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バドミントン外傷の多くが下半身 >足成より使用 昔、ブタミントン(野村トーイ)というオモチャがありまして、私それがとても上手だったんです。このオモチャ、ラケットがブタの形をしているんです。ブタラケットの腹を押した際、ブタの鼻から出る空気を羽根に当てて相手側の陣地に羽根を落とし合いっこするゲームです。懐かしいなあ、ブタミントンの大会があったら出たかったくらい。 そんな思い出話はどうでもよくて、今回はバドミントンの話です。バドミントンは激しい動きのスポーツであることが知られていますが、バドミントンの外傷を集めた研究を検索してみました。ちなみに、私はバドミントンが驚くほど下手くそです。 Goh SL, et al. Badminton injuries in youth competitive players. J Sports Med Phys Fitness. 2013;53:65-70. この研究は、58人のマレーシア人のバドミントン競技訓練生を対象に、1年間(2008年9月1日~2009年8月31日)前向きに観察したものです。ある程度歳を重ねると、バドミントンとは関係のない外傷や疼痛が増えてくるらしいので、今回登録したのは13~16歳の少年たちでした。観察期間の後、すべての訓練生は外傷を経験していました。58人の少年に合計63の外傷が記録されました。捻挫・靭帯損傷がもっともよくみられ、全体の64%だったそうです。そして3分の1の外傷は下肢に起こっており、とくに膝や腰の外傷が多かったと報告されています。外傷の重症度としては、トレーニング内容を変更しなければならない訓練生が半数以上いたそうです。訓練生1人につき、トレーニング1,000時間当たり外傷を起こす可能性は90%でした。これを読んで、まあ上半身よりも下半身のほうが多いよな……と思いました。当たり前の結果ですが、こういう当たり前の研究をすることが重要なのです。なお、2007年の香港の研究でも下半身の外傷が多いことが報告されています(Yung PS, et al. Res Sports Med. 2007;15:133-146.)。インデックスページへ戻る