%の女性が関心あり。「婦人科良性疾患」の治療法まで理解している女性はわずか1~2割。(3)現代女性の手術への望みとは? ~手術は安全、入院は短く、術後は美しく~(4)63.0%の女性が、入院期間が短く、手術後の傷が小さい「腹腔鏡手術」を詳しく知らない。詳細はプレスリリースへhttp://www.jnj.co.jp/group/press/2009/0707/index.html

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イレッサ、欧州にて非小細胞肺がんを対象に販売承認取得

英国アストラゼネカ社は1日(現地時間)、欧州委員会(EC)にて治療歴を問わず成人のEGFR遺伝子変異陽性の局所進行または転移を有する非小細胞肺がんを対象にイレッサの販売承認を取得したと発表した。承認はイレッサと化学療法を比較した2つの主要な第III相臨床試験、IPASS1とINTEREST2を含む申請資料に基づくもの。イレッサはEGFRチロシンキナーゼを阻害し、腫瘍細胞の増殖、浸潤、転移の伝達シグナルを阻害することで抗腫瘍効果を発揮する。EGFR遺伝子変異は非アジア人3においては肺がん患者の10~15%でみられ、そのような患者ではイレッサに対する感受性が高いことが試験で示されているという。詳細はプレスリリースへhttp://www.astrazeneca.co.jp/activity/press/2009/09_07_06.html

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小児急性骨髄性白血病を対象に「Dacogen」の臨床試験を米国で開始

エーザイ株式会社は6日、米国子会社であるエーザイ・メディカル・リサーチ・インク(本社:ニュージャージー州)が、メチル化阻害剤「Dacogen」注射剤(一般名:decitabine)について、小児の急性骨髄性白血病(AML)を対象とした臨床試験を米国で開始したと発表した。同子会社は、米国食品医薬品局(FDA)より発行されたWritten Requestに基づき本臨床試験を実施する。本臨床試験は、小児のAML患者に対する「Dacogen」の有用性を検証するもので、同社は、FDAのPediatric Exclusivity Provision(小児医療専門規定)に従い、臨床試験完了後、独占販売期間の延長申請を提出する予定とのこと。その結果、本臨床試験のデータがFDAの要請を満たしているとFDAが判断した場合、本剤の独占販売期間は2013年11月まで6ヵ月延長されることになるという。AMLは急性白血病の中で最も多く見られるタイプで、米国では小児(0~14歳)のAML発生率は、人口100万人あたり6.9人と推定されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.eisai.co.jp/news/news200926.html

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血栓溶解療法後の早期PCIはST上昇型心筋梗塞患者の虚血性合併症予防に有効

経皮的冠動脈形成術(PCI)を施行できない病院に搬送されたST上昇型心筋梗塞患者はしばしば、初回PCIをタイムリーに受けることができないまま、血栓溶解療法を受けることになる。そうした患者の最適な治療についてカナダ・トロント大学South Lake Regional Health CentreのWarren J. Cantor氏らが検討を行った。NEJM誌2009年6月25日号より。ST上昇型心筋梗塞患者を標準治療群とルーチン早期PCI群に無作為に割り付けCantor氏らThe Trial of Routine Angioplasty and Stenting after Fibrinolysis to Enhance Reperfusion in Acute Myocardial Infarction(TRANSFER-AMI)に参加する研究グループは、PCIを施行できない病院で血栓溶解療法を受けたST上昇型のハイリスク心筋梗塞患者1,059例を、標準治療群(必要があれば緊急PCIのために他院に搬送するが、通常は血管造影)と、血栓溶解後6時間以内に他院に転送しPCIを実施する群に、無作為に割り付け追跡した。なお全患者にアスピリン、tenecteplase、ヘパリンまたはエノキサパリン(商品名:クレキサン)が投与され、抗血小板薬クロピドグレル(商品名:プラビックス)の併用が推奨された。主要エンドポイントは30日以内の、死亡・再梗塞・再虚血・うっ血性心不全の発症または増悪・心原性ショックの複合とした。ルーチン早期PCI群の虚血性合併症の発生率が有意に低下標準治療群の患者の心臓カテーテル療法実施割合は、無作為化後中央値32.5時間で88.7%だった。一方、ルーチン早期PCI群の患者については、中央値2.8時間後98.5%の実施割合だった。30日後の主要エンドポイント発生は、ルーチン早期PCI群の11.0%に対し、標準治療群では17.2%で発生した(相対リスク:0.64、95%信頼区間:0.47~0.87、P=0.004)。重大出血の出現率については両群間で有意差はなかった。これらから研究グループは、「ST上昇型心筋梗塞のハイリスク患者で、血栓溶解療法後6時間以内に、ルーチン早期PCIを他院に転送され受けた群は、標準治療を受けた群と比べて、虚血性合併症の発生率が有意に低下した」と結論した。(朝田哲明:医療ライター)

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小児急性リンパ性白血病治療における予防的頭蓋照射は必要か

予防的頭蓋照射は、中枢神経系(CNS)再発リスクの高い小児急性リンパ性白血病(ALL)の標準治療とされてきたが、長期生存が可能になるにつれてその副作用が問題となっている。聖ユダ小児研究病院(米国テネシー州メンフィス)のChing-Hon Pui氏らのグループは、新たにALLと診断された小児全例で、化学療法と併用される予防的頭蓋照射を除外できるかどうかを調べるため臨床試験を実施した。NEJM誌2009年6月25日号掲載より。非照射群71例と照射群56例の5年完全寛解期間を比較2000年6月から2007年10月にかけて、評価可能とされた1歳から18歳まで498例のALL患者が対象として登録された。化学療法の強度は寛解導入治療後の所見と微小残存病変のレベルに基づいて決定された。以前であれば予防的頭蓋照射となる71例の非照射群と、すでに照射を受けた56例の対照群とで、完全寛解の持続期間を比較した。498例の患者の5年イベントフリー生存率と全生存率はそれぞれ、85.6%(95%信頼区間:79.9~91.3)と93.5%(89.8~97.2)だった。CNS単独再発5年累積リスクは2.7%(1.1~4.3)、全CNS再発率(CNS単独再発と合併再発の計)は3.9%(1.9~5.9)だった。非照射群の完全寛解期間が有意に持続71例の非照射群の完全寛解期間は、56例の照射群より有意に長期間持続した(P=0.04)。CNS単独再発患者は11例で、全例、第2寛解期を0.4~5.5年間持続した。CNS白血病(CNS-3)または診断時に腰椎穿刺で芽細胞が認められることと、寛解導入療法後6週の微小残存病変が高レベル(≧1%)であることは、イベントフリー生存率の有意な低下と関連していた。CNS再発のリスクファクターとしては、t(1;19)(TCF3-PBX1)遺伝子変異、診断時にわずかでもCNS併発が見られること、そしてT細胞免疫表現型であることが挙げられた。よく見られた有害事象としては、アスパラギナーゼに対するアレルギー反応、骨壊死、血栓症、播種性真菌感染症などだった。これらから研究グループは、リスク調整した効果的化学療法を施行すれば、予防的頭蓋照射を小児期ALLの治療から除外することに問題はないと結論している。(朝田哲明:医療ライター)

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FDAがMultaqを承認 2009年夏に米国で発売予定

フランスのサノフィ・アベンティス社は2日(現地時間)、米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)からMultaq(一般名:dronedarone)400mg錠が承認されたことを発表した。心房細動または心房粗動の患者は、現在の疾病管理を改善する新たな治療選択肢をまもなく得ることができるようになるという。Multaqは、心房細動または心房粗動の患者における心血管系の理由による入院を減少させるという臨床ベネフィットを持つ、米国で承認された初の医薬品。Multaqは、心房細動/心房粗動を最近発症し、関連する心血管リスク因子を持ち、洞調律を維持しているか、または電気的除細動を受ける予定の発作性または持続性の心房細動または心房粗動の患者において、心血管系の理由による入院のリスクを減少することを適応症とする抗不整脈薬。関連する心血管リスク因子には、70歳以上であること、高血圧、糖尿病、脳血管障害の既往歴、左房径50mm以上であること、または左室駆出率(LVEF)40%未満であることなどがある。FDAによる承認は、約6,300人の患者が参加した5つの国際多施設共同無作為化臨床試験に基づいて行われた。ATHENAスタディでは、心房細動/心房粗動の患者、またはこれらの病気を最近発症した患者(71%の患者は心不全がまったくなく、29%はNYHAクラス I~IIIの安定した心不全であった)においてMultaqの有効性と安全性が検討されました。試験では、Multaq 400mg 1日2回投与を標準治療と併用すると、試験の主要評価項目である心血管系の理由による初回入院もしくは全死亡のリスクが24%減少する(p

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前兆を伴う偏頭痛を経験した中年女性、小脳梗塞様病変の発生が約2倍

中年期に前兆を伴う偏頭痛を毎月経験した女性は、頭痛経験がなかった人に比べ、後年期に、小脳梗塞様病変が発生する割合が約2倍増加することがわかった。なお、前兆のない偏頭痛や、男性の前兆を伴う偏頭痛については、同関連は見られなかったという。米国Uniformed Services大学のAnn I. Scher氏らの調べで明らかになったもので、JAMA誌2009年6月24日号で発表した。月1回以上の前兆のある偏頭痛で小脳梗塞様病変は1.4倍Scher氏らは、1907~1935年に生まれた4,689人について、1967年から追跡を始め、偏頭痛症状について診察やインタビュー調査を行った。症状について調査を行った時点の被験者の年齢は33~65歳で、平均年齢は51歳だった。その26年以上後に、MRIで脳の梗塞様病変の有無について調べた。その結果、前兆のある偏頭痛が1ヵ月に1回以上あった人(361人)は、頭痛がなかった人(3,243人)に比べ、後に脳梗塞様病変が認められる確率がおよそ1.4倍(補正後オッズ比:1.4、95%信頼区間:1.1~1.8)だった。女性の前兆のある偏頭痛は小脳梗塞様病変が1.9倍なかでも、女性の小脳梗塞様病変については、前兆のある偏頭痛を経験した人の同発生率は23.0%だったのに対し、頭痛のなかった人の同発生率は14.5%と、補正後オッズ比が1.9(95%信頼区間:1.4~2.6)だった。一方男性については、前兆のある偏頭痛を経験した人と頭痛のなかった人の間で、同発生率に有意差はなかった(補正オッズ比:1.0)。なお、前兆のない偏頭痛や、偏頭痛以外の頭痛と、梗塞様病変の発生率については、関連は認められなかった。同研究グループはこの結果を受けて、中年期に前兆のある偏頭痛を経験した女性は、後年の小脳部血管疾患の発生に関連がある可能性が支持されたとしている。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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第1度房室ブロックの長期転帰

第1度房室ブロックが認められると、心房細動リスクは2倍、ペースメーカー装着リスクは約3倍、総死亡リスクは1.4倍にそれぞれ増大することがわかった。米国の大規模前向きコホート試験「Framingham Heart Study」の結果で、Susan Cheng氏らがJAMA誌2009年6月24日号で発表した。7,575人中124人に第1度房室ブロック試験は、1968~1974年から2007年にかけて、7,575人の被験者について、定期的に12誘導心電図検査が行われ、第1度房室ブロックの有無と心房細動、ペースメーカーの装着や総死亡率について比較された。試験開始時に、PR間隔の延長が0.20秒超の第1度房室ブロックが認められたのは、124人だった。その結果、心房細動の発生率は、第1度房室ブロック群で140/1万人年だったのに対し、同ブロックのない対照群の同率は36/1万人年だった。ペースメーカーの装着率については、第1度房室ブロック群が59/1万人年に対し、対照群では6/1万人年だった。総死亡率は、第1度房室ブロック群で334/1万人年に対し、対照群では129/1万人年だった。総死亡率の絶対年間リスク増大は2.05%第1度房室ブロックの認められた人は、心房細動リスクのハザード比は2.06(95%信頼区間:1.36~3.12、p

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がん治療薬「ECI301」(蛋白製剤) 米国国立加齢研究所のIRBが臨床開始を承認

株式会社ECIは3日、同社が開発を進めているがん治療薬ECI301(蛋白製剤)に関し、7月2日(US-EDT:米国東部夏時間)、新薬治験開始届(IND:Investigational New Drug)正式承認後行われる米国国立加齢研究所(NIA:National Institute on Aging)の治験審査委員会(IRB :Institutional Review Board)から、臨床試験開始の承認を取得したと発表した。ECI301 は、化学系制がん剤投与に見られる副作用がなく、さらに非放射線照射部に対するがん縮小効果(アブスコパル効果)を示すなどの治療効果が出ているという。今回、治験審査委員会から治験実施計画の承認が得られたことから、治験実施は早々に、放射線治療の適用がん(肺がん、乳がん、前立腺がんや子宮がんなど)の患者(被験者)を対象として、主としてECI301 の安全性および体内動態を確認するための第I相臨床試験(FIM: First-In-Man Study)を開始するとのこと。今回の第I相臨床試験では、一部その薬効についても明らかになることが期待できるため、早ければ年内にもECI301 の腫瘍縮小効果を確認できる可能性があるという。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?cat=tdnet&sid=723089

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アブレーション治療用カテーテル「ナビスター サーモクール」新発売

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社は1日、本邦初となるイリゲーションカテーテル「NAVISTAR THERMOCOOL」(販売名:ナビスター サーモクール)を発売した。ナビスター サーモクールは、頻脈性不整脈の根治治療の一つであるアブレーション治療用のカテーテル。この製品は2008年12月に厚生労働省より承認を取得している。現在、日本において、不整脈をもつ潜在的な患者は数百万人におよぶ可能性もあるといわれているが、実際にアブレーション治療を受けた患者は約24,000人と推定されている。イリゲーションカテーテルは、頻脈の原因となる心筋を焼く際に、カテーテルの先端から生理食塩水を灌流しながら通電し、標的病変を冷却しながら焼灼することで、過度な温度上昇を防止し、血栓形成リスクを低減させる。ナビスター サーモクールは、既に臨床現場で使用されている立体画像システム「CARTO XP」(販売名:バイオセンスCARTO XP)と併用することで、使用できるという。ナビスター サーモクールは、全世界でこれまでに25万本(2009年2月現在)使用されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.jnj.co.jp/group/press/2009/0701/index.html

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エパデールが冠動脈イベントの再発を抑制する ―JELIS試験の解析結果より

持田製薬株式会社は6月30日、高脂血症、閉塞性動脈硬化症治療剤である「エパデール」(一般名:イコサペント酸エチル、EPA)の高脂血症患者を対象とした大規模臨床試験「JELIS」において、登録時点で心筋梗塞等の冠動脈疾患の既往のある症例(二次予防症例)を対象としたサブ解析で、エパデールが冠動脈イベントの再発を有意に抑制するとの結果が得られたと発表した。解析結果から、冠動脈疾患の既往のある症例(二次予防症例)の再発は、エパデール投与群1,823例中158例(8.7%)、対照群1,841例中197例(10.7%)であり、エパデールは冠動脈イベントの再発を有意に23%抑制し、特に心筋梗塞の既往歴を持つグループにおいては、エパデールは冠動脈イベントの再発を有意に27%抑制したという。なお、今回の解析結果は、日本循環器学会の機関誌『Circulation Journal』(サーキュレーション・ジャーナル)に掲載されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.mochida.co.jp/news/2009/0630_1.html

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